高妻山(標高:2353b)北信の戸隠連峰最高峰 五地蔵山(標高:1996b)八丁ダルミ(標高:2053b)

 

 

日程   2000922日(金) 晴れ  デジカメが無い時代!

戸隠連峰の最高峰が高妻山で五地蔵山から眺めると鋭角の姿を表す、後ろを振り向くと飯縄山、黒姫山、妙高山などが見渡せる、「五地蔵山から大きく下って」とガイドブックにあるが、実際現地に行くと、たいしたことは無いが、最後の登りはそうとうな体力消耗となる。山頂に立てば360度の大パノラマがまっている。

長野市では、松本市からの国道19号線と高崎市・軽井沢市からの国道18号線が合流する、善光寺で賑わう長野県北信の都である、高妻山は戸隠山より知られていない山でしたが、百名山に選ばれてから注目を集めている。

JR長野駅から北の善光寺へ真っ直ぐ向かい、標識に従い善光寺の右を迂回し、戸隠バードライン(途中、飯縄山の登山口、飯縄山登山口バス停がある)か、善光寺の左側を迂回し国道406号線で裾花川に沿って標識に従い戸隠に向かう。何れの道も戸隠で交わる。

左に鬼無里村への道を分け、少し急な坂道を上ると戸隠中社の前にでる、なお上って行くと戸隠神社奥社入口(戸隠山の登山口)、広い駐車場がある、さらに高原に真っ直ぐ延びる道を走ると、戸隠キャンプ場に着く、ここが高妻山登山口である。尚、さらに奥に行くと黒姫山の登山口大橋である、その大橋を過ぎなお走り続けるとブナ林の美しい野尻湖に下る道に続いている。

コース

戸隠キャンプ場9:15−(0:15)→9:30戸隠牧場−(2:00)→11:00一不動−(0:50)→12:05五地蔵山−(0:4012:40八丁ダルミ−(1:00)→13:55高妻山14:10−(1:00)→15:20五地蔵山―(0:40)→16:00一不動―(1:05)→17:05戸隠牧場―(0:15)→17:20戸隠キャンプ場  

テキスト, 地図 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明
戸隠富士

戸隠キャンプ場は閑散とし、夏山シーズンが終わり紅葉にはまだ時間があるからだろう?

キャンプ場バス停の反対側の大きな駐車場に車を止める、戸隠牧場に向かい直ぐ橋を渡る、オートキャンプを通過し、牧場へ、ここにも大きな駐車場があり止められる

牧場入口で登山届を提出、柵を越え牧場敷地内に入る、やがて登山口の標識を見て、樹林帯に入る。

大きな木が迎えてくれる、すぐに沢沿いの道になる、始めは沢から離れている登山道も沢の中を歩く箇所が出て来る、トリカブトが威勢良く咲いている(ここのトリカブトはつる状に連なって花をつけている)

沢を何度か渡りながら登ってゆくと、滑滝10:30)に着く、鎖を利用しゆっくり登る、この滝の上を横切る、ここにも鎖が設けられ、安全である。

ここは幾分紅葉が始って、美しい風景のところだ、飯縄山が見える、渡りきると不動滝(帰りここを通過する時、猿の親子を何組か見かける、木の実を食べているらしい)。

ここから、一不動(いちふどう)まで苦しい登りが続く、最初は沢を登る、沢が切れるところが最後の水場、上の避難小屋から戻って水を汲みに来ている人に会う、ご苦労様である。

水場から20分、急坂を登り切ると高妻山と戸隠山の分岐の鞍部、一不動です、ブロック作りの避難小屋があって、10人程度が泊れる。

小屋を後に、樹林帯を登る、先程のような急坂では無いが、木の根が多い。

三文殊と書かれた石祠に着くと目の前が明るくなり、飯縄山・黒姫山が美しく姿を現す、ここからは尾根に飛びでたり、尾根を避けた登山道を行くので気分の良い所だ。

男性二人、ご夫婦、単独の男性らが下山して来る、お話を聞くと、高妻山には満足そうである、自然と力が湧いて来る、時々左手に高妻山山頂が見え、その左奥に北アルプス連峰が見える、白馬岳が美しい。

五地蔵山は標高1,998bで高妻山との差が約350b、五地蔵山から5,6b先で登山道から右に数歩上ると展望台がある、ここは素晴らしい展望で飯縄山、黒姫山、妙高山、火打山、焼山(入山禁止)の見事な山姿を見渡す、後ろにはこれから登る高妻山が聳えている。リンドウ(オヤマリンドウ)が登山道を飾る、一不動当たりから山頂まで見られる。

五地蔵山(12:05)から緩やかな下り、登りを繰り返し、ピークでは妙高山・火打山・焼山を眺めながら進む、八薬師<石祠>12:40)を過ぎて尾根の左側に出ると、いよいよ高妻山山頂への登りである、最初はネマガリタケの間、辛いが展望を楽しみながら登る、タケからダケカンバの林に入る所で一人の男性が下って来る、「誰も山頂にはいないから山頂を一人占め、、」という、ここから更にキツイ登り、途中大きく崩れた箇所があり、早目に通過。

なかなか、着かない、岩登り同様の登山道で苦しい、歯を食いしばり登ると、目の前に北アルプスが突然姿を現す、疲れは一瞬に消える

草原で北アルプスを見ながら進む、高妻山の南端の石祠13:40)に着く、ここから山頂まで大きな岩の上を渡ってゆく、時々高い岩の上から展望を楽しみながら進む、1355やっと高妻山山頂に着く、目の前に乙妻山、その奥に明日登る予定の雨飾山その左奥に白馬連峰から槍ヶ岳へと続き、その奥に立山連峰が頭を見せ、主峰剣岳が見えている。

残念ながら中央アルプス、南アルプスは薄い墨絵で山名は確認できない、八ヶ岳の蓼科山は特徴があり確認、晴れると富士山、北岳等がはっきり見えるという。なんと行っても妙高山・火打山・焼岳の頚城山塊はまことに堂々と立ち並び山頂に立たないとこの素晴らしさは味わえない。明日予定する雨飾山は乙妻山の左にニョキット見えているのもうれしい。

もちろん、妙高山、火打山、少し煙が立つ焼山、その右奥くに苗場山日光連山男体山、日光白根山、皇海山)や上州武尊が見えるがこちらも薄い墨絵、直ぐ目の前の黒姫山、戸隠山、飯縄山はクッキリと手に取る様に見渡せる。

しばらく、ここに来なければ味わえない素晴らしい展望を眺める、1410、山頂に着いた時間が遅いので少しペースを上げて下ることにする。14:50八薬師、15:20五地蔵山、16:00一不動避難小屋、17:05戸隠牧場。

駐車場には明日高妻山に登るという甲府から見えた男性が夕食中、これで今日出会った登山者は10人目。

そのまま同じ道を引き返す、山頂には避難小屋も無く、日帰り登山が多いが、一不動避難小屋に泊まる人もいましたが、小さくむしろ泊まらないほうが荷物も軽くすみ楽だなと思います、水場も小屋から下らねばならず大変です。

今回は行きませんでしたが乙妻山(おとづまやま)(標高2318b)と高妻山間には小さな湿原があって、箱庭のような気持ちに良いところがあるとか、乙妻山山頂も高妻山とは一味違った素晴らしい展望とのことでした。高妻山から往復約2時間程度

 

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