桜川市:桜川のさくら“2014 
磯部稲村神社の車を停め、高峯を周遊し、山桜・スミレ・トウゴクミツバツツジを楽しむ!  
  高峯標高:519.6b)ヤマザクラは見頃から散り始め! トウゴクミツバツツジが主役へ
           山桜のビュウポイント:桜川・布川、第一・第二展望台、五大力堂周辺
               高峯山頂から筑波山・加波山展望は春霞でぼんやり!

日程:2014416日 (水)晴 春霞

 


高峯の稜線から雨巻山

コース

つくば市城山8:15=(国道408号)=>田中交差点=(つくばバイパス・R14)=>R14R41交差点=(R41)=>鍬田交差点=(国道50号)=>桜まつり案内旗に従う=(市道)=>磯部桜川公園入口見送る=(市道)=>9:57磯部稲村神社・岩瀬東中側の駐車場10:02―(0:05)→三差路・岩瀬東中学校入口10:07―(0:08)→桜橋晴嵐石碑・桜橋10:15―(0:04)→布川・精進橋10:19―(0:04)→香取神社10:23―(0:05)→岩瀬石彫展覧館・さくらのおか(桜川福祉会)10:28―(0:19)→お土産店・車ゲート10:47―(0:03)→高峯展望台あと2`10:50―(0:09)→10:59だいだら坊11:01―(0:04)→第一展望台11:15―(0:19)→第二展望台11:34―(0:10)→仏頂高峯遊歩道・登山口11:44―(0:34)→12:18ハングライダー発射点12:42―(0:09)→五大力堂への下山道12:51―(0:01)→12:52高峯山頂12:54―(0:05)→上小貫3.7`・山頂0.2`道標12:59―(0:10)→巨岩13:09―(0:08)→高峯1.2`・仏頂山2.0`・南飯田5.5`道標(五大力堂道標)13:17―(0:20)→仏頂山3.0`・南飯田4.5`道標10:37―(0:03)→鉄柵13:40―(0:03)→林道出合・仏頂山3.3`・南飯田4.2`道標13:43―(0:14)→高峯登山入口13:59―(0:05)→14:05五大力堂14:15―(0:15)→布川出合14:30―(0:12)→布川・平沢橋14:42―(0:11)→一級河川桜川・福崎橋14:53―(0:12)→桜橋晴嵐石碑・桜橋15:05―(0:11)→15:16部稲村神社・岩瀬東中側の駐車場15:1715:19磯部桜川公園15:20⇒帰宅

徒歩:27,064

 

 

 つくば市城山から国道408号にて、つくば市の北部に位置する筑波山を右に望み、R41を走ると、足尾山・加波山・燕山・雨引山・御嶽山と桜川市が誇る山々が続き、山腹は山桜で飾られる。国道50号と合流し、右に岩瀬駅、続いて左に石匠の道、羽黒駅手前で、「桜まつり」の旗を見て左折、その旗を追うと磯部桜川公園入口、散った桜を見送り、磯部稲村神社へ。

 
左:磯部稲村神社                    右:タカトウダイ(高灯台、高燈台) トウダイグサ科

磯部稲村神社の前に数台の車、一日ここに駐車は?ちょっと左に進むと、広い駐車場、どうやら無料駐車所らしい、前方に校庭が桜に囲まれた岩瀬東中学校がある、車を停め、磯部稲村神社に引き返す、境内に入ると「里山の山桜」の写真が並べられている、住職の話すと「五大力堂の写真は今朝の写した、、、高峯展望台に行けば南風が吹き、上からでなく、山麓から吹き上げる花吹雪を見れますよ!」とのこと。

磯部稲村神社から高峯(標高:520b)を目指し、下山は奈良駄峠をへて五大力堂、池亀を歩き、桜川の土手を散策して磯部稲村神社に戻る予定でスタート。

 
左:住職が教えてくらた「里山の山桜」            右:桜川・桜橋

教えに従って、駐車場先で岩瀬東中学校校庭を右にみて進む、水曜日、校庭に生徒の姿は見えない、校門の手前を右折するとT字路(岩瀬東中学校の標識)右は月山寺・羽黒駅方向、左に進むと「里山の山桜」、この案内は車用で、徒歩者用ではない!

桜橋晴嵐石碑の桜橋に着く、桜川市を北から南へ流れ、つくば市をへて土浦市で霞ヶ浦に流れ込む、桜川の源流を今日歩くことになる。
前方高峯の山桜色に染まった美景を眺める。


桜川の源は、仏頂山・高峯と広い田んぼ

  
左:布川・精進橋               右:巨石群から高峯

桜川、布川を横切って、広い田畑・タバコ畑、とこどころ巨岩が積まれている、香取神社と手前を右、岩瀬石彫展覧館、さくらのおか(桜川福祉会)を過ぎると、高峯周辺のマップが建っている、八大龍王神の手前で左へ、巨石から高峯を望む、絶景!


農道 ノンビリ歩けます! 

農道(未舗装)を進み、タバコ畑で働くおばさんに「高峯へ、、、」を聞くと、「真っ直ぐよ、、、」と笑顔で教えてくれる!再び右斜面の上に巨石が積まれ、車ゲート、お米・団子等のお土産屋。

ゲートを超えると高峯展望台あと2`。磯部稲荷神社からここまで徒歩の人はいない、手前のお土産店周辺に駐車場がある。

 
左:里山の風景           右:だいだら坊

 三人の地元のおばさんらに出合う、高峯を昔は「龍王山」と呼んでいたと言う、時々平になるが、急坂の林道歩きになる。おばさんらに案内してもらい「だいだら坊」に立ち寄る、大きな石がドカーンとあって凄い、石碑と石祠が置かれ、里山の雰囲気が有って寄りたい場所、彼女らは第一展望台へのんびり向かうらしい、別れて、林道に戻って再び、高峯を目指す。

 
左:オニタビラコ(鬼田平子) キク科   右:キランソウ(金瘡小草)シソ科

林道の右斜面に多くの植物が生え、目を楽しませてくれる、スミレのオンパレード、ツクバキンモクソウ(筑波金紋草 シソ科)によく似たキランソウ(金瘡小草 シソ科)、このキランソウは茎を地面に沿って伏す草姿は、茎をほぼ直立させて、円錐塔状の花穂をつけるジュウニヒトエとは違います。


まだ蕾のウワミズザクラ(上溝桜) バラ科

ウワミズザクラの大木、やっと花芽が膨らみヤマザクラが主役から降りた頃に咲き出す、近くにイヌザクラがと探すが見つからない。このウワミズザクラは45月、葉が開いてから、本年枝の先に、総状花序をつける。花は白色5弁で多数、密に咲く。花序をつける枝には、35枚の葉がつくが近い種のイヌザクラの花序には葉は無い。

 
左:タチツボスミレ(立壺菫) スミレ科 右:第一展望台

ウワミズザクラの手前で林道から左に入る登山道を見る、この登山道は林道を歩く事無く第二展望台に向かっている様に感じるが初めてのコースなので林道をそのまま進むと第一展望台、見送った登山道を登ると第一展望台を通らない。素晴らしい眺望が得られます。

第一展望台から右に登山道が上がっており、林道を下ってくる人に聞くが良くわからない、第二展望台は林道を忠実に進む。

 
左:ハハコグサ(母子草)キク科         右:ニガイチゴ(苦苺)バラ科

林道脇にハハコグサ、チチコグサ(父子草)もキク科、母子草に対しての名と思われますが「強い父」ではなく、ひ弱な印象を受け、ハハコグサと比べると花茎も葉も細く、表面はくすんだ緑色をし、葉の裏面と茎には白い毛がある、花期は510月。葉の下に下向きに花を開くモミジイチゴ、ニガイチゴは葉の上に上向きに花を開かせる、カジイチゴ、バライチゴなどは横向き。

通行許可書を掲げた車、運転手がカメラを構えた、彼に聞くと「ここと、第二展望台からの景色は最高」と言う、磯部稲村神社から高峯を望んでやって来た、遠くから眺める「高峯の山桜」も近くで見る「高峯の山桜」も、一歩一歩歩いて観たい自然の美、車で回るのでは得られない。


高峯の山桜 桜の木と他の木の本数の比率が高い!

 
左:第二展望台から第一へ、車禁止は当然!         右:第二展望台から、2015年もここに立って観たい

第二展望台は2009/12/23に訪れた平沢高峯展望台入口、素晴らしい展望を楽しむ!

聞くと、登山道が有るが「この道はマウンテンバイクの専用、歩いて登るなら戻って、、、」と説明、「戻って!」に疑問を?
登って来た七曲坂とは反対、茂木方向に下る、56人の登山者らに確認し、どんどん下る。

 
左:モミジイチゴ(紅葉苺)バラ科 右:高峯への急登

高峯・仏頂山遊歩道の道標、茂木方向からの車はここまで、数台の車が停まっている、急登に取付く、窪地がり、最近まで砥石の採掘した跡と説明板、階段を登り続けると、後ろに雨巻山が大きく見え、ベンチに着く、さらに登り続けると再びベンチ。右に巨岩を見て、急登は終わる、並行して登山道(マウンテンバイク専用)がある。マウンテンバイク専用の道に入らないと加波山&筑波山が見えないが、ハングライダーハングライダー発射点に行くと思いのまま、安全第一が登山の基本。

  
左:クロモジ(黒文字)クスノキ科  右:コウヤボウキ(高野箒)キク科

この辛い急坂、美しい雑木林が続く、木々の根元にはスミレたちが生え、登り切る。

  
左:フモトスミレ(麓菫)スミレ科        右:エイザンスミレ(叡山菫) スミレ科

里では見れないスミレが深い枯葉の中に!


美しい雑木林が続く

落葉が積もって、足元はフカフカのジュウタン、木々の間ですが展望も良くルンルン気分です、春霞、見える富士山は見えない、下の平沢高峯展望台(第二展望台)からも見え、山桜&富士が楽しめる所です。

丸太の階段を登り切ると、目の前の広い幕が切って落とされ、180度の大展望台に飛出る、ハングライダー発射地、筑波山群の山々がこれほど美しく見える所は無いと言い切れそうな展望台が広がる、左から道祖神峠の難台山と吾国山、岩瀬から縦走路のある、雨引山から加波山、そして筑波山への見事な山々は素晴らしいもだが、どの山も見えているがクッキリしません。


撮影:2009/12/23の展望


撮影:2009/12/23の展望 富士山が見えるんですね!

晴れていれば、筑波山から目を右に移動、足元の岩瀬、下館、都心を越え、八王子、秦野、箱根を結ぶ遠望の一直線上に、大山・丹沢連峰を飛び越え雄大な富士山が目に入る、デジカメで捕らえた写真ですが見えますか?デジカメの性能は高くなったが人の目には敵わない。

今日は山桜、富士山の見える眺望は期待しないが、見えるところから見えないと悔しい気分、芝生の山頂を一人占め、お弁当を広げる。
男性・女性の登山者が単独で登ってくる、高峯へ進んで行く。

 
左:フデリンドウ(筆竜胆)リンドウ科      右:ミツバツチグリ(三葉土栗) バラ科

ハングライダー発射地は2009年に比べると、周囲にカヤ類が伸びてちょっとであるが展望が遮られている、春の花を楽しみ、高峯へ。

 
左:可愛いスミレ                     右:ツクバキンモンソウ(筑波金紋草) シソ科

  
左:高峯                   右:カタクリ(片栗) ユリ科 

高峯へは雑木林の細い道、続いて山桜の生える広い道に入る、下るとベンチ、登り返す左の斜面にカタクリが咲いている、ハングライダー発射地で出会った男性が戻って来る、五大力堂経由で下ると言っていたが、登山者に「戻った方が良い」と教えられ引き返してきたらしい、続いて、女性も戻ってくる。さらに、ご夫婦は下ってくる。「五大力堂への下山道」の道標を見て、すぐ先が、高峯山頂です。


高峯山頂(標高:519.6b)

展望はここも期待できない、ハングライダー発射地の方が眺望は良い。

奈良駄峠を経て、仏頂山から楞厳寺へ下る道を確認し進む、小さな手作りの道標に「大洗・太平洋展望良し」とある、ここを右に折れ、どんどん下る。

 
フモトスミレ(麓菫)スミレ科 卵形〜三角状卵形の葉の裏が、紫色を帯びるのが特徴

 
左:エイザンスミレ(叡山菫) スミレ科         右:チゴユリ(稚児百合) ユリ科 

手元の「笠間・吾国愛宕ハイキングマップ」よると奈良駄峠まで行、仏頂山(標高:431b)方向と別れ池亀高峯入口に下ると記されている。上小貫3.7`・高峯山頂0.2`、続いて仏頂山山頂3.0`の道標、さらに、仏頂山2.7`・高峯山頂0.5`の道標。ツツジが多い雑木林、葉の裏が紫のスミレ、フモトスミレが丸太の淵に沢山生えている、その丸太の階段を登り切った所に「昌子岩」と書かれた不思議な岩がある。

 
高峯1.2`・仏頂山2.0`・南飯田5.5`分岐

地図に旧・飯田局バス停とか南飯田小が五大力堂をへて登った林道を越えた所に記されている、「関東ふれあいの道」道標には五大力堂の記載は無いが、足元に手作りの道標に明記、奈良駄峠の手前だが南飯田方向に下る。

急だか、実に好ましい登山道、丸太の階段も新しい。

 
二本の松

登山道中央に二本松、心憎い愉快な道、想像以上に楽しめる。


トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)ツツジ科

山桜が主役から降りるとトウゴクミツバツツジが主役、、

仏頂山3.0`・南飯田4.5`の「関東ふれあいの道」の道標、関東ふれあいの道」は高峯を通っていない、続きて沢出合、渡渉し、南飯田4.4`へ、堰堤を見て、長い鉄柵の淵を進む。仏頂山3.3`・南飯田4.2`の池亀高峯入口らしい。

  
左:釣り堀跡?判りません僕の知識では?                  右:ホウチャクソウ(宝鐸草) ユリ科

林道を左に下ると月山寺方向で羽黒駅、ここは右折、桜川に流れる、釣り堀跡のような池を左下に見て、林道を緩やかに登る、春を告げる草花が競い合う!


車に出会うことはなく、のんびりと山桜を満悦

大木の山桜、偶然にここに生え、自然破壊もなく、人の手も入らず、大きく育ち、昔も今も、私達を楽しませてくれる、道路を開くとき切られた桜もあるだろうが、その分更に大きく育って、明日も私達を励まし見守って欲しいものです。勿論、その育ちを人が支えねばならない。

 
左:カエデ類?      右:ミツバアケビ

一台の車が停まり、高峯山頂付近でお会いした、ご夫婦、高峯から下る山道で下ったようです。こんど高峯に登る場合は、車を手前の池亀高峯入口に停め、ここまで歩き、高峯山頂をへて、仏頂山に寄って周遊したいものです。

 
 左:高峯山登山口入口 ご夫婦の愛車が停まっていた             右:コマツナギ(駒繋ぎ) マメ科

彼らと林道を下ると、五大力堂、平沢方向に下る道は工事中、池亀方向に下る道、飯田方面に向かうコースが不明?おそらく工事中の林道は登山道と併設かも知れない、関東ふれあいの道は、筑波山周辺でも、どんどん、林道の新設で舗装道路に生まれ変わっている。


五大力堂

池亀方向に下る、羽黒駅・岩瀬駅とか福原駅などの案内のなく、ここは高峯を背にし、右寄りに下って行くことにする。

 
左:川出合 右:布川沿いに歩いている

川にぶつかる、池亀辺りを流れる布川、桜川に並行する、桜川は仏頂山方向から流れ出す、ここは布川に沿って右へ進む。

  
左:布川の平沢橋      右:一級河川桜川

布川の平沢橋から、左折し、一級河川の桜川に移る、高峯の山桜が素晴らしい、この桜川を下れば雨引山・加波山・筑波山を眺めながら、つくば市をへて土浦市、最後は霞ヶ浦へたどりつく。

桜川の土手を散策、歩く人は誰もいません。


桜川八景
『桜川八景』「稲村の落雁」「姥が塚の秋月」「月山寺の晩鐘」
「棟嶺の夕照」「
桜橋晴嵐」「鏡が池の夜雨」「樺山暮雪」「櫻川の帰帆」
「桜川のサクラ」は、古来より「西の吉野、東の桜川」と並び称されるほどの
サクラ(山桜)の名所でした。千年の歴史を誇る「桜川のサクラ」。

桜川八景は通過、岩瀬東中学、磯部稲村神社は直ぐである。

自生の山桜は、人間と同じように11本花の形・色・木目・雰囲気も様々で、開花時期も違い長く楽しめる。 雪入の山桜の魅力です。

仏頂山&高峯:茨城と栃木の県堺、楞厳寺(りょうごんじ)から仏頂山に登って、奈良駄峠をへて高峯、五大力堂へ下って、羽黒駅へ下るコースがガイドブックに記されている。車なら手前での「高峯山登山口入口(ご夫婦の愛車が停まっていた)か池亀」に停め周遊したい所です。 

HP:わたしの天気予報