日光連山の展望とアカヤシオツツジ 月山 (標高1287b)

日程 200656日 (土)


月山山頂から   あの月山ではありません
中央のポツンと見える峰が女峰山で一番左の奥に見えるのが男体山


ブナの赤ちゃん
月山の山頂から下山時山道から外れ岩崩れ斜面を歩いているといっぱい見られます。
いったい成人になるのは何本でしょうか?

コース

つくば市3:00=(国道294408号)⇒真岡市=(国道352号)⇒今市市5:00=(国道121号)⇒鬼怒川温泉・龍王峡5:20=(県道23:川俣温泉川治線)⇒日陰5:25=(林道)⇒5:50栗山ダム:月山登山口5:55―(0:10)―>栗山ダム横6:05―(0:05)―>風向計塔6:10―(0:05)―>月山登山口の標識6:15―(0:30)―>前のピーク6:45―(0:05)―>6:50月山山頂7:00―(0:10)―>小ピーク7:10―(0:05)―>巨岩の展望台7:15―(0:10)―>岩が二つ現れ道不明7:25―(0:15)―>崖崩れ地7:40―(0:30)―>デッカイ船のような巨岩8:10―(0:20)―>アカヤシオツツジの大木群8:30―(0:20)―>広い崖崩れ地8:50―(0:20)―>岩壁9:10―(0:20)―>沢ノ源頭:渓谷釣場9:30―(0:40)―>長い綱上部10:10―(0:05)―>栗山ダム下10:15―(0:05)―>10:20栗山ダム:月山登山口

  月山、ここは栃木県、鬼怒川温泉の北、龍王峡を過ぎ川治温泉手前で、左折し栗山村に入って行く、川俣温泉川治線:県道23号。

  長い田茂沢トンネルを抜け、日光連山(裏側)が見えてきます、鬼怒川沿いに進み、栗山ダムの標識を見て、左折し林道に入る。まもなく広々とした牧場、牧場を抜け、薄暗く長いトンネルを抜けると、栗山ダムの広場に出る、大きな駐車場とトイレが有る。

  まだ、2台、ガラガラ、駐車場に東屋が有るが、林道のゲート横を通過、二分するが日光連山の赤薙山・丸山・大山の連なりを眺めながら右を行く、霧降高原道路の六方沢橋(丸山辺り)が良く見え、高い位置にあるなと改めて感心する。直ぐにまた二分、今度は左へ、まもなく栗山ダム横に到着。夫婦山がダムの向こうに聳えている。この夫婦山(標高1342b)、ご夫婦で登る人たちが多いのだそうです川俣温泉から奥に入ると女夫淵温泉、さらに奥に鬼怒沼があって、夫婦・女夫の名前が近くに有りますね。

  ダムに沿って、ダム管理の建物を見送り、右にヤナギが植えられている、風向計塔に着くと、右折して広い道を登る、荒れている。数分で行止まり。左奥に細い踏み跡、その先に月山登山口の標識。

  笹に覆われた登山道、直ぐにアカヤシオツツジが現れる、進行方向右に高原山が大きく見え、今市市周辺の山々が眼下に見え、筑波山も見える。

  今年は花の数は少ないようだ、まだ全く咲いていない木もあり、満開の木もある。もう少し登って振向くと栗山ダムが周りの自然に溶け込み綺麗だ、自然が栗山ダムを飲み込んでしまったのだろう。


月山中腹から栗山ダム

噂の通りのアカヤシオツツジの咲く小さな明峰である、難なく一個目のピーク、ちょっと下って登れば360度の展望台、月山山頂に到着。赤薙山の山頂奥に女峰山の頭が覗き、その左に男体山が肩を出し雄大。

ハッキリしないが燧ケ岳も顔を出しているようだ、会津駒ケ岳は確認でき、その手前が田代山、後は幾つかの峰々が続き、夫婦山(標高1342b)の奥に那須連峰が見えている。

  山頂にも見頃のアカヤシオツツジが有って綺麗だ、さて下りであるが、登って来た道とは反対方向に進む、展望の良いポイントで男体山が山頂より大きく見える、足元には20b程の綱場、しっかりつかんで下る、自信の無い人は引返した方が良い。

  綱を下り切るとアカヤシオツツジの大木が続く、この下山コースは登った道に比べ踏み跡は薄い。

次のピークと、その先の岩場の回りは特に綺麗だ、その大きな岩に立てば、日光連山がとても良く見え、大木で満開のアカヤシオツツジを真上から鑑賞することができる。

  しばらく尾根道、美しい大木のアカヤシオツツジが楽しめる、次第に傾斜が大きくなって、突然、巨岩、道は岩の左側を巻いてまだ続いている、数10b下るとまた岩があって、ここで道は消えている

ここで引返すのが普通だろうが、まだまだ先に大木のツツジの木があるので、笹に覆われた斜面を横切って右に尾根に移る、ここまで来ると引返すのも面倒だ、斜面をトラバースして見ようと決める。結果的には山頂に戻った方が良かったかも、でも冒険も楽しかった、足より手が疲れたという結果になる。

  月山から延びる尾根を少し下ると崖で右か左に行くしかない。遠くに今市ダムが見え深い森に囲まれとても眺めが良い。地図上には地下発電所のマークが有る、このまま下るとどうやらそこに行ってしまう、栗山ダムに戻るには高度を下げず、できるだけ上に上にと進む事が必要だ

崖を避け、右に水平に進む、よく言えばトラバース、笹に覆われた斜面は問題無く進める、土が露出する所に出ると、獣道が同じように斜面を横切って進んでいる、幾つか枯れた沢を横切る、水量の少ない小さな沢を横切る、獣道は実に効率的にコースを確保している、大きな船のような巨岩、山頂からほぼ1時間の地点だ、ようやく夫婦山が見え、日光連山の六方沢橋(丸山の北側 霧降高原道路)も見える位置になってきた。

獣道2種類のフン、一つは鹿、他の一つはイノシシだろう、どちらも新しいものだ、熊の跡は無い(^^♪。

再び笹に覆われた尾根に出る、大木にアカヤシオツツジがあって、ここで明らかに鑑賞した形跡が有る、尾根の根本から右に踏み跡が下っているのだが、尾根の先端に続くアカヤシオツツジを鑑賞する踏み跡が有る。同じように先端まで行き鑑賞する、まだまだ余裕は有った、ここのアカヤシオツツジは素晴らし!来て良かった。


踏み跡が有った地点の大木のアカヤシオツツジを見上げて一枚

尾根の根本に戻って、踏み跡をたどる、数10b下ると、大きな崖崩れ地に突き当たり、岩の斜面には踏み跡は残らない。

しかたなく、高度を下げず、ゴロゴロ岩の斜面を横切って行く、結構長い距離だ、時々珍しいスミレが現れる。横切ったら今度は藪の斜面、敵わず横切って行く、半袖の腕に傷がどんどん増える。

藪を抜けると枯れ沢、その先は高度を落とさないと横切れない岩場、その岩場の上に登れないかと、挑戦、数10b登ったが鳥で無い限り無理。岩の下部をすり抜けることにする。日光連山が美しい、栗山ダムへ通じる車道がはるか遠くの上に見える、自動車のエンジン音が聞こえてくる。

9:10 今度こそ横切れない巨岩の壁にぶつかる、高度を下げたくないが、無理なものは無理である、下を覗く、「おー」と声が出そうになる、谷底に青いビニールのようなものが見える、そして足元にジュースの缶が落ちている

と言っても、楽に下れない、木々に捕まって、吊輪をして下る、直ぐ底に見えてきた人工物、真直ぐ下ると直前で崖淵、飛び降りたら足の一本は犠牲になる、周りを見ると数10b登り返し、巻かないと人工物の所には降りられない。

やっとの思いで谷底に降る、東電管理地で水質検査渓谷釣?だろうか、今は興味の無い事。


栗山ダム下の沢 今日歩いた最下部     美味しい水

激しい水が流れ、数本の沢が出合う地点、ここは上に向う事が必要、左右から流れる沢の左を選択してみた、今度こそしっかりした人の踏み跡、余裕が出てきた、底に戻って顔を荒い・水を思い切り飲む、美味い。美味しい水だ、見ると左の沢は数b上で湧き出ている、美味しいはずである

細い道を登る、新緑が美しい、尾根状に山道が有り、長い長い綱が張ってあり大助かりです。登りつめると杉林、杉林の中には、なだらかな道が上に向っている、まもなく栗山ダムの駐車場下に飛出る、階段を登れば、朝通った林道、駐車場である。数台だった車が5,60台に増えている、アカヤシオツツジを鑑賞にこられた人達である。

  朝はクッキリ見えていた日光連山、スッポリ雲に隠されている、牧場周辺のヤマザクラが満開、県道23号沿いの民家の庭先に見事なシダレザクラ、大木のサクラが満開。田茂沢トンネルを抜けた所から国道121号間の谷の光景は新緑で綺麗だ、もちろんここは紅葉狩りのお薦めポイントでもある。日塩もみじラインは国道121号の反対側である。国道121号に出ると急に車の台数が増え、鬼怒川温泉を抜けるとき渋滞。今市市は難なく通過、国道352号ガラガラ、すんなり、つくば市に戻れました。

  時間に余裕があれば、青柳日光線で大笹牧場経由、霧降高原道路に入り、霧降高原散策も良い、この時期、ヤシオツツジが見頃です。

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