つくば市大雪と言っても積雪6a・筑波山は20a/ハギマシコのご夫婦/つくバスに乗って!
男体山(標高:871b)・女体山(標高:877b)
  幸ヶ原コースを登って男体山と女体山の雪景色、下山は白雲橋コースを下る

日程:2012124 () 冬晴れ


キラキラ 樹氷

 

 
左:ハギマシコ    一面雪、ベンチの上には雄が天敵を見張り、下では雌が餌を探す、
「大雪で餌探しに苦労するよ!」、「穴に美味しい物あるかい?」と、微笑ましい!
右:つくばセンター雪景色

コース

【予定の時刻表】

茎崎窓口センター6:05=(つくバス:南部シャトル)=>6:45つくばセンター6:55=(つくバス:北部シャトル)=>7:38筑波山口
は予定の時刻表だったが、つくバスは積雪の為安全運転、及び大幅の渋滞発生の為、以下のように大幅に変わってしまった。

【実行の時刻表】

茎崎窓口センター6:05=(つくバス:南部シャトル)=>7:00つくばセンター7:30=(つくバス:北部シャトル)=>8:40筑波山口―(0:15)―>筑波山口0.8`・筑波山神社1.7`地点のT字路8:55―(0:10)―>月水石神社入口9:05―(0:02)―>R139R42交差点9:07―(0:08)―>旧筑波山小学校9:15―(0:05)―>筑波山大御堂西参道入口9:20―(0:05)―>筑波山ケーブル宮脇駅・登山口9:25―(0:35)―>モミジの休憩所10:00―(0:05)―>ケーブル中間点10:05―(0:10)―>御幸ヶ原0.7`・筑波山神社1.4`地点10:15―(0:05)―>男女川源流10:20―(0:15)―>御幸ヶ原0.3`・男体山0.6`地点10:35―(0:15)―>御幸ヶ原10:50―(0:30)―>男体山山頂11:05―(0:15)―>11:20御幸ヶ原11:35―(0:15)―>ガマ岩11:50―(0:02)―>11:52女体山山頂12:10―(0:05)―>大仏岩12:15―(0:20)―>高天原12:35―(0:15)―>弁慶茶屋跡12:40―(0:05)―>筑波山神社1.5`・女体山1.3`地点12:45―(0:30)―>白蛇弁天13:15―(0:05)―>白雲橋・迎場コース出合13:20―(0:03)―>大木のスタジイ13:23―(0:07)―>鳥居登山口13:30―(0:05)―>筑波山神社13:35―(0:10)―>旧筑波山郵便局13:45―(0:07)―>筑波六井 清水(雲の井)13:52―(0:03)―>R139R42交差点13:55―(0:25)―>14:20筑波山口14:25=(つくバス:北部シャトル)=>15:15つくばセンター15:25=(つくバス:南部シャトル)=>15:55高崎中央→つくば市城山

 

つくば市城山から普段なら徒歩15分程で茎崎窓口センターに着くのだが、今朝は路面が凍結、安全な道を選ぶ、発車時刻数分遅れでバスが来る、6:00 まだ暗く雪道で、運転手さんは気の毒だ!バスは安全に走っても他の車が突っ込んでくることを予想、それでも15分程度の遅れで終点つくばセンターに到着、北部シャトル筑波山口行始発は6:55にギリギリ、乗換え時間等で次の7:30を待つ、8:00発の関東鉄道はつつじヶ丘まで行くが、今日・明日は筑波山神社迄の運行に変わったとのこと(下山後にバスの運転手さんからの情報で知る)。

つくばセンター発のバスは渋滞の為、30分遅れ、当初の予定と1時間遅れで筑波山口に到着、この後のバスは更に遅れが大きくなったとのこと。


関東鉄道つくば北営業所辺りから

 

8時半を過ぎ、太陽はカンカン照り、筑波山山麓の木々に付着した雪は融け始めており、山頂での樹氷は期待が外れてきた、りんりんロードに沿って進み、関東鉄道の車庫を過ぎ、沼を左に見て、筑波山神社への案内坂を追う、民家の間を縫うように進み、途中、稲葉酒造場の休憩案内を見た辺りからの急斜面の道、雪は融け上のT字路まで乾いている、バス始発のつくばセンター周辺より筑波山口から筑波山口間は積雪が少ない、しかし、筑波山神社からは深い雪に見舞われる。

T字路を右折、しばらく民家が途絶え、雰囲気の良い里山歩きになる。月水石神社入口から薄暗い林に入り、左に車の音が聞こえて、林の小路になる、まもなくR139R42交差点、右折する所に2台ほどの駐車場、橋を渡ると再び上の月水石神社入口、ここを左折(直進するとつくば道に合流する)、急な坂になる、一台の車がスリップし難儀しているが助ける技はない、登り切ると、カヤふきの民家。

 


カヤふきの民家  ツララが光っている

 

まもなく旧筑波山小学校、現在は東豊学園つくば松実高等学校になっている、このグランド下の石段から富士山が良く見える。

 


旧筑波山小学校の石段から富士山

 

今日は雪景色で、素晴らしい富士山の姿をと期待し登って来たが、通過時間が遅くなって9時を過ぎてしまい、薄い雲が関東平野に広がってハッキリ見えません!この後男体山から女体山からは富士山が見えず、今日の富士山はこれだけです、東京スカイツリーも石段から見えるのですがダメです!

旧筑波山小学校の右側を登るとR42(つつじヶ丘への道路)に出合い、横切って階段を登れば筑波山神社の参道に出る。この辺りまで登って来ると積雪は多くなってくる、筑波山大御堂西参道入口の道標、ここを右折すると筑波山神社正門に向かうが、直進し近道の筑波山大御堂西参道入口に入る。

 


根本の太さに注目!

 

ビックリの大木、筑波山周辺で私の知っている限り最大である、この大木に続き大木のツバキ、そして筑波山(男体山)が立派に見えてくる。

 


男体山(標高871b)NHK鉄塔を見あげる

 

Y字路を左に登って行くと筑波山ケーブル宮脇駅に近いが、ここは右折して筑波山神社に向かう、境内に入らず、筑波山ケーブル宮脇駅へ向かうと、ケーブルへの道の横に鳥居が立ち、風車の塔が現れる、気が付かないで通り過ぎるだろう。

 


風車の塔

 

風車の先に、ケーブルと登山道の分岐、ケーブルは直ぐだが、山頂へは90分、しばらく杉の根が張り出す道が続き、杉とモミの大木を眺める、まもなく丸太の木段登りになる、御幸ヶ原迄1,500bの御幸ヶ原コースの案内板を見る、まもなく大きな円柱の碑が現れ、筑波山の植物の案内板、続いて筑波山野鳥鑑と休憩場が続き、結構歩き難い岩が多い登山道が続き、一本のモミジとベンチの有る休憩ポイントに着く。

 


一本のモミジ   このモミジの紅葉を見たことが無い!

 

この後少し傾斜が緩みのんびり出来る、傾斜が大きくなるとケーブルの中間点の広場に飛び出る。2011/2/12の大雪の時はケーブルの従業員の方がこの辺りで雪かき中でしたが、今日は平日(火曜日)とあって既に運行を中止したようです。

 

ここはケーブルの上・下が出合ところ、登山道もほぼ中間点、積雪が多くなり、ちょっと木の枝に触れると雪が首筋に飛び込む、小さな雪崩だ、この辺りが一番傾斜がキツク荒れている。

 

 
左:雪道が続く                         右:雪の中  可憐なシダが目に着きます


東日本大震災時に崩れた所だが、地震に関係なく常に危険な所

 

この崩れ地を通過すると木肌が美しいアカガシの大木、どんぐりがなるそうだから季節には注意して見たいものですね!

 

 
左:大木のアカガシ                        右:見事な過ぎ、奇形の杉が次々と目を引く

 

山頂(御幸ヶ原)0.7`・筑波山神社1.4地点、ここまで来ると、残す標高は三分の一になる、雪道を少し下り登り返すと男女川(みなのがわ)に着く、標高:600b、男女川の源流

男女川の源流前後では大木の杉が多く、奇形の姿を見せてくれる、御幸ヶ原迄0.3`の案内板が現れるとピッチの狭い丸太の階段が長く続く、下山時は厄介だが、積雪の登りには確実な階段になって嬉しい、但し新雪の時だけ、一度融け凍結したら通行は楽ではない階段です、従って今日は快適!明日は大変です!!

 

 
左:大木の杉の間を丸太の階段で登る                          右:御幸ヶ原が見えてくる

 

この階段からは木々の間から土浦方向が望める所です。ピッチの狭い階段を通過後、ベンチの奥左下に祠があり、ここを大きく右に折れ、さらに登る、この辺り傾斜も大きく最後の登りになる。

ようやく御幸ヶ原の小屋が見えてくる、筑波山ケーブルの脇に飛び出る、御幸ヶ原ではケーブルの周辺の雪かきが行われているが、約50aの積雪です。

 


御幸ヶ原から加波山方向の展望

 

上空は真っ青の快晴だが、遠く日光連山や富士山方向は雲が山々を隠している、今年初登山、まずは男体山に登る、深い雪が山頂まで続く、ただ、最後の岩場は雪が飛ばされ難なく山頂へ。

 

 
左:男体山から日光連山方向                                   右:男体山御本殿(筑波男大神:伊弉諾尊(いざなぎのみこと))

御幸ヶ原では足跡は多く見られたが、男体山山頂には人の気配なし、木々に残った樹氷がキラキラ光っている。まる真っ白は花が咲き誇る美しさです。

静かな山頂を下って途中、立身石に下る道が有るけれど、雪に覆われた木々のトンネルが目の前、遠望が良ければ立寄りたい所ですがパスして直接下って御幸ヶ原、中央広場のベンチは雪が融け独り占めで座って昼食、振り返ると隣のベンチにつがいの可愛い小鳥、ハギマシコがやってくる。

 

 
左:ベンチ上は雄                        右:ベンチ下で餌を探す雌

 

しばらくハギマシコの観察、寒くなってきた、そっと場を離れたのに、彼らはサーッと飛び去る、この積雪で数日餌が探せないかも!

 


ブナが雪化粧

 

御幸ヶ原から傾斜の緩い坂を登る、階段を上がるとミズナラ&クマシデが並んで迎えてくれる、イヌシデが現われ、大木のブナが雪化粧で綺麗です、なんとなく神秘的、続いてセキレイ石を通過し、雪化粧のガマ岩を見る。ケーブルとの合流点を経て階段を登れば山頂です。

女体山360度の展望、ただここも男体山同様で、日光連山、富士山方向の山々は雲に隠されているのが残念です。

 


女体山山頂から関東平野

 

岩陰にて展望を楽しむ若者と世間話、彼は薬王院コースを登って来たと言う、聞くと登山者は彼だけでは無かったようです。

冷たい風が止みポカポカ、一人の男性が登ってきただけの静かな山頂です。

 

 
左:樹氷の花                       右:アオハダの真っ赤な実

 

樹氷の花を見ながら下る、筑波山御本殿(筑波女大神:伊弉冊尊(いざなみのみこと)の裏で浅橋を渡り、鎖場を下り、つつじヶ丘方面を目指します、雪道で滑るし、足元が良く見えずここは慎重に下る、何時もなら上下に人達で混む所です。

下り切ると右上に雪景色に囲まれた大仏岩、続いてベンチが有り、この右奥が屏風岩、奥に神社が祭られている、安座常神社で素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀っているとのこと、悪玉・善玉として日本神話の主役だそうで、詳細はインターネットで調べてみてください。

この屏風岩は人が入って来ないので穴場として休憩する人が多い、ただ真上をロープウェイが通過、女体山直下なので頭上に気を使いたい。

屏風岩を過ぎると再び傾斜が大きく、注意!この辺りから女体山にかけてシモツケが綺麗に咲くところです、夏季は6月末。

下り切ると平坦で、直ぐに北斗岩、北斗星のように動かずどっしりで魅力です、大仏岩や弁慶七戻りとともに東日本大震災の影響は全く無くビクともしません。

この辺は平坦になってブナ林の美しい尾根道で、北斗岩から出船入船間は筑波山連峰(加波山など含め)で一番見事なブナ林散歩道です、今日はここの樹氷を楽しみに来たのですが午後1時過ぎになってしまい、木々には一粒の樹氷も有りません!

それでも足元は御幸ヶ原コースに比べ登山者は少なく新雪同様で新鮮です、さらに、出船入船の直ぐ前の林に大木のアオハダが二本立っています、真っ赤な実を沢山付けている、何故か小鳥にまだ荒らされていないようですが、まずいわけでは無く、周りにより美味しい餌があり、それが無くなる時期になると寄ってたかって食べてしまうとのことです。また、アオハダの皮を爪で傷つけると青色の肌が見れるそうです、と言って早速綺麗な幹に傷を付けてはいけませんネ。

直ぐに大きな岩場、国割り石、乾いていれば休憩にもってこいの岩場です!岩場の下りに鎖場、うっかりすると滑り易い所です、続いて陰陽石と続き次が母の胎内くぐり岩が有って偶然にしては面白い続きです!孫は喜んで母の胎内くぐり岩をくぐりますが流石に大人はパス、道が分岐し、一方は垂直の鉄のはしご、この辺り複雑な岩が続き、高天原の入口に着きます。

 

 
左:高天原                             右:自然の技、神の仕業ですネ

 

高天原は岩の間を登って、グルリと回転して展望を楽しむ、下りは階段で降りる、上の展望は良いのですがここも富士山は見えません。高天原の次は、いよいよ弁慶七戻りです、自然のなす技は凄いものです、くしゃみをしたら落ちてきそうです。

弁慶七戻りを潜ったら昨年の初夏まで二本の大木の杉、夏の台風で一本が被害に合い一本は切り株で年輪を数えて樹齢???他の一本はまだまだ立派です。

弁慶茶屋跡の広場に到着、ここからの展望は良く、晴れていると白雲橋コース取付き方向の木々の間に雄大な富士山が見え、その右の木々の間から女体山が立派に見え、振向いて、おたつ石コース方向を眺めると霞ヶ浦方向の眺めです、花期には周囲に山野草が沢山咲き、弁慶茶屋のおばさんの笑顔が浮かびます、真夏には良くトコロテンを頂いたものです。

今日のように、雪道で無い場合は無条件で、おたつ石コース+迎場コースで筑波山神社へ、今日は「ここからつつじヶ丘まで1`+つつじヶ丘から筑波山神社まで1.6`」と「ここから筑波山神社は1.9`」を迷うが、直接神社に下る1.9`の白雲橋コースを選択。

白雲橋コースの魅力は、大木のアカガシ、モミ、スタジイ、ツバキの群生です、白雲橋コース取付きは急降下で始まる、大木の木々が迎えてくれる、弁慶茶屋跡から5分程下ると筑波山神社1.5`・女体山頂1.3`・つつじヶ丘1.5`地点、ここの沢にはニリンソウが筑波山では一番先に咲きだすところです、やや水平になってトラバース気味になり、大木・ツバキが次々と現れます。

 

 
左:ツバキがまず現れます                 右:アカガシ

 

ツバキの花期には沢山赤い花が咲きます。御幸ヶ原コースでも見ましたが、ここのアカガシも見事です、筑波山神社1.0`・女体山頂1.8`辺りから杉林の薄暗い傾斜の大きいな単純な登山道が白蛇弁天まで続き、明るいおたつ石コースに比べると人気では大きく下回りますが、出遭った男性三人は驚きませんでしたが、若いお嬢さん単独で登って来たのには感心!

 

 
左:白蛇弁天                右:スタジイ

 

白蛇弁天には白いヘビが住んでおり、出遭った人はお金持ちになるという、とは言っても筑波山毎日のように登られている人達は御幸ヶ原コースの様です、登山回数が多いからと言って白いヘビを見付けられるとは言えないようですネ。薄暗い道はまもなく迎場コースに合流、スギ・モミ・スタジイの大木が続きます、この三本が近くにあるのも偶然だろうか楽しみに1つです。

暗い樹林を飛び出すと鳥居の登山口です、振り返ると、鳥居から山頂が見えます。

民家の間を下って筑波山神社に下る、下り切った所で白雲橋を渡って、石段を登れば筑波山神社境内へ上がる。大木の下に愛宕神社、大きな六角石塔の楠木正勝の墓、そして神社境内の髄神門横に堂々した樹齢800年の大木杉を見る。

真っ直ぐ御神橋の脇に下って、さらに参道を横切って「つくば道」へ、旧筑波山郵便局の前を下る、真っ直ぐ下らず最初の車道を右折し、右に上り、白壁の御殿(民家?)を見て左に真っ直ぐ進と、筑波六井(清水 雲の井戸)、朝通過したR139R42交差点の手前の橋に着く。

 


御殿(民家)  この坂を登れば筑波山神社入口バス停辺りに出そうです

 

この橋を渡って朝来た道で植物観察しながら下れば筑波山口は近い。

●筑波山口から乗ったバスの運転手さんのお話「私の朝乗って来たバスが折り返し、40分のところ、つくばセンター迄3時間

●つくばセンターから乗ったバスの運転手さんのお話「私が乗った後のバスはつくばセンター迄3時間」(茎崎窓口センターからつくばセンターまで歩いても2時半は掛らない

私の乗った時刻は通勤車がまだまだ少ない時刻でラッキーだったようです。今年はまだまだ関東平野に雪が降るだろう、運転手さんは雪降り情報を悲しみ、私は嬉しがる、今度こそ遠望(富士山や日光連山が望める)を楽しみたいものです。今回はつくバスの運転手さんのお蔭で、マイカーなら大変でした!

HP:わたしの天気予報