栗駒山 (標高1627b) 世界谷地 虎毛山 (標高1433b)梅雨の晴れ間を利用

栗駒山:須川温泉から周遊をコース、世界谷地に立ち寄り 虎毛山:マダゴ沢から往復

 

日程 2015710-12日 (金)〜(日)金曜に曇り、以降快晴

20031011日 (土)快晴  紅葉狩り登山

 
左:栗駒山山頂から須川温泉方面                         右:虎毛山から栗駒山

コース

前日7/9☚クリック目的へ

つくば市6:40=(国道354294号)⇒下館7:48=(国道294408号)⇒国道294408号分岐8:00=(国道294号)⇒国道123294号交差8:37=(国道294号)⇒国道294400号交差9:22=(国道294号)⇒白河 国道429410:25=(国道4号)⇒道の駅「安達」12:19=(国道4号)⇒福島 国道413号交差12:38=(国道4号)⇒白石 仙台迄50`13:29=(国道4号)⇒仙台 名取大橋14:32=(国道4号)⇒古川 一ノ関迄50`15:52=(国道4号)⇒一ノ関 国道3424号=(国道342号)⇒17:00 みちのく観光物産店 昼食17:35=(国道342号)⇒復興之碑「ぶなの恵み」18:10=(国道342号)⇒18:40須川温泉・無料大駐車場・公衆トイレ

栗駒山7/10☚クリック目的へ

須川温泉駐車場(一番奥)4:01―(0:03)→賽の河原(ゆげ山)・名残ケ原分岐4:03―(0:20)→4:23賽の河原4:29―(0:01)→名残ケ原・須川温泉分岐4:30―(0:09)→栗駒山(須川岳)登山道案内図4:39―(0:07)→苔花台(須川・産沼コース分岐)4:46―(0:17)→地獄谷5:03―(0:13)→昭和湖・トイレ5:16―(0:56)→天狗平・須川分岐6:12―(0:07)→天狗岩6:19―(0:16)→6:35栗駒山山頂6:55―(0:28)→綱場7:23―(0:07)→産沼7:30―(0:32)→奇麗な沢(渡渉点)8:02―(0:04)→三途の川(渡渉点)8:06―(0:16)→小さな湿原8:22―(0:03)→苔花台(須川・産沼コース分岐)8:25―(0:10)→8:35名残ケ原8:55―(0:01)→須川温泉・名残ケ原道標8:56―(0:08)→須川温泉・名残ケ原・賽の河原分岐9:04―(0:11)→栗駒国定公園山頂登山口(標高:1627.7b?)標高1125b須川高原温泉・大露天風呂(大人600円)9:15―(0:01)→9:16須川温泉駐車場(一番奥)9:20⇒世界谷地へ

世界谷地7/10☚クリック目的へ

須川温泉駐車場(一番奥)9:20=(1:05)⇒10:25厳美渓10:55=(1:05)⇒世界谷地駐車場12:10―(0:12)→12:22世界谷地第一湿原(下田代湿原)12:33―(0:13)→12:46世界谷地駐車場12:50⇒虎毛山へ

*栗駒山から厳美渓に立ち寄り、一ノ関まで走り、国道457号に入り、R42にて世界谷地の案内を左折、後は世界谷地の案内を追かけ、世界谷地駐車場、残念ながら第二湿原は侵入禁止、大地森(世界谷地)コースは歩けそうでした。世界谷地を離れ、最初の三差路でR42とは反対(国道4号への標識)へ向かう、栗駒山の優美を見る立派な林道で昼食、鶯沢で国道457号に入ると鳴子の標識、国道398号(花山経由で湯沢)と交差、左折、直ぐに国道457号に入り、14:20に鳴子の案内でR253に入り、鳴子の手前で国道47(新庄経由で酒田や羽黒山・月山へ)に合流、14:51国道108号に入る、仙秋サンラインで空いている?と思うがトラックが多く走っている、鬼首温泉郷で荒雄岳(標高:984b)、禿岳(標高:1262b)への入口、この後多くのトンネル(であい、やすらぎ、かがやき、丸森、)を抜け仙秋鬼首トンネル1996(平成8)年に完成、長さは3,527bで、東北地方の一般国道のトンネルでは大峠トンネル(4,345b)に次いで2番目に長いトンネルだそうです)を抜け、4`地点に虎毛山入口の道標15:50、入口周辺は工事中でわざわざ空けて林道に入り、役内川、林道の幅は車一台分で背の高い草が車を襲う、国道108号の橋を上に見て、マダゴ沢出合の登山口16:05。一分ほど細い道を走ると小さい広場、ここで夕食、カレーライスとインスタントラーメン。一台の車が挨拶、夕食後、さらに車両侵入禁止、ここが地図で10台(実際は回転を考えると56台)の虎毛山駐車場16:50、ここで車中泊、初めは仙台の真夏日をうけ、ここも暑いが、満天の星空のころ、赤倉沢の水に冷やされ、肌寒く、目を覚ます。

虎毛山10/11☚クリック目的へ

虎毛山駐車場4:00―(0:05)→虎毛山登山道ポスト4:05―(0:18)→トラの滴4:23―(0:27)→赤倉沢崩壊地4:50―(0:13)→渡渉点・架橋5:03―(0:15)→ベンチ 虎毛山山頂2.7`・登山口4.5`地点5:18―(0:24)→ひのき林・倒木のオブジェ(標高:870b)5:42―(0:21)→夫婦檜6:03―(0:15)→虎毛山山頂1.8`・虎毛&高松分岐・登山口5.0`地点6:18―(0:24)→6:42 1234bピーク「虎毛山山頂1.3`・高松岳山頂11.5`・登山口5.5`」 6:47―(0:18)→虎毛山鞍部7:05―(0:36)→虎毛山山頂・虎毛山山頂避難小屋7:41―(0:00)→7:41高層湿原 お花畑8:10―(0:48)→虎毛山山頂1.3`・高松岳山頂11.5`・登山口5.5` 8:58―(0:22)→虎毛山山頂1.8`・虎毛&高松分岐・登山口5.0`地点 9:20―(0:07)→夫婦檜9:27―(0:09)→ひのき林・倒木のオブジェ(標高:870b)9:36―(0:19)→ベンチ 虎毛山山頂2.7`・登山口4.5`地点9:55―(0:11)→渡渉点・架橋10:06―(0:12)→赤倉沢崩壊地10:18―(0:26)→トラの滴10:44―(0:10)→虎毛山登山道ポスト10:54―(0:03)→10:57虎毛山駐車場11:00=(林道)⇒国道108号虎毛山入口11:15=(国道108号)⇒国道47108号(鳴子温泉)11:56=(国道474号)⇒仙台御町14:15=(国道4号)⇒道の駅「安達」仮眠17:20=(国道4号)⇒白河=(国道294号)⇒益子経由つくば市へ10/12 8時ころ帰宅

前日7/9

  
左:国道342号は快適ドライブ      中央:エゾアジサイ(蝦夷紫陽花) ユキノシタ科                    右:「ぶなの恵み」

東北、青森県の岩木山、白神岳なども高速を使わなくてもつくば市から1日で登山口まで走れます、関東は梅雨、台風接近、栗駒山周辺は10日から快晴の天気予報、9-12日自由時間が作れ、つくば市を朝スタートする。まず目的の仙台、一ノ関へ、一ノ関から国道342号に入れば、一本道、厳美渓を経て、休業のみちのく観光物産展に広場で17時半だが夕食、「ぶなの恵み」で休憩。

 
国道342号は「岩手・宮城内陸地震」から改良復旧されている

岩手・宮城内陸地震2008(平成20)年614日(土)午前843分頃に岩手県内陸南部(仙台市の北約90`、東京の北北東約390`)で発生した、マグニチュード7.2 の大地震。岩手県奥州市と宮城県栗原市において最大震度6強を観測し、両市を中心に被害が発生した。被害の特徴として、同じ規模の地震と比較して、建物被害が少なく土砂災害が多いことが挙げられる。気象庁はこの地震を「岩手・宮城内陸地震」と命名。国道342号は一関市側の祭畤(まつるべ)大橋の崩落をはじめ、斜面4箇所の大規模な崩壊により通行不能となった。2年後の2010530日に通行止め解除となり、祭畤大橋は仮橋を供用しながら新橋が建設され同年1218日に開通。崩落した祭畤大橋は治水の障害となる恐れがある部分を撤去した上で補強等の保存措置がとられ、橋の秋田側には橋のたもとまで行くことができる歩道が、一関側には展望台「祭畤被災地展望の丘」(みちのく観光物産展の直ぐ先)と説明看板、それに撤去した橋桁の一部がそれぞれ設けられ、見学できるようになっている。「ぶなの恵み」に地震の解説:国道342号須川から真湯間の約15`、道路が完全に消失、大型バスを含む13台の車両が孤立、災害復旧は環境に配慮し、渋滞対策、待機所、見通しの改良を行い一歩進んだ改良復旧。

  
登山口駐車場から 左:登山口                                        右:日の入り

18時半須川温泉 栗駒峠に到着、国道342号の右側は須川野営場手前の広大な駐車場、ここに奇麗な公衆トイレ、左に須川温泉、さらに峠のピークの左右に広い駐車場、右の駐車場の入口に路線バス停、左の駐車場に車を停める、栗駒山荘は峠のピークをちょっと下った所にある。

明日入る登山道を確認するため、賽の河原(ゆげ山)・名残ケ原分岐まで散策、日の入りが終わると満天の星空を楽しむ。

*復興之碑「ぶなの恵み」 従来通り午前と午後の12便となっておりますが、週末だけでなく毎日運行され以前よりも利便性が良くなっております。
531日〜112日の運行時間
○一関駅 9:00発〜須川温泉10:34
○一関駅14:40発〜須川温泉16:14
○須川温泉9:00発〜一関駅10:26
○須川温泉15:00発〜一関駅16:26
※運行時間・運行期間の変更が予想されます。正確な情報は岩手県交通へお問い合わせ下さい。
岩手県交通 一関営業所:TEL 0191-23-4250

栗駒山7/10

 
左:案内版                            右:藪道を抜けると剱岳が見えてくる

早朝4時、駐車場の奥に有る「栗駒山 栃ケ森山周辺 森林生態保護地域」(岩手、宮城、秋田の3県にまたがる16,310haの広大な森林で、奥羽山脈緑の回廊の中核をなし、日本海型多雪山地の特徴であるブナ・チシマザサの森林構成の中に、峡谷・湖沼・高原湿地帯など変化に富んだ自然に織り込まれ、豊富な動植物達が息づいています。この地域の最高峰栗駒山(1,628b)は、3県にまたがるコニーデ型休火山で、岩手では須川岳、秋田では大日岳とも呼ばれ、東北中央部の大展望台として、山頂からの眺望360度のビック・ロケーションとして知られています。山麓に湧き出る多くの名湯・秘湯の中でも標高1,126bの須川温泉は、栗駒山の登山口としてにぎわい、春の新緑から秋の紅葉、冬のスキーと四季を通じて楽しむことができます。)の案内版から散策路に入る、足元は舗装されている、ノリウツギ、ウラジロヨウラクの花を見ながら両脇が林に囲まれた狭い道、間もなく分岐、賽の河原(ゆげ山)・名残ケ原分岐です、賽の河原経由は栗駒山山頂まで少し距離があるが、花の季節なら賽の河原を経由とガイドブックに記されている。賽の河原の道に入る、名残ケ原の道に方は舗装が続き、こちらは石が転がって歩き難い、まもなく、明るい草原に出る、焼石連峰が見えてくる、今日は秋田・岩手側を登る、宮城側は前回で景色の様子はまったく異なってくる。

 
賽の河原(地獄釜)

火山の山に必ずある、賽の河原に着く、前方に剱岳(標高:1397b)、硫黄の匂いが一面に流れ、のんびり散策はしていられない、しかし、須川温泉に来られ、ここを観光しないと語れない場所である。

 
左:剱岳                  右:振向くと

登山道は、この剱岳を越えて昭和湖へ行くルートは無い?ようです、剱岳を右に見て、大きく左折。

 
賽の河原(賽の蹟)

長い木道、ここが賽の蹟、名残ケ原・須川温泉標識に着く。

 
朝日が差し込む

賽の河原を抜け、雲海に浮かぶ、周囲の山々が見えてくる、同時に名残ケ原が広がってくる。

 
左:イワイチョウ(岩銀杏)ミツガシワ科                 右:ミヤマヤナギ(深山柳) ヤナギ科

 
賽の河原(ゆげ山)・名残ケ原コースの合流点

賽の河原(ゆげ山)経由と名残ケ原経由との合流点、下山時は名残ケ原を楽しみたい、次の目的の昭和湖へ

 
左:ミズキ(水木)ミズキ科                                            右:苔花台

ミヤマヤナギ、ミネカエデ、イワイチョウ、ウラジロヨウラクなどを見て、木道から離れると苔花台の道標、須川・産沼コース分岐で、産沼コースは自然研究路観察路になっている、下山時は山頂から「産沼」方面に下だることになる。

 
左:ナナカマド(七竈)バラ科                      右:イワイチョウ(岩銀杏)ミツガシワ科

苔花台から次の地蔵谷までは、登山道を多くの花が咲きほこる。

 
左:アカモノ(赤物) ツツジ科                         右:タテヤマリンドウ(立山竜胆) リンドウ科

 
左:マイヅルソウ(舞鶴草) ユリ科              右:登山道は大きな傾斜は無い

須川コースは大きな上下はなく、緩やかな登りが続き、登山道の縁に小さな花が続きまし、また、コヨウラクツツジが見頃で、登山口からずっと続いてくれます。

 
左:マルバシモツケ(丸葉下野)バラ科               右:ゴゼンタチバナ(御前橘) ミズキ科

ここで観るマルバシモツケは須川分岐の天狗平から山頂まで群落を観ることになる。

 
左:湯の流れる渡渉点  ゼッタ沢                   右:雲海に浮かぶ山々

白色の沢、ここの沢を渡渉する、ここを過ぎると、地獄谷。

 
ここは地獄谷

この地獄谷を左の見下ろし、この沢の先が昭和湖。

 
木道が引かれ、この先に昭和湖が待っている

 
左:昭和湖  トイレが置かれる                           右:次の行き先は須川分岐 天狗平

長い木道を行くと、想像以上に大きく美しい湖、1944(昭和19)年(私の生まれる3年前)の爆発によって生まれ、青緑色の水をたたえた火口湖、今は人の気配はないが、須川温泉の湯治客も大勢登ってくる、湖畔でお弁当を広げるそうです。

次は天狗平 須川分岐、まず丸太の階段をのぼって、少し急な尾根になる、ナナカマドはこの辺りまで登ると花は終わって秋の紅葉の主役になる実を数多く付けている、紅葉の季節は10月10日頃

 
左:ハナヒリノキ(嚏の木)ツツジ科                 右:ナナカマド(七竈)バラ科

ハナヒリノキとは愉快な名前だが、会津や東北の山を歩くと目立ちます、昔は枝葉の粉末を蛆殺しや家畜の駆虫剤に用いたという、グラヤノトキシンという有毒物質を含み、誤食すると麻痺を起こすそうです、なお花名の「嚔」とは「くしゃみ」のこと、枝葉の粉末が鼻に入ると激しいくしゃみが出るというのが名の由来だそうです。

 
ウラジロヨウラク(裏白瓔珞)ツツジ科 この花もツツジ科 今が見頃で紅葉は綺麗です

 
左:サラサドウダン(更紗満天星)ツツジ科            右:シラネニンジン(白根人参)セリ科

ウラジロヨウラクは今日良く目立ち、サラサドウダンを探したけど、この木を含め花をつけているのは数本でした。

 
左:お花畑の美しい尾根                   右:イワカガミの群落

昭和湖の様な光景はなく、栗駒山は火山?とは思えない光景が広がる。須川コースで一番素敵な所でしょう。

 
左:ヒナザクラ(雛桜) サクラソウ科              右:ハクサンチドリ(白山千鳥)ラン科

もっと早い時期に登らないと?それとも今年は花の咲く時期が早いのか?ヒナザクラ、ハクサンチドリをようやく見つける、ヒナザクラは小さな群落、ハクサンチドリは単独でした。ヒナザクラで出逢うと東北の山に来たなと嬉しくなります。

 
山は晴れて!可愛い花に出逢えたら、また登りたくなってします!

 
コバイケイソウ (小梅尅吹jユリ科

お花畑の一番奥にコバイケイソウの群生、ズーム!数b先に数本。

 
左:ツマトリソウ(褄取草、端取草) サクラソウ科                                           右:天狗平 須川分岐

強い風が吹き付ける、樹木の背が一段と低くなって、主稜線が見えてくる、県境の天狗平で須川分岐、ここは十字路で虚空蔵山方面から御沢(表掛)コース・湯浜コースがやってくる、また、天馬尾根コースが須川湖から秣岳(まぐさだけ)経由で登ってくる、三長まで800b、帽子を深く被っても飛ばされるので、リックサックに押し込む。

 
左:天狗岩                                 右:マルバシモツケ(丸葉下野)バラ科 

天狗平に続き直ぐ天狗岩。

 
左:ミヤマホツツジ(深山穂躑躅) ツツジ科                                  右:須川温泉方面 

天狗岩を過ぎ、剱岳が見え、須川温泉も見える。

  
左:虚空蔵山方面                         右:天馬尾根コース方面

素晴らしい展望、虚空蔵山方面、天馬尾根コース(秣岳コース)も見えている、秣岳経由で須川湖に下って栗駒道路を使えば須川温泉に戻って来れ、高層湿原龍泉ケ原を始め数多くの湿原が望める、チャンスが有ればこのコースを歩いてみたいものです。

 
左:栗駒山山頂                                         右:ツリガネニンジン(釣鐘人参)キキョウ科

稜線漫歩を楽しむ、宮城県側は雲海が広がっている。

 
左:ナンブタカネアザミ(南部高嶺薊)キク科?                           右:中央コースの下山口

「アザミ+栗駒山」で検索すると、ナンブタカネアザミが現れ「栗駒山、月山、朝日岳、飯豊山、吾妻山、秋田県須川温泉に分布、高山帯の開けた草地に生える多年草、茎は4050aで短毛が密に生え、上部にはくも毛がある、葉は長楕円形で、茎部は細くなって茎を抱き羽状に中裂する、頭花は淡紫紅色で茎の先に上向きに24個つく、1個の苞葉がある、総苞は鐘球形、総苞片は5列、披針状線形で直立する」。

難なく栗駒山山頂に着く、鳥海山、焼石岳、早池峰山、船形山、蔵王連峰、朝日連峰、月山と東北中部の主峰を望めるとのこと、頭上は真っ青な広い空なのに、遠望は期待できない!

  
栗駒山山頂

強風もやや落ち着き、下山?宮城県内の栗駒山周辺の登山道に案内はあるが、須川温泉(岩手県)の案内はない、筑波山でも、つくば市側の案内は多いが、桜川市側の案内は少ないのと同じだ(^^♪、遠征に来た場合に困ってしまう。手元の地図は昭文社「栗駒・早池峰」読むと:@中央コースを下って直ぐに笊森方面、A山頂から笊森コース分岐の2コースがある、「産沼」の標識がAだと読み下だる。

 
左:笊森避難小屋方面                                    右:振り帰ると栗駒山のなだらかな峰が見える

笊森避難小屋が見え、足元はしっかりしている登山道だが、須川コースに比べると歩く人は少なく、深い藪道になる。

  
左:ハクサンシャクナゲ (白山石楠花) ツツジ科               右:アカミノイヌツゲ(赤実の犬柘植) モチノキ科

深い藪道だが、時々現われるハクサンシャクナゲが綺麗です、また、赤い実を付けたアカミノイヌツゲが印象的でした。

 
左:シロバナクモマニガナ (白花雲間苦菜) キク科                                        右:小さな湿原

シロバナクモマニガナの群落が登山道の縁に現れ、右側に小さな湿原がある。

 
産沼    笊森コース分岐

三差路、笊森コース分岐、ここから30分程で笊森避難小屋、この小屋を経て笊森コースは国道342号へ下っている。分岐から須川温泉方向に向かうと、神秘的な産沼が現われる。

 
左:栗駒山が見えてくる                 右:小沢を横切る

産沼から歩き難い道を下ると、左に栗駒山は見えてくる、一本目の沢を横切って、明るい登山道を進む。

  
左:三途の川(渡渉点) 中央:タニウツギ(谷空木) スイカズラ科  右:ミズキ(水木)ミズキ科

二本目の沢が三途の川、ここを渡渉、タニウツギ、ミズキの咲く登山道が続く。

 
左:小さな湿原                             右:苔花台(須川・産沼コース分岐)

木道の置かれた湿原を過ぎると、苔花台の沢に出る、渡ると登りに使った須川コースに合流。少し下ると、賽の河原の分岐に着き、今度は名残ケ原を経て須川温泉方向に進む。

   
名残ケ原    キンコウカ(金光花) ユリ科、 サワラン(沢蘭) ラン科 別名:アサヒラン 栗駒山を望む

名残ケ原の入口で、単独の女性に出会う、聞くと山頂を目指すだけ、帰りのコースは決めていないようだ、当然地図など手元に無いようです。続いて数名のハイカーに出会う、彼女らに訪ねると、一押しで虎毛山をあげる、自宅を出るときは栗駒山と船形山と計画、仙台に近い船形山は次回に回し、明日は、ここから近い虎毛山に変更。

 
須川温泉

名残ケ原から、観光客にも出会う、名残ケ原と賽の河原を散策するのだそうです。

 
栗駒峠    国道342号から
岩手県交通」が運行の路線バス(須川温線/JR一関駅〜須川温泉)のオーレンバス停
須川温泉を出ると最初のバス停が「渡河点(とかてん)」磐井川の源流にかかる橋にあるバス停
次は「
オーレン」バス停、このバス停を降りると:真湯・須川ウォーキング(真湯ゲートからオーレン大崩落現場)
八ヶ岳硫黄岳 東天狗 西天狗登山口にオーレン小屋「
ここ」があることを思い出す。

須川温泉から復興之碑「ぶなの恵み」間は、素晴らしい山並みを見ながらのドライブ。

国道342号と交差するR49、この道路を使うと世界谷地に一番近いが、厳美渓山寺&中尊寺 「厳美渓&猊鼻渓」2011/10/20-21)へ寄ってみたい。

 
厳美渓      国道342号から

厳美渓は、水源が復興之碑「ぶなの恵み」など、栗駒山の水を集め、一関市内へと流れる磐井川の浸食によって形成された厳美渓。奇岩、怪岩、深淵、甌穴に滝と、訪れる人々を魅了する約2`にわたって続く。国の名勝天然記念物に指定されている。岩場のカゴにお金を入れると、対岸からロープ伝いにカゴが飛んでくる厳美渓名物「空飛ぶだんご」が有名ですね。栗駒山はとても涼しく快適だったが、一ノ関は真夏日、まだ10時半なのに。

世界谷地7/10

一ノ関から国道457号、栗駒山への道、間違いなくR42に導かれる。

 
左:栗駒山が見えてくる  右:世界谷地駐車場

栗駒高原の入口に世界谷地の入口がある、ニッコウキスゲの大群生地と知られ大地森の中腹を登って栗駒山山頂を目指す大地森コースはある。第一・第二湿原と有るが地震の影響(2008年6月)で入れない。

 
駐車場から世界谷地 第一湿原入口まで 手前に第二湿原への道がある

 
世界谷地 第一湿原
花の時期は過ぎたが、雄大な栗駒山が美しい
近くの湯浜温泉から古道の森コースで、深いブナ林を経て世界谷地に入れます。
湯浜温泉から湯浜・大地森の二つのコースを使って栗駒山を往復は楽しそう。

虎毛山7/1011

世界谷地から道が判れば、近いルートがあったかも知れないが、鶯沢町、花山村、鳴子、鬼首を経てマダゴ沢出合の登山口、虎毛山駐車場に無事到着。

 
マダゴ沢出合の登山口と虎毛山駐車場の間の空き地で夕食   ブナの実

マダゴ沢出合の登山口、ここから歩いても良いが、ここで二分(右:橋 先は藪、左:狭いが走れる)、車で左の林道に入ると、広い空き地、ここで夕食。赤倉沢が涼しい風を運ぶ。下山の一台の車が挨拶をして下ってくる、この先は崩れた道だが、一箇所だけ注意すれば12分弱で虎毛山駐車場、この先車両進入禁止。

ここは谷底だが、遅くまで日が差し込み暑い、日が落ち、満天の星、赤倉沢の冷たい水が谷を冷やし、昨日の須川温泉駐車場より寒くなる。

 
虎毛山駐車場(この先車の進入禁止)                   左:7/10 着いた時     右:7/11登山開始

4時、虎毛山駐車場からスタート、寒い!

 
左:登山ポスト                            右:赤倉沢支流に架かる丸太橋

崩壊地を無理に通過すれば車で、虎毛山登山ポストまで入れるが、虎毛山駐車場から徒歩5分ほど、ポストに投函後、赤倉沢支流を丸太の橋で渡る、先に続く林道は砂防ダム建設用、丸太橋の横に壊れた橋の残骸!

 
左:薄くなった車の跡                     右:赤倉沢

赤倉沢沿いの道、ここは砂防ダム建設の林道です。

 
左:トラの滴                                 右:ヤグルマソウ(矢車草)ユキノシタ科

赤倉沢の対岸の斜面は崩れ凄い、砂防ダムは見えて、歩き出し25分ほどの所にトラの滴が、流れは細いがとても美味しく冷たい、下山時には顔を洗いたい!

ヤグルマソウの大きな群落に驚く、小葉が5枚の大型の掌状複葉、裂片は三角状、花茎に数個の茎葉、先端に円錐花序を出し、白色の小さな花を多数つける。

  
左:一枚岩の絶壁                             右:オオヨモギ(大蓬) キク科 

続いて一枚岩の絶壁が右斜面に現われる。

ヨモギよりも大形のオオヨモギ、別名はエゾヨモギ、ヤマヨモギなど。エゾヨモギの名前に似た エゾヨモギギクがあるが、これは黄色のキクの花に近い。北の山地に多く、登山道脇に多い、花期は89月。

 
左:赤倉沢支流に架かる丸太橋 右:美しい林道が続く

 
マタタビ(木天蓼) マタタビ科

大型のハナウド、ヤマグルマソウ、フキ、イタドリ等の大型植物が多い、といに、ヤマグルマソウの大群にはビックリ。

 
左:防砂ダム                        右:赤倉沢の崩壊地

赤倉沢出合、渡渉点ではなく、崩壊地、今日は水量が少ないから沢岸を慎重に進む、荒れたときは大きく上に登る必要がある。

 
左:崩壊地を通過するとマーク                         右:再び美しい登山道

沢岸を慎重に進むと、藪だがマークが付けられ、登山道出合います、この崩壊地を過ぎると本格的な登山道なってくる。

  
左:赤倉沢の渡渉点                       中央:ヤグルマソウ (矢車草)ユキノシタ科  右:本格的な登りは丸太の階段で始まる

橋が見え、渡渉点ですが、一人ずつ渡る制限でラクラクに渡れます、1234bのピークまで標高差600bを一気に登る。このように説明されると大変!と思うが、素晴らしい登山道です。*登って見ると、ヒノキ林まで木の根を頼る急登、夫婦檜は普通の登り、登山道は良く整備されブナ林の多い分岐点直下は登り易く、とても快適です、サラサドウダンの咲く時期に登ったらと思う、美林のブナ林に満悦。

ここは標高630b、山頂まで3.2`、歩き始めた登山口まで3.6`、最終水場であり、水の補給、特に今日の様に暑くなる予報の時はおにぎりより重要、500ml2本を確認。参考だが:虎毛山、神室山、高松山、山伏岳に登ると登頂証明書を発行してくれると言う、虎毛山のみなら申し込みたいが、湯沢市の高峰と広く、、、。

 
:最初の休憩場   右:フタリシズカの名札

九十九折の急登、最初から急な丸太の階段、登りには階段が邪魔になるが、下山時にはとても助かります。数回折り返すと最初の休憩ポイント、ベンチ、ここで朝食。

この辺り上のブナ林に比べるとブナの本数は少ないがとても綺麗で、スラット背が高い!

急登を登って、まもなく真新しい:「フタリシズカ」の名札「(フタリシズカの群生)二人静(センリョウ科)、花の名前は「静御前」とその亡霊の舞姿にたとえたものといいます。フタリシズカと呼ばれるように茎に二本が原則であるが、よく見ると三人静や五人静も見られます(一人静は別種)が置かれている、このような名札が山頂まで置かれていると思うと有りがた迷惑である、山頂まで他の名札は無くホットする。

 
: フタリシズカ(二人静)センリョウ科  右:急登の連続

ようやく、大木のヒノキが根こそぎ数本倒れた、ひのきの林(標高870b)に着く、倒れたヒノキを使って丸太の椅子が並べられている。

 
:倒木のオブジェ       右:ちらっと鳥海山!

ヒノキの林から、急登は緩み、美しいブナ林の登山道となる。ほんの短い間ですが鳥海山が木々の間に見えてくる。

 
:夫婦檜                   右:登山道は美林のブナ林を登る

夫婦檜、ここからブナの原生林、ヒノキはすくなくなる、この辺り、サラサドウダンの大木も多く花期の頃は見事だろう。

   
:虎毛山山頂1.8` 虎毛・高松分岐0.5` 登山口 5.0`                        右:美しいブナ

傾斜がすこし強くなり、虎毛・高松分岐迄0.5`の道標、ここは小さな広場、雪国特有の根元が曲がったブナの大木。

   
:最後の綱場                           右:最後の階段 

稜線は綱場と丸太の階段を登れば近い。

 
:虎毛・高松分岐                   右:1234bピーク

虎毛・高松分岐から、数歩で、主稜線:1234bピーク「虎毛山山頂1.3`・高松岳山頂11.5`・登山口5.5`」です。

 
:高松山方面            右:主稜線唯一の崩壊地

1234bのピークから稜線漫歩だが、藪道、直ぐに刈入れされた小さなピーク、下で木々の間から見えた鳥海山を期待したが無理、虎毛山の山頂は一寸見えるだけ!続いて崩壊地、綱が置かれ安全、虎毛・高松分岐からの縦走の峰々と高松山が見渡せる、分岐から高松山まで約4時間、縦走を楽しむ人がいるそうです、高松岳下山後から虎毛山登山口にまで国道108号を徒歩で約1時間、今(7時で虎毛山往復後)なら時間的に無理ではない、藪漕ぎが多いらしい(ここから虎毛山間も藪が多い)。

虎毛山山頂が良く見えるけど、太陽光線が正面で、逆光!

 
虎毛山との鞍部

1234bのピークと虎毛山との鞍部は小さな鞍部で大きな上下は無い。

  
狭い灌木帯の道 鳥海山が美しい

 
虎毛山避難小屋 左:見え出す      右:虎毛山山頂

ハクサンシャクナゲ、サラサドウダン、タカネザクラ、イチイなどが多い、朝日連峰・月山・鳥海山そして神室山の展望は虎毛山避難小屋が見えだす辺りが良い。

虎毛山避難小屋に着く、ここが虎毛山山頂

小屋を過ぎると山頂標識、広大な高層湿原が広がる。6月中旬から見頃でヒナザクラ、チングルマ、イワカガミなどの高山植物が咲き誇る、特にモウセンゴケがジュウタンは見事のこと。

 
:栗駒山                    右:穂になった  チングルマ(稚児車) バラ科 

 
:高層湿原              右:ウラジロヨウラク(裏白瓔珞)ツツジ科

 
: トキソウ(朱鷺草) ラン科                   右:穂になった  チングルマ(稚児車) バラ科

 
: イワイチョウ(岩銀杏) ミツガシワ科 右: オオバツツジ(大葉躑躅)ツツジ科
オオバツツジは至仏山、燧ヶ岳、アヤメ平、笠ヶ岳など高山帯に主に生育しています。
本州の秋田県から福井県にかけての日本海側に分布し、亜高山〜高山帯の雪崩斜面や低木林に生える落葉低木です。
樹高は12メートルで枝はよく分枝し、樹皮は赤褐色あるいは暗紫褐色です。
長さ512センチの倒卵形〜長楕円形の葉が互生し、枝先に集まってつきます。
花期は67月で、枝先に黄白色の花が510個下向きに咲きます。
筒状鐘形の花冠の長さは1.52センチで、先は浅く5裂し、内側に緑色の斑点があります。
大きな葉は紅葉すると目立つようで、オオバツツジと呼ぶのでしょうか?

 
: モウセンゴケ(毛氈苔) モウセンゴケ科 池塘の周りのジュウタン          右: 池塘&栗駒山

 
: オオバギボウシ(大葉偽宝珠) ユリ科 
一つの花のように見えるが、これはツボミと包むガク片の集まり、成長とともに間隔が伸び、見慣れた形の花が現れてくる
 右:
シロバナクモマニガナ (白花雲間苦菜) キク科 

 
 : 虎毛山避難小屋室内                    右:神室山    

山頂の高層湿原から、そろそろ下山。

避難小屋から鞍部へ引き返す、                   

 
:月山             右:朝日連峰

 
:鳥海山                        右: ハリブキ(針蕗)ウコギ科

右に鳥海山、手前に神室山、そして奥に月山、月山から左に目を移すと朝日連峰、船形山方面の奥にボンヤリと蔵王連峰が浮かぶ。

鞍部まで戻って、

 
:高松山方面            右:焼石岳方面

下山時は太陽光線に関係なく、名前とは違う、優しいドーム型の虎毛山を振り返る。

 
: 、優しいドーム型の虎毛山          右:夫婦檜のベンチ  

1234bのピークからどんどん美林のブナ林道を下る。          

 
:展望はここだけ        右: ひのきの林(標高870b)

 
倒れ木を過ぎると、九十九折の始まり

 
:ここを下れば赤倉沢の渡渉点            右:大きなハナウド

 
:赤倉沢崩壊地 暑い!飛び込んで水遊び、、、。                         右: エゾアジサイ(蝦夷紫陽花) ユキノシタ科

 
オニシモツケ(鬼下野)はバラ科

シモツケソウ、オニシモツケ、エゾシモツケソウとバラ科のシモツケソウ属にあるようです。エゾノシモツケソウは夕張岳の1400bの湿原付近でみられて、鮮やかなピンク色の花が印象的。オニシモツケは「オニシモツケ 虎毛山」で検索すると【赤湯又沢・虎毛沢周回】の報告の記事が見つかりました。シモツケソウの分布は関東地方以西で虎毛山には自生しない。

  
左:ヤナギタンポポ [柳蒲公英]キク科       右:ヒメジョオン(姫女苑)キク科

 
コマガタケスグリ(駒ケ岳酸塊)ユキノシタ科
花を房状につけ垂れ下がり、山ブドウのような赤黒色の小さな実をつける。

 
左:サワグルミ(沢胡桃)クルミ科                                   右:赤倉沢
赤倉沢は役内川から雄物川に流れ、秋田市で日本海へ、
須川温泉・厳美渓からの磐井川は、秋田駒ケ岳・盛岡市から流れ出す北上川
と一ノ関で合流し宮城県で太平洋に流れ出る。

 
左:美味しそうなフキ                                 右:赤倉沢の防砂ダム

 
ツルアジサイ(蔓紫陽花)アジサイ科

  
左:修復しないと車は入れない                     中央:無事に下山                            右:車が見えてきた

赤倉沢から国道108号へ出て、鳴子で国道47号、古川で国道4号に入れば、林道の無い、国道4294号で帰宅。

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