奥秩父の明峰を訪ね、新緑とヒカゲツツジ&アカヤシオツツジを鑑賞
秩父御嶽山(標高1081b) 両神山西岳(標高1613b)東岳(標高1660b)剣ヶ峰(標高1723b)】

 

日程 200853-4日 (土 日)晴れ

秩父御嶽山


秩父御嶽山のヒカゲツツジ

強石バス停手前の公衆トイレ(観光トイレ)駐車場12:30―(0:02)―>12:32強石バス停12:41=(西武観光バス)⇒12:55落合バス停12:55―(0:01)―>御嶽山普寛神社入口12:56―(0:04)―>13:00庵ノ沢稲荷神社13:05―(1:05)―>林道出合14:10―(0:10)―>尾根14:20―(0:20)―>14:40秩父御嶽山山頂15:05―(0:00)―>大滝(強石)分岐15:05―(0:25)―>タツミチ15:30―(1:30)―>国道140号(三峰口入口)17:00―(0:25)―>強石バス停手前の公衆トイレ(観光トイレ)駐車場  秩父御嶽山詳細へ

 

両神山


両神山のアカヤシオツツジ

落合橋駐車場4:50―(1:00)―>八丁峠5:50―(0:55)―>6:45行蔵峠6:50―(0:05)―>6:55西岳7:00―(0:30)―>7:30龍頭神社奥宮7:40―(0:45)―>8:25東岳8:35―(0:20)―>8:55両神山山頂9:10―(0:05)―>作業道入口9:05―(0:45)―>美しいナメ沢9:50―(0:10)―>尾根出合10:00―(0:05)―>杉ノ根ピーク10:05―(0:20)―>10:25落合橋駐車場 両神山詳細へ

 

秩父御嶽山 落合からのコース

 午後から雨がやむ、秩父鉄道三峰口駅には大きな駐車場(有料500円/日)があり、ここに停めバスで落合へ行き三峰口駅へ直接下山という方法もある、国道140号沿いに観光トイレ10台程のエリア、ここに車を停めると三峰口登山口(国道140号)に下山した場合、秩父鉄道三峰口駅と観光トイレの歩行時間は15分ほどの差しかない、観光トイレに駐車し、強石(こわいし)バス停にてバスを待つことにする、落合バス停は普寛神社・秩父御嶽山の表登山道である、秩父鉄道三峰口まで電車で来た場合は落合バス停まで歩き、杉ノ峠をへて山頂を目指せば良い、下山は私と同じくタツミチをへて三峰口駅まで下れば良い。

バスを待っていると、若いカップルが三峰口駅へと徒歩で通過、次は三峰口駅から歩き三峰神社まで行くという若者がやって来る、既に三峰ロープウェーは廃業なっている、従って登山道を登らねばならない、大輪バス停までバスを使ったらと伝えるが、歩きたいとニコニコし頑張ると言う、この気持ちは良くわかる。

 定刻12:41にバスが来る、ここから落合バス停まで直線距離なら短いが荒川は大きく曲がっている、道の駅大滝温泉の次が12:55落合バス停、バスの進行方向に進むと御嶽山普寛神社木曾の御嶽山を開いた普寛上人の故郷が落合、秩父御嶽山も普寛上人が開山」の入口、御嶽山登山口の案内がある、神社の前を右に道なりに登れば、13:00庵ノ沢稲荷神社が見え、手前に綺麗な公衆トイレがある、神社と王滝沢の間に登山口がある、堰堤があり、薄暗いところ、美しい滝が続く。

 
左:堰堤に続いて美滝が続く                              右:荒れた渡渉点

登山道は安定し問題は無い、渡渉点があり、大雨の時は渡れないかもしれないが、雨が止んで1時間もたてば大丈夫、13:20 反対側に移って左に沢を見る、この先数回沢を横切る。


美しい滝が続く

まもなく、左に苔に飾られた美滝が現れる、13:35 ニリンソウが数は多くないが薄暗い沢を明るくしてくれる、ここから沢を離れジグザグの急登に変わる、ご夫婦と親子(お父さんと小学生)に出会う、山頂辺りは雨だったとのこと、右に糸の様な細いナメ滝、13:50 その先に綱場、通過すると大滝温泉が眼下に見え、三峰山がガスの中に浮かぶ、続いて堰堤の前を横切ってゆく、ここから林道まで厳しい急登が続く、足元にはスミレが次々と現れる、20分登り続く。

 
ツクバネウツギが咲き誇る

 ツクバネウツギ(衝羽根空木 スイカズラ科)とても綺麗、新しい標識の御嶽山2号線終点(トンネルの入口)に飛出る14:10  トンネルに向かって左の広い道に入る、林業道路だろう、歴史のある登山道はこの道を作って消えたのだろう、急坂が延々と続く。

 
左:新しい林道                        右:可愛いスミレ  エイザンスミレ

足元にはスミレ、4種類ほど咲き、スミレの好きな人にはお勧めのポイントだ、写真のものはエイザンスミレ。

ようやく、作業道終点になってようやく旧登山道が現れる。

 
左:ミツバツツジ                 右:ヒカゲツツジ

14:20 稜線に飛出る、右折しすぐ、露岩の急坂になる、見上げるとヒカゲツツジの群落、思いがけないツツジに感動、大きな株で立派な花を沢山見せてくれる。14:40 秩父御嶽山山頂、反対から登ったご夫婦と、追いかけるように登って来たカップル(近くのキャンプ場で今夜はバーベキュー)が立つと満席の山頂、方位盤がある。


秩父御嶽山山頂からの展望

雨上がりの素晴らしい展望が広がる、新緑がとても奇麗な山々が波打つところに、雲の間から新差し込む太陽の光線が当たり神秘的な美しさ。ただ、雲取山や和名倉山、両神山の山頂にはまだ雨雲が残って見ることはできない。

 
展望とツツジを楽しむ

15:05 下山開始、山頂の神社の鳥居の石段を下ると、直ぐに大滝(杉ノ峠、強石)分岐から三峰口駅へ向かう、急降下、15:15細い尾根道にはカタクリの群生(今日は葉のみ)、尾根から離れどんどん下り、尾根状になって、右折、右三峰口駅の標識、尾根道が続き、更に右折、右三峰口駅の標識、15:30 三峰口駅右のタツミチを通過、下って、直ぐ、平坦な道が続く、15:40 広い尾根を越える、延々と杉に囲まれ展望はなく、シロヤシオツツジは無い。

 
左:武甲山                                                       右:三峰口駅へ

杉林の道に飽きた頃、送電線鉄塔、登山道から離れて岩場に立つと、武甲山、眼下に三峰口駅が見え、秩父市街を一望できる、この先、ヤマツツジが咲き、細い尾根になって、登山道は荒れ気味、16:50 墓地を下って民家の脇を通過し県道に出る、右折して、国道140号、ここも右折し国道を歩くと三峰口駅入口、ここにもバス停「白川橋」があるが、この時間に強石方向に向かうバスは無い、観光トイレまで約30分歩きました、途中郵便局「局前バス停」、ちょっと狭い国道140号、三峰山・雲取山登山口大輪まで歩くことを思えば短いものだ。

両神山登山口へ向かう:国道140号有料は雁坂トンネルを通過する、新緑の今日ドライブには素晴らしい街道です。中津峡はループ橋「大滝大橋」を過ぎ、

一日往復四便(三峰口駅―中津川 土日)
中津川発8:10,11:35,14:30,17:15
三峰口駅発 7:00,10:24,13:20,16:05
上落合橋から出合バス停まで徒歩約2:00間、国道299号の納宮バス停からスタートすれば一日で縦走可能
土日 西武秩父駅7:03→小鹿野役場7:408:10頃納宮バス停に着くが西武秩父駅で都心から7:00に着くのは難しい従って小鹿野役場まで車で入り、出合バス停からの帰りは三峰口駅からバスで小鹿野役場 

数個のトンネルを抜け中津川大橋で「中津川」右折の道標を見て、入って行く、直ぐに中津川の美しい流、新緑真っ盛りです、中津川と志賀坂峠分岐に出合バス停がある、ここで中津川発17:15のバスを待つ一人の女性が立っている、彼女に聞いた訳では無いが、おそらく両神山の上落合橋から下って来たのだろう。出合バス停から右折し暗いトンネルに入る、ここからは道路は一変林道である、赤岩橋で宴会中の人達に道を確認する、どんどん高度を上げると八丁沢に落合橋と下落合橋が連続する、この二つの橋の間に10台ほどの駐車場、ここでテントを張る人達、聞くと明日は沢遊びとか、上落合橋を渡ると両神山登山口がある、下山の登山口は落合橋のすぐそば、私は、落合橋手前の駐車場に停め、自炊、車中泊である。

両神山 八丁峠コース
一般には清滝小屋側から登ってピストンする人が多い、八丁峠コースは両神山の岩場に咲くアカヤシオツツジが魅力です、展望は剣ヶ峰以上

 
登山口辺り

 朝食はお餅(インスタント味噌汁に入れ)、4:50 二つの橋を渡って登山口へ、沢遊びの人も起き出し、ご挨拶!

 
古道  標識も多い

 登山口で登山届を投稿、丸太の階段を登る、1999年に登った時にも階段で記憶にある、この後八丁坂まであまり記憶が無い、美しいナメ滝を右に見て岩場の安定した登山道を登る、急登、まもなく本流から分かれた沢を右に見て登るようになる、ナメ滝の音色が素晴らしい、きっと岩盤が鉄筋のごとき固いのかも知れない、すぐに沢から離れると足元は安定し、ジグザグに登る急登だがハシリドコロが群生して、とても気持ちの良い新緑の坂道です、前回はヤマブキが沢山咲いていたが、そのヤマブキが今回は無い。


両神山山頂まで巨岩が多い

 バイケイソウが多くなり、杉林の尾根に出る、5:25 少し尾根を登ると左折、「出合・中津川」の古い道標を右に折れると登山道は一変、おだやかな登りになり、右が杉林、左は雑木林、八丁峠0.4`・両神山山頂3.0`地点 5:35 平坦な道がある、左に巨岩の岩、その上にアカヤシオツツジが奇麗に咲き誇る、稜線のツツジが期待できルンルン気分でジグザグの坂道を登る、杉林は無くなりブナの多い雑木林、緑たっぷりのバイケイソウが斜面一面に群生する、何度も何度も足を止めるほど奇麗です。ここは沢の音は聞こえないが、小鳥のさえずりが聞こえている。


緑の葉が印象的

 八丁峠の三差路に出る、数b上が展望台になっているので寄ってゆく、5:50 展望はまだ昨日のガスが残って良く見えない、アカヤシオツツジも蕾みでちょっとがっかりする、峠から北方向の国道299坂本へ下る登山道、侵入禁止だが赤岩峠への道もある。

 
アカヤシオツツジが凄いことになる!

 ここは鞍部まで下る、八丁尾根に取り付く、登るとアカヤシオツツジが奇麗に咲いている、岩場の細い尾根が続く、


次ぐ次と現れるアカヤシオツツジ

岩壁をよじり登る、6:05 長い鎖場がある、但し足場は確りして、問題は無い、アカヤシオツツジは沢山咲き、一本一本が絵になる、アカヤシオツツジの咲くピークを急降下、続いて太い枯れ木のあるピーク。

 
岩場の連続

6:30 前面に高いピークで岩場も急斜面だ、靴紐をしっかり結び直す、鎖が続き、最後の一本は鎖の右に回って巻いてゆく、6:45 行蔵峠 展望が素晴らしい、地図には行蔵坊と記されている、

 
岩の上から、、、辺りを眺める時は両足を確実固定

西岳はここから直ぐだが、鎖場を急降下し、登り返す、6:55 西岳は素晴らしい展望で雪化粧の浅間山がガスの間に浮かび出る、展望は道標から数b西に寄ったところ、峰のアカヤシオツツジは奇麗 。


浅間山

  西岳からストン落ちるような急斜面、下って前面の岩のピークは巻いて更に下る、アカヤシオツツジは岩場に良く咲き見事です。

 
綺麗 ドキドキ  ここを家内も以前軽々通過

 
鎖場の連続、三点確保

大きな岩の背を鎖が降りている、ちょっと強いが基本に忠実にバラスをキープして下る、キレットと呼ばれる最低鞍部、この岩場にもアカヤシオツツジが小さい木だけれど奇麗に数個の花を付けている、登り返し、中間で振向くと先ほど下った岩場の傾斜に驚く、下った以上に登る厳しい岩場、長い岩の上に出る、

 
左:龍頭神社奥宮         右:余裕が有れば、祠に立ち寄りたい

 
龍頭神社奥宮の前後が危険だが、ここを超えないと山頂は無理、戻る方法解らない

7:30 龍頭神社奥宮が祭られている、直進する岩の上を横切って細い綱が張られている、そして足元の「両神山」の標識が少し左下を向いている、足跡も立派に付いている、下りましたが10bほどで道は切れている、神社まで引返し、直進する、岩の背(鎖に頼って行くと左の足元の道が崩れそうです)を越えて行くと難なく先の道に続く、

 
焦らず、ドキドキせず、周囲のアカヤシオツツジツツジを見たいものです

7:45 ここで10分程迷ったことになる、ここで降り返ると越えてきたピークが幾つも見え、前方にも幾つものピークが待ち受けている、次のピークは左を巻くのだなとホットするが、甘くは無い長い鎖が待っている、最後の鎖は途中で逆コの字になっており、うまく足の位置を決めて登らないと宙ぶらりんになる所です。

 
そろそろ時間的に東岳だが!

 
東岳  ガスが出てしまう

  登り切ると東岳 8:25 アカヤシオツツジが道標脇に見事な花を咲かせている、ここは西岳より展望は良くないが、奥多摩の山々は良く見えるだろう、今日はガスのなかです。

 八丁峠から東岳は鎖場が有るところがほとんどで、危険が連続するが、ここからは両神山山頂直下まで危険なところは無い、細い吊尾根を行くと、今日初めて逢う登山者八丁峠から坂本バス停まで行くという、昨夜は清滝小屋で、客は少なかったようです。

危険地帯は去ったが、雑木林で展望が良くない、東岳から最初のピーク 8:45 密林で展望は無い、鞍部まで下って、登り返し、尾根を行くが、いきなり左に急降下、その後トラバース、目の前に今日最後の鎖場が二本続く、ほとんど木の根を頼って登りきると、山頂手前のピークに立つ両神山山頂には大勢の人々が見え、手前の、ここは一人だけでお弁当にする 8:55

 
両神山山頂付近

両神山山頂剣ヶ峰までは10b程 9:00  学生さんだろうか「万場町?に住んでいるですが、両神山は初めて、八丁尾根は?。。。」と聞く、なんでも八丁尾根を登って来る人を待っていたらしい、「うん、危険なところが多いから少し経験を積んでから」と言うと「二子山を登って苦労しました、、」と言う、とても感じの良い好青年「山を嫌いにならぬようネ!」「はい!」と答え彼は清滝小屋へと下ってゆく。清滝小屋(日向大谷口)からの登山者が多い。

家族4人(ご両親と小学生の兄弟)が大峠(中津峡・諏訪神社から)からやって来る、「下落合橋に下りる道を探しているのですが?」と聞くと解からないようでした。

 
こからは個人責任と明記、登山口まで好ましい登山道でした

小さなピークを越えると「作業道」(1999年の時は標識が無かった)が立って「個人責任」でとある、9:10 取付き口は落葉に隠れていたが、直ぐに新しい足跡を見つける、前回と比べ荒れてはいない、普通の登山道である、ただし事故は個人の責任である。

 
左:ハナネコノメ        右:ネコノメソウ

左に見える沢底には残雪、小沢を横切って、どんどん下る 9:35 二個目の細沢を横切る、左に長いナメ沢、やや道はトラバースぎみ、ちょっと尾根状を下って9:40 アカヤシオツツジの群落に登山道は立寄っている。

 
下りはのんびり

今度は目の前に長いナメ沢が現れる、

 
マメ沢 長い 長い

9:50 横切って振向くと長い・長いナメ沢で驚く、岩盤が固いようです。次の沢は糸のように細い、続いて今度は幅の広い枯れた岩肌むき出しの沢を横切る、ここには綱が張ってありなんとか横切れる、反対側にて眼下を見ると綱を離したら谷底に転落する様子が頭に浮かぶ。

 
左:階段?                  右:散らばったハナビラ

ずっとトラバースは続き、ようやく尾根に出る、10:00 アセビだらけの短い尾根、鞍部から杉の根張ったピークに立つ、右の高い位置に幾つもの峰々が見え、朝通過した西岳辺りだろうか?あまりにも多くの峰があって解からない!


可憐です!

アカヤシオツツジの群落の咲く坂道を下る、稜線でも見えた青い屋根の建物(下落合橋から車で下った所の建物)が見える、10:10 三人の元気な男性が登って来る、アカヤシオツツジの群落10:20 が現れる、だいぶ散って木下がピンクに染まっている、どんどん下って眼下に駐車場、アカヤシオツツジの群落の咲く急斜面を下れば落合橋のすぐ上に飛出る、橋を渡れば駐車場。

 
登山口の駐車場

朝は三台でしたが、20台ほど停まって満杯 10:25 ミツバツツジが駐車場を飾る。

 
落合橋駐車場から国道140

落合橋駐車場10:50から来た道を引き返し、出合バス停に出て国道140号出合11:20 ループ橋周辺の新緑は素晴らしい。 大滝村から荒川村に入ると小さい渋滞が続き、秩父市内は人も車も渋滞が続き、寄居町で国道254号の交差点を過ぎるとガラガラ、熊谷で国道17号、国道125号行田を抜け、後はつくば市16:50着。

*落合橋駐車から八丁トンネルを抜け国道299号の志賀坂トンネルに出て、坂本から二子山に寄って見たい、国道299号を走れば秩父です。

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