三頭山(標高1531b)から槇寄山(標高1188b)を通過し笹尾根を経て浅間峠

 

日程 2001414日 (土) 晴れ 

コース


JR
常磐線牛久駅5:34=(電車)⇒上野駅⇒6:35東京駅6:497:42立川駅7:468:20武蔵五日市駅8:25=(バス)⇒9:30都民の森9:50―(0:25)→10:35鞘口峠―(1:00)→11:08三頭山山頂11:20―(0:10)→三頭山避難小屋―(0:10)→11:53大沢山―(1:00)→12:40槙寄山―(0:02)→西原峠12:42―(1:00)→笛吹峠(うずしきとうげ)14:00―丸山下14:09―丸山14:15―(0:50)→土俵岳15:00―(0:10)→日原峠15:08―(0:40)→浅間峠15:50―(030)→16:30上川乗17:25=(バス)⇒18:08武蔵五日市駅18:08=(電車)⇒拝島駅=立川駅⇒神田駅⇒上野駅⇒JR常磐線牛久駅
        

奥多摩方面や大月方面に交通機関を利用して出かける場合は何時もJR常磐線牛久発5:34、東京発6:49(休日快速)で出かける、武蔵五日市駅に行くには待ち時間が少なく効率よく現地に着きます、立川駅を出て、秋川駅を過ぎるとナシの花が満開です。

武蔵五日市駅からのバスは「都民の森」までの急行バスで駅に着くと、バス停の列に並ぶと同時くらいに発します。今日もバスは満員でした、でも臨時の増便は無かった(^^♪。

 

武蔵五日市駅から都民の森間はバス約1時間、隣に座った人と話がはずむ、今日はかなり年配の方で、都民の森で催す「草花を観賞する集い」に抽選に当たり楽しみで立川からやってきたという、大切なのは毎年同じ場所で花を咲かせてくれる、そんな環境の花の写真とるのが楽しみだという、あるとき、午前中日陰で花が開かない、帰りに開花した花を写そうと楽しみに下山してみると、こころ狭き人が摘み取ってしまい、とても寂しい気分を味わっているといおう。

この時期咲く花は可憐な花を咲かせます、そして一度荒らしてしまうと再現は難しい。一般・団体の登山者の方、山野草についてその貴重価値を話し合って欲しいものです、登山のテクニックや道具の研究を21世紀の今、やっている時期では無いと思うのですが、いつまでこの自然サイクルの美しさを残せるか、しいてはいつまでこの楽しい登山が出来るか、問題ですね。


バスは払沢ノ滝(はっさわのたき)の手前で大きく左折し、笹平、柏木野、上川乗、、、笛吹、数馬と走り、約1時間で都民の森駐車場に着く。

すぐに歩き出す、まず都民の森ビジターセンタの手前で鞘口(さやぐち)峠方向の右のコースを選択、トンネル内を歩く。トンネル抜けた後都民の森ビジターセンタに立ち寄る、トイレをお借りする、駐車場のトイレは込んでいる。

すぐに緩やかに登って行く山道、広い道でとても気持ちが良い、足元にニリンソウが咲いて、山道の途中に木材工芸センター、立ち寄より、薄黄色の花がほころび始めているので、管理人の方に「あのホウズキ見たいな花は何ですか?」と聞くとハシリドコロだという、この辺は花が咲き誇りぜひ花期の時期に訪れて来てほしいという、「都民の森:花ごよみ」や地図を頂く、数組の登山者、歩きやすいジグザグの道で難なく鞘口峠(さいぐちとうげ)、この峠から急坂が始まる右側には奥多摩湖が輝いて見える、二箇所ほど登山道とブナの道が分かれる、二つともすぐに合流する、登山道をお勧めする、多少道が悪いが登山の楽しみはこちらの方が面白い。この合流点では三頭ノ滝から小鳥の小屋を経て登ってくる山道がある。

 

ブナの路は奇麗だが!!:鞘口峠を過ぎると、尾根歩きでブナが多い急坂が続く、奥多摩や中央線の山々を歩いているがこんなに奇麗なブナを見たことがない、本数は少なく東北地方のそれには負けるが、都心からバスできて、徒歩1時間程度でこの立派なブナに合えるのだから貴重だ、ただ心配なのは人の都合で切り倒されたブナがあることです。気になることがもう一つ、都民の森には木工センターがあり、丸太を切る遊びがあることだ、何時までもブナ林を大切に残すことを優先して考えて見てほしいものだ、以前家内と訪れたときは確か「無かったブナの路」は本当に必要なのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

最後の合流点を過ぎると、ブナの太い樹が現れる、とても気持ちの良い山道です。道が少し荒れてくると、上の方で話し声が聞こえる、立派な展望台が建っている、御前山・大岳山・馬頭刈(まずかり)山が連なって美しい眺めです。

少し下るとベンチが置かれ数組がお弁当を広げている、ここは見晴らしはあまり良くない。

少し下ると御堂峠の鞍部、いっきに登ると三頭山山頂正面にドーンと富士山が姿を見せている、後ろは奥多摩の山々が見え、富士山の見える左が道志の山、丹沢で富士山の前には三ツ峠、その右前が滝子山、幾つもベンチがあるがすべて満席。

 

さて下山、道が不明です、ご夫婦が鶴峠方面から登って来られ、道を訪ねると彼らも笹尾根を歩くという、私が「浅間峠まで行きます」というと驚いたようす、彼らは西原峠までとのこと。

登ってきた道の右手を下る、急坂だ、三頭ノ大滝から登ってくる登山者が多い、私の登ってきた鞘口峠からの道よりこちらの方がキツイ!!難なく鞍部に、先ほどのご夫婦も降りて来る、すぐに三頭山避難小屋、緩やかの尾根を登る、綺麗で明るくいいところだ。

登りきると大沢山、ベンチが置かれ、三頭山山頂のように人の群れはなく静かでお弁当を広げるには良い、ここの富士山の展望も良く、三頭山山頂に負けてはいない、ここの富士山は今回のコースで一番かな!

緩やかに下り、松林が美しく、再登りになり、右方向が原の道を見送り、コウバイの黄色い花がポツポツ。登り切ると槙寄山、広くてベンチもあり、すわって休憩する、富士山が大きく見え、気分は最高。

急坂を下ると直ぐに西原峠です、右は郷原、左が数馬への道が下っている、この先は三頭山からの登山者の多くはここから数場へ下るので、特に静かになる。

 

それにしても三頭山は人気が高いのに驚く、確かに交通の便は良く、山頂に立てば美しい富士山、しかし笹尾根にまで入る人は少なく、大沢山を過ぎ西原峠を越えた後は最後浅間峠の手前で一人、浅間峠で一人に会っただけ。


その笹尾根コースを紹介しよう:

 

ここから、いよいよ浅間峠、10キロとある、坂を登り笹尾尾根に入る、ピークを過ぎると今度はカラマツが多くなってくる。このへんから段々とダンコウバイの樹が多くなってくる、場所によってはコウバイで林が埋まっているところもある。

突然、左側が草原風の広い見晴らしの良い所に出る、すこし藪になる、笹ガ峠に着く。

真っ直ぐ40分藤尾、左折笛吹・浅間峠の標識が立つ、ここまでひたすら、直進してきたので、急に左折し大きく下るのでちょっと心配、ここは案内に従い、雑木林の中を下る、右の杉が道をおおいやや暗い坂、平になると明るくなり、広場にでる、丸太のベンチが置かれ、ちょっと休みたい頃にありがたい。道は二手に分かれている、右を行く、杉林の松が切り込みを受けて枯れている、可愛そうなことをするものだ。

笛吹峠の標識は分かれた道が合流する位置にある、鞍部から長い登りが続く、平になると丸山の下、5,6分緩やかに登ると丸山山頂につく。山頂は扇山が大きく望めるがベンチも無く休憩には向かない、元の道に戻り丸山左側を下ると小棡(こゆずり)峠、ここも数馬への道がある。

今度は土俵岳、峠のピークで棡原・日原へ下る道が右手に伸びている。

 

突然道の真ん中に小さな石仏があり、「日原峠」の看板を抱いている、小棡峠と浅間峠の中間点。あと2,3キロで浅間峠、尾根も明るく左右の展望はときどきあるが長くは続かない、浅間峠かなと思わせる狭い鞍部から、急な坂をくねくね登るがここは足元に草花の芽が伸び花期には楽しめる、最初は前方のピークに真っ直ぐ登って行くが、ジグザグと道は斜面の左側にコースを取り、登り切ると奇麗な雑木林の尾根道で、三頭山からここまでのコースと違い南側が開け温かいのか緑が深まっていた。さらに一度下り登りを繰り返す、浅間峠になかなか着かない、疲れも少しは感じてきた。

 

落ち葉で滑り易い坂を下ると「あずまや」が見えてくる、浅間峠は広場で峠の雰囲気が良く出ている。

 

木材工芸センターの管理人が「笹尾根は道が悪い、、」と教えられたが、とんでもない、実に歩きやすい静かで楽しい尾根歩きでした。

 

この先は熊倉山、三国山と続くが、今日はここから秋川へ下る、山道の右手は谷になってゆるく下るが、左に曲がると、そこからは急な下り、親切に木の階段があるが、歩きには調子が良くない、道の脇に歩きやすいところを見つけ下る。

単調な杉林が長いがところどころに可愛いスミレが花を咲かせている、休憩場は無い、沢の音が聞こえ、沢が見えてくるとすぐ、甲武トンネルからの車道「に出る、上川乗のバス停は都民の森からの道との合流点からさらに小さな橋を渡ったところにある、浅間尾根への登山口もある。

 

上川乗バス停には、先客、後50分後17:25、民家は多いのだが次のバス停(徒歩20分)まで売店は無いそうです、のんびりとここでバスを待つ、バスは定刻にやってきて、座ることができ、秋川の風景「ヤマブキ、桜、ツツジ」が奇麗だ、武蔵五日市駅へ着き、電車は5,6分後駅を発した。

 

 

今回は生藤山まで足を伸ばそうと計画したが、笛吹峠あたりから風が強くなって空模様も怪しくなってきた、笛吹峠から浅間峠間は秋川に下るルートが明確でなく、少し不安にはなったが、浅間峠の手前が美しく尾根で、通過しないと本当のよさが解らない。ガイドブックには無い発見が多く、三頭山から浅間峠はもっと多くのハイカーに歩いてもらいたい、たんたんと歩く尾根歩きはとても気分がいい。機会があれば「関東ふれあいの道」を本宿から時坂と浅間尾根を歩き浅間嶺から一度上川乗に下り、浅間峠を経て熊倉山、三国峠、生籐山から醍醐峠、和田峠から陣馬山間を歩いてみたい。

奥多摩は5月の連休に入ると大変気温が上がり暑くなります、この後、雲取山や飛竜山を除くと大変歩きにくい。

 

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