二岐山  (標高1,544b)
 
ブナ林は笹のヤブ平、山頂は360度の展望

 福島のどこの山も見え、福島のどこの山からも見える乳房山

 

日程:2000729日 晴れ

 

コース

二岐温泉6:50=(0:10)⇒7:05御鍋神社・登山口駐車場7:30−(0:50)→ブナ平9:00−(0:50)→9:50男岳11:00−(0:30)→ブナ平−(0:40)→12:45御鍋神社・登山口駐車場⇒自宅

 

自宅を早朝3:00に発し、国道294号線で下館、益子、烏山、小川、黒羽と経て、白河市へ。白河からは、国道289294号の間の羽鳥湖へ向かうR37「白河羽鳥線」を利用する、羽鳥湖の北側で国道118号線に合流、ここを左折し国道118し、後は二岐温泉の標識に従う、まもなく、二岐温泉への標識があり、左折し国道から離れる、緩やかに登ってゆくと右手奥に、二岐山が見えて来る、立派。

 

すぐに二子山への標識があり、二岐温泉は右折、すぐに下り坂になる、二俣川(地図に記載、岐:俣)を渡ると、登りになる、T字路に出る、左に曲るとすぐに、二岐温泉に着き、バス停もあり一台のバスに運転手さんが準備中、直ぐに旅館の前に出る。

 

二岐温泉(ふたまた):落人伝説残る南会津の秘湯、二岐山のふところに抱かれた渓谷に湧き、二俣川には30数ヶ所の源泉がある。旅館は7軒、大丸あすなろ荘が一番古く、岩風呂がある。

道路は林道になり、橋を渡るといきなり荒れた路に変る、カーブを曲ると5,6台の駐車場があり一瞬脳裏で「ここに止めようか?」と思うが、御鍋神社迄4`の標識、先に進むことにする。

 

山登りで時々このような悪路を走っているが、歩き出し、先に行くとまだまだ車が走れ後悔することが多い、右手に滝が現れ、その水が道路に溢れ出し道を削ってゴトゴト道、今度は工事中の場所に出るが綺麗にならされ走り易くなっている、道は小石が固まっておりタイヤがはまるような場所はない、ただ一箇所車の底が石にぶつかりそうな箇所が有るので注意、慣れないと難しい。

 

どんどん走って登って行くと左手に御鍋神社入口があり、数b先に、二岐山登山口がある、ここに数台分の駐車場がある。二岐温泉から登山口の間には数ヶ所の駐車スペースが有るのでマイカーで登っても安心だが、道幅は狭いので他の車に迷惑にならないよう止めたい。男岳・女岳と周遊し、二岐温泉に下るときは、二岐温泉と御鍋神社間に止めると便利かも!

 

駐車場で朝食、身支度を整え歩き出す、登山入口の標識は「大きなブナの切り出し板」で作られ風格がある、背丈ほどの笹に囲まれた山道に入る、すぐ八丁坂に取付く、アスナロ(赤い肌で杉に似ているが葉が違う)、サワラ、ブナの林で足元にはそれらの根がぎっしり張っており、その根が階段を作り歩き易い。大きなブナが何本も山道に立ち手で触れることができる、実に美しい木肌をしている。ブナの原生林が見事で私たちがここに来た大きな目標が「ブナ鑑賞」である

 

私たちは今日の最初の訪問者、静かな森を黙々上ってゆくが、ブナの美しさに何度も感嘆の声を上げる

 

結構辛い坂を登り切ると、大きく道は左に曲がり、大きな3本のブナが並んでいる、ブナと記念写真を撮りたいところ、まもなくヤブに覆われた高原に出る、左手に那須連山の山並みが木々の間から見えて来る、家内の足は幾分早くなる。

 

長袖を着ていないと歩けないが少し開けたところから右手に二岐山が見える、行先を縄で止められている場所から右手に曲り真っ直ぐ山頂を目指す。

 

右折してからは、朝露(昨日は雨)に濡れた笹(丈は人の高さ)が行先の山道を覆い、足元の登山道は沢の様には水が流れ歩き難い、着物は笹に付いている水を吸い込み、数b進んだらビショビショになった、幸い夏で気にしない。ここの悪路を通過するのに約30分の掛かってしまった。

 

やっと笹平(ブナ平)を抜けると今度はブナ樹林帯の急登に変る、ただ一つの救いは振り向くと木々の間から遠くの山々の展望が見え出し、山頂に着けば展望が得られるという期待が膨らむ事だ。手も使わないと無理な急斜面になるとようやくブナが終わり、ツツジが多くなって来る、シャクナゲが多くなるといきなり、頭上が開け山頂を期待させるが、道は両側から雑木で覆われ歩き難い、大きな石が並んでいる二股山山頂に立つ。

 

凄い展望が待っていた、ブナ平では見えていた那須連峰の主峰が雲に隠れた、磐梯山の主峰が雲の流れの中に浮び出る、飯豊連峰も峰を見せてくれる、新潟の山々、会津駒ヶ岳、、、眼下には女岳、会津の村が広がる、その向こうに会津の山々が並ぶ。

 

雲の流れと山の景色が相乗効果を上げ、景色は最高である。女岳の方向に10bのひどい下り昼食、下郷町がクッキリ。同年輩の御夫婦、二人組の男性、単独男性に山頂で会う。

 

いよいよ下りだ、ご夫婦、千葉県からの45人のグループ、、、が登ってくる。返りのブナ平は笹は乾き少しは歩き易いが、ぬかる道は同じだ。親子10数人のグループが3本のブナの下で休憩している。林を楽しみながらゆっくり下る。

 

帰りは、国道118号線まで往路を走り、羽鳥湖で白河に右折せず国道118号直進、鳳坂峠は福島100選で茶臼岳と那須連山を眺めが素晴らしい。

 

今回は、来週、南アルプスの仙丈岳に登る予定、家内が練習したいというので、徒歩約4時間、しかも興味のある山という事で、二岐山を選択、ブナ平が笹平(笹薮)に変身は残念でしたが、それ以上にブナ林の美しさと山頂からの360度の展望は満足でした。

 

家内は下り坂でいつも足が痛くなるのに、今回は最後まで無理なく下山した。来週は大丈夫・OKらしい。

 

帰路:烏山の「やまびこの湯からすやま」に立寄り、温泉&休憩

大人 400  金・土は10:00から24:00以外21:00
烏山市街から那珂川を渡り 車で約2`
栃木県那須郡烏山町大字横枕473ー1
 tel
0287-82-0026

HP:わたしの天気予報