浅間山 標高2,568b 前掛山 標高2,524b 黒斑山 標高2404b
蛇骨岳 標高2,366b 仙人岳 標高2,319b 鋸岳 標高:2254b Jバンド 標高2,262b
下合火山で円錐形、世界でも有数の活火山として知られる。
車坂峠から黒檜山をへて外輪山縦走、浅間山、帰りは草すべり(お花畑)を急登

日程 201482日 (土)晴れ 山頂下山時小雨

前回:2001年8月26 (日)晴れ

●コース

つくば市城山0:40=(国道534号)=>高崎(国道17号)3:30=(国道17号)=>国道1718号分岐3:48=(国道18号・碓氷バイパス)=>南軽井沢4:40=(国道18号)=>浅間サンライン入口4:51=(r80・浅間サンライン)=>高峰高原・懐古園入口5:05=(高峰チェリーパークライン)=>高峰高原ホテル5:31=(チェリーパークライン)=>5:31車坂山荘・無料駐車場5:37―(0:03)→上信越高原国立公園浅間連峰周辺案内図(表コース入口)5:40―(0:22)→最初のピーク:車坂山6:02→鞍部―(0:18)→最初のガレ場6:20―(0:34)→槍ガ鞘(やりがさや)避電小屋6:54―(0:03)→赤ゾレの頭6:57―(0:04)→鞍部(表・中コース分岐)7:01―(0:10)→トーミの頭7:11―(0:16)→黒斑山7:27―(0:32)→蛇骨岳7:59―(0:11)→仙人岳8:10―(0:13)→ピーク28:23―(0:06)→Jバンド上8:29―(0:15)→Jバンド下8:44―(0:12)→浅間山荘とJバンド登山道分岐8:56―(0:56)→前掛山・浅間山山頂分岐9:52―(0:21)→10:13前掛山10:24―(0:07)→前掛山・浅間山山頂分岐10:33―(0:34)→浅間山荘とJバンド登山道分岐11:07―(0:16)→湯ノ平11:23―(0:01)→11:24笹の広場(狭い)昼食・草すべり下11:41―(1:00)→湯ノ平・トーミの頭・黒斑山分岐12:41―(0:06)→鞍部(表・中コース分岐)12:47―(0:24)→ガレ場13:11―(0:26)→13:37車坂山荘・無料駐車場13:45⇒自家:長野市⇒翌日帰宅

徒歩:31,852


前掛山

 ◎小諸市では200712月1日から、気象庁が発表する浅間山噴火警戒レベルに応じて立ち入りを認めています。気象庁地震火山部は、2010415日 <噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(平常)に引き下げ>を発表。小諸市では、416日に登山道の安全確認を行った結果安全を確認いたしました。417日より、火口から500m(前掛山)までの登山が可能になる規制緩和を実施します


台風12号が九州に接近中、ここ浅間山には直接の影響は無いが、不安定な天気は続く、つくば市を発した時は細い月の夜中、4時過ぎ碓氷バイパスを一気にのぼる、旧18号分岐の標高:391b、碓氷峠1,038b(群馬・長野県境)、夜が明け、チェーン着脱所にて休憩・トイレ。浅間サンライン入口にて浅間ライン、高峰高原・懐古園にて高峰チェリーパークラインに入り、快適なドライブ。

  
左:八ヶ岳の左奥に富士山、手前が金峰山・甲武信ヶ岳  右:八ヶ岳・霧ヶ峰 

高峰高原ホテルの手前のカーブで、八ヶ岳連峰が見え、その左に金峰山・甲武信ヶ岳の奥秩父の山の奥に富士山が見えている、車坂峠の最高点(標高2000b)に高峰高原ホテルが建ち、車坂山荘・無料駐車場は少し下った所、無料駐車場の目の前が中コース登山口

車は既に20台ほど、チェリーパークラインの中コース、このコースは展望が表コースに比べ良くないので、下山時に歩くことにし見送る。

車坂峠へ戻り、展望の良い表コースに入る。周辺の案内図が置かれ、浅間山はドーンと描かれている。

 
左:周辺案内図                   右:ウスユキソウ(薄雪草属)キク科

登山道はお花に囲まれる。鑑賞・観察に時間が取られる。

 
左:クルマユリ                  右:ツリガネニンジン(釣鐘人参)キキョウ科

可愛い花が次々と現れる、何人かの登山者に抜かれてしまう、マイペース!

 
左:アザミ                     右:車坂山辺り 表コースの最初の下り 

 小さなピーク、展望が開け、車坂山を意識することなく進むと、下り坂、美しい高原、鞍部から樹林帯を登れば、展望の良い、ガレ場が続く。

 
左:コバノイチヤクソウ(小葉の一薬草)イチヤクソウ科         右:シラタマノキ(白玉の木)ツツジ科

北アルプス 

 遠望の屏風!北アルプスが見える。山の風景は見える時に撮影しないと、山頂で見えない場合が多い、ここの風景は黒斑山では見えません。


北アルプス 手前が高峰山・水ノ塔山・篭ノ登山辺り

 
左:ミヤマホツツジ(深山穂躑躅)ツツジ科              右:ゴゼンタチバナ (御前橘)ミズキ科

 
左:大きなガレ場        右:ここを登り切れば!

シライソやカラマツ、登るにつれ展望は広角になってくる、広いガレ場に飛び出て、縁に綱が貼られ、岩場に一番高い位置に登山道が続く、樹林に入り、抜けると大展望!

しばらく樹林帯に囲まれ、丸太の階段を登れば、黒斑山の稜線が見えてくる。

 
左:浅間山が姿を現す                        右:槍ガ鞘(やりがさや)避電小屋

前方に浅間山が姿を現し、登山意欲が益々高まってくる、二人の若者は軽やかに抜いてゆく、私はペースを崩さない、浅間山姿をしばし見惚れる。

直ぐ先に、槍ガ鞘(やりがさや)避電小屋、小屋の中を覗く、噴火時の避難で火山岩が降って来たら持ち堪える?噴火は何時起こるか判らない、浅間山は東北地方太平洋沖地震2011311日)以降、312日から山頂火口の南及び南東で地震活動が活発化、419M1.6 (震度1:軽井沢町追分)2009(平成21)年には小規模:マグマ水蒸気爆発? 2008(平成20)年マグマ噴火、、、、。でも噴火を恐れては登山はできません!


赤ゾレの頭から

小屋から一気に登れば、展望抜群の赤ゾレの頭の飛出る、外輪山の南端でJバンドまで縦走するスタート点、中コースではこのピークをパスする事になり、黒斑山経由で浅間山に登るには表コースと言うことになる。

 
左: ミヤマハンノキ 深山榛の木 カバノキ科      右:シラネニンジン(白根人参) セリ科

 赤ゾレの頭から下り、鞍部、中コース・表コースの分岐点、ガレ場の登り、振り向くと富士山が見え、右に浅間山が雄大!

 
左:タカネニガナ(高嶺苦菜)キク科                                右:トーミの頭から

トーミの頭に到着、富士山が見え、休憩!先行の人々は見えない!浅間山の雄大な姿、これから進む外輪山の凄さに感動、黒斑山の山頂は狭いので、団体はここで休憩される、ただし、岩場でのんびりはできない所、今朝、7時、浅間山に向う登山者のみで、静かなトーミの頭です。
 可愛いタカネニガナがコキンレイカ(ハクサンオミナエシ)と共に外輪山に多く、岩の隙間のわずかな土にしっかり根を張っている、白山、火打山でも見られます。

 
左:草すべり分岐     右:ハクサンシャクナゲ

黒斑山へ、帰りに通る「草すべり」分岐、浅間山に行かない人も、数十b入ると、素晴らしい展望、ちょっと花期は過ぎているが、ハクサンシャクナゲの群落が期待できます。この草すべりを浅間山の帰りに登るのがイヤと言う人が多い、そんな人はここを下って、浅間山に登り、帰りにJバンドを登ることになる、Jバンドの登りは約20分、草すべりの登りは約1時間、浅間山二度目の青年、両親と5年男子+ババア、若いカップルらは下っている、私は浅間山二度目だが、帰りに草すべりを登る、お菜畑を登ると鼻の先に花が、撮影も楽。

外輪山の縁を行くのだが、樹林に囲まれた道、数回、浅間山や外輪山のビューポイントは有るが、外輪山の縁を歩いているのに、ガレ場も無く、安全に黒斑山に着いてしまうが、狭く樹林に囲まれている。

 
黒斑山から富士山を望む

 先行の若者達は既に先へ、私と同世代の男性が浅間山を見ながら休憩、私のアンパンを取りだし一休み、浅間山には浅間山荘から湯ノ平をへて登る人の多いが、黒斑山から浅間山の雄大な姿を見て、Jバンドまで縦走は浅間山荘からでは得られない!


黒斑山から

 浅間山の風景を見て、多くの人はここ黒斑山で引返す、男性は先にスタート、続いて青年は登ってくる「Jバンドの方が楽ですか?」と聞かれる、楽でJバンド経由を選んでいないので回答に悩む、外輪山が浅間山登山には欠かせない!

浅間山へ、まず外輪山への一歩は樹林帯、倒れた大木、荒れた道が続く。


外輪山は見える!

縁に出ると露出の道、浅間山が見事。クロマメノキの群落があるが、花期では無いらしい?


これが今日見た最後の富士山!

 浅間山に雲が流れ込む、黒斑山の斜面を通し、金峰山・甲武信ヶ岳の奥秩父の奥に富士山が見えている、ただ、浅間山とは重ならない位置です。再び樹林帯に入り込む。


浅間山に雲が、一段と雄大

入り込んだ樹林帯を抜けると外輪山の稜線に出る、富士山は雲で隠れてしまう、残念だが浅間山&富士山の写真は一枚が写せない!

 
左:蛇骨岳                右:黒斑山を振り返る  

外輪山の最高峰は黒斑山(標高2404b)、岩場をちょっと登ると巨岩の積み上げが蛇骨岳(標高2368b)、振り返ると黒斑山が遠くなる。  

 
左:仙人岳へ         右:蛇骨岳を振りける

正に稜線漫歩、どんどん下る。

 
    仙人岳

さらに下って、広いピーク、道標が無いと仙人岳(標高2319b)を見逃すところ、この辺高山植物が多く、楽しい稜線漫歩。 


クロマメノキ [黒豆の木]ツツジ科

 
左:タカネニガナ(高嶺苦菜)キク科                    右:コキンレイカ(小金鈴花)別名:ハクサンオミナエシ(白山女郎花)オミナエシ科

仙人岳辺り、クロマメノキの花を見つける、特に火山灰地に盛んに生え、初秋に黒豆に似た実が熟し、ジャムや果実酒に利用、高峰高原や浅間山外輪山に多く生えている、黒斑山から蛇骨岳間は群生が見られたが、何故か花が咲いていませんでした。同じツツジ科のアカモノ、シラタマノキなどは無く、シラタマノキは車坂峠に多かったですね!

 
左:鋸岳手前のピーク               右:浅間山と反対、鬼押出岩方面です

 残念ながら、草津白根山・四阿山・根子岳方面は雲の中。

    
左:鋸岳                右:黒斑山を振り返る

鋸岳手前のピークを越え、鋸岳へ、巻道があるが、全てのピークを超えないと縦走とは言えない。

鋸岳(標高2254b)へは外輪山最後の登りになる、低いピークだが外輪山縦走路の中で一番凄みのある岩場です。


外輪山縦走路の中で一番凄みのある岩場

鋸岳を下り始めると、Jバンドの鞍部が見えてくる、Jバンドの先は登りになっている。

 
左:Jバンド            右:Jバンドから覗く

 2001/8/26以来13年、少し雰囲気が違うが、同じ岩に「○Jバンド」と記されている。外輪山の南端赤ゾレから最高峰の黒斑山をへて北端まで縦走したことになる、近くの岩に両手を付き、賽ノ河原を覗く、先行した登山者の姿が蟻より小さく見えている。

 
左:Jバンドを振り向く          右:三ッ石

 慎重に両手を使って下りだす、火山、浅間山の凄さを肌で感じます、まもなく草付き、傾斜はキツイ!


中腹

 外輪山、浅間山、、、自然の美!

 
左:賽ノ河原         右:ハクサンシャクナゲ

 しばらく、賽ノ河原を行く、まもなく、シャクナゲの多い樹林帯に入り、Jバンド・浅間山・湯ノ平分岐に到着。山頂まで約1時間半。

 
左:Jバンド・浅間山・湯ノ平分岐                  右:帰りの草すべり

分岐から樹林帯は切れ、帰りの草すべりが見えてくる、下山の人々が多くなってくる、登山道脇の空き地で、水分補給、キュウリに味塩を振り掛けまるかじり、下界は真夏だが、とても涼しい!


45°の傾斜が続く

 
左:登山道から     右:外輪山の端

 外輪山を一望、Jバンドの端から鬼押出・浅間牧場に簡単に行けそうだが?

 この登山道はスニカーだと小石が入り込み歩きにくい、だんだん傾斜がキツク、景色を眺めながら進む、一歩一歩。

 
左:オンタデ(御蓼) タデ科                 右:前掛山・浅間山山頂の分岐

ようやく前掛山・浅間山山頂の分岐、ここまで来れば傾斜は緩む、前回の時は骨が置かれていたが今は無い、前掛山に向う。


フジイタドリ ( 富士虎杖 )タデ科 別名:オノエイタドリ
後ろがオンタテ

避電小屋が置かれている、浅間山・前掛山の大きさを改めて知らされる、浅間山火口付近は立入禁止。

 
左:浅間山(標高2568b)            右:前掛山(標高2524b)

黒斑山辺りで出会った登山者に再開、10時を回ったところ、数人、静かな前掛山山頂です。


前掛山から下る

寒い、浅間山・前掛山分岐まで来ると、小雨、どんどん登ってくる、団体の小学生も、やや疲れ気味。

Jバンド・湯ノ原分岐から長い樹林帯、カラマツが多くなると湯ノ平。ここで引返す団体の女性たち、賽ノ河原まで行って欲しいものです!

 
左:草すべりが見えている           右:マルバダケブキ(丸葉岳蕗) キク科

 
左:ミヤマトウキ(深山当帰)セリ科       右:唯一の休憩広場

 湯ノ平から草すべりへ、少し入ると休憩の高原、ここで昼食、昼食中の先客、両親と5年男子+ババアで、これから浅間山の登り、帰路はJバンドを登って帰るとのこと!

 彼らと別れ、草すべりの急登に挑戦!

 
左:シャジクソウ(車軸草)マメ科       右:ヒメシャジン(姫沙参)キキョウ科

 
左:アキノキリンソウ(深山秋)キク科            右:タカネグンナイフウロ(高嶺郡内風露) フウロソウ科 


草すべりから 傾斜が大きい、解りますか?

 
左:セリ科の様です                  右:ヤマホタルブクロ(山蛍袋)キキョウ科


ミヤマトウキ&浅間山 デッカイもの同士 草すべりはまだまだ続く

 
左:ミネウスユキソウ 峰薄雪草)キク科     右:イブキジャコウソウ(伊吹麝香草) シソウ科

 
左:ヤマオダマキ(山苧環)キンポウゲ科      右:トモエシオガマ(巴塩竃)ゴマノハグサ科

 
左:カラマツソウ(落葉松草3、唐松草)キンポウゲ科 右:ヒメシャジン(姫沙参)キキョウ科

花の種類は多いいけど、大きな群落は有りません。

 
左:ミヤマホツツジ(深山穂躑躅)ツツジ科  右:イワインチン(岩茵陳)キク科

 
左:ヤマハハコ(山母子)キク科                    右:ヒメシャジン(姫沙参)キキョウ科

 


ここまで登れば黒斑山稜線は近い

黒斑山稜線は近いが、危険な箇所はこれから!

 
左:イワオウギ (岩黄蓍)マメ科                 右:タカネグンナイフウロ(高嶺郡内風露) フウロソウ科 

危険な岩場は、イワオウギの小群落を見つけてから。岩の草地に大きな株になって生え、花は一方にだけ向く、前回ここを通過した時も同じ場所でした。

 


ハクサンフウロ(白山風露) フウロソウ科

 
左:こちらも高くなる           右:最後の難所

 
左:トーミの頭                右:下山は中コース

草すべりの上部でトーミの頭が見える、草すべりと黒斑山分岐で男性と二人の女性に出会う、彼らは関西から来ており、浅間山に足を伸ばさず、黒斑山を往復とのこと、草すべりなど知る由もない。

朝とは違い、トーミの頭は熟年パワーで埋め尽くされ、座るスペースも無い、花を楽しむ若いカップルと関西の三人と下る。

 
左:中コースは樹林帯の中コース       右:ガレ場はここ一箇所

表コースで下って上がる箇所が有ったが、中コースには下りのみで上りは無い、登山道は薄暗い樹林帯の中、溝状で狭く歩きにくい、ガレ場の展望を楽しみ、まもなく平坦になり、ツガの林がカラマツに変わってくる。

 
左:コバノイチヤクソウ(小葉の一薬草)ツツジ科                    右:クルマユリ

中コースは道路(チェリーパークライン)に飛び出て、目の前が無料駐車場

車坂峠のお花畑には観光客が訪れている、黒斑山から浅間山間では一本もなかったニッコウキスゲが咲き誇る。

 
左:ニッコウキスゲ         右:ヤマオダマキ

チェリーパークラインには多くの花が競って咲き誇る。

 
左:ヨツバヒヨドリ&ヤナギラン(柳蘭)アカバナ科             右:ヤナギランの斜面の群落

 
ノリウツギ(糊空木)アジサイ科

ヤナギランの群落とノリウツギが林に群れて咲き、なんどか車を停めて鑑賞、、、、、

HP:わたしの天気予報