一気に道の駅「甲斐大和」から湯ノ沢峠山に上がる、富士山展望台
 
白谷ノ丸&大蔵高丸

 

程:2004/1/10 土曜日 快晴

 



自称「冨士キチ」カメラマンと富士山展望へ

コース

道の駅「甲斐大和」=(国道20号)⇒景徳院入口=(焼山沢真木林道)⇒林道終点:湯ノ沢峠駐車場=(001)⇒湯ノ沢峠分岐−(050−>白谷ノ丸−(0:40)−>湯ノ沢峠−(0:30)−>大蔵高丸−(030)−>湯ノ沢峠分岐=(0:01)⇒林道終点:湯ノ沢峠駐車場=(焼山沢真木林道)⇒大和天目山温泉=(林道)⇒景徳院入口=(国道20号)⇒大月駅「菊花山へ立ち寄る」=(中央高速)⇒八王子=(国道16号など)⇒帰宅

 
早朝登ったが、雲が一面に広がる

  先週 14日’ ’は小金沢連嶺を大菩薩から湯ノ沢峠まで歩いている、今日はその続き、滝子山まで歩く予定で自称「冨士キチ」の友人を誘った、ここコースは富士山撮影には見逃せない!大蔵高丸には降雪の時に家族と登っている。

中央高速大月ICで降り、国道20号で下真木(大峠から雁ガ腹摺山)を過ぎ、吉久保入口(滝小山入口)を右に見て笹子駅を左にすると、追分(笹子雁ガ腹摺山入口)を見送ると笹子トンネルで、抜けると道の駅「甲斐大和」、車で登山に来た時には行きも帰りの立ち寄る道の駅です。

その先に景徳院入口があって右折する、景徳院には広い駐車場・トイレがあって、大鹿山や曲沢峠から滝子山への登山基地になっている、そのまま先に進むと竜門ノ橋で上日川峠への道と別れ、天目温泉方行に進む。

天目温泉の先で二つ目の上日川峠への道と別れ、焼山沢に沿って進むと、竜天宮の前を通過、ここから林道は急に狭くなってくる、このあたり日影で狭い橋を渡るまで、凍結し危ない(今日は凍結無し 凍結するとタクシーはこの辺でストップ)、狭い橋を渡ると道は少し良くなる、右に焼山沢を見て慎重に車を走らせる。振りむと富士山が見えるところです。

カラマツが多くなるとまもなく、湯ノ沢峠登山口でここには数台車を置けるが、今日は工事が行われており、停めると迷惑になる。

舗装道路の林道はなおも上に続き、振り向くと大蔵高丸から白谷ノ丸の稜線が見える、方向的には湯ノ沢峠から離れて行く感じだ、大きく右にカーブし、今度は湯ノ沢峠を巻いて進むと、昨年降った雪が残って凍結状態、ただ道は傾斜が少なくまったく問題は無い。

上日川ダム方向への林道(夜明け前は通行止めでしたが下山時は開放)を左に見送る、この分岐の手前から未舗装でした、右が明るく開けてくるが林道がだいぶ荒れてくる。未舗装道にも雪が一ヶ所だけ残っていたが、舗装より滑らない!幾つか沢を横切って、広い場所に着く、この先細い道が続くので進入すると行き止まり、右を見ると小屋の屋根が見え、湯ノ沢峠避難小屋である。国道20号から約40分。

 

10台は停められる広さ、無理な場合は少し引き返して路肩に止める空地もある。

640分頃日の出時刻を予想し、510分歩き出す、月明かりでヘッドランプはいらない、湯ノ沢峠避難小屋を背にして湯ノ沢峠十字路を左へ、背丈以上の笹を抜けて行く、右はガケ崩れ場所、登山道がそのガケ崩れに向かっているところが2ヶ所ほどある、ここは必ず左のコースを選択、ガケ崩れに入っては危ない!道は深くえぐれ歩き難い、雪など積もるとアイゼンは必要だ、富士山の展望が良くここが白谷ノ丸かと思う、手前のピークで、一度急な斜面を下るここは昨年降った雪が残って凍結して滑る、笹や木の枝に捕まって慎重に下る。



不思議な光景

草原を下って斜面を登れば白谷ノ丸である、素晴らしい展望が広がって、南アルプス、八ヶ岳、金峰山、国師ヶ岳、甲武信ガ岳が美しい、そして富士山を取り巻く三ッ峠や御坂黒岳から毛無山、長者ヶ岳へ峰が脈々と続く、富士山は大きく、左右に長い裾野を見せている、そして、杓子山や鹿留山に続き大きな御正体山を筆頭に道志の山々へと続き、西丹沢の大室山そして丹沢の主峰と続く。

 

丹沢の手前は中央線沿線の山々で、扇山や百蔵山なで大月周辺の山が並ぶ、隣りには雁ガ腹摺山が大きい、奥多摩の山々は主峰の雲取山方面は見えないが、奥多摩三山は見えている。



日ノ出前の冨士山

6時半、そろそろ日の出が近い、山頂は強風が吹きつけ木々は樹氷が付着、南アルプスは雲が覆ってきた、富士山に赤く染まった後、八ヶ岳と手前の金峰山も赤くなってきた、美しい夜明けの風景である、残念ながら富士山には雪雲が取り付きスッキリ晴れない。

645分日の出だ、富士山がクッキリ見えない、カメラ好きの友人とあきらめて下る、ガレ場の砂が白く美しい、笹もまだ青く輝く、周りは快晴である、富士山の全景は見えているが暗い。

湯ノ沢峠に下って、コーヒータイム、56人のご夫人グループがタクシーで上がって来た、滝子山へ縦走するという、9時を回っており、展望縦走には遅い時間だ!都心から電車で来るとこの時間が限界かもしれない。


周囲は晴れているのに!

湯ノ沢峠から今度は右へ、お花畑の高原に飛び出る、南アルプスが屏風のように美しいところだ、今日は、八ヶ岳と金峰山方向以外展望は良くない。見たいならこちらだ。広い高原の中央に大きな岩があって、ここからの丹沢方面の展望は素晴らしい。少し下って、今度は小さいピークを登る、登山道は大蔵高丸へ続くが、山道から離れ右に入るとガケ崩れが湯ノ沢に落ちている。


カメラマン好みの冨士山なのだが!

 

素晴らしい!の一言、ここもお花畑で、山頂からちょっと下ると、賽ノ河原風の岩場でここからの展望は山頂以上だ。

 


見逃してしまう展望

先を急ぐご婦人グループはここを知らないで過ぎてゆく、リーダーが他人と会話で得るちょっとした情報を大切にしなくなったら、メンバーは可愛そうだ、地図を読む力より、聞き上手が山を楽しむ秘訣ですよ!


北岳は輝く、南アルプスの主峰たち

笹に囲まれた登山道を少し下る、雑木林の急登に取り付く、振り向くと白谷ノ丸のガレ場が雪の様に白く光っている。途中から更に傾斜が厳しくなって、5,6分で大蔵高丸山頂に飛び出す。


 
 
黒岳方面は快晴

スッキリ晴れない、今日の目的は富士山展望だ、ハマイバ丸・滝子山へは行かずここで引き返す、決めたら時間の限り楽しんで帰ろう。湯ノ沢峠で見落としの無いよう、見える山々を充分確認し下る。のんびり歩くと見えないものが見えてくるものだ。

午後、林道を登ってくる車は無い、難なく天目山温泉に下る、駐車場は込んできた、一人700円の風呂は空いているが、休憩室は込み、長時間滞在のお客様が多、登山者が立ち寄るにはちょっとありがたくない光景だが、風呂はとっても良い感じです。天目山温泉と甲斐大和駅間はバスがあるが、便数は少ないようです。

 

今回は富士山展望を目的とし滝子山へ回る予定でしたが、大蔵高丸時点で、雲が取れず好展望が期待できないので、引き返し、ツツジの咲く頃、再訪とし引き返す。ただ、友人はこの後富士山の撮影に何度か訪れている。

南大菩薩縦走はチャンスがなくなかなか実現できない、歩いてみたいコースです。

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