霞ヶ浦環境科学センターイベントin2014    霞ヶ浦自然観察会 第3回 
霞ヶ浦で繁殖する鳥たちの観察(かすみがうら市 川尻)

日程:2014510日 (土)


今日の主役は野鳥熟年組み、
川尻には前回は魚と観察に

霞ヶ浦環境科学センターイベント:霞ヶ浦自然観察会 第3
2014
510日 (土)
内容:霞ヶ浦で繁殖する鳥たちの観察
場所:かすみがうら市 川尻
 
徒歩:17,148歩(自宅から徒歩+電車も含む)

「春の魚とフナの産卵観察」平成24年度第1回 霞ヶ浦自然観察会に参加は2012/4/28
「春の用水路で産卵期の魚の観察」平成26年度第2回 霞ヶ浦自然観察会に参加は2014/4/26 

JR土浦駅東口に送迎バス,5名が乗り、数分走ると、日本一のレンコン生産量を誇る、霞ヶ浦沿岸の土浦市、かすみがうら市だけあって、レンコン田(ハス田)の風景が飛び込んでくる、収穫時期は終わって、レンコンの苗が植えられ、7月には一面花が咲き素晴らしい、晴れていれば筑波山が見え、素晴らしい風景になる。霞ヶ浦環境科学センターに集合の人達と合流、受付後、専用バスで56分の川尻川へ移動、バスを降りてすぐ、雪入ふれあいの里公園副園長・茨城県環境アドバイザー 川崎 慎二先生「小鳥の鳴き声を聞けば、その鳥の名前が判定できる」という強い講師に、大切な双眼鏡の使い方を教えて頂く。タイミングよくコゲラが近くの枝に現れ、双眼鏡の使い方を確認、自宅の林に毎年やって来るが近くで埋め立て工事が行われ最近見かけない。

川尻川に沿って霞ヶ浦湖畔へ向かって歩き出す、時々車が通るが、私達の方が突然訪問者であって運転手さんは迷惑だろう!

先生は時々川尻川を覗き込み「こんな所でカワセミが見られるかも?」と野鳥観察でまず相手を見付けることの基本を教えてくれる。このカワセミも牛久沼に流れ込む稲荷川で決まった橋の周辺で見かけたが、対岸の竹やぶ、こちら側の木々が切られ後は見かけない、このカワセミとの出会いを楽しみにしていた散歩の人も最近お会いしていない!

巣作りに忙しいツバメ、スイスイ空中飛行しているが田んぼに降り泥を拾っている、このツバメは南の地方から飛んでくる訳だが、帰国の季節になると霞ヶ浦のヨシ原に沢山集合し飛び立つという。

川尻川に面した民家の屋根の下、ここはスズメの寝ぐらになっており、壁がフンで白くなっている、我が家の戸袋に子育用の巣を毎年作っていたが、ケーブルテレビの回線が引かれ、この数年間は子育場所に使われていない、庭先のサルスベリに餌箱を置き、餌をやるが綺麗に片付けるのがスズメ、ヒヨドリ・カケス、時々カラスも飛んでくる。

アオサギを見付ける、動きが鈍い感じ、背は灰色し、最も大きなサギ、ジット餌が近づくのをまって、見ていると長い魚をくちばしで取り上げた、遠くではっきりしないがドジョウのようです。散歩道の稲荷川にもいます、近づくと飛び立ち大きくてビックリ、なかながカメラに収まりません。

参加者全員が空を見上げトビ(鳶 トンビとも言う)、「トンビは輪をかいた、、歌の通りね!」と参加者、ほとんど羽ばたかずに尾羽で巧みに舵をとり、上昇気流に乗って輪を描きながら上空へ舞い上がる、「私達の所は無風だが、トビを舞う上空は山が有って、霞ヶ浦からの上昇気流があり吹く、鳥を見付けるには風の吹き方を考える事も大切」と先生。

 
左:網 鳥対策                     右:オオバン

鳥にとってレンコノの芽が美味しい、カルガモ、マガモ、ヒドリガモ、オオバンなど、カモはレンコンの先の水面に近い部分を食害するので、レンコンは根本まで腐ってしまい、食害量の割に被害がひどくなるそうです、対策としては、防鳥網を張るのが一番確実、この編みに掛かって命を落とした残骸がブル下がっています、哀れですが!レンコン栽培日本一の土地、カモ自身が近づかないことを祈りたい。

バン、頭が白いのがオオバン鮮やかな紅色バン。霞ヶ浦では両方とも夏鳥または年中(留鳥)、オオバンは稲荷川でも良く見かけ、バンはまだ見ていない(違いを初めて知りました!)。水掻きで水面を泳いで水草の葉、種子を採食し、潜水をしてヒメガマなどの茎を採食する、また、水辺の昆虫、貝、甲殻類なども捕食する。とにかくちょこちょこ休み事無く餌を探し求める、繁殖期は、4-8月、年に1-2回繁殖し、オス・メスの共同作業、雌雄が餌の相互交換を繰り返すとのことだが、まだ、目撃していな!オオバンとバンの違いが明白、バンは数羽、オオバンは数え切れない数でした。

 
左:カワウ                右:オオジシバリ

カワウと違いウミウの話だが、「鵜飼い震災後も支える」(朝日朝刊 茨城 2014/5/11):1300年来の古代漁法が承継され、全国唯一の「御料鵜飼」として皇室の保護も受ける岐阜県・長良川の鵜飼い。3.11東日本大震災で日立市のウミウの捕獲場が大被害、この苦難を乗り越え、初夏を告げる伝統の漁が岐阜県で11日開幕する。ウミウは渡り鳥、震災後心配したが、長良川の鵜飼いのウミウはすべて日立出身、捕獲技術は市の無形民俗文化財である。今日霞ヶ浦で見たのはカワウ、川・海の差、何でも潜っている時間は10秒程度がカワウウミウは長く潜水しており鵜飼いに採用されたとか?ウミウとカワウの見分け方だが、近づかないと、、、川や湖で見つけたらカワウ、海ならウミウ、長良川で見たらウミウと思った方が安全、牛久沼と流れ込む稲荷川でも時々現れる、潜水10秒ほどが撮影為のヒント。現在11時頃甲羅干しのカメ同様のんびりと防波堤の上に、食事の時間ではないらしい。

チュウサギ(中鷺) コサギ(小鷺)やダイサギ(大鷺)との違い」が話題になる、コサギは冠毛が伸び美しいが、それぞれ冬と夏羽で違うようです。
ダイサギというだけあって大きい、首も無意味と思えるくらい長い、クチバシは繁殖期の春から初夏にかけて黒くなるが、それ以外では黄色。繁殖期には胸や背中に白い飾り羽が生える。チュウサギは中くらいの白いサギ(ほとんど参考にならないらしい)で、繁殖期には他のシラサギと同じように胸や背中に飾り羽が生え、クチバシは春から初夏にかけて黒くなり、それ以外の時期は黄色い。ダイサギの場合は口角の切れ込みの長さが長く目の下を過ぎるそうですが近づけば逃げてしまう。コサギはシラサギ3種の中では一番小さい、クチバシは年中黒くて、脚も黒いが足の指は黄色い、繁殖期に入る頃(今日)には胸や背中以外にも頭の後ろに長い冠羽が2本生えて立派、目先(目とクチバシの間の部分)や足の指には一時期、赤い婚姻色が出るそうです。、、、一日腰を据えて観察したい繁殖期・今ですね!

朝日朝刊 天声人語 2014/5/12 愛鳥週間510日から16日までの野鳥愛護のために設けられた週間。昭和22年(1947)に410日を愛鳥の日(バードデー)としたのを、同25年に改めたもの。バードウイーク】春告鳥はるつげどり)はウグイス、夏告鳥はホトトギスだろうと記者、私も同感。さらに面白いのは、古くから詩歌にうたわれてきた。江戸川柳に〈ほとゝぎす二十六字は案じさせ〉とある。はて、そのココロは和歌は三十一文字(みそひともじ)だが、ホトトギスを詠み込めば五文字は決まる。残る二十六文字をどう仕立てるかが思案、、、「てっぺんかけたか」「特許許可局」、、ホトトギスが夏を告げたら尾瀬に行って観よう!

声なするけど姿が見えない、オオヨシキリ、双眼鏡観察、これから増える時期だそうです、縄張りを主張しヨシの幹を上下し、根元のレンコン田の方向に消え、またヨシへ戻って来る、この繰り返しで参加者全員が確認。5月下旬から6月上旬になると牛久沼周辺でも見ることができる。

 
左:川尻のレンコン田   右:レンコンの温室

霞ヶ浦環境科学センターに戻て昼食、午後は川崎先生の講義:

スズメ、ムクドリ、ツバメ、バン、オオバン、カイツブリ、イソシギ、ハクセキレイ、コゲラ、トビ、オオヨシキリ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、カワウ、ハシビロガモなど、今日の観察結果です。

大洗のコアジシロについて川崎先生から、3.11東日本大震災で被害を受けた大洗海岸、以前は車にひかれたコアジシロの巣、復興後戻す砂山にコアジシロが巣を作り復興工事は「国際希少野生動植物種に指定されている希少な渡り鳥」で遅れたが、完成と同時にコアジシロ専用の砂場も整備し現在は交通事故のあうことが無くなったという、砂浜や河原に集団(コロニー)で巣を作るそうで孫を連れ見に行きたいものです。

川崎先生は雪入ふれあいの里公園副園長、サンコウチョウが雪入で会えるそうです、日本では本州・四国・九州・沖縄に夏鳥として渡来し、先生の話ですと「沢筋で比較的綺麗に手入れのされたスギ林」の飛び交い、昆虫を餌にしているそうです、ネットで調べると、さえずりが、「ツキ(月)ヒ(日)ホシ(星)ホイホイホイ」と聞くことができるところから、サンコウチョウ、三つの光の天体、三光鳥の名がつき、やはり、うすぐらい森の中で、雄は30cmもの長い尾をひらひらさせて飛ぶ姿は、まるでまぼろしのよう。5月ごろ渡来して日本で繁殖、秋、南方へ渡ります。春に渡ってきたときはすでに雄の尾は長いのですが、秋に渡るとき、長い尾は無くなっていますと言う。雪入に探しに行きたいものです。

愛鳥活動はサントリーが面白い!時を忘れハマってしまう!

 

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