上州の山 谷川岳への入口 大峰山(標高1255b)吾妻耶山(標高1323b)

 

日程:2004424日(土)大雪後晴れ

 

 

JR上越線上牧(かみもく)駅の東には玉原湿原・迦葉山(かしょうさん)・上州武尊山などが有る、西に大峰山(標高:1254b)と吾妻耶山(あずまやさん 標高:1351b)が並ぶ、谷川連峰の近くに位置する、吾妻耶山は残雪の谷川連峰を望め素晴らしい。今日は大峰山から吾妻耶山を歩いてみます。

 

コース   

 

佐野市­=(国道50号)⇒渋川市=(国道17号)⇒月夜野「上津大原」=(国道291号)⇒上毛高原駅2:00=(月夜野猿ヶ京温泉線)⇒2:18大峰沼登山口駐車場6:10−(0:15)→古沼分岐6:25−(0:10)→大峰沼からの沢6:35−(0:05)→大峰沼6:40−(0:10)→一周路と登山道分岐6:50−(0:10)→大沼越7:00−(0:40)→NHK中継所ピーク7:40−(0:01)→大峰沼分岐7:41−(0:05)→展望台ヤグラ7:45−(0:10)→大峰山山頂7:56−(0:25)→赤谷越峠8:20−(0:26)→仏岩コース8:46−(0:10)→ノルンスキー場分岐8:55−(0:05)→9:00吾妻耶山山頂9:20−(0:05)→ノルンスキー場分岐9:25−(0:10)→ノルンスキー場分岐(赤谷越峠下)9:35−(0:05)→ノルンスキー場上部9:40−(0:10)→ノルンスキー場中間9:50−(0:10)→ノルンスキー場から林道10:00−(0:15)→林道分岐10:15−(0:05)→大峰沼10:20−(0:15)→古沼分岐10:35『古沼一周』−(0:20)→古沼分岐10:55−(0:05)→11:00大峰沼登山口駐車場⇒帰宅

 

 

月夜野から谷川岳に向かう国道291号を谷川岳方面に遡る、関越自動車道月夜野ICで降りる場合でも国道17号へ一度入った方が解り易い。

国道291号は真直ぐJR上毛高原駅に向う、国道291号はT字路でr271を右に見送り、左折するとJR上毛高原駅の手前(みなかみ町月夜野交差点)を右折してJR上越線を越え、坂を上がってすぐ大峰山の道標が出る、注意しないと見過ごす、左折し急な坂を登る、舗装されたr272(赤谷湖に向かう)で広い、まもなく「小さな道標で大峰沼方向」が示され右折する、未舗装の道になった大峰沼登山口駐車場に着く、トイレが有って、トイレの裏に大きな駐車場が有る、10数台は楽に停められる 2:18

 

仮眠し、予想もしない出来事!目を覚ますと大雪、激しく降ってくる、5時にスタートを予定したが1時間様子を見た、私以外に一台の車が停まっていたが、動く様子は無い。

つくば市から、遠征して来たのだから、大峰沼まで行ってみる事にした。駐車場の奥に登山道があって、広い道で舗装されている、白銀の世界だ、樹林帯で雪は避けられる、まもなく古沼入口、そのまま先へ、沢が流れ越えて行くとバンガローが幾つか散らばって建ち、大峰沼が見えてくる、大峰山のコースはここで二分する。

 

 

右のコースは下山とし、一周遊歩道を左に取って、雪化粧の美しい湖は浮島もあって美景である。大峰湖に着き、思案するが先へ進んでみる、先ほどの沢の流れ出すダムを越え、樹林に入ると一周コースと登山道の分岐になって、緩やかに登山道を登る、雪で笹が道を邪魔し歩き難い、積雪は10cmを超えている。水槽の前で道が雪に消される、探すと小さな沢の向こう側に登山道を見付ける、道は上に向かっている。

 

 

雪が無ければカタクリが見られるところだが、直ぐに急登がはじまって、階段に取り付くと雪の中に数輪のカタクリを見る、寒さで蕾状態だ、確かにここにも春がやって来て、今日はたまたま谷川連峰を超えてきた雪の荒し、自然のいたずらである。

大きな岩の前に出て、登山道は大岩を左に巻き、登り切ると大沼越で湯宿(ゆじく)へ別れている。

 

 

先ほどの大岩の上部に着き、大峰沼が雑木林越に眼下に見えてくる、上下の無い尾根を進む。やが て大きな石の間を登って行くようになって大きな松が立つピークに着く、前方に高い峰が見え、80段程のアルミ製の梯子を下る、積雪で覆われている。

 

キッレ状の鞍部に下って、今度は半分程の階段をよじ登る、ここにも大木の松が立っている。まもなくNHKなどの電波塔の建つピークに着く、展望は良いだろう、雪は止んだが、雪雲は厚い。上州の武尊山や三峰山が美しいと言われるが、期待できず。

 

 

建物の裏に回って、先に進むと大峰沼から登ってくる登山道が合流する。ここから林道のような広い道が続く、ほとんど登り下りが無い。展望台に着く、ヤグラが建って上に昇って見たが展望は雪雲のみ。すぐに道標が建つ大峰山山頂で、道標がないと山頂とは思えない所だ、展望は無い。標高:1254bで奥多摩の大岳山は1267b、丹沢の大山は1252b、武甲山は1295bと比べ、大峰山と呼んでいる、近畿の最高峰大峰山の八教ヶ岳1915bもある、検索「大峰山」⇒「大峰山は奈良県の南部にある山。現在では広義には大峰山脈を、狭義には山上ヶ岳(さんじょうがたけ)をさしていう」。

 

 

ここからは、歩く人がと減るのか狭い登山道になって緩やかに下る、カラマツの多い樹林になって、前方に吾妻耶山が見えてくる、石の多い登山道を通過し、赤谷越峠に着く。

 

 

標高:11927bで赤谷・高原千葉・大峰沼への道が左右に分かれ、右に行っても大峰山に通じるが、ここは真直ぐ山頂を目指す。この道は中腹コースである、急な坂を登ると大きな岩、ハンバーグの様な形をしている。

 

今度は登山道がジグザグになる、登り切れば山頂かと思う、だがピークになって、なだらかになって、樹林帯が続く、仏岩コースの分岐を右に行く、道標が要所・要所に建ちありがたい。

 

 

ほぼ水平な登山道が続き、春が戻れば美しい所です、ノルンスキー場分岐見送って登り切ればあっけ無く、大展望の吾妻耶山山頂に着く。

 

 

大きな三つの祠が整然と並び、信仰登山の象徴である、江戸時代末期に建立され常夜灯と石祠である。

 

 

谷川岳は雪雲の中、それでも手前の山々の迫力は素晴らしいものである。

 

 

 写真では迫力に欠けるが、吾妻耶山の山頂に立った人だけが味わえる凄みです!

 

 

 

雪雲は赤城山や上州三峰山からは消え、素晴らしい展望が展開する。上州三峰山は独特でテーブル状の長い稜線を見せている。

 

 

  JR上越線後閑駅から近い上州三峰山のテーブル状の山陵の奥に赤城山が雄大です、並んで袈裟丸山、皇海山、日光連山と見えるのだが、無リ!

 

 

  下山はノルンスキー場分岐に戻って、急な坂を下る、途中雪が登山道を隠し探しながら下る、スキー場の上部に下って、また樹林に入り、岩場で道が解らない、多少感を働かせどうにか抜けると、今度はスキー場のゲレンデに飛び出し、反対側に渡る、スキー場の上部を通過して行く。

  ノルンスキー場の建物と水槽の前に迷う人の為に「大峰沼」の標識、これを見て、深い樹林に入り込む、林道が続き、しばらくして「大峰沼」の標識を左に入って行くと登山道になる、ここは更に暗いイメージだ、そう長くは続かない、大きな湖面の大峰沼湖畔に出る。

 

 

朝の風景とは全く違った春本番の姿だ、新芽のカラマツが水面に映っている。古沼分岐から古沼を周遊、林床にショウジョウバカマが可憐に咲き、湖の周辺にはエンレイソウなどが静かに咲いている。

 

 

 

古沼はモリアオガエルの生育地で6−7月の梅雨時には一匹の雌に複数の雄が重なって産卵をする珍しい珍事が繰り広がるという。

 

 

  すっかり雪が消え、再び春!登山者も増えてきた、彼らは早朝の雪化粧を知らない!駐車場は10数台の車で埋まっている、トイレの前も止められ、林道脇にはみ出している。

 

車で上毛高原駅へ下る、快晴になって赤城山や上州三峰山が雄大。その上州三峰山の登山口河内神社駐車場を探す。なかなか登り口が解らない。

 

HP:わたしの天気予報