文化洞トンネルから登り
毛無山、十二ヶ岳〜節刀ヶ岳〜鬼ヶ岳、鍵掛峠をへて根場に下山
大展望でスリルタップリの山歩き
一日中富士山の雄大さに感銘
十二ヶ岳から雲一つない富士山
十一ヶ岳前後と十二ヶ岳前後は要注意
凍結しアイゼンは必ず着けて!
日程:2014年12月25-26日 (晴れ)
1999年12月30日(晴れ)☚
2014/12/25黒岳・御坂峠周遊☚
コース
釣り舟山路6:55=>文化洞トンネル(河口湖側駐車場)6:58―(0:09)−>足和田山(五湖台)・毛無山/十二ヶ岳分岐7:07―(0:11)−>至 長浜ルート・毛無山/十二ヶ岳7:18―(0:10)−>足和田山奥に富士山の頭7:28―(0:31)−>文化洞トンネル1.6`・長浜2.2`・毛無山0.7`/十二ヶ岳2.3`分岐7:59―(0:27)−>8:26毛無山山頂(標高1500b)8:27―(0:03)−>一ヶ岳8:30―(0:08)−>三ヶ岳8:38―(0:09)−>四ヶ岳8:47―(0:23)−>八ヶ岳9:10―(0:02)−>九ヶ岳9:12―(0:20)−>十一ヶ岳9:32―(0:09)−>吊橋9:41―(0:26)−>桑留尾(くわるび)2.6`・毛無山1.5`十二ヶ岳0.3`分岐10:11―(0:02)−>10:12十二ヶ岳(標高1683b)10:18―(0:06)−>次ぎの峰10:24―(0:09)−>岩場にピーク10:33―(0:23)−>大石ペンション村・十二ヶ岳・節刀ヶ岳分岐10:56―(0:08)−>金山(標高1686b)11:04―(0:12)−>大石峠・金山分岐11:16―(0:04)−>11:20節刀ヶ岳山頂(標高1736b)11:37―(0:13)−>金山11:50―(0:33)−>12:23鬼ヶ岳山頂(標高1738b)12:30―(0:59)−>13:29鍵掛峠13:36―(0:48)−>砂防ダム14:14―(0:10)−>林道出合「登山道取付き点」14:24―(0:04)−>本沢川を横切る14:28―(0:07)−>四所神社14:35―(0:01)−>薬明大神14:36―(0:03)−>根場橋・西湖いやしの里根場受付14:39―(0:00)−>14:39(デジカメ時計6分進み 現在:14:33)レトロバス西湖いやしの里根場バス停14:35発=(バス)=>14:15釣り舟山路15:10=(国道136号)=>朝霧高原=(国道136号)=>富士市=(国道1号)=>三島市・箱根峠=(国道1号)=>小田原・平塚・藤沢・保土ヶ谷・五反田・(東京タワー夜景)・皇居・日比谷公園=(国道6号)=>日本橋・新日本橋・(東京スカイツリー 夜景)・浅草橋・言間橋(隅田川)・(荒川)・(中川)・金町・(利根川)・取手・つくば市城山
歩数:25,538歩
*文化洞トンネルバス停はトンネルの河口湖側、毛無山登山口は駐車所の脇から。
*今回は文化洞トンネルから毛無山経由で十二ヶ岳へ登ったが、やる気であれば三ツ峠→木無山→三ツ峠登山口→御坂山→御坂峠→黒岳→すずらん峠→破風山→新道峠→中藤山(なかっとうやま)→不逢山(あわずやま)→大石峠→金掘山→節刀ヶ岳、途中の各々の峠に登ってくる登山道がある。
*東日本大震災の翌日:2011/3/12(土):日比谷線のJR上野駅への改札口から取手間、国道6号を徒歩で! 約30` 7時間
【12/25】
黒岳を登り16時頃、釣り舟 山路「〒401-0332 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖700 TEL 0555-82-2945」に着く、山路の前に山路バス停があり、専用駐車場もある。
この宿は1999/12/30に娘と同じコースを歩きに来たとき、6時前釣り人の世話で忙しいのに、立ち寄った二人に暖かいお茶を出してくれた釣宿です。宿に入ると、おじいさんと娘さんが迎えてくれる。なお、15年前だが、娘さん(今は奥さん兼女将さん)は覚えているという、私はお母さんだったか、娘さんだったかは覚えていない。西湖側の駐車場に、おじいさんが植えた立派な桜が印象的。
西湖ではヒメマス、ワカサギ、ヘラブナ、ブラックバス、クニマス、ニジマス。原生林に囲まれた静かで美しい西湖、富士五湖のなかでは、本栖湖に次いで水深があり、透明度も高い。その西湖にヒメマスが棲んでいる。「ヒメマスは、冷たくきれいな水の中でしか生きられない特別な魚。全国でも18 漁業でしかやっていません。西湖は、その南端にあたります」と山路のホームページに説明されている。
おじいさんと西湖の話:せの海が西湖と精進湖を生んだ、、、、など。西湖・精進湖・本栖湖は湖底がつながっている、湖面の標高902bと共通、西湖の水を人工の水路で河口湖へ流すと、それに連れて他の二湖の水位が下がるという事実もあって、三個の湖はつながっていると思われているのです。もともとはせの海という一つの湖だったのですからどこかでつながっていても不思議ではない、、また西湖の対岸の山路の山があって、入口の柱はその山から舟(当時は対岸の道は無かったそうです)で運び製材所で加工し建てたもの。若い頃は十二ヶ岳周辺にキノコを採りに、、、、尽きない話。
かつては現在の山中湖から忍野平野付近にかけて宇津湖と呼ばれる湖と、西湖から本栖湖にかけてせの海と呼ばれる二つの大きな湖がありました。 延歴19年(800年)の大噴火によって流れ出た鷹丸尾溶岩流は、宇津湖を山中湖と忍野湖に分け、大田川を埋め河口湖を作り、せの海の一部を分断し本栖湖を作りました。 忍野湖はその後桂川の侵食によって水が干し上がり、かつて湖底にあった湧水口が現れ、忍野八海と呼ばれる化石湖となり。そしてせの海は貞観6年(864年)の大噴火の際、青木ヶ原溶岩流によってその大半が埋められ、西湖と精進湖に分けられました。 |
おじさんと話し中、娘さんは風呂・夕食を準備、疲れた体を温め、明日のエネルギーを!
食後、文化洞トンネルの登山口に、娘さんが朝6時半朝食、7時に文化洞トンネルの登山口へ送ってくれる約束し早目に床に入る。静かな西湖である。
【12/26】
娘さんの従兄弟さんに文化洞トンネルの河口湖側に送ってもらう、バス待つ小学生が暖かい西湖側に置かれている。従って河口湖からバスで来るとトンネルを戻ることになる、短いトンネルですヨ!
左:登山口
右:西湖の見える分岐
登山口の道標は以前の様に、草原の斜面下に立っている、ここをよじ登り、平らな草原の奥に良く踏まれた登山道が上にジグザグに登っている。尾根に出ると西湖が見え、左:足和田山、右:毛無山/十二ヶ岳の分岐。
毛無山に向かうと広い道、左にお墓が置かれる、10分ほど登ると陽が差し込む、雑木林が美しく染まり、だんだん急坂になってくる。
左:長浜ルート分岐
右:富士山の頭が見えてくる
長浜ルート分岐、長浜から毛無山のルートの途中から別れて来ている。この分岐から10分ほど登るとアカマツの枝間に富士山の頭が見える、見えると元気が湧き出る、どんどん、姿が大きくなってくる、このコースの面白い所です。
左:急登が続く
右:数回ピークを越える
次ぎのピーク、次ぎのピーク、、、と繰り返し、木々の間から富士山、河口湖がどんどん、大きくなって視界が広がる。
左:長浜・文化洞トンネル・毛無山/十二ヶ岳分岐
右:最後の登り 自然林が美しい
松の枝が頭に触れるような平坦な登山道、広い長浜への登山道が右に下っている。ここから再び急登、自然林が美しく、日だまりハイキング、雑木林が切れ、カヤトの斜面に飛出る。
左:富士山にうっとり
右:西湖を見下ろす
カヤトに飛び出て、いきなりの広角展望は言葉で言い尽くせない。
左:河口湖から山中湖方面
右:道志・丹沢連峰方面
足和田山を見下ろし、その先に裾野を大きく広げた富士山、眼下に河口湖、遠方に山中湖、左に目を移すと御正体山、道志・丹沢の山々、足元にまだ日の当たらない西湖。
左:毛無山山頂
右:毛無山山頂から
素晴らしい展望はカヤトから山頂に引き継がれる、毛無山(標高1500b)は小さな広場、展望を楽しみ十二ヶ岳を目指す。
左:鬼ヶ岳
右:一ヶ岳
日を背に受け十二ヶ岳を目指し、狭い樹林の尾根に入る、あっけなく一ヶ岳に着く、毛無山が0ヶ岳!
左:三ヶ岳
右:三ヶ岳を下る
二ヶ岳が見つからず、三ヶ岳、左に富士山は見えるが、この下りはキツイ!
左:四ヶ岳へ
右:四ヶ岳
次は四ヶ岳、これから向かう岩場・綱場の練習の感、だが厳しい、この辺は積雪の無く凍結も無い。
左:岩場から富士山
右:五ヶ岳へ
岩場が続く、足を止め展望を楽しむ。
左:八ヶ岳
右:八ヶ岳 後方に節刀ヶ岳
五ヶ岳の後は六ヶ岳、七ヶ岳と続くのが、巻いた岩の峰が六、七になっているらしい、八ヶ岳は低い位置にある、後方に節刀ヶ岳が見える、まだまだ遠方です。
左:九ヶ岳
右:危険な凍結道
難なく九ヶ岳だが、ここで日陰に入る、見ると積雪でアイゼンを着け両手を開ける、慎重に下って、斜面を通過、つかまる根も便利な綱も無い、足元はつるつると凍結。
十ヶ岳は無く、十一ヶ岳の登りに取り掛かる。
左: 十一ヶ岳の登り 右: 十一ヶ岳の手前から三ッ峠
十二ヶ岳縦走のポイントは「十一ヶ岳の上り下り、鞍部、十二ヶ岳の上り下り」の通過だ!
十一ヶ岳の上りは綱の有り、三点の確保は簡単、振り向くと三ツ峠が大きく見える。登り切って平坦な稜線、雑木林が美しい。
左:十一ヶ岳 右:十一ヶ岳の下り
やっと登って次へ、ここを下らないと次のステップは無い。ここは最初の一歩が肝心、綱に取りつき、最初の三点さえ確保すると後は一点一点確実に選ぶことになる、一点でも軽く見ると滑り落ちてしまう、下り切って、こんな綱場を難なく降りたなと自分をほめる。
「簡単に岩稜帯でスリルを味わう」と言うが訪れる人が少ないことも、良く知って登山計画を立案して欲しい、注意だが!「逆コースは採用不可」。
左:鞍部の吊橋 右:十二ヶ岳に登りで振り向く
吊橋は写真のように鎖がガードしてあり危険は無いが、アイゼンを着けているので足元がちょっと、ただ着けているアイゼンは軽アイゼン!
渡り切った所が崩れ、要注意。
左:十二ヶ岳の登り この先が危ない 右: 十二ヶ岳手前
十二ヶ岳の登りに取り付く、デジカメはリックサックへ入れ両手も空け、約30分の岩場に挑戦する、鎖や綱が連続、しかも凍結、足を置く位置がピカピカ、手の先に根も枝も無い所がある、岩の角を探す、一歩一歩一点一点を探し、絶えず三点確保。
飛び出た岩場を過ぎると後は両サイド狭まって、木々の枝・根が助けてくれる、だが、三点確保は平坦な登山道になるまで忘れない!
左:桑留尾・十二ヶ岳分岐 右:見事な富士山
難関突破、平坦な広場、西湖の桑留尾(くわるび)、森下キャンプ場からの登山道分岐、西湖から約2時間半で登る。
十二ヶ岳から
展望は鬼ヶ岳の360°パノラマには負けるが、十二ケ岳山頂(標高1500b)に立つ喜びを加えると、本コース一番の満足感を味わう。
十二ヶ岳の次のピーク
十二ヶ岳から次のピークに向かう、狭い稜線を通過すると素晴らしい展望台の岩場に着く、富士山に南アルプスが見事、ここで休憩!
これで、厳しい岩場が終わりかと?「十一ヶ岳の上り下り、鞍部、十二ヶ岳の上り下り」の「。。。。十二ヶ岳の下り」は次に待っている。
左:鬼ヶ岳 右:十二ヶ岳&富士山
左: 「。。。。十二ヶ岳の下り」 右:富士山の位置が後方に変わる
十二ヶ岳の最後の下りは十二ヶ岳のピークを踏んだためか気が緩み、腕の力も落ち無我夢中、ここは最初の一歩が難しい、そして最後の一歩は宙ぶらりんになるところ、最後は手を緩め滑り落ちても足元は安全な場所に落ちる。
次のピークは展望が良く、前方に鬼ヶ岳、振り向くと十二ヶ岳&富士山が重なって面白い。
左:細い尾根 右:十二ヶ岳&富士山
金山へはヤブの尾根道、展望は良く、大きな上下の無い。
左:大石ペンション村・十二ヶ岳・節刀ヶ岳分岐 右:金山山頂
大石ペンション村への分岐、手持ちの地図には無いコースを見送る、両側笹に囲まれた比較的なだらかな登山道を登る、10分ほど登ると金山山頂(標高1686b)に着く、富士山が良く見える。鬼ヶ岳/鍵掛峠・十二ヶ岳・節刀ヶ岳の道標。
節刀ヶ岳に向かう、なだらかに下り、木々の間に南アルプスを見て、展望の開ける大石峠・金山の道標、荒れた道を登り切ると節刀ヶ岳山頂(標高1736b)。
左:黒岳をへて三ツ峠に続く尾根 右:十二ヶ岳と富士山
節刀ヶ岳山頂は休憩広場
ガイドブックには金山から「時間が有れば節刀ヶ岳へ」と言う、黒岳から大石峠をへて節刀ヶ岳を踏んで金山。十二ヶ岳から金山に来てもここを訪れたい。
左:金山から 右:上下の多い登山道が続く 甲府の方向から冷たい風!
金山に戻る林から南アルプス主峰の北岳の姿が見える、馬の背が印象的。金山で富士山を眺め、自然林の上下の多い登山道を行く。木々の間から、左に富士山、歩いた十二ヶ岳が、右には八ヶ岳、南アルプスが見える、金山から約30分で鬼ヶ岳山頂(標高1738b)に到着。
岩の山頂、シンボルは鬼ノ角! 360°大パノラマ、しばらく展望を楽しむ。
八ヶ岳と甲府盆地
左:北岳 右:塩見方面
左:赤石方面 右:奥秩父
左:鬼の角&富士山 右:山中湖
十二ヶ岳の展望も素晴らしいが、ここは360°パノラマ。十二ヶ岳かの見た鬼ヶ岳は遠く大変な山に見えるが、ここから逆は考えられないほど険しく見える!
鬼ヶ岳から鍵掛峠と雪頭ヶ岳をへて根場に下る道が分かれている、右の鍵掛峠コースを選択、雪道の急坂を下る。
左:雪道の稜線歩き 右:南アルプスが見事
急坂を下る、展望の良い稜線だが、道は細い尾根道、岩場も多く、スリルと展望を楽しめる。
左:岩場から 右:岩場 う回路がある
左:鬼ヶ岳を振り向く 右:綱場 ピークを迂回する
左:最後の難所 右:鍵掛峠
鬼ヶ岳から鍵掛峠は決して下り道では有りません、縦走路です、従って、多くの岩場がある、ただ、十二ケ岳周辺のような、命を預ける綱場や岩場はない。そして岩場の近くは展望がまっている。
鍵掛峠の先は王岳・五湖岳をへて女坂峠へ向かい、精進湖方面に下る縦走路。
鍵掛峠
ここは根場に下る。鍵掛峠は芦川村へ下る登山道がある、歩く人は少ないらしい、ここも美しい富士山が眺められる、ちょっと下った日だまりで休憩。
文化洞トンネルからここまで人の気配はありません。
自然林の好ましい坂道
峠から雪が消えアイゼンを外すが、岩場を通過するので、この岩場まで着けておきたい!
自然林の美林はブナが多く、中腹になるよアセビのトンネルになる、稜線歩きとは違い、とても歩きやすい下り道。
左:砂防ダム まもなく林道終点 右:林道歩き
鍵掛峠への登り口は林道、ひたすら林道歩きになる、1999年に訪れた時は無かった「日本一美しい茅葺きの集落」が見えてくる、観光客の多く、今日初めて人に出合う!
根場に出る 富士山が立派!
西湖いやしの里根場の最上部に出る右に四所神社、薬明大神の前を通り、西湖いやしの里根場受付に着き、バス停訪ねる、5分後に山路・文化洞トンネル経由河口湖行きがある、本沢川沿いの遊歩道を急いでバス停へ。定刻にバスはやってくる、運転手さんに告げると、そこで降ろしてくれるという。
釣り舟山路の前で降り、おじさんに挨拶後、車で自宅へ向かう!
霧降高原から 国道139号
左:平地から富士山 右:毛無山(標高1946b)
国道139−1−6号で帰宅(夜中なら国道20-16号より短く)):途中は富士吉田・沼津・箱根・小田原・横浜・五反田・日本橋・柏・取手・・・つくば市。
国道1号:東京タワー 国道6号:東京スカイツリーの夜景が楽しめる
年末、車はタクシーばかり!
HP:わたしの天気予報