寸又三山の一つ、南アルプス深南部にあって人気の高い山  沢口山 (標高1425b)

日程 200652日 (火) 曇り・雷・快晴


イワカガミ群生地 驚く数である

コース

寸又峡バス停広場5:20―(0:05)―>沢口山登山口5:25―(0:30)―>尾根5:55―(0:20)―>テレビ中継塔6:15―(0:25)―>ヤマイワカガミ群生地6:40―(0:20)―>展望所7:00―(0:15)―>小さな三角点7:15―(0:05)―>木馬(きんま)ノ段7:20―(0:20)―>アカヤシオツツジ見所7:40―(0:05)―>富士見平(標高1276b)7:45―(0:20)―>鹿のヌタ場8:05―(0:20)―>8:25天水分岐:沢口山山頂9:45―(0:10)―>鹿のヌタ場9:55―(0:15)―>富士見平10:10―(0:00)―>展望所10:10―(0:35)―>盤台跡:展望所10:45―(0:20)―>送電線鉄塔11:05―(0:05)―>水平道開始11:10―(0:15)―>水平道終了11:25―(0:05)―>沢口山:猿並平コース登山口11:30―(0:10)―>寸又峡バス停広場11:40

 

沢口山は朝日岳(標高1827メートル)と前黒法師岳(標高1943メートル)とを合わせ寸又三山と呼ばれる、三山では登り易く、人気が一番のようです。

登山コースは猿並平コースと日向山コースの二つ、登りは日向山コース、下山は猿並平コースを選択する、寸又峡に入ると直ぐに水車小屋のある広い駐車場、寸又峡温泉バス停はさらに奥く、混雑する時はバスも水車小屋までだそうだ、そのバス停広場に20台ほどの駐車場、トイレも有る。

寸又三山の登山口の案内が立ち、沢口山はカジカ沢の橋を渡る、5時半から営業する「さとう」店の裏の道、直ぐに沢口山登山口がある。

美しい杉林をジグザグに登る、朝一番で辛い登りになる、おまけに雨がポツポツ、直ぐには止んだが。杉林の斜面を登り切ると尾根に出る、ここは90度左に折れる、沢口山山頂までこの尾根を登って行く。杉林にも見られたがミツバツツジが増えてくる、黒い大きなハチが早朝から働いている、その数の多さにちょっとひるむ。 ヤマザクラも多いが散っている、ツガの木が多いが樹林の種類が多く、寸又峡の美しさはこの樹林の多さだろう。

背中方向には朝日岳、右には前黒法師岳が木間に見える、とても歩き易い尾根道であるが、急に傾斜を増しテレビ中継塔に着く、6:15 展望は素晴らしい、眼下に寸又峡、その向こうに深い南アルプス深南部の山々が脈々と続く。

ヒメシャラが多くなって、左杉林で右は急斜面で谷に落ちている、太いツガの天然林がその谷を飾る、露岩の登山道沿いにヤマイワカガミ群生地が現れる、まだ花期ではないが沢山開花して綺麗だ。6:40 しばらくの間右の斜面にこの群生が続くが、崩れ地で谷に流されてしまいそうな、そんな急斜面です、見頃は6月中旬だろうか。

さらに、ツガが美しくなって展望所に到着 7:00 背の高いヤマザクラ、見事な寸又峡の眺め、谷から峰々まで新緑一色、右側には杉林で展望が無い。

針葉樹林帯、しっとりとした雰囲気、高い木の落ち葉でフカフカ、登山道を被い尽くしている、美林の小さいピークに小さく三角点と記されている。ここは密林で細い木々が密集、平坦な登山道をノンビリと進む、大きなシカが右斜面に逃げる、静かな森に立ち入って申し訳ない。

なだらかに下って、広い草原のような所に着く、木馬ノ段、実に雰囲気の良い所だ。

杉林、大木のツガを眺めながら少し下る、広い鞍部から急登に変わる、木の根が階段になって登り易い。ヤシオツツジが現れるが見頃は過ぎている。赤ヤシオツツジ見所と道標が建っている。7:40

今度は木の階段を登る、急坂、ノンビリ登る、花期ならアカヤシオが綺麗であろう、急に平らになって富士見平に到着。猿並平コースとの分岐、薄暗い杉林、広くなだらかな道を下って、しばらく平坦。再び杉林を登る、遠くだが雷がなっている。朝の天気予報は昨日の暖かい空気に寒気が流れ込み静岡地方は雷注意報が出ていた、昨日は地震騒ぎだったが。

小高いピークを越えると鹿のヌタ場が見えてくる、階段を下り大木のミズナラ、周囲目測6.5b。水は無いが、足を踏み入れてみるとズブズブと深みにはまる、動物の水場だそうだが無理。ぐるりと回りこんで反対側に出る、とても気分の良い美しい所、落葉が道を隠している。


鹿のヌタ場

大木の根本で休憩、雷が近くなって来る、8:15 ミズナラ、ツガ、ブナ、ヒメシャラの急登、木の階段が続き、登り切ると天水分岐 8:25 天水への予定だったがこの天候中止。沢口山山頂は数b先である。

沢口山山頂には東屋、東屋に荷を下ろしたとたんザーと雨、激しくなって樹上で激しい雷、すっぽり雷雲に覆われ展望なし。カラマツの山頂、アセビガ多い、展望は良い所だ。

案内版を見て雷の通過を待つ。池口岳・加加森山・光岳・聖岳・朝日岳・大無間山・風イラズ・山伏・笹山・富士山・三ッ峰・七ッ峰・天狗石山そして長島ダムが見えると言う。後ろ(天水)側は杉林で展望なし、この杉林が強風を防いでくれる。9:20 まだ降り続く、雷は過ぎたようだ。

準備し下るかと思ったが、突然、朝日岳の雄大な姿が霧の中に現れる、奥の大無間山もぬっと雲の間から現れる、どんどん晴れ、山伏まで確認、ただ残念だが富士山は確認できませんでした。山の展望は雨上がりが一番綺麗で素晴らしい。案内版通りの展望です。


雨上がりの展望

9:45 下山開始、富士見平に戻って猿並平コースに入る、10:10 5,6b下ると展望所、素晴らしい展望が広がる、このコースは踏み跡が薄くあまり歩かれていないようだ、松林、左に新緑に包まれた朝日岳、尾根道をどんどん下る、アセビが多くなると急坂も緩くなる、再び急坂でここは松をうまく利用して下る、アセビのセガ高くなって、ミツバツツジも現れる、盤台跡の展望所 10:45 ここから急坂、直ぐにスッポリ杉に囲まれる、美林だが床は荒れている、数本ミツバツツジが現れる、そして登山道から外れた杉林に床に大群落、薄暗い林であり、その美しさは妖精のように輝く。


杉林にミツバツツジが咲き誇る

そして、直ぐに右側の展望が開け、斜面に今見頃のミツバツツジの群生がる、素晴らしい。

続いて、柵沿い、ここは柵と藪に挟まれ、先ほどの雨で上半身ビショヌレ、この柵は送電施設の為のようだ、直ぐに送電線塔の下に出る。塔に後は藪が刈られ快適、11:05.

美林の杉林、90度曲がって、さらに90度曲がって、しばらく水平道が杉林に続く、道は時々崩れ地が有るがとっても快適、小さなスミレの群生、この水平道は約15分ほど続くから長い距離である。


スミレ、ちょっと見かけませんね(葉が綺麗ですネ:フイリミヤマスミレに似ているが?)
フモトスミレ?

水平道が終わって、ジグザグを数回繰返すと、猿並平コース沢口山登山口11:30

林道、案内が無い、ここは左折して柵(ゲート)を越える、激しく水が流れ落ちる沢を二つ横切る、まもなく右眼下に水車小屋の有る駐車場、見覚えのあるバス通りに飛出て、寸又峡バス停広場に着く。

今日は1日、連休の谷間で観光客は少ないとのこと、登山道では誰にも会いませんでした。

ノンビリ、寸又峡を散策、環境美化募金案内所は近所の人々が当番制でボランティア、山頂同様寸又峡全域雷で大騒ぎだったようですが、今はすっかり晴れ上がって寸又峡は特に美しい、3日からはこの駐車場も全て有料になるという。

HP:わたしの天気予報