八溝山 山頂を茨城、栃木、福島の3県で分ける茨城県の最高峰 八溝山 (標高:1022b)八溝山天然林入口(茗荷林道終点) 茗荷林道から八溝山を往復 残雪有り、春はこれから! シロヤシオ「ゴヨウツツジ」の花期に再来! |
日程:2019年4月17日(水)晴れ
コース
つくば市城山2:30=(国道6号)⇒水戸 国道50号交差点3:35=(国道118号)⇒道の駅「常陸大宮」=(国道118号)⇒袋田=(国道118号)⇒道の駅「奥久慈だいご」=(国道118号)⇒下野宮 県道28号交差点5:20=(県道28号)⇒県道28・196号交差点5:22=(県道196号)⇒大神宮山・野生生物観察施設5` 5:35=(県道196号)⇒唐竹久保バス停(八溝山ハイキングコース 駐車場:IIMURA 声かけてください 正面の家)5:37=(県道196号)⇒上茗荷バス停(大子/八溝天然林)5:42=(茗荷林道)⇒茗荷林道ゲート5:56―(1:08)→7:04林道終点・木の橋を渡る7:06―(0:24)→八溝山天然林 ふくしまの遊歩道50選 2001年6月 福島民報社7:30―(0:04)→沢終点7:34―(0:10)→イワウチワ シロヤシオ群生地開始7:44―(0:28)→ミズナラ 茗荷道標8:12―(0:01)→高笹へ至る/山頂へ至る8:13―(0:33)→棚倉町 大梅へ(八溝天然林経由)8:46―(0:02)→8:48八溝山山頂9:09―( 0:44お昼)→高笹へ至る/山頂へ至る9:53―(0:00)→ミズナラ 茗荷道標9:53―(0:20)→沢終点10:13―(0:03)→八溝山天然林 ふくしまの遊歩道50選10:16―(0:29)→林道終点・木の橋を渡る10:45―(1:02)→茗荷林道ゲート11:47=(茗荷林道)⇒上茗荷バス停(大子/八溝天然林)12:05⇒八溝山調べ⇒道の駅「常陸大田」⇒青麻山(あおそさん)⇒道の駅「常陸大田」=(国道118号)⇒水戸=(国道6号)⇒19頃 つくば市城山
歩数:27,733歩
左:八溝山山頂の展望 右:ハナネコノメは可愛い 1998年12月31日(木)に車で山頂へ、その時:筑波山、東京方面、富士山、日光連山、高原山、那須連山の順に、眺められる。下館から来られた人の話しでは、こんなに富士山(注意深く見ないと雲と間違えるほど)が見えるのは珍しいとのことです。このように、筑波山から那須までグルリと見渡せる事は、特に珍しいとの事!! 今日は八溝山の裏側に位置する、茗荷林道(みゅうがりんどう)を歩き、自然に触れる登山に行って来た。 道の駅「常陸大宮」、袋田、道の駅「奥久慈だいご」は良く知られ、県道28・248号を使って八溝山山頂へ、今日はチョット違う。国道118号大子を走り抜ける県道28号の交差点がある、注意すると下野宮ではない川山です、ここを無視して次に県道28号の交差点に注意する、下野宮である。ここを左折する。 県道28号をこのまま走り続けると八溝山山頂へ行ってしまう、県道196号の交差点(町付)を見つけたら右折し、県道196号へ、福島県の盤城石井駅辺りに出て国道118号へ結ばれる。 左:里山風景、大神宮山・野生生物観察施設5` 右:唐竹久保バス停 しばらく、走り続けると、右が開け、里山風景、大神宮山・野生生物観察施設5` (大神宮・高笹山・八溝山山頂 唐竹久保・ハイキングコース 登山口800b先 唐竹久保線林道入口)と示される道標が立っている。ここを車で登ると、800b先の登山口から登ってくる登山道に出合う、出合ったところが休憩場で展望が良い(八溝山登山後、この出合まで車で登ってみた!約1`、合流点から残り3`)。 約800b走ると、見晴らしの良い位置に、唐竹久保バス停(八溝山ハイキングコース 駐車場:IIMURA 声かけてください 正面の家)がある、IIMURAさんにお願いし、車を停め登山道を登れば、唐竹久保線林道に出合い、大神宮山・野生生物観察施設(標高:746b)に着く。 ここのバス停は見るだけ、先に進む! 左:上茗荷バス停 坂を下る県道196号で、左の林道に注意して下るとこのバス停がある 県道196号は大きく下って、登り返し、再び下ると、直ぐに!福島県矢祭・茨城県大子の県境に上茗荷バス停(大子/八溝天然林)がある、ここを左折に茗荷林道に入る。 この林道はワゴンRで充分走れる林道で対向車の心配だけ、問題無く茗荷林道ゲートに到着、三差路で、茗荷林道にゲート、左の林道にもゲート、大きな駐車場でここの端に停める。 準備を確認し、左の林道のゲートを潜り、歩き出す。 左:右上の林道はどこへ? 右:ハコベ(繁縷、蘩蔞)ナデシコ科 右の茗荷林道は何処江へ行くのか?こちらの林道はほぼ平坦、歩き易い。林道は沢に沿って進み、流れる音の響きが良い! 左:ユリワサビ(百合山葵)アブラナ科 右:エンザイスミレ 斜面には多くの花が咲き誇る、早朝なのでまだ眠っている、カタクリ、ユリワサビ、ネコノメソウ、ミヤマキケマン、アズマイチゲ、ハコベ、エイザンスミレ、その他多くのスミレ、ハルトラノオ、ニリンソウ等が迎えてくれる、一人で延々と歩くには贅沢な自然環境である。 林道はスギの為の林道 林道は伐採作業に作られており、何本もの作業道が斜面を昇っている、上の林床は雑草がまだ多く伸びず、綺麗なスギ林です。 左:材木置き場 林道歩きは直ぐに飽きてくる、車で走った茗荷林道に比べ、歩いている林道の方が広く歩き易い、材木置き場だろうか広い場所もある、また、沢方向の落ち葉の林に、「内川小ふれあいのもり」の看板がひっそりと設置されている。 飽きた林道歩きも沢が近ずくと、清流が流れ、八溝山の奥に来た感じがする。沢が深い林に隠れると、寂しい一人歩きです! 左:丸太の柵 右:登山口の橋 そろそろ、林道終点かなと思うころ、深い林の縁に丸太の柵が長く続き、やっと林道終点になる。一番奥に「八溝山 アカシデ ケヤキ 林木遺伝資源保存林」に立ち、この先は細い沢が続く、横に登山口の橋があり、渡ると美しい登山道が始まる、下の方に林道終点に流れ出す沢が見えるが、この沢を直ぐに歩く事になる。 このままだと、嬉しい道だが、滑って転げ落ちそうな道になって、林道終点に流れる沢を横切って行く、沢を歩く事になる、落ち葉が道を隠し足元が不安定で靴の中に水がちょっと入る事になる。足元にニリンソウ、ネコノメソウ等が咲き、実に美しい。 左:沢を上から見下ろす 沢道を登り切ると、「八溝山天然林 ふくしまの遊歩道50選」の広場にでる、太い木々が生え、足元はカタクリが美しく咲いている。 左:沢道終点 小さな滝 右:小さなイワウチワの群落 「八溝山天然林 ふくしまの遊歩道50選」の広場から、沢を沿いに20bほど登ると、小さな滝に登山道が突当り、沢を渡って、細道の登山道を足元不安に登る、ここに残雪がある、大木で休憩、再び登る、林床が笹藪になって来る。 やや傾斜が緩み、ジグザグに登ると、イワウチワが足元を飾る、この群落は小さい領域で直ぐに終わってしまう。 ヤシオツツジ「ゴヨウツツジ」の密林 イワウチワが終わり、頭上を見渡すと、ヤシオツツジの大群落、年によって花期はずれ、5月上旬頃から5月20日頃、さて今年はどうでしょうか?今日は全く花や蕾は見えていません! タカノツメ、コシアブラ、ミズナラ、マルバカエデ、オオイタヤメイゲツ等が現れ、稜線に出る、稜線もヤシオツツジが見事です。八溝山山頂からここまで下ってツツジ狩りを楽しむ人が多いそうです。 アオダモの近くにヤマウルシ、ウラジロノキ、コシアブラの大木、タカノツメも太い、リョウブ、コミネカエデ、イヌブナ、、、。右に高い山が見え、そこが八溝山ならまだまだ遠い。 左:ミズナラに「茗荷」道標 右:高笹山/八溝山分岐 本当に木肌がねじれたネジキ、クリ、リョウブ、ブナ、ヤマモミジと続き、ミズナラに「茗荷」の道標、ここは三差路で右がピーク(入山だろう)へ、左が八溝山方向。さっき見えた高い山は八溝山では無いようです。 左へ少し下ると高笹山/八溝山分岐、細いヤブ道を下って池ノ平(標高:879.7b)経由で標高:921.5bの高笹山「大子発行のハイキングコースに記される」、ここは八溝山へ。 左:高笹経由中郷/八溝山分岐 右:八溝山を正面に見て進む 小さいピーク、山頂の鉄塔が見える、一度下って、登り返す、これが意外と長くツライところです、でも八溝山山頂まで車で来る工程と違って想い出多い登山道である。クリ、リョウブが多い、足元にはカタクリがポツポツ咲き、これがまた美しい! 左:棚倉町 大梅へ 右:八溝嶺神社 「棚倉町 大梅へ」の道標が下野宮交差点から県道28号に入り、蛇穴(じゃけち)経由で山頂まで車で登った道に出る。目の前が八溝嶺神社で、神社の境内を経て、八溝山展望台(展望台へは無料)に上る。 日光の山から安達太良山が見える 桜の頃は春霞で展望は期待しなかったが、日光の山から安達太良山が見えて感動的、標高:1021.8bは茨城・福島・栃木の県境の名峰である。 左:近くの山々を見下ろす 右:八溝山山頂 晩秋から浅春の頃、特に年末年始に登れば、富士山と筑波山が見える、秋は紅葉狩りと人気の山です。 鉄塔は電波塔だが、管理人さんがおられるのか公衆トイレは綺麗で本当に名峰ですね! ちょっと山頂は寒い、帰路は往路を引き返す。 左:おひるを食べた山頂直下 右:「棚倉町 大梅」が「茗荷」の下に転がっている 「棚倉町 大梅へ」の道標から下山、カタクリの咲く、落ち葉の上に腰を下ろし、おにぎりを広げる、足元にシジュカラが寄って来た、海苔の香りに引かれたか、八溝山はこの時期には登山者が少ないのかな! *「棚倉町 大梅へ」で検索すると「茗荷」から入山(標高:931b)を経て、鹿の又沢を経て県道377号を走ると大梅集会所、県道60号に出て棚倉町で国道118号に繋がる。鹿の又林道を利用したコースを歩いて見たいと思います。 腰を上げ、八溝山から下る、登り返すピークで高笹山に向かう男性に追いつかれる、「高笹へ至る/山頂へ至る」から高笹山に向かい引き返すと言う、彼は八溝山山頂に車を停めてある。 高笹山分岐で彼と別れ、「ミズナラ 茗荷道標」へ、このミズナラの根元に「棚倉町 大梅へ」の道標が落ちている、この方向が入山(標高:931b)で行って見る、ヤブ道だが面白そうです。「福島の山々」が福島の山を紹介し八溝山において、大梅登山口や八溝山天然林入口(茗荷林道終点)を紹介している、今日歩いているコースが八溝山天然林入口(茗荷林道終点)にようです(笑)。 「ミズナラ 茗荷道標」に戻って、楽しい尾根道を下る、ナツツバキ、タカノツメやコシアブラの大木を見付け下る。 左:ネジキ 右:コシアブラ 登山道にネジキ、幹が歪んでいる。 ヤシオツツジの咲く頃、ここを通過したい思いを強くして下る。 左:カタクリ 右:ネコノメソウ 急降下で「八溝山天然林 ふくしまの遊歩道50選」に下る、八溝山のコースを調べると、必ず表示される看板である。 ここから、林道終点の橋まで沢を歩く自然観察の道です。 ハナネコノメは小粒、見付けるには「ある!」と思って探す! 岩に腰を下ろし、ニリンソウの撮影の時、鼻先に小粒のハナネコノメ、腰を下ろすよりもっと低い姿勢で撮影! 左:ユリワサビ 右:暖かく湿り気の場所にニリンソウが咲く 左:ヤブレガサ(破れ傘)キク科 右:ハルトラノオ 美しい荒れた沢、この沢こそ植物の住かのように一定の地や岩の隙間に生えている。 左:沢が左、壊れていても落葉に隠されている 右:下山口で林道終点 沢から離れ、斜面を通過する、崩れた斜面を補うように橋が架かっている、ただ落葉に隠れる橋の一部が壊れており大勢一度に渡ると危ない、ここは慎重に通過。 道が安定し広くなりなだらかに下る、林道終点の橋に戻って来た。 林道終点に戻り、後は林道を歩くだけ。 左:フキノトウ 右:ネコヤナギ 朝の林道歩き、周囲の斜面には山菜は無い、ただ、林道の端にフキノトウが沢山生え、家で待つ家内へのお土産はこのフキノトウ。フキノトウはキク科の多年草で日本原産の山菜で全国の山野に自生。美味しいのは生え始めのつぼみの時です、締まりがあり、つぼみがまだ硬く閉じていて、周りの葉で花芽が見え始める位までの物を探して採りますが、家内の料理次第で美味しくいただけますが、つぼみが開いたものは、苦みが増して美味しくありませんが、山菜を楽しむほど多少の苦みは気になりません。コシアブラ、コゴミなど少しは最終可能だろうと期待、しかし目的は適わず、フキノトウをナイロン袋にどんどん積んで進みます、面白いほどになる。 左:エンザイスミレ 右:フモトスミレ 林道のスギ林の縁にスミレが多く生え、落ち葉を栄養にしているのかも! 左:ニリンソウ 右:ヘビイチゴ(蛇苺)バラ科 ニリンソウの茎に3枚が輪生する、白い萼片を持つ直径約2aの花をつける。多くは1本の茎から特徴的に2輪ずつ花茎が伸び、和名の由来となっている。根茎で増えるため、群落を作ることが多い。上の写真では大小2輪の花茎が伸びた様子が写っている。 スミレなどの近くにヘビイチゴの群生がある、葉は三出複葉、楕円形の小葉には細かい鋸歯があって深緑、ヘビイチゴも落葉がすきなのか? 左:カキドオシ(垣通し)シソ科 右:マルバスミレ 平らな地にカキドウシがポツポツ、傾斜の土が出たところにマルバスミレ。 ラショウモンカズラ(羅生門蔓)
シソ科 斜面を見ながら進むと「ラショウモンカズラ」らしき花?シソ科であるが自信は無い、、、、。 左:タチツボスミレ 右:ミヤマキケマン(深山黄華鬘)ケシ科 一番大きな群落のスミレはタチツボスミレ。 ミヤマキケマンも斜面に生え、独特の姿です。 左:キクザキイチゲ(菊咲一華)キンポウゲ科 右:伐採時に不要になった大木の根 ここのキクザキイチゲは白色。白色のキクザキイチゲは各地で多いが、筑波山はブルーでとても見事です。 左:茗荷林道ゲートが見えてくる 右:上茗荷バス停(大子/八溝天然林) 疲れて足、飽きた林道歩き、でも伐採後の斜面に多い植物、季節を変えるときっと自然観察は楽しいところです。 茗荷林道は車で、上茗荷バス停(大子/八溝天然林)は対向車を心配しながらの安全運転、結局一台の対向車も無く、上茗荷バス停に出る。気になる道標が大子側から見えず、矢祭町方向へ、見ると県道196号大子/入山・八溝天然林と表示されている。 唐竹久保バス停に寄って見ると:平日 大子行7:23,8:20 IIMURAの看板「声をかけて下さい」、八溝山ハイキングコース 八溝山←高笹山←大神宮山 唐竹久保登山口→山頂迄12`。 続いて大神宮山・野生生物観察施設5`を入り、細い林道を急登、農家の二台が降りてくる、スギ林に囲まれる、約1`に唐竹久保バス停からの登山道が合流。更に走って見るが唐竹久保線林道はワゴンRでも走れるが、唐竹久保バス停から歩くか八溝山から下る方が楽しいと思います。広い休憩場は大子町の景色は良く、大神宮山・野生生物観察施設へ行く気持ちは高くなる、ここで引き返す。下りで2台の大型普通車が上ってきた。 「青麻山」 戻って、国道118号へ、道の駅「奥久慈だいご」に入るが駐車は無理、道の駅「常陸大宮」に入る、ここは広く休憩。常陸大子の観光案内の女性がおり、青麻山「あおそさん」(標高:394.9b 2018/4/23)を教えてもらい、大子方向へ戻って県道29・321号で行ってみた。 今回は山頂に近い駐車場、青麻山G合目 ここから四駆車でないと登れません。残600bから登る。 青麻山G合目 ここから四駆車でないと登れません。残600b 左:山頂の展望 右:青麻神社 道の駅「常陸大宮」に寄って、報告後、周辺の山々の地図を頂く、地元しか解らないことを知る、、、、 国道118号から国道6号で帰宅、国道118号から国道6号に出る場合、那珂川を渡る前に県道38・63号を使って早めに出れば、水戸市内の混雑に巻き込まれない!大子から水戸ではまだまだ桜が綺麗でした。 |
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