文化洞トンネルから登り
毛無山、十二ヶ岳〜鬼ヶ岳、鍵掛峠を縦走
根場に下山
一日中富士山の雄大さに感銘

日程:19991230日(晴れ)

コース

自宅3:30=>谷田部IC、首都高速、中央高速)=>530河口湖IC=(国道139号)=>河口湖大橋=(国道137号、湖北ビューライン)=>600文化洞トンネル(河口湖側駐車場)6:30−(100)−>740長浜分技−(0:30)−>840毛無山−(1:30)−>10:35十二ヶ岳−(0:45)−>11:40金山−(0:15)−>11:50節刀ヶ岳(立ち寄り)−(0:15)−>12:15金山−(0:25)−>12:45鬼ヶ岳−(0:40)−>14:10鍵掛峠−(0:45)−>14:25水場−(0:50 本沢川)−>15:00薬明大神前三叉路−(0:25)−>15:25西湖15:55発=(バス)=>16:20文化洞トンネルバス停(西湖側)16:30−(トンネル内徒歩)−>16:35文化洞トンネル(河口湖側駐車場)16:50=(湖北ビューライン、国道137号)=>富士吉田−(国道138号)=>山中湖=>篭坂峠(気温0度)=(国道138号)=>18:20国道246号交差(萩原北)−(国道249号)=>神奈川県青葉区=>20:20登戸⇒自宅へ

文化洞トンネルバス停はトンネルの河口湖側、毛無山登山口は駐車所の脇から。

私達の車が、河口湖ICを降りると、12月末、道路は凍結状態、のろのろ運転し、河口湖大橋を渡る、一変し湖北ビューラインの凍結は無く快適に走れる。足和田村に入ると道路は狭くなる、河口湖の長浜で西湖への道右折し、峠の坂に入る、大きく2曲りするとすぐに文化洞トンネル。

十二ヶ岳と足和田山の登山口を示す看板(河口湖側)が立っている、トンネルの先に進むと釣舟を管理している店があり、立寄って聞くと、十二ガ岳と足和田山の登山口が文化洞トンネル駐車場だと言う(あまりにも広いのでちょっと不安だった。店のおばさんは釣客の対応で忙しいのに私達2人に、暑いお茶を入れてくれたのには感謝)、寒い道を引返す。

文化洞トンネルの左脇を登りはじめる、ジグザグの坂道が待っている、5、6分で足和田山と毛無山・十二ヶ岳の分岐に立つ。ここは毛無山方面に向かう。

一寸平坦だが、すぐに、急な坂になる、松林でとても気持ちがよい、しかし、道は直線(ジグザグではなく直進)できつい。やがて、雑木林が伐採されて、左側が見晴の良い場所に出る、西湖が霧の中に輝いている、右は河口湖、ここでは富士山はまだ足和田山の蔭で見えない。

文化洞トンネルから約30分登り振り向くと富士山の頭が見えてくる、大きなクジラが海から飛び出した様な感じだ。ようやく長浜との分岐と思える場所になりやや坂が緩んだが、長浜分岐はさらに上でした、長浜分岐で河口湖の長浜から登って来る登山口と合流する。

長浜分岐から再びキツイ坂が始る、なかなか毛無山に着かない、朝食をとる事にする。

一人の登山者が登って来て、挨拶しながら登って行く、登山道が急に明るくなり、見晴がよくなって、眼下には河口湖が大きく広がり河口湖大橋がはっきりと見える、突然、同行した娘が「クッキリ見えたら凄い景色だ!!」と言う、初めは何の事か分らない、足を止め富士山の方を見た瞬間、その意味はすぐに理解できた、富士山の山頂から両側に延びる裾野が見えるではないか、回りにある山々でその風景を邪魔する物は無い。

腰を下ろし、ゆっくりとこの風景を楽しむ。毛無山山頂(標高1500b)に着く、富士山は大きく見える。左が河口湖、右は西湖。大パノラマ、日本人が富士山に憧れ、人気が高いことが理解できる。

 

狭い尾根の道が続き、一ヶ岳、二ヶ岳、三ヶ岳、四ヶ岳、五ヶ岳(見晴良好)、六ヶ岳(見晴良好)、七ヶ岳、八ヶ岳(八ヶ岳と間違うな!登れない)、九ヶ岳(登れない)、十ヶ岳(登れない)、十一ヶ岳、十二ヶ岳と続く。

 

特に「十一ヶ岳の登り」と「十一ヶ岳から下りから十二ヶ岳への登り」が、コースのハイライトになる。十一ヶ岳の山頂から十二ヶ岳を見ると本当に登れるのかと不安になるほど。

十一ヶ岳から下り始めるといきなり長い鎖、下りは急降下で、充分注意が必要。やっとの思い出、真下に下ると、十二ヶ岳に渡る鉄の吊橋がある、この吊橋が有名でガイドブックに掲載されている。

 

十二ヶ岳への登りは鎖、鎖の連続、だが、途中で振り向くと御坂山、三ツ峠山が見え景色は素晴らしい。やっとの思い出、十二ヶ岳山頂(標高1683b)に立つと富士山の雄大な姿がまた一段と素晴らしい、南アルプス連峰の雪を被った姿が遠望でき、二人に足はピッタと釘付け!

金山に向かう、いきなり目の前から登山道が消えたかと思うような場所があり、そこは大きな岩が峰になっている。登り下りを繰り返すと、背の低い笹の生えた道になる、右に大きな岩を見て、明るい坂を登ると金山(かねやま)山頂(標高1686b)。

 

金山山頂は山頂らしく無いが、広い草原で三叉路になっている。ここに荷物を置き、節刀が岳を目指す。

 

針葉樹の中を一寸下り、緩やかな尾根を登ってゆく、大石峠分岐をすぎるとすぐに節刀ヶ岳山頂(せっとうがだけ 標高1736b)になる、八ヶ岳や奥秩父の山々が見える、しばらく360度の展望を楽しみ、ツツジの枝が密集して狭い尾根を引き返す。

 

再び戻った金山から緩やかな下り、鞍部から再び登りになるが、左手に十二ヶ岳の全景が見え改めてよく登ったなと思う、ここから眺める十二ガ岳は大きくて立派だ。鬼ヶ岳山頂(標高1738b)には「鬼の角」と呼ばれ親しまれる大きな岩が立っている、休む場所は狭いが、展望は抜群。

 

下り坂道が二本あるが、一本は雪頭ヶ岳をへて、根場へ、ここは右折し鍵掛峠への道を選択し下る、かなり下ったので、もー登りは無いと思ったが、幾つかの岩場を上り下りする事になる、疲れが出て来る。富士山が左手正面に見えるようになったら、あと数箇所の上り下りで、突然前が開け、尾根から離れる(右下に)下りになる、そこを下ると王岳への道と根場に下る分岐に出る、ここが鍵掛峠です。

 

鍵掛峠でやっと、下りになる、ここからは登り返す岩も峰も無い、奇麗に手入れされ、歩き易いくねくね道で、歌も飛び出すほど、疲れた足に負担無く、どんどん下降して行く。

涸れた沢が右下に見えて来る。「ガサガサ」と音がした、娘が「熊だ!!」と叫ぶ、なにか大きな黒い蔭が反対の斜面を掛ける、良く見ると鹿だ!
『地元の人に聞くと、カモシカだという、カモシカはいっきに逃げず、立ち止まってじっとこちらを見る癖があるという、やっぱり
カモシカだろう、娘は今でも熊と思い込んでいる、その方が話題になると言う(^^♪』。

 

やがて、防砂ダムにでる、工事に使った林道に出る、無理をすれば車が通れるほどの幅だ。渡渉点、その沢は水が流れ、四所神社があり、薬明大神前にでる、お参りにみえたおばあさんが休んでいたのでバス停を訪ねると、とても親切に「左折し、どこまでも真っ直ぐ、曲らない方が良い」と教えてくれた、すぐに「曲らず真っ直ぐに!!」の意味が理解できた(数本右に曲る道がある)、道の左側に鬼ガ岳、十二ヶ岳等の登山口の案内を見るとすぐに西湖が見えて来る。

 

バス停は「魚眠荘前」。バスは30日で正月運行(普段も2時間に1便程度)で1555発まで50分、駐車場の文化洞トンネルまで歩くことにし、歩き出すとすぐ、左に「西湖レストハウス」があり、うどん、そば、、親子丼、、等のメニューが並ぶ店があり、しかも窓から西湖を一望できるので、バスが着くまでここで軽くビール&食事をとる事にする。

(店のおばさんの話しでは、バスは根場民宿が終点・始発で、河口湖からのバスが店の前を通過したのを見てから、「魚眠荘前」バス停に行っても充分間に合うという。時刻表を確かめると確かに到着してから10分後にどの便もここを通過する)。

 

バスは西湖の北側をのんびりと走る、西湖は周囲9.5`、山に囲まれている、10隻ほどの釣舟が湖面に浮かんでいる、水鳥の数は思った程多くない、実に静かで、バスに乗った客は私たち二人だけ、文化洞トンネルバス停で下車した時は運転手さんのみ。歩きから開放され車へ。

 

河口湖の中心街は多くの車で渋滞、富士急ハイランドを右に見て、富士吉田の中央通りを通過し、富士浅間神社前を通過、初詣客の受入準備は完了している。左手に忍野方面標識がでる頃、右手には夜空に向かって、富士山が黒く大きく見える、忍野は忍野八海で有名だ。

まもなく左手に山中湖、湖水周辺のホテルからこぼれる灯かりが湖水に輝き美しい、津久井と御殿場の三叉路分岐で御殿場に向かう、篭坂峠は零下0、これ以上気温が下がると道も凍結する、危ない時間になってきている、どの車も慎重に坂を下る。

ニュースを聞くと、中央高速の登りは大渋滞らしい、国道246号線は秦野周辺で少し渋滞、厚木からは、スムーズに流れた。

今日の登山コースは登りの登山口も下山の登山口も同じバス路線で結ばれており、マイカー・バス登山も便利です。
フジサクラ・スミレの花期は4月下旬から5月中旬、コイワザクラも咲く、どの峰にもツツジの芽が春を待っており、 咲いたらみごとであろう。
また、一日中、富士山を見ながら、鎖を使った上り下り変化が多く、疲れを忘れて歩いてしまう、楽しいハイキングコース、
630に登りだし、約8時間半の行程でした。

2014/12/20現在
富士急バス:根場民宿発河口湖行き
  10:11,11:11,12:11,
13:11,14:36,15:36,16:36,17:36(*:12/13/31は運休)
で、毛無山登山口バス停(文化洞トンネルバス停に付いては運転手さんに聞いてください!)

*鍵掛峠から王岳をへて、御坂峠から精進湖に下る、精進湖から河口湖行きのバスに乗る。
新富士駅〜下部温泉郷〜本栖湖〜精進湖〜河口湖駅〜富士急ハイランド〜富士山駅の便を参考にしてください 精進湖。

  HP:わたしの天気予報