2015/2/11建国記念の日  筑波実験植物園散歩 今週のベスト3!:フクジュカイ、シナマンサク、ハボタン

2015-001

日程:2015211日 (水) 晴れ

筑波実験植物園の季節は?筑波大学に前に位置し、自宅からですと筑波山の麓へ向かう途中にある、園内に筑波山の植物のコーナーもある、面白いのはキャベツ、ラディッシュやタカナなど冬の野菜が植えられている。近くで柿の木の剪定が行われていた。

筑波実験植物園正面入口、60歳以上は無料(免許など拝見)、「みごろの植物」(この日は第648 2015/2/4 次回は2/13予定 今週のベスト3)を入手、今日は第31回植物画コンクール入選作品展(2/72/22)が行われて時間が早いためか数人が訪問。

園内の地図は「みごろの植物」に示され、地図の左側から、サバンナ温室等の棟は見送り、中央広場から奥に向かって、一番奥のブナ林の小川も含め、観察、帰りは地図の右側から戻ります。


ボケ(木瓜) バラ科

筑波山山麓に目に付くのはクサボケ、良く刈払がされる原っぱに多く、落葉低木ですが、刈られても根だけは残し可愛い花を見せてくれます。

 
左:シナマンサク(支那満作)マンサク科                                    右:キブシ 木五倍子 キブシ科 2013/3/27撮影

イスノキ、トサミズキ、フウ、マルバノキ、モミジバフウなどがマンサク科。筑波山山麓にマンサクが生え、そろそろ咲きそうなので出かけて見ましょう、薬王院コースを歩くと途中で林道に出合います、この林道を筑波高原キャンプ場の方に歩くか、つつじヶ丘駐車場から国民宿舎「つくばね」の方に歩きたい。

 
左:サンシュユ(山茱萸) ミズキ科                                                右:クロモジ 黒文字 クスノキ科 2013/3/27撮影

アオキ、ハナイカダ、ハナミズキ、ミズキ、ヤマボウシが主な仲間、筑波山には自生?加波山・燕山と登山口の花の入公園にはトサミズキ(土佐水木)がそろそろ咲き出す。


ツルマサキ(蔓柾) ニシキギ科

ニシキギ、コマユミ、マユミ、ツルウメモドキ、マサキ、ツリバナが仲間、マサキは自宅の近くの民家の垣根になっている。ツルマサキは筑波山の男体山周辺に多く生えているが、富士山や東京スカツリーが見えると無視されてしまう、また、写真のように可愛いがマユミには負けてしまう。


カンスゲ(寒萓) カヤツリグサ科

「みごろの植物」に「じゅも-く先生トピックス」の枠でオオシマカンスゲ:伊豆大島で最初に見つかった寒菅、冬でも枯れない大型のカンスゲ、2月初旬に穂を出すとか、でも写真の株には名札がなくオオシマカンスゲか不明? 全国的にはヒメカンスゲが変化したものでカンスゲは伊豆七島固有だそうです。筑波高原キャップ場周辺のはヒメカンスゲかな?

 
左:ハンノキ(榛の木) カバノキ 科                            右:カワラハンノキ(河原榛の木) カバノキ科

カワラハンノキは、その名の通り、谷川などの水辺に生える落葉小高木で、カバノキ科の木々は、シラカバ、ミズメ、ヤシャブシ、ツノハシバミなど、雄花序を下垂させる特徴的な花を付けるが、開花の時期はまちまちだそうです、 2月から6月にわたる。ハンノキやカワラハンノキはもっとも早く、2-3月の早春に花を開く。


ヤマハンノキ(山榛の木) カバノキ科 

ヤマハンノキは雌雄同株、雌雄異花で34月に葉に先立ち花を咲かす、赤味を帯びて枝についているのが雄花で枝の先から、雄花序、雌花序、葉芽の順に着く。雄花序は69aの尾状花序で、24個下垂する。山野に生えるが林道を伸ばした時に砂防緑化樹として植えられる、林道で良く見かけるのは自生か植林か?

  
オオバヤシャブン(大葉夜叉5倍子) カバノキ科


ヤシャブシ 夜叉五倍子 カバノキ科 2013/3/27撮影

ミヤマハンノキ、オオバヤシャブン、ヒメヤシャブシと良く似ています。特徴は雄花と雌花のつき方による。
分布(山渓の日本の樹木によると)
ミヤマハンノキ:北海道、本州(白山以北、大山)
ヤシャブン:本州(太平洋側)、四国、九州、、、、、、加波山、筑波山、高鈴山
オオバヤシャブン:本州(関東地方南部〜紀伊半島)
ヒメヤシャブシ:北海道、本州、四国

 
左:フクジュカイ(福寿海)キンポウゲ科          右:セツブンソウ(節分草) キンポウゲ科

フクジュカイの別名がフクジュソウ(福寿草)、今週のベスト1。その横にセツブンソウ。可愛い仲間が多く:アキカラマツ、ウマノアシガタ、オキナグサ、オダマキ、カラマツソウ、キツネノボタン、ケキツネノボタン、センニンソウ、タガラシ、ニリンソウ、ヤマオダマキ、ユキワリソウ、レンゲショウマなど山道で楽しめます。


撮影2013/2/20ケーブルカー宮脇駅の福寿草祭り


コクサギ(小臭木) ミカン科 

コクサギは雌雄異株。写真は雌株で雌花は雄花よりやや大きく、実ができるのはこの雌株だけ。実が成熟すると子房の割れる力で、中にある種を遠くに弾き飛ばし、飛ばした後が今でも残っている。クサギ(臭木)も同様臭いが有るがこちらはクマツヅラ科。

 
左:ムシカリ(虫狩) スイカズラ科                            右:ムシカリ 2013/6/7-8撮影

別名: オオカメノキ(大亀の木)で、この別名がよく使われている、七入から旧沼田街道では沢山みられました、尾瀬に入っても多く、6月上旬は楽しみです。


ツノハシバミ(角榛) カバノキ科

果実が独特の形をしている、一度見たら忘れない。果実は10月に熟し、食べられる。雌雄同株、雌雄異花、34月、葉より先に花が開く。雄花序は、カバノキ科の仲間と同様に、穂状花序を下垂する、雌花序は数個の花が頭状に集まり、赤い花柱がひげのようになります。


ゴマギ(胡麻木) スイカズラ科

名前は茎と葉にゴマに似た香りがあるから、花はガマズミ、サワフタギに似ている、葉はガマズミに比べ先が尖り葉脈がはっきりしている。ガマズミ、ヤブデマリ、ムシカリ、サワフタギなどと同じスイカズラ科の仲間なので、赤い実の頃はそっくり、だが葉の形以外に実をつけている茎が赤い、最後は実の色が赤から黒紫に変わる。筑波山に分布しているとのこと、ガマズミと思っている株もあるので注意してみます、ゴマの香りが頼りですね!


ナワシログミ(苗代茱萸) グミ科

伊豆半島以西〜九州の海岸や沿海地の林縁に生える、果実は偽果。長さ1.5aほどの長楕円形で、翌年の56月に赤く熟す。先端に萼筒の上部が残る、写真で確認可能。花期は1011月。

 
左:カナメモチ(紅要黐) バラ科          右:サカキ(榊) ツバキ科 

  カナメモチは別名:アカメ、本州中部以西の日本、中国からタイに分布するバラ科の常緑低木で赤い新芽が美しく生け垣などに利用されます。和名は、赤芽のモチノキがカナメモチと呼ばれようになったとも、材がかたく、扇のかなめに用いたためとも言われます。刈り込みに耐え、よく萌芽して新芽が赤く美しいことから、生け垣として利用されます。さし木でふやすことができ剪定した枝を頂いてきて使うと簡単だそうです。

サカキとヒサカキを見分けるポイントは葉縁で葉が小さく鋸歯があるならヒサカキ、表面がツルツルしていて全縁ならサカキである。また、サカキは茎頂の芽(冬芽)が写真のように爪状に尖っていることでも見分けられる。筑波山神社に大木のサカキがあります。筑波山、加波山などには生えるのはヒサカキ。

 
左:紅梅            右:コブシ

 
ソシンロウバイ(素心蝋梅) 

ソシンロウバイは内側の花被片も黄色で、ロウバイは内側の花被片が暗紫色。花期は1〜2月。ソシンロウバイ(素心蝋梅)、マンゲツロウバイ(満月蝋梅)、トウロウバイ(唐蝋梅)などの栽培品種があるが、よく栽培されているのはソシンロウバイで花全体が黄色である。庭のロウバイの基本種は、花の中心部は暗紫色で、その周囲が黄色である。


撮影2013/2/20 バックは加波山   ロウバイ

 
左:ウグイスカグラ(鶯神楽) スイカズラ科              右:2012/3/20撮影
牛久自然観察の森にて

山野の日当たりのよいところに生える。よく分枝して茂り、高さ2bほどになる。枝先の葉腋に長さ12aの細い花柄を出し、淡紅色の花を1個まれに2個下向きにつける。花冠は漏斗状で、先は5裂し、果実は液果で長さ11.5aの楕円形。6月に赤く熟す。花期は4〜5月。

生育の良い条件のときに、葉柄の基部が耳状に広がり、向かいの葉柄の基部とつながることがある。写真のように刀のツバのようになる。

【柿の木の剪定】前年の枝の先端から1番目と2番目の芽から伸びた枝に花が咲き、これがやがて実になります。 3番目、4番目は葉だけ。 花が付くのは先端から何番目という決まりはなく、先端に近いほど付きやすいと理解すると良いでしょう。

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