見せます!冬の背戸峨廊 福島県いわき市

夏井川渓谷・背戸峨廊を訪れる

 「背戸」は隠れた所、「峨廊」は美しい岩壁、隠れた美しい背戸峨廊は福島県いわき市の魅力的な場所にある

日程:2010130日(土)晴れ

20191113日 滝川渓谷

 

 

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鹿ノ子滝

 

 背戸峨廊(せとがろ)は人によっては「渡良瀬渓谷」以上の魅力と言う、そんな背戸峨廊をご紹介します、木々に残った葉一枚も無く、景観を邪魔する物が無いこの時期訪問のチャンスです、ただ鎖や梯子の連続、ぐっと冷えた寒い日は手がかじかむので力が入りません、もちろん、真夏でも雨の日や翌日は岩場が滑るので、入り込まないで下さい! 今日2010/1/30はポカポカ陽気で滝巡りは最高でした。

 

コ―ス

 

つくば市自宅3:10=(県道)牛久IC3:20=(常磐自動車道)いわき中央IC5:15=(国道49号)いわき駅=(国道399号・R41江田駅・背戸峨廊(せとがろ)入口5:36=(林道)5:40背戸峨廊駐車場6:40―(0:10)→昇りの階段6:50―(0:10)→トッカケノ滝7:00―(0:00)→釜ノ淵7:00―(0:10)→美しい大きな橋7:10―(0:10)→不動滝7:20―(0:20)→片鞍滝7:40―(0:05)→沢支流7:45―(0:05)→竜門ノ滝(曲り滝)7:50―(0:05)→沢支流7:55―(0:00)→黄金とろかし7:55―(0:25)→胸突き千丈水返し8:20―(0:00)→滝ノ寝床8:20―(0:05)→鹿ノ子滝・見返りノ滝8:25―(0:05)→8:30広場8:40―(0:10)→三連ノ滝8:50―(0:05)→三差路8:55―(0:10)→ピーク9:05―(0:05)→沢出合9:10―(0:25)→大木の松の尾根道9:35―(0:15)→クネクネ坂道9:50―(0:05)→9:55背戸峨廊駐車場=(R41・国道399号)10:20夏井川白鳥飛来地10:30=(国道399号)いわき駅=(国道49号)いわき中央IC=(常磐自動車道)牛久IC

 

背戸峨廊は、常磐自動車道いわき中央ICから降り、迷わず国道49号でいわき駅方向へ走って、いわき駅から国道399号を北上し小野・川内の案内を追ってゆくと、夏井川渓谷への案内が出てくる、夏井川渓谷の案内を追ってゆくと何時の間にかR41に入っている、磐越東線の踏切を2回横切ると、背戸峨廊入口が現われる、ここにも大きな駐車場があり、トイレ(背戸峨廊駐車場のトイレは使えない場合があるのでここをお借りする)がある、江田駅は入口から少し手前です。

 

R41から背戸峨廊に入ると、磐越東線の下を通過、難なく背戸峨廊駐車に着く、20台程の広さ。まだ暗く歩けないので準備をしながら夜明けを待つ、自宅からずっと満月、こんな日は空に星はない!
 6:30 歩けそう、左上に向う登山コースは帰路だろうか、やや下りの登山道に入り背戸峨廊へ踏込む、真っ直ぐ進むコースと沢に下るコースに二分するが、ここは当然沢に下ることとする、まだ薄暗いが足元はまったく問題は無い。

 

沢底を歩くが、よく踏まれ、安全に歩けるようコンクリートで固めた路がついている。

 

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散策路を通過すれば問題は無い

 

広い岩場に立ち見下ろす沢流に引き込まれるような美しさが続きます、この辺りで次々と現われる小さな滝は背戸峨廊の入門と言ったところです。

 

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次々と現れる滝と淵

 

このまま沢に沿ってトッカケノ滝まで行くのではなく、左の階段を登って越え、古い東屋を通過すると再び奇麗な滝が続きます、素晴らしい光景が続きます。

 

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トッカケノ滝

 

登山道の大きな岩に立つと前方にトッカケノ滝が見えてきます、『トッカケ』とは最初と言う意味だそうで、背戸峨廊の代表で美しい姿です。

岩登り・沢底歩きに自信の無い人は、ここで引き返す、ただ、試しに、左の梯子を登って、釜が見えると所まで挑戦し、自信が付いたら、次は竜ノ門まで入って見ましょう、ただ、途中で引返すことになると、沢を下ることになり、登りより一段とテクニックが必要です、また子供さんを連れて入るのは危険ですが、ロープ技術が有れば一本持って入れば安全かと思います。

 

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このような梯子が続きます

 

トッカケノ滝からは、左の梯子を登ります、ここが怖いようなら引き返してください!無理は禁物です!

 

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トッカケノ滝の上段が奇麗です

 

梯子を登り切ると、根の多い登りが続き、右に美しい流れが現われ、釜ケ淵を見下ろします。

 

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静かな流れ

 

トッカケノ滝、釜ケ淵を通過すると、静かな沢歩きになります。

 

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頑丈な橋を渡る

 

この立派な橋を渡ると、右に糸の様な滝が現れる、美しい水の音色が響きます。危険は無いけれど、鎖を使って細い岩場を通過して行きます。

 

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通過後振向く

 

でもここは、落ちても静かな流れで、冷たい水に濡れるだけで命には無関係!そんな訳でここの心配はご無用です。

そして不動滝、女性的な滝です。目の前が開け、片鞍滝が現われます。

 

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片鞍滝

 

馬の鞍に似ているとのこと、ここは長い・長い階段を二つ登ります。

 

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二個目で一個目の階段を見下ろす、ちょっと怖い気がする

 

片鞍滝の上にでると、美しい渓谷美が広がっている。

 

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美しい渓谷が続く

 

前方に滝が見えてくる、竜門ノ滝です、ここはちっと危険です。

 

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竜門ノ滝(別名:曲り滝)

 

ここは激流の滝を右に見て、傾斜の大きい鎖場を登ります、ここまでは安全ですが、写真の左上がびくびくするかと思います、だって「落ちたら命は!!!

沢を歩く時は、できるだけ乾いた所を歩き、靴底を濡らさないことです、濡れたままで岩場に乗ると、スルッと足を取られます、傾斜の大きな岩場に取付く前に、手前に乾いた落葉があれば、靴底を確り拭いて挑戦して下さい。

 

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二つ目の頑丈な橋

 

竜門ノ滝は印象的でした、滝上は静かな流れです、やがて、枝沢が現われ、立派な橋を渡ります、ここに来てようやく太陽が谷に入るようになって、水面がピカピカと輝き出します。

 

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大きなナマズの住みか?

 

上下の階段を通過、大きな岩壁に圧倒、巨大なナマズに会いできそうな所です、そのせいか、小鳥の声もまったく聞こえません、しばらく、大きな岩がゴロゴロする沢底を歩きます、うっかりすると足を岩の間に取られます、特に落葉の集まった所に足を踏込みと深みに吸い込まれてしまう。

 

奥入瀬渓谷でもこれをほどの景観は有りません、両手で鎖を使って通り過ぎる岩場、足元には奇麗な滝が続きます、対岸の急な傾斜は大きな岩が崩れそう、その景観は神秘的な景色です。

目の前に沢を横切る橋が現われ、その奥に黄金とろかし、滝壷は奇麗な水を深々と蓄えた滝壷!

 

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黄金とろかし

 

沢の右側の道は滝壷でストップ、ちょっと戻って橋を渡り、滝壷に落ちないように足を運び、長い・長い梯子に取付く、途中で隣の梯子に移る、最後は、木の根と鎖を頼って、でも一番意識する所は両足です、鎖に頼りすぎると足を滑らし危険、竜ノ寝床まで85bのピークに立つ、竜ノ寝床と聞くと、何故かワクワクします、ちょっと足場の悪い所を過ぎると、いよいよ竜ノ寝床です。

橋を渡る、「胸突き千丈水返し」の案内は右の高い位置に立てられ、崩れ地が見えますが、とても荒れた斜面で近づくことは不可能です。橋を渡って、滝ノ寝床を大きく巻くように登りますが、ここは足場が無く、鎖のみ、事故が多く鎖を必ず利用するように注意書きがある。確かに足元は滑りやすく、滝を眺めるには確実に立ち止まることです。

 

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滝ノ寝床

 

滝ノ寝床を左に見て、やがて上部にさしかかる、とても神秘的な思い!

 

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滝ノ寝床を真横から

 

トッカケノ滝は美しさに見惚れ、竜門ノ滝では大迫力に魅了、竜ノ寝床は背戸峨廊のハイライト的存在です

滝ノ寝床の上部で広い岩場を横切ると大きな滑滝が滝ノ寝床に流れこんでいます、ほっと一息付いてまもなく、今度は広い滝壷、見事な鹿ノ子滝が現れます。

 

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鹿ノ子滝の上部

 

梯子を登ると、ちょっとした広場、ここで待望の朝食です。

鹿ノ子滝の上に向うと、見返りノ滝、振向いても良く見えませんが覗くと確かに鹿ノ子滝への流れが見えます、それ以上に鹿ノ子滝の上部の滝が凄く奇麗です、この滝のすぐの岩場を横切る所はちょっとドキドキしますね!

 

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楽園を照らす春の日差し

 

鹿ノ子滝群を過ぎると、静かな川底、ここは太陽の日差しがタップリ、背戸峨廊最後のポイントに相応しい。

 

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のんびりしたい!

 

目の前が大きく広がって、楽園のような静かな流れになります、そしていよいよ最後の滝、三連ノ滝が現われます、背戸峨廊最後に相応しい貫禄です!

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最後の滝 三連ノ滝

 

三連ノ滝手前で、急坂の登山道を使って滝底から脱出です、御岳山のロックガーデン手前の七代ノ滝から長尾平分岐に登るあの急坂を思い出します、ここは5,6分ですけど、登り切ると三差路で、背戸峨廊駐車場迄「右:1時間、左:40分」の地点、道標に団体は右を!と案内。ここは左の早回りコースを選択、右のピークをトラバースし、すぐに、尾根状に出る、数分で展望の無いピークを過ぎます、振向くと、高い山が見えますが、綱の置かれる急坂をドーンと下り、背戸峨廊の江田川に比べ細い沢に出合、登り返し、幾つもの谷を巻いてゆきます。

 

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新緑や紅葉は期待できますね!

 

落葉が登山道に集まってフカフカ、一箇所だけ崩地(巻き道が作られている)が有りましたがとても気持の良いコースです。

 

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静かな登山道

 

深い谷の光景が続き、前方に大きな山並みが見え、下り、広い尾根道になって、まもなくクネクネと下ると、背戸峨廊の周遊道に合流、小さな沢を横切って登り返せば背戸峨廊駐車場は直ぐです。

 

背戸峨廊駐車場、出発は6時半、下山10、私の車以外訪れた様子が無い、途中でも登山者に出会っておらず、背戸峨廊は一人占めだった?

R41に出て、国道399号、対岸に白鳥の群れ、白鳥飛来地、地元のおじさんが餌を与えている、立寄って見る。

 

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左:夏井川白鳥飛来地                右:沼の飛来地に比べ、白鳥はとても奇麗です

 

おじさんが自慢する「川の飛来地は沼に比べ奇麗」、確かに白鳥は純白、、いわき市街地に近い川にも白鳥が浮かんでいる、夏井川は渓谷美、冬は白鳥が群れをなし飛来、とても楽しい冬の一日でした。

 

わたしの登山話