佐渡の花鑑賞カンゾウコースも歩きます  二ツ亀・大野亀
金剛山(こんごうせん 標高962b)尻立山(標高940b)マトネ(標高938b)
  真砂ノ峰・天狗ノ休場 金北山(きんぽくさん 標高1172b)

 

日程 2008669日 (土〜月)3日間 晴

 


シラネアオイ
佐渡には鹿や熊には出会えない

 

<概要>

JR東日本で春の観光キャンペーン、うるおいの「にいがた」観光通信を発行 雪割草、カタクリ、ヒメサユリ、雪椿、イワウチワ、ミズバショウなど紹介されていた、その中に目を引きつけられたのが、青空のもとで大野亀に咲くカンゾウ(トビシマカンゾウ)である。早速、コースを調べてみると、佐渡・花観賞ライナーバス:カンゾウライナー6/16/15運行」が運行(新潟交通佐渡)されている。大佐度山系トレッキングコースについての、ライナーバスは終了となっているが、吉井バス停は相川と両津を結ぶバス路線で、下山時には1時間に1本走っている。

新宿発2310「ムーンライト越後」は毎日運転され、停車こそしないが土合・土樽を通過する上越線の快速電車で指定料金510円である、そして登山者に嬉しい小出駅(6月は金・土曜日だけだが)に停まってくれる、六日町駅・越後湯沢駅に停まってくれると、越後三山、巻機山、金城山、谷川岳、坂戸山、苗場山の登山がより楽しめるけど、長年の夢である!

新潟駅から出発、まずはコースを簡単に説明します:

新潟駅から佐渡汽船までは早朝にはバスは無い、歩くと6:00のカーフェリーにはちょっと間に合わないので、タクシーに乗る(960円)。

新潟発6:00発のカーフェリーに乗ると両津港830着、予約通り運転「両津タクシー( 0120-221-945)」の運転手さんが待っている。

白瀬登山口までタクシー(約2800円)、金剛山を歩き、ドンデン高原経由で「ドンデン山荘」(泊)。

翌日は金北山を歩き、下山は横山登山口、吉井バス停からバスで両津港、両津港まで「寿月館」(泊)が迎えに来てくれる

翌日は寿月館に送ってもらい、両津埠頭7:34発のバスで大野亀(手前の二ツ亀で降りる)へ、カンゾウを鑑賞後大野亀カンゾウライナー12:00発に乗って両津港へ。両津港14:30発のジェットに乗り新潟港15:30着、バスに飛び乗れば15分ほどでJR新潟駅に着き。

JR新潟駅16:43発の「Maxとき338号」に乗り、上野駅18:54着 上野発19:18に乗れば20:19には牛久駅に着く。

 

<詳細>

コース

前夜・第一日目:JR常磐線牛久駅21:07=(常磐線・山手線)⇒22:30JR新宿駅23:10=(ムーンライトえちご)⇒4:51 JR新潟駅4:52=(タクシー)⇒5:10新潟港6:00=(佐渡汽船 カーフェリー)⇒8:30両津港=(タクシー)⇒白瀬登山口8:501時間半ロスを犯す事になる。

ロスのコース

「白瀬登山口8:50―(0:10)→白瀬発電所9:00―(0:15)→白瀬林道終点9:15―(0:05)→美しい滝9:20―(0:05)→木の橋渡る9:25―(0:10)→水平水路(右にトンネル 左折)9:35―(0:05)→水路取口?9:40―(0:05)→再びトンネル9:45 ドンデン山荘へ電話、間違いで白瀬登山口へ戻る10:25白瀬登山口

再度、白瀬登山口から

白瀬登山口10:25―(0:25)→タン平水路10:50―(0:15)→トビガ沢11:05―(1:00)→12:05組上12:10―(0:20)→金剛山平12:30―(0:15)→12:45金剛山12:50―(0:25)→13:15雪畑山・金剛山分岐13:20―(0:05)→雪畑山登山口13:25―(0:30)→13:55滑石14:00―(0:25)→沼14:25―(0:15)→小芝園14:40―(0:15)→芝尻山14:55―(0:05)→論天山15:10―(0:15)→ドンデン池15:25―(0:25)→尻立山15:50―(0:15)→16:05ドンデン山荘(泊)

第二日目ドンデン山荘5:30―(0:02)→林道出合5:32―(0:13)→金北山縦走路入口5:45―(0:15)→アオネバ十字路6:00―(0:30)→6:30孫次郎山(マトネ・笠峰)6:35―(0:15)→石花越分岐6:50―(0:15)→小股沢のコル7:05―(0:25)→ブイガ沢のコル7:30―(0:05)→真砂ノ芝生7:35―(0:10)→真砂ノ峰7:45―(0:10)→イモリのコル7:55―(0:25)→イラツボ沢のコル8:20―(0:05)→8:25天狗ノ休場8:35―(0:10)→二分8:45―(右直進 0:05)→合流9:50―(0:25)→役ノ行者9:15―(0:00)→沼9:15―(0:01)→鏡池9:16―(0:04)→9:20あやめ池9:25―(0:20)→天狗岩下山口9:45―(0:05)→9:50金北山9:55―(0:05)→天狗岩下山口10:00―(0:15)→天狗岩見晴10:15―(0:10)→10:25神子岩10:30―(姫ヶ沢登山口へ 0:00)→巨木10:30―(0:05)→はらい川(水場)10:35―(0:20)→巨木10:55―(0:05)→じゅんさい池11:00―(0:15)→二分「安養寺と横山登山口分岐」11:15―(安養寺へ、H11 7.18 有志 「上横山に至る」0:05)→大木11:20―(0:10)→沢出合(飲めない)11:30―(0:10)→二分11:40―(右折 0:20)→湿地帯12:00―(0:05)→沢出合12:05―(0:10)→藪道終わる12:15―(0:00)→金北登山道標識12:15―(0:05)→石仏312:20―(0:15)→広坂の33観音標識・登山口12:35―(0:05)→安養寺羽黒神社「佐渡100選 県指定有形民俗文化財」12:40―(0:20)→善五郎橋13:00―(0:15)→13:15国道350号出合―(左折 0:05)→13:20吉井バス停13:33=(新潟交通佐渡バス)⇒14:00両津港15:10=(営業車)⇒15:15寿月館」(泊)

第三日目:「寿月館7:15=(営業車)⇒7:20両津港7:34=(新潟交通佐渡バス)⇒8:35二ツ亀バス停―(0:45)→賽ノ河原9:20―(0:10)→田んぼ9:30―(0:00)→民家・民宿9:30―(車道 )→道路出合9:45―(0:00)→大野亀バス停9:45―(0:10)→大野亀登山口9:55―(0:20)→10:15大野亀山頂10:20―(周遊散歩、お休み)→大野亀バス停12:00=(新潟交通佐渡バス カンゾウライナー)⇒13:10両津港14:30=(佐渡汽船 ジェット)⇒15:30新潟港15:40=(新潟交通バス)⇒15:50JR新潟駅16:43=(上越新幹線)⇒18:54JR上野駅

第一日目JR新潟駅4:51着き、佐渡汽船方向出口にでる、タクシーに乗る、運転手さん笑いながら「歩くのは駄目ですよ!」と言う、確かに歩くには遠い新潟港。

佐渡汽船に乗る、22,440円(1等3480円、ジェットは6,340円)のキップ、広い体育館のような部屋でジュウタンがひかれている、車両を持ち込んだ人が先に乗っており、みなさん仮眠状態です。

帰りジェットにも乗ってみて、ジェットに乗らず、カーフェリーの2等に乗って、デッキに出てだんだん離れて行く新潟港、だんだん見えてくる佐渡の風景を見るのが一番佐渡を訪れる旅気分になれます。乗り心地もごろ寝のできる方がジェット以上です、ジェットの良さは早さだけ

両津港に着くと、両津タクシーの女性ドライバーが待っている「バスは平日6:49,7:34土日8:36がある」、佐渡の案内「東京23区の1.5倍、、、熊や鹿はいません、、、」、昨日まで雨降り、ここ数日は好天が続きそうとのこと、白瀬バス停から車が1台の道幅、運転手さん泣かせ!ここをジャンボタクシーで入山したことがあると言う、下山の登山者は迎えに来るが登りの人は少ないようです。

「はい、ここが白瀬登山口、、気を付けて!」白瀬バス停から徒歩40分ほどだろう)、、、金剛山登山口は、ここ架かる橋を渡る、、のだが、私は白瀬林道を歩き始めており、白瀬発電所、、、と水平水路まで登ってしまった、タン平水路と間違え、思わぬ経験を!位置的にはその水路がタン水路に結ばれているだろうか、それとも白瀬発電所への流水だろうか?

 


このトンネルを抜けタン平水路へ行けたら!
このトンネルを見て左折、水平水路が続き直ぐ水路取口の沢を横切って、
されに進むと今度は数倍長いトンネルになる、潜るとコウモリが無数に飛び立つ、
このまま素直に進んだら何処へ行くのか?

途中で美しい滝、水平水路のトンネル内で無数のコウモリに出合、ちょっと楽しい思い出ができた。ドンデン山荘のガイドさん「とにかく、元に戻って!」ガイドさん、水平水路を知らない事から、私が間違えて入山したコースは知らないらしい!)、白瀬登山口タクシーの陰で道標が見えなかった、自己責任である)へ引き返す。

白瀬登山口8:50に歩き出し再び10:25白瀬登山口戻ってきた、大きなロスだ、なるほど誰でも解かる登山口(自己責任だがコウモリの思い出が残る)、しかも大きな道標「金剛山入口」がある、これを見落としてはいけない!

ちょっと傾きの橋を渡る、エンレイソウの群落、とても良い道が続く、ゆるやかに登って10:50 タン平水路に着く、ここの水路には水が流れてはいない、水平水路としては間違えて登った所の方が印象的で面白かった(笑)。

ガイドさんが「水平水路を真直ぐ!」と説明した通り直進する、間違えた水平道には直進の道は無かった、さらに雑木林に入り、気分を入替え進むとトビガ沢に着く、11:05 最後の水場になる、白・黄色のニガナが足元を飾る、カエデ・ブナ林が延々と続き、やがて斜面をトラバースする、三左衛門横路辺りかもしれない。

左に見えるのがドンデン高原の山々であろう、杉の無い林は美しい、11:45 急登になって組上まで続く、レンゲツツジがポツポツ現れる、短い平坦地を過ぎ再び傾斜がきつくなる、12:00

12:05 金剛山(こんごうせん)が美しく見える組上に飛出る、佐渡に入りようやく腰を降ろす、広い芝生になっている、ところが、お尻を見てビックリ!アリが無数に集まっている。近くにアリ塚があるらしい。

12:10雑木林に入り、狭い登山道が続く、12:30 トラバース、お花も咲き始める、ヤマオダマキ、ウラジロヨウラク、レンゲツツジ。この辺りが金剛山平だろう。


ヤマオダマキ

直ぐに急坂になり、ガレ場と巨岩を左に見て展望も広がり、山頂が見えてくる、左にドンデン高原が見えるがまだまだ遠い、細い一本目の鳥居を潜る、12:45 金剛山山頂は岩場で新しい立派な鳥居が立っている。これから進むドンデン高原への峰々が美しい、さらに奥に金北山も見えている。海にスッポリ囲まれた佐渡だが、雲が出て薄い景色である。


ドンデン高原の奥に金北山


両津港

12:50 道標が無く迷う、登って来た道は明確だけど、その反対の北方向に下る、シャクナゲが咲いているので、寄ってみたら、アリの大群、アリ塚に足を突っ込んだようである、この後金北山から下山まで、アリ塚は有りませんでした。

しばらく下って薄暗い樹林帯に入ると、イワカガミの群生が続く、可愛いチゴユリの群生がイワカガミと交互に次々と入れ替わる。


白花のイワカガミ

ピンクのイワカガミが多いけど、時々白花が現れる、ヒメイワカガミと言うのだそうです。 13:15 三差路(和木登山口・金剛山・雪畑山の分岐)です、檀特山(だんどんせん 標高906b)に時間が有れば立寄って見たい所ですが、出だしのロスが気になる。

 ドンデン山へと進む、イワカガミとチゴユリが延々と続きます、分岐から20分ほどで雪畑山(標高1003b)登山口、踏み跡は明確で雪畑山に向かっている、見送るとすぐに、イワカガミの世界と一変し、タニウツギの茂みに突き当たる。


タニウツギ

ウツギにはニシキウツギ、ウツギ、マルバウツギなど種類が多い、タニウツギで間違いないと思われます、この後金北山まで稜線に沢山現れます。

この後も展望の良くない、足元もぬかるみが多い、原生林の縦走路が続く、でも美しい樹林帯である、13:55 樹林帯をポット抜け、広場に飛出る、今まで樹林帯でぬかるみも多く座れない状態だったから、ここの中央は休場に良い岩場です、滑石、周囲はヤマオダマキの無数の大群、離れた位置にレンゲツツジも見えている。

14:00 再び樹林帯に入って行く、ミズバショウのような大きな葉を広げた植物が茂る湿原に足を取られながら抜けて行く、水の枯れてきた沼を見る、傾斜が大きくなって深くえぐれえた道を登り切ると、14:40 小芝園 芝生で周囲は樹林に囲まれている、お弁当を広げるには良い所です。


レンゲツツジと新緑

株の数は多くは無いが、周囲の風景に、溶け込みそれは見事なレンゲツツジでした。

再び短い樹林帯を抜け、下ると、丸裸の山の鞍部に飛出る、14:50 ここからがドンデン高原になるのだろう。


芝尻山に咲く花:キンポウゲ

 その丸裸の山が芝尻山、クラブからゆっくり花を見ながら登ると、15:05 大展望で金北山への山々が見え、振返ると金剛山が立派だ、大草原は始まる、レンゲツツジ、キンポウゲ、ウラジロヨウラクが美しく咲き、雰囲気は美ヶ原高原に負けない美しさです。


レンゲツツジと競演するウラジロヨウラク

  ドンデン高原の中央に、ドンデンキャンプ場、高台に山荘が建っている、そしてハイライトはドンデン池です、そして急登を登り切って、標高940bの尻立山に立つ、今日通過した峰々と明日通過する峰々の全山見渡せるところです。


ドンデン池

  更に下って、電波塔の建つ峰を越えると、ドンデン山荘の裏に出る、築5年、庭先から晴れていれば鳥海山、朝日・飯豊連峰から白馬岳、剱岳を望むことができる、佐渡縦貫道があり、観光客にも両津港周辺の旅館に泊まるより、ドンデン山荘に泊まる人が増えているようです。今夜は40人ほどの団体が二組、一組は佐渡観光客、一組は金北山縦走とのことです。

  支配人の石川さんの話ですと、「単独の人は貴方のみ、早めに予約して良かったね、、」(321日に予約している)。施設を案内され部屋へ、大きな風呂に飛び込む、夕飯(18:30)は、まだ着かない観光の団体で、私一人でした、19:00にその観光客がどっと到着。

  山荘は料理人も含め全員男性、5月は連日満員、6月に入り週末だけが満席だとのこと、関東が梅雨に入る頃に合わせ、佐渡を予定したのは大正解。

第二日目 4時、金北山縦走の団体に起こされる、4:30 食堂に入ると、「朝食、早めましょうか? (6:30が定刻)」と、団体に起こされた私をきずかって、「朝食はお客さんだけだから!」と、美味しい塩鮭を焼いてくれる、登山は朝食が大事だ。なんでも佐渡から冨士山が見えると言う人がおり、見たと言っているらしい!最近良く晴れ、北アルプスの剱岳、白馬岳、東北の鳥海山、朝日岳、飯豊山辺りが見えたと言う。私の知っている限り新潟は5月の連休、関東が梅雨の時期は良く晴れる!

5:30 ドンデン山荘を出発、5:00過ぎに出発した団体に追いつき追い越すのはアオネバ十字路辺りだろうか?

  金北山へ縦走する場合、ドンデン湖を訪問していない場合は、デンデン山荘から尻立山経由でドンデン湖を経て縦走するのが良い、私は昨日通過したので今日は直接、佐渡縦貫線に向う、車道の左下にトイレ建っている、タニウツギが斜面を飾る、左遠方に金北山が見え、向う縦走路を一望、直ぐに佐渡縦貫線、金北縦走路入口1`、右折し道に沿って進む、ドンデン湖からの道が合流する、大きく左に曲がって下り、右に曲がれば金北山縦走路入口がある、5:45

林道のように広い道が続く、ゆるい下りです、足元にはニリンソウ、ここもタニウツギの花道です。トリカブトなど次の季節への主役が多くの蕾みをみせている、迂回の標識、迂回し鞍部になって、まもなくアオネバ十字路6:00、ここで団体に追い付き、お礼を言いながら抜いてゆく、ガイドさんが二人(年配者と若者)、二組に分かれ若いガイドさんは植物図鑑をもって質問に答えている、ヤマオダマキが群生しており、メンバーから「あれは?」の質問が飛び交っている!

 しばらく細いトラバース道、まもなく急登になる、ここから金北山下山まで誰一人出合はありませんでした。いちど平坦になるが直ぐ苦しい急坂、マトネ(孫次郎山・笠峰)6:35に飛出る、この後金北山まで大きな上下の無い素晴らしい稜線縦走がまっている、潅木帯から抜けた開放感、素晴らしい展望です、レンゲツツジが咲く、そして金北山まで続く稜線は笹や雑木林に囲まれた箇所が次々と現れるが、○○のコルと呼ばれるところは砂地で大きく開放され展望がよく素晴らしい。

マトネから笹薮の登山道を抜ける所が燭台禿だろうか?


ハクサンシャクナゲ

 背の高い笹、雑木林を抜けると、草原、ハクサンシャクナゲが咲き、稜線漫歩です、ドンデン高原が美しく見える、ウラジロヨウラク、レンゲツツジが競う。


タカネバラ

  大きなハクサンシャクナゲとタカネバラが咲く、タカネバラは見頃を過ぎていたけど、シャクナゲは今が見頃です。緩やかな斜面を下ると石花越分岐点6:50 谷に向って登山道が見えるがあまり歩かれてはいないようです。この分岐は美しい所です、こんどはタニウツギが見事な傾斜を登る、登り切ると左右に海が望める、再び鞍部に下って登り返す、ドンデン高原の奥に金剛山が良く見える、深くえぐられた細い道を登ると、ヒノキの原生林、床にはイワカガミがぎっしり咲いている。一株のシラネアオイが咲いている、ヒノキの林がしばらく続きます。

  ピークを越え 7:20 ヒノキの樹林を抜けると、目の前に砂山が現れる、素晴らしい稜線歩きが楽しめる。


佐渡にもアルプス並みの縦走路がある

 小股沢のコル、前を見ても、振向いても、人の気配は無く、ただ一人草原を歩いてゆく、まもなく7:30 今日の稜線歩き中、一番奇麗で印象的なブイガ沢のコルが目の前に現れる、一瞬、足がストップするほどの景色です。そのコルに足を踏み出す、心地よい砂高原である、続いて真砂ノ芝生へと続く。


真砂ノ芝生のレンゲツツジ

 真砂ノ芝生から、緩やかに登り詰めると、7:45 展望が更に広がって真砂ノ峰に着く、金北山がグーンと大きく近くなってくる、大きく鞍部に下る、この鞍部がイモリのコルで、左下にイモリ平が広がっている、イモリ平の入口にトイレが設置されている。ハクサンシャクナゲを見ながら急登する、次のピークは稜線の左を巻くように進む、再び稜線にでて、近づく金北山からエンジンの音(ドームから)が聞こえる、これはイメージダウンである。

 イラツボ沢のコルを通過し、登り切るとドンデン山荘から縦走した山々、その先に金剛山が優雅に望める、8:25 天狗ノ休場に到着する、芝生の峰で休み場には最高である、どかっと腰を降ろし一息入れることにする、両津港が良く見える。

 登山道が二分、左が夏道、右が急坂とある、馬乗り禿を越えるのが右? ここは展望を期待し右を選ぶ、凄い藪道でしたが問題なく通過、ただ展望は雑木林に囲まれて無い。

 数分で分かれた道が合流する、夏道の方も藪のようです、登山道は急坂になって、これで金北山へ登るのみと思ったら、再び下りはじめる、「役ノ行者」の道標で大きく左折する、9:00 大きく斜面を巻いてゆく、シラネアオイが多くなってくる、ようやく2体の行者が立つ、役ノ行者に着く、細い木々に囲まれた登山道沿いに無数のカタクリが咲いている、ヤマザクラが一本満開です。

 右に沼が見え、池が有る、鏡池です、9:15 登山道は湿地帯でぬかっている、美しいアヤメ池の淵に着く。


アヤメ池

 アヤメ池は神秘的、越後駒ケ岳の百草ノ池を思い出す、聞こえるのはカエルの声で静かです。

 ここから、金北山への最後の登りです、シラネアオイの群生は見事です、美しい!

 振向くとドンデン高原から延々と縦走した峰々が見え、金剛山は遠い山になっても立派です。傾斜が緩み、横山登山口分岐(ここの分岐は横山方向の印は無い)、主稜線に出て、山頂は直ぐで 9:50 金北山山頂に立つ。大きな期待で登ったピークは防衛庁のレーダー二つに占領され、その間に神社が立ち、雄大な山とは違って人工の建物で展望が無く残念です、この山頂を楽しみに登った人々はガッカリだ。

 先ほど見送った横山登山口分岐へ戻り、8:55 取付き点はあまり良いイメージではないが、しかりした登山道が樹林帯を下っている、時々樹林を抜けると展望が良い、紅葉時期に訪れたら奇麗だろう、レンゲツツジが笹の咲き、やがて真横に天狗岩が現れる、10:15 。賽ノ河原のような雰囲気、さらに下ると小さな岩場に出る、ここは右側に登山道が続く、雪道だと迷うだろう、樹林に入り、すぐに岩場に出る、この岩場をちょっと下った所が 10:30 神子岩で、岩の形が面白い。

 神子岩から真直ぐ下って行く踏み跡があるが、ここは左に姫ノ沢登山口へ下る登山道があり、ここに入る、直ぐに明確な登山道になって、美しいブナ林に出会うことになる。


美林のブナ

 ブナ林、素晴らしい!10:30 巨木、足元はブナの落葉のジュウタン、10:35 はらい川の源流、ブナ林から流れ出す清水、この川(沢)に入り、直ぐに離れ、ツバメオモトの咲きガラが次々と現れる、そして再び巨木のブナ、10:55

 左に「じゅんさい池」がある、沼で側に行けない、ぬかって歩きにくい登山道をどんどん下ると、水平になって周囲は再びブナ林になって、11:15 二分する、右は初盛へ、左は安養寺へ、右の方が踏み跡は明確だが、ここは左のコースを選択し安養寺に向う。

 トリカブトの群生、巨木、ここのブナの肌は黒っぽく、薄暗い林です、佐渡には熊がおらず、一人でもノンビリ歩けるのが良いが、この辺り私でも心細さを感じる深い森の中である。 細い沢、周辺がジメジメして歩きにくい、この沢は飲料水にはできない、11:30 やや登りになって、二分する、真直ぐと右折だが、道標は無いからリボンの多い方へ、90度右折する、まもなく自分の位置が尾根におり、直進の道とはだいぶ方向が異なっている、登山道は明確だが歩く人は少ない!11:45 尾根から左に離れる、12:00 ぬかるみに足を踏み入れてしまう。

 ブナ林は素晴らしく美林、小さな谷にぶつかり、崩れた道が沢を横切る 12:05 この沢を通過後、登山道は明確になって藪もほとんど無くなる、ゆるやかに登って、下ると「金北登山道」と記された古い道標が立っている 12:05 続いて石仏3体 12:20 が祭られ、最近の有名ブランドの缶ジュースが供えられており、人が時々通っていることが解かる。

 平坦な道になり、12:35 広坂の33観音」と記した登山口に飛出る、田んぼで、広い舗装道路、踏み出した舗装道路は右に登っているので、左下に見える道に移ってそのまま緩やかにのんびりくだる。

 その道端に、安養寺羽黒神社、「佐渡羽黒神社能舞台」が新潟県指定有形民俗文化財 佐渡百選と記されている、境内に入り、水場を捜したが有りませんでした、再び農道に出て、四差路、真直ぐの道を選び、民家を右に見て、次の四差露には直進国道と記されている、善五郎橋を渡る、13:00 。ここからちょっと登って、民家の間に入ると、自動販売機が置かれ、乾いた喉をうるおす。

 13:15 国道350号 ガソリンスタンドの有る三差路、右折して50b先に吉井バス停がある、13:20着。安養寺羽黒神社登山口からのんびり1時間でした。吉井バス停13:33発のバスが定刻にやってくる、相川と両津を結ぶ新潟交通佐渡の主要バス路線です、13:50両津埠頭バス停(佐渡汽船入口)に着く、数日前「両津港に着いたら電話ください!」と案内されたので、連絡を入れると「内は15時から」と言われ、しかたなく、港でブラブラ!


宿の直ぐ前の防波堤から金北山に沈む太陽

  15時半今夜お世話になる、民宿「寿月館 0259-27-7069 に到着、たれ流し天然温泉に飛び込む!宿泊客は私と同じ、つくば市から男性2人・女性3人の人達と千葉の男性、私を含め9人でした、皆さんのお目当ては大野亀のトビシマカンゾウであり、金剛山・金北山縦走登山のついでにトビシマカンゾウを見にきた私とは違います。

第三日目:「寿月館」の車で両津港まで送ってもらう、7:34発のバスに乗る、奈良からやってきた女性三人は、白瀬バス停で降り、金剛山へ向う、女性ドライバー(一日目に乗ったタクシーの運転手さんも女性でした)の案内で美しい海や時々岩場に咲くイワユリを楽しみ、ちょうど1時間 8:35二ツ亀に着く、バス停から階段を下ると、二ツ亀(ここでは二つに見えない)が大きく見え、広い公園に降り、トイレなどあって、更に下り海岸に下る、8:50 。ここから大野亀に向って海岸沿いに遊歩道が続く、左の斜面にはトビシマカンゾウやイワユリが咲き嬉しいところです。


二ツ亀とイワユリ

  遊歩道を進むと、二ツ亀らしくなって、賽ノ河原に着く 9:20 さらに進むと田んぼが現れ、民家に着く、民宿もある。民家の前を通過し、庭の手入れ中の女性に「大野亀に行くのですが?」「この道路を登ると見えてきますよ、、、頑張って」と言われる、9:45大野亀駐車場に着く、目の前にトビシマカンゾウの咲く草原を散策中の観光客が目に入る、佐渡で今一番混んでいる観光地だろう。

  大野亀バス停を確認し、トビシマカンゾウの咲く草原へ下る、前方に聳える大野亀へ、トビシマカンゾウを鑑賞しながら、大野亀の登りに取付く9:55 急坂だが、お花を鑑賞し、周囲の人々とお話をしながら登る、15分で山頂に着く10:15 狭い山頂は360度のパノラマです。


トビシマカンゾウが咲く急斜面

 トビシマカンゾウはニッコウキスゲと変わらない、二ツ亀から大野亀まで周遊する人は少ない、今朝新潟港を出て、両津港からバスで大野亀日帰りコース、一泊コースとあって、人気のようです。


トビシマカンゾウと大野亀

 海岸に大きな亀、とても絵になる光景、群落するトビシマカンゾウ、ニツ亀にはイワユリと魅力の観光地です。帰りは12:00発のカンゾウライナー(朝乗ったバスも新潟交通佐渡バスが運行する 0259-52-3200)に乗って予定通り13:10に両津港に着く、15:30発のジェットを14:30に変更、乗れば1時間で新潟港15:30カーフェリーに乗って佐渡を船上から眺めながら帰路についた方が良かったと反省)に着いてしまう、新潟駅行きのバスに乗り、上越新幹線16:43発に乗れば18:54には上野駅である。

 HP:わたしの天気予報