筑波実験植物園イベントin2014    里山の四季 
園内で見る筑波山の植物(春)(牛久自然観察の森)

日程:2014413日 ((日)晴れ 10:0012:00 牛久自然観察の森2014/4/15


ニリンソウ(二輪草) キンポウゲ科

内容: 里山の四季 園内で見る筑波山の植物
時間:10時〜12
場所:筑波実験植物園 つくば市天久保4-1-1 ☎ 029-851-5159

先生から「筑波山周辺の観察のために」の講習、
終了後、野外講習で園内を散策
5月は講習の資料を元に筑波山を歩きたい!
 
徒歩:7,516

 
左:ヒメニラ          右:エンレイソウ

 
左:ムラサキケマン                       右:キンシべボタンネコノメソウ ユキノシタ科

 
左:チャルメルソウ(哨吶草) ユキノシタ科                 右:コチャルメルソウ(小哨吶草) ユキノシタ科

 
左:タニギキョウ(谷桔梗) キキョウ科               右:ツボスミレ(坪菫) スミレ科
左の白い花はクレソンです。

 
左:ミツガシワ(三つ槲) ミツガシワ科       右:トモエソウ(巴草) オトギリソウ科

 
左:ミチタネツケバナ(路種浸け花) アブラナ科                 右:タンポポ(蒲公英) キク科 
ミチタネツケバナは種の入った長いサヤが、花より上に伸びる。

  
左:ヤブレガサ(破れ傘) キク科                右:トキワイカリソウ(常盤碇草)メギ科 

 
左:イカリソウ(錨草) メギ科               右:ヒメイカリソウ(姫錨草) メギ科

 
左:タヌキラン(狸蘭) カヤツリグサ科           右:アカフタチツボスミレ(赤斑立壷菫) スミレ科
近くに、コタヌキラン(小狸蘭) カヤツリグサ科が潜んでいました。

 
フデリンドウ(筆竜胆) リンドウ科
フデリンドウは根元の葉が広く卵形で厚味があるが、ハルリンドウの葉は細い。
ツルリンドウ(蔓竜胆)は加波山・雪入山等で良く見かけます、
大きさが同じで似たものには、高山に生える タテヤマリンドウ、ミヤマリンドウ。

 
左:コクサギ(小臭木) ミカン科               右:美しいミツバツツジ
コクサギはクサギと同じように、葉に臭い匂いがあり、小柄なためこの名前、
クサギはクマツズラ科なのに対し、こちらはミカン科、
花の色も緑色で、クサギとは大きく違う。

 
左:ハウチワカエデ(葉団扇楓) カエデ科           右:トガクシショウマ(戸隠升麻) メギ科
秋の筑波山にはサラシナショウマ(晒菜升麻 キンポウゲ科)が咲き綺麗
トガクシショウマは燧裏林道で見たいものです!

 
左:ホウノキ(朴の木) モクレン科        右:アカヤシオ(赤八汐) ツツジ科
大きなホウノキは筑波高原キャンプ場、アカヤシオは日光の禅頂行者の道、いわきの二ツ箭山、、、

 
左:ユズリハ(譲り葉) ユズリハ科        右:センボンヤリ(千本槍) キク科
ユズリハは雌雄異株、雌だけ花が付くが花びらはなく、雌しべだけ、園内に雄株ある。
センボンヤリは春と秋に花をつけ、花期は46月、911月。

 
左:シュンラン(春蘭)ラン科                  右:チャボタイゲキ(矮鶏大戟) トウダイグサ科
タイゲキにはイワタイゲキ(岩大戟)、オゼタイゲキ(尾瀬大戟)、ハクサンタイゲキ(白山大戟)
トウダイグサ科の仲間にアカメガシワ(赤芽槲)、エノキグサ(榎草)、コニシキソウ(小錦草)、タカトウダイ(高燈台)、
トウダイグサ(灯台草)、ノウルシ(野漆)、ノウルシ(野漆)。
園内のヒトツバハギ(一葉萩)もこの仲間だそうです。

 
左:ツルマサキ(蔓柾) ニシキギ科            右:オロンティウム・アクアティクム サトイモ科 
ツルマサキは筑波山男体山の鉄柵に絡んでいる、牛久自然観察の森も生えている。
オロンティウム・アクアティクムとキボウホウヒルムシロが今週のベスト3!に選ばれているが
自分の活動場に無関係なので忘れましょう!関係している植物も忘れてしまうけれど!

 
左:アセビ(馬酔木) ツツジ科            右:ホウチャクソウ(宝鐸草) ユリ科
アセビは園内のアチコチに植えられている。
写真のホウチャクソウはキンラン(金蘭 ラン科)にそっくり!

 
左:シャリンバイ(車輪梅)バラ科         右:ゴマギ(胡麻木) スイカズラ科
シャリンバイを見ると海岸へ出かけたい!
ゴマギは香りはゴマにそっくり、花はカマズミ、サワフタギなどに似ている。

 
左:ジャケツイバラ(蛇結茨)マメ科             右:ヤブデマリ(藪手毬) スイカズラ科
ジャケツイバラは筑波山や宝篋山に自生する。
ヤブデマリはユキノシタ科のガクアジサイ、ノリウツギなどに似るが、ガマズミやムシカリと同じスイカズラ科、
花びらのような装飾花がアジサイ類は4枚なのに対し、5枚というのが大きな違い。
ヤブデマリは一見4枚のように見えるが、良く見ると大小合わせ、ちゃんと5枚ある、
茎崎自然の森に咲くヤブデマリが楽しいです、実は熟すと黒くなる。

 
左:マユミ(檀、真弓) ニシキギ科               右:クロウメモドキ(黒梅擬き) クロウメモドキ科
マユミは草紅葉が始まる直前の尾瀬は、湿原に入る登山道わきのマユミやコマユミ、オオツリバナが見れ、
尾瀬沼田街道
の紅葉狩りは素晴らしい。
クロウメモドキは核果が倒卵状球形で10月頃黒く熟すが、
ウメモドキの付く名前の植物は多いが、どれも梅の実には似ていない。
茎崎自然の森の近くにも生える。

 
左:ウグイスカグラ(鶯神楽)スイカズラ科        右:オオバヤシャブシ(大葉夜叉五倍子) カバノキ科
オオバヤシャブシ、ヤシャブン、ヒメヤシャブシが同じ仲間
ヤシャブン:雄花序(枝先およびその下の葉腋に1個ずつ、無柄でつく)
雌花序(雄花序の下の葉腋に12個つき直立する)
ヒメヤシャブシ:雄花序(枝の先端に13個つく)
雌花序(雄花序の下の葉腋に36個つき下垂する)
オオバヤシャブシ:雄花序(前年葉腋に1個ずつ、無柄でつく。雌花序より下になる。)
雌花序(雄花序より上の葉腋に1個ずつ、有柄でつき斜上する。)

 
左:シロバナアケビ(白花通草、木通) アケビ科                 右:テンニンソウ(天人草) シソ科
園内の自然史標本棟の脇にアケビ、ミツバアケビ、ムベが元気に鉄編みに絡んでいる。
テンニンソウの群落は西那須野塩原ICから塩原温泉に向かう道端に有って驚いた、筑波山の白雲橋コースにも生える。

 
左:ウワミズザクラ(上溝桜)バラ科       右:オニグルミ(鬼胡桃) クルミ科 
ウワミズザクラは45月、葉が開いてから、本年枝の先に、長さ68cmの総状花序をつける。
花は白色5弁で多数、密に咲く、花序をつける枝には35枚の葉がつくが
イヌザクラの花序には、葉は無い。茎崎自然の森や散歩道にイヌザクラとウワミズザクラがある。
オニグルミはヒメグルミに比べ核の部分が固く、凹凸が大きいためにオニの名がついたそうです、
葉の開出とほぼ同時に開花する雌雄同株、
雌花は頂芽から穂状の花序を直立させ、褐毛を密生し、苞の中から、赤い花柱を出す、
雄花序は前年の葉腋から垂れ下がる、多数の雄花が下向きに開く。

 
左:メギ(目木)メギ科          右:カキツバタ(杜若)アヤメ科

 
左:コウホネ(河骨)スイレン科         右:トサミズキ(土佐水木)マンサク科
オゼコウホネは園内では可愛そう、尾瀬に行って見たいもの

 
左:「オオジシバリ(大地縛)キク科     右:筑波実験植物園のシンボル池

 
左:温室の前で!                  右:春の花ストリートが今週のベスト3
春の花ストリート:カナダザイフリボク、ユスラウメ、シジミバナ、シバザクラ、
ムラサキハシドイ、ボケ、リキュウバイ、セイヨウナシ、など

 
左:リキュウバイ(利休梅)バラ科              右:ムレスズメ(群雀) マメ科
リキュウバイは低く剪定すると勢いのある幹が立ち上がる樹形となるが、
落ち着いてくると枝先が垂れて茶花の趣が出てくる。
別名はマルバヤナギだが、園内で枝先が垂れ下がった姿みると納得、
我が家のリキュウバイは幼い、花は真っ白、サクラや梅に比べ花期は長く好ましい。
ムレスズメは雀が群れて、木の枝にとまっているように見えることから付いた名前、
花の色が黄色からオレンジに変わる、
庭に飛んでくる雀は「可愛い」「うるさい」、私の気持ちで変わってくる。

 
左:クロバナロウバイ(黒花蝋梅)ロウバイ科            右:ハナノキ(花の木)カエデ科

このハナノキは芽吹いたばかり、
山地の湿地にまれに生える,雌雄異株の落葉高木です。
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月頃,葉が出る前に真紅色の花が咲き,特に雄花は美しいので花の木という。
園内のハナノキは高く撮影には脚立が欲しい!!


園内の山桜  
時間が許される限り、ノンビリしたい所です、
里山の四季:4/138/310/123/1が予定され、
夏は「花と虫のかかわり」そして冬は「植物の冬越し」がテーマです。

「応用編」牛久自然観察の森

■つくば市方面から牛久自然観察の森へ!
国道408号線(学園-牛久線)に乗り、成田方面へ。牛久市内に入り、国道6号線の交差点も直進。
国道にそって約4`ほどの所にある岡見下宿交差点を右折(竜ヶ崎方面)。
岡見交差点から約1.5qの左手に観察の森の第2駐車場を通り抜け、約300b先を左折したところに第1駐車場があります。駐車場から中心施設のネイチャーセンターまでは徒歩5分です。(第2駐車場は通常閉鎖しています)

 
キジムシロ(雉筵) バラ科 キジムシロ属
ミツバツチグリがよく似るがキジムシロのようにつるを伸ばさない、なんとなく雰囲気が違う。
園内に多いミツバツチグリは花や草姿がよく似ている、花の付き方も似ている?

ミツバツチグリの葉は三出複葉、キジムシロは57枚の小葉からなる羽状複葉で小葉は先は尖りません、
葉は根出葉だけで、通常は地面に伏せるように放射状につけます。
さらに、
オヘビイチゴは葉が5枚の小葉からなる掌状複葉です。
ヘビイチゴの花もミツバツチグリやキジムシロの花に似ていますが、
ミツバツチグリやキジムシロでは
花茎の先で枝分かれして数個の花をつけるのに対して、
ヘビイチゴの花は花茎の先に1個だけつけます。
また、ヘビイチゴの花では、
花弁の間に隙間があって基部の緑色の萼片が見えるのも特徴のひとつです。

 
左:ミツバチグリ(三葉地栗) バラ科 キジムシロ属              右:ヘビイチゴ(蛇苺)バラ科 ヘビイチゴ属
園内には無かったオヘビイチゴ(雄蛇苺)はバラ科 キジムシロ属で、
野原などの湿ったところに生える。
茎は地表をはい、全体に軟毛がある。根生葉は長い柄がある掌状複葉で
小葉が5つくが、
上部のものでは13枚となる。
小葉は狭い長楕円形で長さ25cm、表面は無毛で、裏面の脈上と縁には毛が散生する。
花は直径58mmの黄色の5弁花で、茎の上部に多数集散状につく。
果実は褐色のそう果で、ヘビイチゴのように果托が膨らまない。花期は56月。 

 
左:タチツボスミレ(立坪菫)スミレ科            右:アオキ(青木)雄花 ミズキ科   

 
ハナイカダ(花筏) ミズキ科
雌花の撮影? 雌花は花が一つ。写真は両方とも雄花、雌雄異株、実を付けるのは雌株で実は熟すと黒くなる
数日後には開花、、、 

 
左:アブラチャン(油瀝青)クスノキ科           右:ヒサカキ ツバキ科

 
左:ヒトリシズカ(一人静 )センリョウ科                右:オドリコソウ(踊子草)シソ科
ヒトリシズカは茎頂に4個の葉が輪生状に対生し、葉が開く前に長さ3cmほどの穂状花序を1個頂生する、
今年家内の友人から人株譲ってもらい、庭に移植、花が終わると葉にツヤがなくなり、フタリシズカに似てくる!
オドリコソウには白色のオドリコソウ、ピンクのオドリコソウ、黄色のツルオドリコソウ
ヒメオドリコソウはオドリコソウと同じホトケノザで、
四角い茎と唇形花を持つシソ科の特徴をよく表している。

 
左:ウラシマソウ(浦島草)サトイモ科             右:ヤブレガサ(破れ傘) キク科
ヤブレガサが大きくなると、立派な姿になってモミジガサやオクモミジハグマに良く似る姿になる。

 
左:ヤマグワ(山桑)クワ科 右:コウゾ(楮) クワ科
ヤマクワは熟すと黒くなり、食べることができる。
このヤマグワも蚕の餌として植栽されるが(されたが)、餌として毎年根元から刈り込むため、
背は低いが、園内のものは自然で高木です。
コウゾは散歩道にも生え、昔、和紙の原料にしたかも知れない、
雌雄同株で雄花序は集まって枝の基部に腋生し
雌花序は球形で上部の葉腋につき,長い糸状の花柱が周りに伸びていますが、
雄花は落下したようです。

 

 
左:ヤマコウバシ(山香ばし) クスノキ科      右:ガマズミ(鎌酸実、莢迷) スイカズラ科
ヤマコウバシはクロモジ、アブラチャン、クスノキ、シロダモ、タブノキ、ダンコウバイなど、
クスノキの仲間は葉や小枝の樹液がショウブのような匂いがするので、「山香ばし」と名前がついている。
ヤマコウバシの実は熟すと黒くなる。雌雄異株、写真のものは判らない。

 
左:マルバスミレ(丸葉菫)スミレ科     右:キランソウ(金瘡小草)シソ科
マルバスミレの葉の表面がなんとなくフカフカ、早く咲きだし開花時期が過ぎたようです。
キランソウとよく似たツクバキンモンソウ (筑波金紋草 シソ科)、ジュウニヒトエ(十二単)がある。

 
左:アキグミ(秋茱萸) グミ科          右:ナワシログミ(苗代茱萸) グミ科
アキグミは園内では花が綺麗に咲き、秋に実が熟すそうです。夏に実が熟すナツグミやナワシログミ。

アキグミはまん丸で粒が小さい。実は黒ずんだ頃が食べごろ。
ナワシログミは連休頃食べれそう、稲の苗代を作る時期に赤く熟すため、このような名前がつく。

 
左:ニワトコ(庭常) スイカズラ科         右:ウコギ(五加皮) ウコギ科
ウコギの仲間はコシアブラ、タラノキ、ヤツデ、キツダ、ハリキリ、トチバニンジンなど、
山菜としてコシアブラ、タラノキは人気、ハリキリも若い葉は美味しい。

 
セントウソウ(仙洞草) セリ科
右は中央に実が、見えますか?

 
左:ホウノキ 右:今、新芽が美しい
筑波実験植物園のホウノキは高い、牛久自然観察の森はまだまだ。

 

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