会津の 二岐山(標高1,544b)
 
須賀川市から国道118号で一直線、白河市(白河IC)からはR37(大清水からR281)に入り羽鳥湖で国道118号合流、二岐温泉入口を入り、二岐温泉に、二股山と小・大白森山の登山口がある。 

 

日程:2017512日 (金)曇り一時晴れ  2000/7/29 大展望の二岐山

 

コース

つくば市2:55=(国道294408号)⇒宝積寺・石神交差点=(国道4号)⇒大清水交差点(白河IC5:40=(R281)⇒R37合流地点5:50=(R37白河羽鳥レイクライン)⇒道の駅「羽鳥湖高原」6:10=(R37)⇒国道118号出会6:18=(国道118号)⇒二岐温泉入口(湯本小の先)6:29=(林道)⇒小白森山/大白森山・二岐山登山口駐車場6:20=(林道)⇒6:44二岐山登山口6:58―(0:13)→八丁坂7:11―(0:11)→あすなろ坂7:22―(0:25)→ブナ平7:47―(0:05)→T字路7:52―(0:08)→沢から離れる8:00―(0:12)→男岳坂8:12―(0:33)→8:45二岐山山頂9:01―(0:21)→男岳坂9:22―(0:17)→T字路9:39―(0:05)→ブナ平9:44―(0:38)→あすなろ坂10:02―(0:07)→八丁坂10:09―(0:07)→10:16二岐山登山口10:23=(林道)⇒10:45小白森山/大白森山・二岐山登山口駐車場10:52小白森山蟻の戸渡まで!12:37小白森山/大白森山・二岐山登山口駐車場⇒帰宅

 

自宅を前回同じく頃3時に家を出る、国道294号で白河に向かいR37に入る道。又は国道294408号で宝積寺・石神交差点まで行き、国道4号で白河の手前の大清水交差点からR281R37で羽鳥湖まで入り、国道118号にて二岐温泉に入る方法がある。今日は国道4号を走る道を選択する。

 

 R37道の駅「羽鳥湖高原」に着くまで、白河羽鳥レイクラインだが、一台の車もなく大きな駐車場に入る、この道の駅は福島県の中通り南部に位置しており、白河市と会津若松市の中間に位置、R37の終点地点にあって、羽鳥湖高原の玄関口となっており、羽鳥湖高原への広い道がある、この道を見送りR37は右に羽鳥湖を見てクネクネと走り羽鳥ダムに出て、ここの橋を渡ると国道118号である。

 

 二岐温泉方向に走ると道の駅「羽鳥湖高原」で見送った羽鳥湖高原からの道に出合。国道118号をそのまま走ると、二岐温泉への入口がある。このまま国道118号を走ると田島と会津若松の間に出て、湯野上温泉や大内宿へと向かう。

 

 二岐温泉への入口から二岐温泉を目指す、新緑の美しい道が続き、静かな湯の里「二岐温泉」に着く。

 

*バスは福島交通:「須賀川駅前(東北本線)から二岐」間を走っている。
須賀川駅前から二岐:9:20,15:3011:24,17:34
二岐から須賀川駅前:6:55,12:309:00,14:35
土日祝日に注意:11/27-4/25湯本始発、1/1-1/2運休
「福島交通」で検索:2017/5/13現在

 

 二岐温泉から二岐山方向に進む

 

 
左:立派な橋                    右:小白森山/大白森山・二岐山登山口駐車場の山案内

 

二岐温泉の奥に美しい橋、橋を渡り、少し登ると左折の林道を無視、その先が小白森山/大白森山・二岐山登山口駐車場、一台の停まっていない、小白森山/大白森山へ登る場合はここに車を停める。

 

二岐山はこの先に続く林道を走ります、二岐川に沿って約15分、広い駐車場(二岐温泉から徒歩約1時間)に着く、荒れてはいないが未舗装のガタガタ道、この先600bに二岐山登山口、車が入れます、先に進むと直ぐ左に御鍋神社入口の木製の鳥居が立っている、ここも広く駐車場になる、さらにこの先に進む。

 

 
二岐山登山口 男岳(西岳)

 

 車ゲートが置かれ、二岐山登山道の標識がある、周囲には大きなブナも有る。ゲートの近くから離れ、道端に車を停める、人の気配もなく車も無い、二岐温泉から誰にも会っていませんネ。

 

 
ムシカリ(虫狩)スイカズラ科 別名: オオカメノキ(大亀の木)

 

 登山入口を入ると、笹に覆われ一寸ヤブっぽいが、直ぐにキツイ坂が始まる、大木のブナが倒れ枯れて、腐るのを待つばかり。 

 

 
ムシカリ(虫狩)スイカズラ科

 

ムシカリの葉の色が緑色とやや茶色っぽいものがある。ムシカリとは同じスイカズラ科でよく似るヤブデマリ、区別する方法はムシカリの装飾花は写真のように同じ大きさで5深裂するが、ヤブデマリの花冠は不ぞろいに5深裂する、極小さい花びらが一個で4深裂に見える。筑波山にはヤブデマリが多く咲きますね!

 

 
左:八丁坂                右:大きな岩もゴロゴロ

 

 坂道が更にキツクなって、木の根の坂を登り続けると、八丁坂」、斜面にヤブレガサが密生。続いて、大木のアスナロを3本見ると、「あすなろ坂」の道標。

 

 サワラ、アスナロ、ミズナラが多く、大木のブナ林もある、そんな林の中にムシカリが可憐で美しい、やや明るい木の下にスミレが目に着く。金曜日で平日、人の姿も無いし登山口に示された、ハチ・くま等に出会うことも無い、やがて、傾斜も緩くなって、樹林帯の中を登り切る。

 

 
ブナ平 
前回3本とも元気だったが1本が枯れている、根元にキツツキが開けた穴がいくつも!

 

 ブナ林が多くなって、何度も何度も足を止め、見事なブナの林に見とれシャッタを押す、どのブナが・どの組合せのブナがと選択するまでも無く、全てが自然の芸術品である。新緑の美しいブナ林が続く。

 

 ブナ林を緩やかに登り切ると、丁字路になって、左折すると、3本の大木ブナが立ち「ブナ平」、左の一本が見上げると枯れている。この辺りはブナの大伐採が行われ、原生林を守る運動によって伐採は中止なったそうです。幅の広い道は伐採の時に使った古い作業道。

 

 
左:ブナ林から         右:T字路

 

 水平な道を進む、広い道だがぬかるみが多く、水たまりに足を取れないように進む、間もなく行く手に綱が張られ、T字路に着き、右折する、晴れていれば二岐山が望める所です。

 

前回は悪路で深い笹の中を苦労して通過するのに約30分も掛かりましたが、今日は同じ沢沿いで二回ほど渡渉するが水たまりに悩まされず、スイスイ進め、8分でした。

 

 
左:沢沿いの道             右:沢から離れます

 

  沢沿いの道をルンルン気分で、通過し、沢から離れ、ガスで見えない二岐山を目指します、だんだん傾斜が増してきますが、男岳坂の道標が出るまで、トラバースのような道です、左上が二岐山山頂で本格的な登山道で狭く歩きにくいがとても気分の良い所で、ブナ林も有ってルンルン気分です。

 

 
男岳坂

 

 岩が多くなって、ブナがこの斜面でも多く、素晴らしい。

 

 やだて、男岳坂の道標を過ぎると、傾斜が増してきます。

 

 
ここが男岳坂

 

 倒れたブナ、雪の重さで曲がったブナ、周囲の木々を押しのけて成長した大木のブナ、岩に根を巻き付けたブナ、大木のダケカンバが姿を現す、そしてブナと並んでいる大木のダケカンバも目に入る。

 

 
左:直登の坂道         右:山頂直下の茂み

 

 登山道が90度曲がって、最後の登りです、大きな岩の下を通過、続いて木の根を両手で握って通過、正に直登の坂道、木の根元に残雪、足元の雪が解けたばかりだ。倒れそうな木々もある、大木のブナを見送るとアズマシャクナゲの群生地が山頂まで続く、蕾が大きく膨らんでいる、見頃は5月下旬から6月上旬、人が一人通過できるヤブ道になる、ここで傾斜は緩み、足元に気を付けて明るくなってきた空に期待するのだが!

 

 
やっと着いた二岐山山頂

 

 藪を抜けると二岐山山頂である。男岳(西岳)標高:1544b。360度の展望がガスの中。山頂ポールと二等三角点。

 

 晴れていれば、福島県中西部の山々が見え、ここ二岐山は県内屈指、那須連山・尾瀬の山々・荒海山・七ヶ岳・・・

肌寒い風が吹くが、登ってきた登山道に戻り、おにぎりを食べたりして時間をつぶしたが360度のガスは切れない、女岳も見えない、山頂から女岳方向の右の斜面には残雪が伸びており、おそらく、男岳と女岳の鞍部や地獄坂は残雪であろう

 

次のピークは笹平を経ての女岳(標高:1504b)、地獄の坂を下って女岳登山口で二岐温泉へと続くが、この展望、この残雪で、女岳への縦走は中止し、登った道を引き返す。

 

 
左:大木のダケカンバ       右:見えてきた二岐山

 

 激しい登りであり、下山は苦労するかと思ったが、意外と木々の根がこれをカバーしてくれ、無理なく下山。辺りが山頂に比べ明るくなって、ダケカンバやブナの大木が綺麗、周囲の木々の新緑が見事。

 

 沢の源頭辺りに降り立つと、二岐山がボンヤリ見えてくる、ここからは男岳が見え、女岳は見えない様です。

 

 
スミレとムシカリ(オオカメノキ)

 

スミレは二か所で見付ける、とてもクッキリしたスミレでした。ムシカリと言う、別名がオオカメノキとのことだがオオカメノキの方が良く知られている、尾瀬にも多く、果実は長さ7-10_ほどで秋に赤く熟し、やがて黒変する。今は白い花がブナの下に咲き可愛いが、秋の紅葉時期には実がまた美しい。果実酒にすると、美しい赤いお酒ができるが取らず鑑賞したいものです、オオカメノキが咲いた後ツツジやシャクナゲが咲き誇るのは直ぐである。

 

 
あすなろ坂

 

 大木のアスナロ、3本ほど続く、サワラに負けず大きくなっている。アスナロ(翌檜 ヒノキ科)は常緑針葉樹。日本固有種。ヒノキに似ているが、枝や葉がより幅広く、また、ヒノキと異なり数年間枝についている間に幅がより広くなるそうです。石裂山の大木はカツラ(桂 カツラ科)でしたネ

 

 
左:ヤブレガサが密生             右:ブナの新緑

 

続いて八丁坂、斜面一面にヤブレガサが密生。ここを下り、ちょっと薄暗くなるが、ブナ林が多くなって、新緑を楽しみながら、二岐山登山口に着く。

 

ゲートの先に入って見る、ここは新緑が美しく、次回は二岐川(二俣川)の上流に古い橋があるし、ブナの原生林の有るとのこと。

 

この先に鎌房山(下岳・上岳 標高:1313b)が」あって、羽鳥湖スキー場−鎌房山−大白森山−鎌房山−羽鳥湖スキー場の山スキーを楽しむ人が多いいらしい(4月上旬の記事がある!)。

 

小白森山/大白森山・二岐山登山口駐車場まで戻り、小白森山蟻の戸渡まで登ってみた、「雪の多い45月は注意」と手持ちの地図に記されている!

 

二岐山、また幾つも課題を残した山である

 

HP:わたしの天気予報