寸又三山の明峰  朝日岳 (標高1827b)アカヤシオに飾られた展望は一見の価値

日程 200653日 (水)快晴    


朝日岳山頂から南アルプスの主峰

コース

寸又峡バス停広場5:15―(0:05)―>ふれあい橋5:20―(0:05)―>朝日岳登山口道標5:25―(0:02)―>猿並橋5:27―(0:03)―>橋の向こうの登山口5:30―(0:15)―>びくに坂道標5:45―(0:03)―>林道出合5:48―(0:02)―>登山届ポスト5:50―(0:05)―>朝日岳登山口5:55
―(0:25)―>ツバキの群生地6:20―(0:05)―>6:25大岩の展望所6:30―(0:10)―>ツバキのガレ場6:40―(0:05)―>広いガレ場の下部6:45―(0:20)―>稜線7:05―(0:20)―>尾根道から外れる7:25―(0:20)―>合地ボツ(標高1232b)7:45―(0:25)―>展望所@8:10―(0:10)―>展望地A8:20―(1:00)―>栗山沢ノ頭9:20―(0:15)―>9:35
朝日岳山頂10:05―(0:10)―>栗山沢ノ頭10:15―(0:30)―>展望所A10:45―(0:05)―>展望所@10:50―(0:15)―>合地ボツ11:05―(0:50)―>大岩の展望所11:55―(0:20)―>登山届ポスト12:15―(0:10)―>猿並橋12:25―(0:05)―>グリーンシャワーロード出合12:30―(0:15)―>12:45寸又峡バス停広場

 

 大無間山からの朝日岳は美しい、朝日岳は沢口山と前黒法師岳を合わせて寸又三山と呼ばれる。昨日沢口山山頂から雷後の素晴らしい山容を見て、この山に今日は登る、前黒法師岳は次回6月のイワカガミの見頃に登りたいものである。

 カジカ沢を渡る、「さとう」店はまだ準備中、直ぐに右に下り、ふれあい橋を渡ってなお下ると、猿並橋へ下る朝日岳登山口への道標を見て、猿並橋へ急降下。猿並橋は制限人員5人の100bほどの吊橋(別名:愛のさんなみ橋)。一人でも不安はある、時々足元の板が切れて、ビリビリと不気味な音、寸又川がとても気持ちの良い綺麗な川です。橋の下は清流広場だがまだ人影は無い、今日は休日多くの観光客が訪れるだろう。


100bの吊橋 猿並橋

  橋を渡りきって、直ぐに「びくに坂」の急登、ジグザグ坂で登山道も整備され歩き易い、登り切ると林道出合登山届ポストと案内地図が置かれている。10b先に朝日岳登山口アセビの多い尾根道、このアセビの新芽はお茶の新芽に似ている、ここ川根町はお茶の美味しい産地で有名。

  一匹のリスが、急斜面を駆け上がる、吊尾根になって左眼下にさっき横切った林道が見える、右は足を滑らすと谷底だ。斜面左に移って、再び尾根に戻る所は、落葉で道が隠れちょっと解り難い、今度は露岩の登り、ツバキが現れる、沢口山ではツバキは目に付きませんでした。杉林、続いてミツバツツジが登山道を飾る。

  先ほど以上にツバキが密集、群生地だが花はポツポツ、花期は過ぎている。再び露岩で登り切ると展望の良い展望所に着く、眼下に寸又峡の大間ダムが深い新緑の森に綺麗に輝いている、その奥に見えるのが「夢の吊橋」だろうか、右に大きな前黒法師岳、左には沢口山、周囲はミツバツツジが綺麗だ。6:30  この後、展望の無い登山道が合地ボツまで続く。

 岩道は切れ、ジグザグの登り道が続く、日の出を向かえるが密林の中、ツガの大木、その根を頼ってよじ登って、ヒメシャラの混じる樹林帯。

  小さな崩れ場、中心に大きなツバキ、綱を頼って巻いて上部へ、今度は大きな岩崩れ地の下部に着く、この岩場の右側を登り続け、岩場の上部で左へと横切る、ここにスミレが沢山咲き、ほっと一息付ける。

  7:00のチャイムが寸又峡から聞こえる、直ぐに稜線だ、目の前に大きな前黒法師岳が圧巻、なんとなく山容が北アルプスの笠ヶ岳に似ている。

  ここで90度左に折れ、岩の多い尾根を登って行く、展望が良いのだが密林で撮影には適さない。左に前黒法師岳、背中に方向に沢口山が見えているが林間の展望。

  ミツバツツジの下を通り、岩場の登りが続き高度を上げるに従がって、前黒法師岳から黒法師岳の稜線が見事、その先の峰々も美しい。尾根から外れ右の斜面に移る、今度は沢口山の山容が大きく目に入る、わずかなトラバース後左に大きく曲がって尾根を横切って、崖崩れ地を横切って行く、ここでも色の鮮やかなスミレ、続いて杉林を抜け、まもなく合地ボツに着く。標高1232b石碑が祭られ、直進の尾根道に踏み跡が有るが木に禁止マーク、杉林で休憩には良くない、ちょっと先で右に大きく90度曲がる。

  この後しばらく緩い登り、合地ボツまでの登山道とは大違いの気持ちの良いところだ、左前方に朝日岳の大きな姿が見えてくる、密林と呼ぶのに相応しい密集の樹林帯を行く、まもなく尾根が明瞭になって右に杉林が続く、大木に古木が倒れた地点でようやく朝日岳の姿をハッキリ捕えられる、お腹の茶色い小鳥が飛び交いちょっと休憩。

  前黒法師岳―黒法師岳と稜線が続き、吹き化粧の山に続く、最後の高い山が光岳だろうか。

  右の杉林が切れ、アカヤシオに飾られた展望所@に飛出る、大木のツガの木、先ほどの展望は木間だがここは遮る物が無い、前黒法師岳と黒法師岳は圧巻。


展望所@ 光岳かも

さらに緩やかに登りと展望台A、ここは登山道から数b下れば展望所@に負けない。8:20


展望所A アカヤツツジと朝日岳崩壊地

  朝日岳のガレ場が見え圧巻、赤ヤシオツツジ見所の道標、見頃は過ぎたがアカヤシオと朝日岳の光景は素晴らしい。アカヤシオ群生地は岩場、岩場を登り切るとカラマツの新芽が美しい所、ちょっとした広場を過ぎ、尾根道になって急登が始まる、明瞭な尾根だが細い、一歩一歩、右にカラマツ、登山道はしっかりして高度を上げ易い、この辺り迄登ると木々の新芽はまだまだ、ツツジも硬い蕾み、ようやく右の斜面がコケに覆われた崩れ地になって、さらに急坂になる。

  一息つける、ちょっと平坦な尾根になる、9:05 この後綱場が三箇所、綱を頼って登りつめると、栗山沢ノ頭の道標、ホットする所だ。熊平沢ノ頭からの登山道は確認できなかった。

  登りは急に緩くなって、深い樹林帯、大木が倒れ独特の雰囲気、コケが倒れた木々に密生、深い山奥の静かな登山道を行くと、まもなく朝日岳山頂に到着。北の方向が大無間山、東方向が富士山側、樹林に覆われ展望は良くないが、木々の間から大無間山の左奥に雪山が見える聖岳か赤石岳であろう。

  人影も無い静かな雰囲気を充分味わって往路を下る、山頂部で一人の男性にお会いする。

  栗山沢ノ頭から気が抜けない急降下、ご夫婦が登って来る奥さんはニコニコ、二つの展望所10:50を通過、合地ボツの直ぐ下で男性、続いてお父さんと息子二人組み合地ボツで引返したと言う。

  登山は点数を積み上げて行くが、途中で引返すと積み上げた点数はゼロになる、次回もまた登山口からやり直しである。

  崖崩れ地を慎重に下って、岩場の展望台で寸又峡を見下ろし、どんどん下れば、林道、登山口で、びくに坂を下れば 12:25 猿並橋、橋を渡ってグリーンシャワーロードに出合う登りがキツイ、後はノンビリ寸又峡温泉へ。

  早朝、寸又峡バス停のトイレを掃除していた「こうちゃん」に誘われた露天風呂へ、彼は68歳、観光客が訪れない内に掃除を済ませているという、寸又峡美人づくりの湯観光事業共同組合の一員で、環境美化募金案内所では人気の人。露天風呂は高台にあって、湯は豊富、環境の配慮で石鹸は利用できないらしい、登山の疲れを流してくれる良い温泉でした。

  今日から連休後半、寸又峡に駐車場も500円/日の有料、大勢の観光客で賑わっている、比較的登山者の姿は少ない。

  寸又峡から抜け出し、千頭へ、千頭駅の手前で左折し、島田へ向かう、千頭を過ぎで国道362号から離れ県道77で中川根町、川根町と走る。

丁度、茶摘の時期、美しい茶畑が広がって快適なドライブ、道なりに走ると国道1号バイパスへと結ばれる、後は沼津から国道246号、御殿場で国道138号に入る、ここで渋滞、コンビニにて休憩、須走のインターを過ぎるとガラガラで篭坂峠を越え、山中湖から国道413号で道志村、途中、神ノ川林道を入って日陰沢橋の周辺を確認、キャンプの人々で大賑わい(夕食時)、犬越路・熊笹ノ峰・姫次の登山口を確認。国道413号に戻って橋本へ、高速は渋滞と言うが、国道41316号とガラガラ、渋滞なくつくば市へ戻りました。例年の連休は天候が安定。

HP:わたしの天気予報