雪化粧の美しい富士山を見に行きましょう!
竜爪山「文珠岳(標高:1041b)・薬師岳(標高:1051b)」・真富士山(標高:1041b)

 明日は梅ヶ島温泉から安部峠をへて大光山

 

日程:2007317

美しい茶畑から登山道は始まる

コース

 

東京駅八重洲南口23:50=(JRバス:ドリーム静岡・浜松)⇒4:30静岡駅6:37=(静鉄バス)⇒7:05牛妻坂下バス停7:05―(0:40)―>登山道入口:茶畑最高点7:45―(0:30)―>尾根道取付点・ベンチ8:15―(0:10)―>文殊(もんじゅ)岳2.9`(115分)・曙橋・牛妻2.5`(50分)地点8:25―(0:20)―>送電線鉄塔8:45―(0:01)―>鞍部・若山巻道分岐8:46―(0:19)―>若山山頂9:05―(0:01)―>桜峠分岐・ベンチ9:06―(0:01)―>若山巻道分岐合流9:07―(0:43)―>則沢分岐9:50―(0:10)―>10:05竜爪山山頂・文殊岳10:08―(0:12)―>薬師岳山頂10:20―(0:05)―>穂積神社・表峰分岐10:25=真富士山へ⇒竜爪山から:穂積神社・表峰分岐10:25―(0:25)―>富士見峠・穂積神社道標10:50―(0:20)―>表峰分岐11:10―(0:15)―>湿地帯11:25―(0:05)―>駒引峠11:30―(0:30)―>薬師岳後最初の急登12:00―(0:25)―>富士見岳(標高1078b)12:25―(0:25)―>12:50笹の薮(二個目、10分間続く)13:00―(0:10)―>ピーク13:10―(0:05)―>ピーク・次の薮(三個目)13:15―(0:32)―>俵峰分岐13:47―(0:03)―>真富士山道標(手作り)13:50―(0:18)―>平野分岐・三差路14:08―(0:00)―>14:08真富士山山頂14:15―(0:20)―>第二真富士山分岐14:35―(0:20)―>ヲイ平14:55―(0:20)―>美しい滝15:15―(0:10)―>展望地点(杉林が切れて展望良い)15:25―(0:10)―>林道出合15:35―(1:30)―>17:05平野バス停18:14=(静鉄バス)⇒19:10梅ヶ島温泉

 

東京を早朝出ても竜爪山と真富士山の縦走はちょっと難しい、東京八重洲からJRバス:ドリーム静岡・浜松が毎日23:50発で運行されている、乗ってビックリ人気が高い、満席である。バスは足柄で一度休憩し、東名静岡4:17、静岡駅4:30・・・6:15浜松駅。

 

4:30の静岡駅は5:01発浜松行き、5:06発沼津行きとあって登山姿の人を見るが、一方梅ヶ島温泉行きのバスは始発6:37、奥長島行きは7:06発です。

 

定刻 6:37、市内で降りた女性と2人だけ、途中数人、安倍街道をバスは走る、30分程で牛妻坂下バス停曙橋は直ぐ先ですが、地元の男性に道を聞くと「私達はこの間を行き、ほら!上にガードレ、そこを行ってT字路を右折、神社の前に出ます」とのこと、静岡駅から降りだした雨の中を歩き出す、福寿院は近い、神社に沿って左へ、しばらく林道が続く、杉林で雨を多少しのげる。まもなく美しい茶葉畑に出る、この茶畑はつくば市では見られない光景、三差路を右に、登山道は茶畑の上部へと導かれる、二匹の犬を連れたトラックのおじさん「午後から晴れるよ!急坂が多いから気を付けて」と雨の中を歩く男に応援を!ここの茶畑は庭師以上の美しい刈り込みを見せ、惚れ惚れする。

 茶畑の最上段 7:45 茶畑を横切る登山道が現れる、ここから登山道は竜爪山山頂まで切れることなく続き、茶畑から離れ、入って直ぐは美林の杉林。

美林のスギ 花粉の工場です

 文殊岳3.4`(135分)・牛妻2.0`地点(35分)地点、林床にシダが長い葉を伸ばしている、足元は杉の落葉で歩き難い、この辺りの杉は美林です、ただ竜爪山まではこの美しい林は続かない。

 雨の音が消え、どうやら止んだようです、8:15 尾根状に飛び出し大きなベンチ、薄暗いところ、左に折れ、階段・綱、現れて欲しいのは綱ではなく展望とお日様()

こーまで続くと杉は嫌われる、このコースの人気はこの杉林で減点されている、8:27 文殊岳(115分)2.9`・牛妻(50分)2.5`地点、約半分。

再び杉林、長い登りが続く、今朝降った雪が現れ、上空が明るくなって、送電線鉄塔の下に着く、展望が有りそうだがガスで見えない、ここは右折し尾根道を下って若山の鞍部、巻道が左に分かれるが見送って真っ直ぐ若山へ登る、綱の有る急坂が続く、この辺り荒れた杉林、登り切って平坦になって直ぐに若山山頂(標高844b)、期待から大きく外れる、巻道が有る山は何時か忘れられる存在、樹林に囲まれ展望は無い、ベンチが置かれてはいる。

 

まのなく桜峠分岐、文殊岳1.8`地点、ベンチが置かれている、なお下ると、巻道が合流する、この辺り大木の椿が見られる、次のピークの左斜面を巻いてゆく、文殊岳1.2`・牛妻4.2`地点の鞍部地点で巻道は終わりベンチが置かれている、登り返すと若山のようなピーク、文殊岳0.8`・牛妻4.7`地点 9:30 階段を登る、続いて綱場、文殊岳まで0.5`です、山頂に近いのにまだまだ植林の杉、ちっと水平になり、なお急登が続き、則沢(のりさわ)分岐に到着。文殊岳0.2`(5分)9:50 右方向に平坦に進み、山頂に向かって大きな丸太の階段がジグザグに続く。

雪が多くなってきた薄暗い所

表参道の雰囲気がただよう、杉林から最初に見るものは杉の伐採地、両側に大木の杉が横たわる、10:05 静かな文殊岳山頂に到着、多くのベンチ、人の手が必要以上に入っている山頂である、つまり人気の証、ガスに覆われ隣接の山も全く見えない。

ベンチが有るけど展望は絶望竜爪山山頂 富士山展望の山頂だが!

  文殊岳と次のピークの薬師岳を総称して竜爪山と呼ぶのだそうで竜爪山の標高は薬師岳の標高:1051bでしょうか?

文殊岳

 穂積神社1.5`・牛妻5.4`の道標を見て薬師岳に向かって下る、ここで今日初めて自然林に出会う、やはり尾根道の自然林は嬉しい、薄日も差し込み、谷底も見えたが直ぐ見えなくなる。

暗い鞍部に下って再び急登、ここに来て数人の足跡を見るが、何れも往復の人々のようです、ご夫婦に出会います、きっと穂積神社からの往復でしょう。まもなく平坦でやや広い薬師岳山頂に着きますが、

薬師岳山頂

 こちらは右の爪で薬師様が鎮座、文殊岳は左の爪で文殊様が鎮座していました、文殊様の所の方が展望も良く明るい山頂でした。

穂積神社に向けて下ります、数分で穂積神社と俵峰との分岐です、手持ちのガイドブックには真富士山に行くには富士見峠と明記、でも「富士見峠」の記事は有りません、ひょっとして一度穂積神社に下るのか、このまま俵峰4.5`へ進むのか迷いました、俵沢が真富士山の登山口であること、間違ってもここに下るだろうと俵峰に向かいます。続き:真富士山

え! ここは俵峰の方に向う

竜爪山(りゅうそうざん)は文殊岳と薬師岳の総称で、静岡市から眺めると双耳峰に見え登ってみたいと思う明峰です(筑波山の双耳峰)。多くのハイカーは平山・三本桜コースで穂積神社経由です、バス(静鉄バス)は静岡駅前7:20発(平山着7:59)があります、平山バス停から薬師岳まで約2時間半、薬師岳から文殊岳へは急降下・急登でも15分程、この日の登山者も新雪に残した足跡からこのルートを往復していました。

 牛妻坂下バス停コースの魅力は真富士山への縦走スタート地点としての魅力、東海道自然歩道でしょうか、ただ茶畑を離れた地点から文殊岳まで切れ目無く続く植林帯は暗いです、切れていれば展望はバツグンでしょう。

 

真富士山

牛妻から新雪を踏んでから竜爪山まで足跡無し、穂積神社への下山道を見送ってから新雪が続く、どんどん下る、20分も下ってちょっと俵峰の場所が解らない?心配になる、良く良く手元のガイドブックを見ると俵沢バス停から登りだし、水月院の有る部落が俵峰であると記されている。

今進んで行く方向の線上に富士見峠が有る、大丈夫らしいと確信、同時に、ふと目の前に「富士見峠・穂積神社」の道標が現れる、小さな道標だがしっかりしている、嬉しい!有難い道標です。

有り難い道標、登山者の迷う所に置かれている

 薄暗い杉林を抜け、はっきりしないが湿地帯のような脇に出る、登山道からちょっと外れて入って見ると、中央に「鹿のヌタ場」(鹿とは限らないが)の跡、最近使われたような雰囲気がある(新しいなら身構える!)11:25

 登山道に戻って緩やかなピークを越えると石像が祭られた駒引峠に到着する、既に、富士見峠を過ぎている、思い出してもそれらしき峠を通過していないようだが、ただ鹿のヌタ場の奥にリボンが吊るして有った、あの辺りが富士見峠だっただろうか?

駒引峠

 ここから登りが始まる、背の高い笹が現れる、杉林、ピーク、平坦、尾根状に登山道が付けられている、赤いリボンを見つけ慎重に進む、足元に石がゴロゴロ、左右の部落から昼のサイレンが聞こえ、間違えていればサイレンの方に降れば良い、さらに急斜面になってくる、12:00です。

この辺り杉林でいっそう暗い、明るくしてくれるのは新雪、ピークを数個超える、薮も多いが登山道は明確、同じ様な登山道に飽きた頃、ポッカと富士見岳に着く、ガスで富士山が見えないが大きく開けている方向に雄大な富士山が見えるのでしょう。

静かな展望台、富士見岳

12:25 ここは俵沢から登って来る登山道が大滝を通過する辺りに相当する位置になる。

一旦下り直ぐ登り返す、登りきったピークは富士見岳以上に標高を上げる、しばらく平坦でしたが目の前に背の高い笹に覆われた登山道、え!ここを突っ切るの?

1人がやっと通過できる道幅、雪を乗せた笹の葉が首に雪を落とす、ここは50b程の笹漕ぎ、おまけに積雪、抜けると背の低い植林帯、左に伐採地が現れ七ツ峰方向が見えそうだがガスは切れない、13:00 。大滝経由の道にも桧伐採地が有りその上部らしい。

竜爪山からの縦走路の名物なら仕方が無いのだが!笹漕ぎ現場

今度は更に手強い藪こき、10分を費やす笹漕ぎ、途中息切れしそうになります、枯れた葉がホコリを発している、通行にはマスクが有ると良いかも!笹漕ぎを終え緩やかに下って、まったく笹の無い世界、この差はハッキリ、杉林の下には笹は育たないのでしょうか、13:10 雑木林のピークを越えて突然登山道不明、ここは今までの尾根を捨てて、左折する所です、左斜面は密林のような杉林、暗い不気味なところ、少し登ると再び笹漕ぎ、ここは短い笹で問題ない所。

抜けると、美林の尾根、自然林です、直ぐに植林の杉、このような高い所まで良く植林したなと感心、左が雑木林・右が杉林で、ここは美しい散歩道でルンルン気分、先ほどの不気味な箇所とは大違い、難所を過ぎれば必ず満足の雰囲気が待っている。

印象深い樹林を通過

 そんな林の鞍部に俵峰分岐が現れる、13:47 俵沢バス停からスタートするとここに登って来るらしいが、人の足跡は無い、ここから真富士山へのコースで今日最高の急登が始まる、可愛い道標「真富士山」が木に吊るされ、13:50 この道標を見て気分的に傾斜の緩みを感じる、そしてだんだん心地よい登山道になってくるが、なかなかピークが見えてこない、美林です、おそらくこの辺りが真富士山の最も美しい尾根道だろう。

天候の悪い日でも、この美林、晴れた日に歩きたい

ゆっくりゆっくり登りたいところ、勿論疲れも出てゆっくり登るしかないが、ようやく平坦になって平野からの登山道が合流、人の声が聞こえ、真富士山山頂に到着。14:08

真富士山山頂

 関東からマイカーで今朝東京を6:30発、日帰りの男女10数名の団体、一瞬何事が起こったかと思うほどの賑やかな山頂でした(今まで静か過ぎたものですから、ついつい)。

 彼らは第二真富士山を目指す、といってもこの天候、富士山展望は期待できない、青笹と第二真富士山の縦走を次回の楽しみに下山を決める、明日の安倍峠から大光山の縦走で体力保存も大事だ。

14:15 下山 しばらくプロムナード、孤独、詩を作れない詩人になる、ところが直ぐに急降下、第二真富士山分岐(真富士峠)、ここから平野へは左折し尾根道から離れる、団体の女性人は第二真富士山をパスし平野へ、富士山の見えない第二富士山は魅力が無いのでしょう、リベンジすれば良い。

直ぐにヲイ平、山頂手前で出合った登山道はここを左に登って行く道らしい、従がって彼らはここで先ず左に登って、真富士神社、真富士山山頂、そして第二真富士山を経てここに戻ってくるコースを取ったのでしょう。

 枯れた沢を横切って、下流で滑を見る、綺麗な流れです、

奇麗な流れ

 杉林が切れ展望の良い所、その後急降下、再び展望、まもなく林道出合、てくてく1時間半、時には美しい渓谷、こんな高い所にワサビ田、平野まで1`地点と記された登山道入口、この入口に入る、短距離、危険箇所は無く、むしろ古道で印象的な雰囲気です。

再び林道に出て10分程でバス通り、軽自動車の人に道を聞くと指差す方向にバス停、平野バス停です、現在17:05、 バスは18:14発梅ヶ島行き、1時間の待ち、辛いのは冷え込む寒さ!

 

ピッタリやってくる静鉄バス、一分の狂いも無い、飛び乗ると乗客は1人、ふと右下を見ると今夜、お世話になる、よしとみ荘を通過、バスの運転手さん「引き返してくるから待っていて!」と次のバス停で降り待つ、「今日は途中で引き返し、バスを置き、明日また取に来ると」の事。

 

よしとみ荘の入口で降ろしてもらう、20011230日山伏の下山時家内と二人日帰り泉をお願いした旅館、広い庭が印象です、バスから降りると若旦那がお出迎え、今夜は私のみ、とても1人のお客を迎える雰囲気ではなく、大勢のお客を向かえるような雰囲気、疲れと寒さで疲労を隠し切れない私に先ず食事、暖かい部屋と食事。ふと気付くとまだ雨具を付けている自分!

明日の予定を良く聞いてくれる若旦那、安倍峠から大光山の様子を聞かせてくれる、おばあさんのお話ですと、先週は七面山を一日で越えた人がここに泊まったそうです、そのせいか、「七面山に行くのかい」と何度も聞かれてしまった。

梅ヶ島温泉の温泉、今日の疲れを取ってくれる、明日は朝食7時、布団にもぐれば朝までぐっすり。明日はいよいよ安倍峠に向かいます。「梅ヶ島温泉・安倍峠から大光山

 

関東近辺の山を紹介するガイドブックに、真富士山は竜爪山と並び静岡市民に親しまれてきた山だとある、真富士山は標高1343、第二真富士山標高1402bである。このさらに北に青笹山(標高1550b)があり360度の大展望で富士山が良く見えると知られている。 今回は竜爪山から駒引峠を経て縦走、富士見岳を過ぎた辺りから、笹漕ぎは有ったが、良く歩かれており、快適でした、特に俵峰分岐から山頂までの美しい美林の稜線は印象的でした。 次回訪れる機会があれば、青笹山との縦走で第二富士山を踏んでみたいと思います、快晴で富士山の美しく見える日に!

 

 

HP:わたしの天気予報