霞ヶ浦環境科学センターイベントin2014    霞ヶ浦自然観察会 第6回 
昆虫観察 昆虫採集&昆虫のふしぎ(講師:茨城県自然博物館 主任学芸主事 中川裕喜先生)

日程:2014713日 (日) 晴れ   前日2014/7/12の浮島辺り:ここ


オオムラサキ

日本の国蝶を決めようと言う話が持ち上がったのは、1933年に行われた蝶類同好会、その後色々と議論があり、次の点を満たす蝶が国蝶に選ばれるべきと提案されたそうです。
1)日本全体的に分布していて、簡単に見られる種類であること(この時は朝鮮半島・台湾も日本でした)。
2)誰でも知っているような種類であること。
3)大形で模様が鮮明、飛び方など日本的な種類であること。
 候補として上がった種類としては、オオムラサキの他にアゲハチョウ、アサギマダラ、ギフチョウ、アカボシウスバシロチョウ(朝鮮半島に生息)がありました。でもこの名前は何度か聞き馴染の蝶です。アゲハチョウは時々庭先に、アサギマダラは筑波山にも飛んできます。

1956620日、日本で初めて蝶をデザインとした切手が発行されました。これに刺激され、翌年1957年、日本昆虫学会総会でオオムラサキが国蝶として選ばれたのです。

昨年まで、霞ヶ浦環境科学センターにお勤めの、中村先生、センターの周囲の木々一本一本知り尽くしている、誰も見上げない、大木クヌギの枝を指さし、オオムラサキを当然の様に見付ける。私は頑張って「LUMIX DMC-FZ200」のFULL機能で捕らえました、見てください、羽を開いた姿は見れませんでした。

オオムラサキは、エノキを食べる蝶で、冬は幼虫が木から下りてきて、枯葉の裏で越冬をするという習性を持っています。かつては関東平野でも多く見られたのですが、つくば市(稲敷郡のころ)に引っ越して来た頃は家の前のクヌギに蜜を吸いに集まっていました、今朝は大きな蜂のみでした、最近は環境の変化で大きく、オオムラサキの数が減っています。家庭菜園で落ち葉を集めます、無意識に枯葉を集め畑に埋める、きっとオオムラサキの幼虫が越冬していたかも知れません、良く筑波山・加波山に遊びに行きますが、アサギマダラは年に数回見ますが、オオムラサキに出会っていません。高尾山等でキジョランを食べるのはアサギマダラ。

霞ヶ浦環境科学センターイベント:霞ヶ浦自然観察会 第6
2014
713日 (日)
内容:昆虫観察 昆虫採集&昆虫のふしぎ
場所:霞ヶ浦環境科学センター 敷地内

 徒歩:5100歩(敷地内)

「春の魚とフナの産卵観察」平成24年度第1回 霞ヶ浦自然観察会に参加は2012/4/28
「春の用水路で産卵期の魚の観察」平成26年度第2回 霞ヶ浦自然観察会に参加は2014/4/26
「霞ヶ浦で繁殖する鳥たちの観察」平成26年度第3回 霞ヶ浦自然観察会に参加は2014/5/10
「妙岐ノ鼻 ヨシ原と多様な湿性植物」平成26年度第4回 霞ヶ浦自然観察会に参加は2014/5/24
「妙岐ノ鼻 ヨシ原と多様な湿性植物」平成26年度第4回 霞ヶ浦自然観察会に参加は2014/5/24
「水郷県民の森 初夏の里山の植物と生き物の観察」平成26年度第5回 霞ヶ浦自然観察会に参加は2014/6/15
  

 

 
左:上池 前回この池にメダカを放流                 右:蝶・トンボ採集に使う 三角紙を工作

参加者の子供たちが集まってくると、上池に飛び交う、トンボは見えなくなってきた、先生から昆虫観察の注意事項を聞く、今日一番大切なのは、大勢だから網の持ち方、運び方、他人に迷惑をかけない、、、これが夢中になると忘れがち、子供達を見ていると良く守られている、どうも大人の方が、、、。

蝶・トンボ採集に使う三角紙の折り方を学ぶ、市販されているが、現地で急に必要になるし、古紙で作れるので便利です。私でも何個でも作れる、子供たちは更に上手く折る!

 
左:昆虫採集は面白い         右:捕まえた、昆虫の捕獲方法!

園内で昆虫観察、クヌギの蜜を吸いにカブトムシらがやって来る、網に入ると、先生に確認し指導を皆で受ける。

三角紙に入れるのだが、慌てると、やっと捕えた虫を逃がしてしまう、慣れないと虫を殺してしまう、指先でそっと掴み、このそっと掴むことが子供たちにとって難しい、高学年の生徒は流石に上手い!

観察後、三角紙を開けると元気よく飛び立つトンボや蝶、虫たちが逃げないようでは捕え方に上手さがないことになる。

 
左:おー!またいたぞ! 右:左の同じ木にオオムラサキ 筑波実験植物園2012/7/15

朝から何度も見に行くが、同じ木の同じ箇所に、カブトムシがやって来る、争いはジャンケンで解決、兄弟の孫は朝一番でオス、帰りにメスを捕まえ、上機嫌だ、帰宅後は二人で飼うのが楽しみ、前回メダカの放流後、カブトムシの幼虫を頂き、飼っているが結果はこれから。

 
左:昆虫採集総括      右:昆虫の標本 南米に住む昆虫

午前中は霞ヶ浦環境科学センター敷地内で昆虫採集、上池・下池周辺と、いきもののにわから下の藪に大型の蝶が飛来、真剣に取り組むが簡単捕らえることは難しい、最後は森の広場、子供たちは蝶を追い回す、先生の話ですと、トンボも蝶も同じコースを飛び交うそうです。

各自採集した昆虫を三角紙ごと先生に渡し、解説して頂く、狭い霞ヶ浦環境科学センター敷地内だったが、先生の解説に十分な種類と数で子供たち大満足!

昼食は二階の交流サロン、午後は会議室で「昆虫のふしぎ」を中川先生からお聞きする。

先生が「昆虫とは?」。。。手が一斉に上がる、答えは正しい、、、 改めて昆虫の不思議に子供たち以上に酔ってしまいました。

「体が頭部・胸部・腹部からなり、胸部には節のある脚が36本と24枚の羽をもつ生きもの」

中川先生はアカボシゴマダラの調査をしているそうです。アカボシゴマダラは後羽の外縁に鮮やかな赤い斑紋があります。「要注意外来生物」に指定されているのだそうです。つくば市周辺でも見付けられ、話題になっているとか、でも突如出現したことなどから蝶マニアによる人為的な放蝶の可能性が高いといわれ、気候風土が好適であったために急激に個体数が増加したと考えられており、市街地の公園などの人工的な環境に適応しているので、今後も分布が拡大していくだろう。典型的な外来生物であるために、もともと類似環境に生息するゴマダラチョウと生態的に競合するのではないかという危惧されている。
アカボシゴマダラを見つけたら:茨城県自然博物館 主任学芸主事 中川裕喜先生へ知らせよう!

筑波山周辺に良く遊びに出かけるので、蝶に限らず、昆虫に少しは目を向けたいものです。

話は戻りますが、元気な子供たちは昆虫好きに改めて関心!

浮島辺り

以下は、前日2014/7/12の浮島辺り 友人と真夏日に熱中症覚悟で出掛ける。
今、霞ヶ浦周辺には夏の花が咲き出して、時には霞ヶ浦周辺出かけましょう、ただ、日陰がなく熱中症には備えを!

湖岸の植物(2) 夏のヨシ原の植物と財産区 2013/7/10(水)
妙岐ノ鼻 ヨシ原と多様な湿性植物(稲敷市浮島)2014/5/24(土)

 
左:妙岐ノ鼻 浮島地区            右:ハンゲショウ 半夏生 ドクダミ科

 
左:シロバナサクラタデ 白花桜蓼 タデ科                 右:イヌゴマ 犬胡麻 シソ科


ヌマトラノオ 沼虎の尾 サクラソウ科

 
左:ミソハギ(禊萩)ミソハギ科                右:ミズヒマワリ 水向日葵 キク科


ミズヒマワリと霞ヶ浦   浮島にて

 
左:霞ヶ浦の蓮根は日本一 右:ガマと筑波山

霞ヶ浦周辺は日本の約3割を生産する日本一のレンコン生産地。春先にサツマイモとほぼ同時期に、苗を植え、ご覧の通り花が開き始めます。


レンコン 白いとピンク色があるみたい    筑波山が良く見えます

停めた駐車場に、八王子の車(バードウォッチング)、また自転車を積んだ車(サイクリング)が停まっており、遠くから!逆に私たちも富士山を眺めに出かけるのでそんなに不思議な事ではない、オオヨシキリの鳴き声はするけど、姿は確認できません!  

HP:わたしの天気予報