朝日岳(標高:1896b)茶臼岳(標高:1898b) 那須岳山麓駅から峠ノ茶屋−峰ノ茶屋跡避難小屋から朝日岳−無間地獄・茶臼岳、峠ノ茶屋跡避難小屋を経て下山 |
日程:2013年10月28日 快晴(台風27・28号一過2日後)
2013/9/17は台風18号一過
コース つくば市4:00=(国道294・408号)⇒下館=(国道408号)⇒宇都宮=(国道4号)⇒黒磯=(那須街道)⇒7:00峠ノ茶屋駐車場7:09―(0:13)→那須岳登山口7:14―(0:44)→峰ノ茶屋跡避難小屋7:55―(0:09)→8:04剣ヶ峰の中腹:朝食8:15―(0:02)→剣ヶ峰と朝日岳間の峠8:17―(0:29)→朝日岳ノ西肩8:46―(0:13)→8:59朝日岳山頂9:14―(0:05)→朝日岳西肩9:19―(0:36)→峰ノ茶屋跡避難小屋9:55―(0:31)→牛ヶ首10:26―(0:24)→茶臼岳登り口10:50―(0:29)→茶臼岳山頂11:19―(0:55)→峰ノ茶屋跡避難小屋12:14―(0:36)→12:50峠ノ茶屋駐車場12:51⇒殺生石⇒途中昼食⇒黒磯から国道4・408・294で帰宅
国道408号から国道4に出ると、やっと東の空が染まって、矢板IC辺りで日光連山、高原山が見えて、日ノ出、正面に那須連峰が見えてくる、黒磯で那須街道に入る、田代で右折、橋の上から素晴らしい那須連峰、茶臼岳が印象的、今日は孫の小学校が休校、台風27,28号一過2日後、素晴らしい秋晴れ、りんどう湖で一軒茶屋へ、湯本温泉、殺生岩、大丸温泉、那須ロープウェイ駅を見送って、モミジ・カエデの美しい紅葉を楽しみ、同行の孫と感激、紅葉は青空がピッタシ!くねくね上に出れば最後の駐車場、峠ノ茶屋駐車場に着く、ガラガラ!広い駐車場でトイレもあり、無料駐車場。 準備後、峠ノ茶屋の階段を登り、紅葉の雑木林を進む、直ぐに那須岳登山口、沢を渡る、硫黄の匂いがし温泉が流れていると思ったか?この沢に触れてみた孫、だが沢に下るり道は無い。今日は硫黄の吹き出す無間地獄を一番楽しみにしている、火山は不思議なことが多いのだ!
カエデ類の紅葉、ナナカマドの真っ赤な実は登山道を飾る、足元は壊れた木の階段、雨水に流され凸凹になって歩きにくい、だが、足元ばかり気を取られていては、紅葉を楽しめない!
雑木林を抜けると、左に那須ロープウェイの山頂駅が見えてくる、右に朝日岳、山頂から切り落ちる山容は印象的、茶臼岳の山頂方向が見え、その岩肌は孫もビックリ、小さく峰ノ茶屋後避難小屋が見えてくる、これから登る朝日岳手前の剣ヶ峰中腹の登山道が見え、登ってゆく人が小さく見えて、小さな沢が流れ落ち、氷が張り、孫は登山道から下って確かめる、ここはぬかるみの道、オヤマノリンドウ、エゾリンドウが花期には咲き誇るところ。 難なく、峰ノ茶屋後避難小屋に到着、茶臼岳・朝日岳・三斗小屋温泉の交差点、三本槍岳への稜線が雄大で美しい、三本槍岳山頂まで足を伸ばしたいところだが、今は一番日が短い頃、また孫が火山の姿をジックリ味わって欲しい。休憩ベンチには霜?雪?で真っ白、指先で確認、子供は雪が好きだ! 朝日岳に向かって、剣ヶ峰の中腹の登山道に入る、振り向くと、茶臼岳の噴気口(小火口)から噴煙が立ち込める様子が見える。峰ノ茶屋後避難小屋が見えなくなると北風は止み暖かくなる、小屋の交差点付近は風が強いことで有名、風が強い時は文字通り避難小屋になる。 ここ剣ヶ峰の中腹は風が弱く、暖かく、高山植物のお花畑になる、登山道から一歩離れた岩場で朝食、園児を伴った家族らと、ご夫婦らが通り過ぎる。
今度は朝日岳が目の前にせまって来る、どこをどうやって登るのか疑問の孫、剣ヶ峰と朝日岳の鞍部、熊見曽根から三本槍岳に続く峰々が見える、熊見曽根は雪化粧で飾られる、振り向くと剣ヶ峰の今にも崩れそうで崩れない巨岩を見る。
鞍部から朝日岳ノ西肩までは今日のハイライト、筑波山の岩場・袋田の滝から奥久慈男体山の岩場を経験の孫は驚かず、慎重に通り過ぎる。
鎖場が終わると、馬の背を登る、中央に命綱が貼られている、足の幅は孫には少し広いが、私の助けなしで通過してしまう。
馬の背を通過すると、大きく回り込み、今度は朝日岳ノ西肩まで急坂の岩場登りが続く、途中、樹氷の芸術に見入ることになる、真っ赤な紅葉のツツジ、枯れ葉のシラネニンジンに孫も私も急な岩場に足場を探し、この綺麗な樹氷を楽しむ!樹氷は日が当たると短時間で消えてしまう短い命であり、日が当たらないと綺麗に光らない、私たちが、つくば市を出発する時から樹氷が美しく輝くか時にここを通過するか決まってしまう、4時に家を出たのは正解、峠ノ茶屋駐車場7時スタートが限度、遅ければ樹氷は消えてしまう!
葉が赤く氷に包まれ、ここに太陽が光を送り込む、孫の3年生、美しいものに反応する、、、
美しい!シラネニンジンだろう、日が差して、あと数分の命、この不思議な世界に私たちは立ち会うことになる。 岩場を登りきれば、朝日岳ノ西肩は道標が立ち、三本槍岳方向に向かう登山者はここに荷物を置き、朝日山頂を目指す。稜線に立って、一面白色、樹氷の世界が朝日岳山頂まで続いている。
孫が「ジイジは何時もこのような光景を見ているの?」と聞く、奥秩父:金峰山(2006/12/30-31)を思い出すが「同じような光景を見るが、その日、その時、その場、、で違う、だから山が止められない!」と答える、彼は判ったどうか?山登りは偶然の光景が見れ、止められない、少しでも孫に伝えられれば嬉しいのだが。
樹氷の斜面を登り詰めると、荒々しい茶臼岳が目に入ってくる、、。ここに登ってきた人が得られる光景です!若いご夫婦が先行しこの風景に酔っている、、、。
朝日岳山頂、360度のパノラマ、那須連峰の主峰:茶臼岳、三本槍岳、足元には深い谷を隔て茶臼岳が美しい、富士山・筑波山方向と安達太良山・磐梯山方向は雲が出て見えないが、越後三山、会津駒ケ岳、尾瀬の燧ヶ岳・至仏山、日光白根山、男体山、女峰山、高原山が美しい。
展望を楽しみ、軽い軽食後、三本槍岳への稜線を眺めながら、朝日岳ノ西肩へ下る。
朝日岳ノ西肩から剣ヶ峰と朝日岳の鞍部まで、下りの方が危険だが、小学3年生になった孫は自己判断で慎重に下る、危険な箇所を危険と判断、浮石の怖さ、迷った時はマークを慎重に探す、、、
峠ノ茶屋を出て直ぐ出逢った男性「あれ!こちらが先でしたか?」今日は三斗小屋温泉に泊まるという、茶臼岳山頂も積雪だったと言う。ツツジの咲く季節、三斗小屋温泉+三本槍岳+中ノ大倉尾根+北温泉のコース‘ここ’を加えて歩きたい。
無事、峰ノ茶屋跡避難小屋に下る。孫は急に足早になる、無間地獄周辺で硫黄を見て、触ることが今日一番の目的だから!
振り向くと三本槍岳が美しい、足元には姥ヶ平が広がり、三本槍岳から流石山・大倉山・三倉山等に広く囲まれた紅葉の景色、見頃は過ぎているが三斗小屋温泉周辺はまだまだ美しい。 登山道(遊歩道)は牛ヶ首まで水平にトラバースして、その左に噴気口(小火口)が次ぐと現れる孫の興味心は高まる、最初の木の橋の下に降り、ピカピカと光る硫黄に触れる。手を当てると熱いところもある。
台風27,28号の雨が山肌に残り、噴気口から蒸気になって吹き出す、従って普段より迫力!
無間地獄、火山の不思議を私たちは感じ通過、姥ヶ平に下る道を見送ると、牛ヶ首に着く。南月山・山麓駅・峰ノ茶屋跡避難小屋の三叉路、ここまでロープウェイで登った観光客もやってくる、茶臼岳の火山活動が実際に見れ、ここからの茶臼岳は迫力満点、先を急ぐ孫、無間地獄を見た後は茶臼岳山頂の様子が気になるらしい、ロープウェイ山頂駅方向に下ると殺生石方面の道標、5,6b下るとここにも噴気口がる、立ち寄って元の登山道に戻る。 殺生石方面を目指すと約2時間で殺生石経由那須湯本バス停に下山、牛ヶ首から南月山経由で黒尾谷岳を通り那須湯本バス停に下山するコースもある。
ロープウェイ山頂駅方向へ進む、右が大きく開け、那須高原が広がる、山麓駅から観光客が大勢やってくる、登山者も観光客も秋晴れで笑顔、孫と歩けば多くの人たちが挨拶をしてくれる、学校や家族の教育が良いのか、進んで大きなこ声で!私たち大人も負けてします。
那須ロープウェイ山頂駅の手前に、茶臼岳への取付点がある、ここから急登、「急だね!」と孫。右の安達太良山、左に日光連山が見え、南月山の影になっていた高原山が見え出すと、大きな岩の間を登るようになる。
慣れない孫は「道が無い」と言う「慣れてくると、道が見えてくるよ!」。特に岩場の登り道を探せるようになれば一人前!コースを外すと岩が浮き、危険です。外輪山が見え、峰ノ茶屋跡避難小屋方面の分岐、登山道は90度曲がって、最後の登り、大パノラマが広がり、ここでも噴気口(小火口)が散らばり、比較的大きな場所で記念撮影のご夫婦、平坦になって、大きな岩場を進む、標高:1915b茶臼岳山頂に到着、登った朝日岳の迫力は満点、三本槍岳への稜線が広がる。
山頂は大賑わい、展望を楽しんで、那須連峰の主稜線と大倉山・三倉山、南月山・黒尾谷岳を見て、火口跡の縁を回る、旧火口は大きな凹地、孫は興味深々、噴火の心配のする、だが今は静か、縁から無間地獄を覗き見る、ほぼ1周するとロープウェイへの道、ロープウェイからの展望も魅力で迷うが、ここは孫が「再度無間地獄の道を歩きたい、、、」と言う、ここから峰ノ茶屋跡避難小屋間を歩けば、茶臼岳を1周することにもなる。 この急斜面を登って来る人も多い、最初も急降下が終わると、シラタマノキとガンコウランの群生地、今は冬の準備中。大きな岩壁と茶臼岳の間の広場に降りる。
那須連峰の主稜線を眺め、峰ノ茶屋跡避難小屋を眼下に見て再び急斜面を下る、その避難小屋の手前から再び無間地獄の道に入る、最初の木の橋まで! キラキラ光る黄色の硫黄、調べて見ると:天然に産出する硫黄は不従物が多く、純粋な硫黄を得るためには、まず混在物から粗硫黄を分離し、これをさらに精製する。現在では天然ガスおよび石油から回収されるものがほとんどである。世界的には、硫酸原料として使用されるものがもっとも多いが、日本では医薬品などの原料である二硫化炭素の製造が多く、紙パルプ工業での用途がこれに次いでいる。無機薬品製造用として亜硫酸塩、酸化クロム、クロロ硫酸、酸化リン、硫化鉄、硫化水素ナトリウムなどがあり、そのほか火薬、マッチ、抜染(ばっせん)剤、ゴム加硫剤、水産食品用など、きわめて広い用途がある。食品中ではネギ類に、その特有の辛味成分、またにおいの成分として、硫黄の化合物が含まれている。これらは、消化器を刺激し、食欲を増すとともに、ビタミンB1の吸収をよくするなどの働きがある。悪臭を放ち毒性がある。 峰ノ茶屋跡避難小屋に戻って、朝登った登山道を下る。
見事な斜面、多くの観光客がここまで登ってくる、峰ノ茶屋跡避難小屋は小さく見える所で展望の良い広場がある。
観光客にとって荒れた道で厄介な登山道だが、頭上を見て欲しいナナカマドの最後の紅葉!
峠ノ茶屋駐車場は朝ガラガラ、今は満杯、大丸温泉で車道は二分、左は北温泉入口経由八幡温泉でツツジが有名、右は那須ロープウェイを見て下る、左右車道は殺生岩手前で合流、右の車道を下り那須ロープウェイを見る、孫は凄い斜面を下っているロープウェイにも乗って見たいらしい!三本槍岳!、、、と那須は魅力いっぱいである。殺生岩まで紅葉ドライブ、この時間まだまだ車道は空いている。殺生岩に立ち寄る。牛ヶ首から下った登山者? 殺生岩から那須街道、一軒茶屋を過ぎ、矢板方に曲がって、那珂川に架かる橋(那須高原大橋)を渡ったところの休憩場(トイレもある)で昼食、那須岳がとても美しい、、、、黒磯駅を過ぎ国道4号に出ると孫はぐっすり、、、。 |