湯元温泉から白根沢コースを使って天狗平を経由、下山は五色山経由で中曽根コースを下る

日光白根山(標高:2578b)  真夏の日光白根山

 

日程:2005827日(土)曇り後晴れ

 

 

 

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日光白根山 コマクサ

 

日光白根山(奥白根山 標高2578b)を湯ノ湖から天狗平・前白根山(標高2373b)を経て登り、下山は五色山(標高2379b)を経て、中曽根を急降下し湯ノ湖へ戻りました。

 

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妖精の現れそうな 弥陀ヶ池

 

 

2003年7月26日の日光白根山はハクサンシャクナゲの綺麗な季節でした、今日は五色山と中曽根を初めて歩く楽しみ、台風11号が三陸沖へ去って、台風一過の期待、それになんと言っても山々と湖・沼に囲まれた日光白根山は魅力がタップリです。

 

天気予報は快晴、ただ午後から雷の予報でしたが、前白根山〜日光白根山はガスに包まれ、期待の展望は視界ゼロ。日光白根山から弥陀ヶ池・五色沼・五色山の間では良く晴れました。

 

多くの登山者は、日光白根山山頂からの展望を期待し、山頂は満席でした。日光白根山の登山の楽しみは、湯ノ湖・中禅寺湖・菅沼・五色沼・弥陀ヶ池の美しい湖と深い針葉樹林と広葉樹林の美しい森、特にダケカンバとシラカバ。

 

下山して湯ノ湖や戦場ヶ原は通過すると、夏最後の休日で大勢の観光客で賑わっていました。

 

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日光白根山山頂のトウヤクリンドウ

 

コース

 

つくば市2:45=(国道294408120号)⇒5:30湯ノ湖ビジターセンター前無料駐車場5:35―(0:10)→中ッ曽根白根山登山口5:45―(0:20)→日光湯元スキー場入口6:05―(0:15)→湯元代4リフト6:20―(0:10)→白根沢出合6:30―(0:10)→歌碑の白根登山道道標6:40―(1:25)→白根沢源頭(分岐)8:05―(0:05)→天狗平8:10―(0:30)→8:40前白根山8:50―(0:05)→五色沼分岐8:55―(0:05)→小さなピーク9:00―(0:05)→9:05白根隠山分岐9:10―(0:05)→避難小屋9:15―(0:05)→日光白根山急登取付点9:20―(0:40)→砂礫の主稜線(コマクサ群生地)10:00―(0:20)→10:20日光白根山山頂11:00―(0:35)→11:35弥陀ヶ池11:40―(0:02)→弥陀ヶ池側五色山分岐11:42―(0:13)→五色沼側五色山分岐11:55―(0:01)→11:56五色沼12:04―(0:01)→五色沼側五色山分岐12:05―(0:15)→弥陀ヶ池分岐12:20―(0:25)→12:45五色山12:50―(0:20)→13:10国境平13:20―(0:10)→太郎山・男体山・湯ノ湖の望台13:30―(0:30)→湯場見平14:00―(0:25)→五色沢出合14:25―(0:10)→中ッ曽根白根山登山口14:35―(0:10)→湯ノ湖ビジターセンター前無料駐車場14:45⇒帰宅

 

日光白根山「奥白根山」の登山は、日光市の世界遺産・神橋辺りからスタートと言っても言い過ぎでは無い。いろは坂を昇るに従い、男体山が雄大に見え、明智平から長いトンネルを抜けると中禅寺湖、男体山登山口の二荒山神社は標高1280bで、日光市南方の鳴虫山標高1101bより高い。

 

早朝の中禅寺湖は散歩中の人が多く見られ、竜頭滝を過ぎ、さらに標高を上げ戦場ヶ原、朝の霧がなんとも言えない美しさ、時々男体山が霧の中から姿を見せることがある、まもなく湯ノ湖入口、釣り人で賑わっている

 

ビジターセンターの玄関、その前の道路向い側に無料の大駐車場が有り、トイレもある。湯ノ湖からスタートする登山コースは、刈込湖・切込湖コース、湯ノ湖を周遊し戦場ヶ原へコース、そして日光白根山へは2コースで今日は登りに白根沢コース、下山に中曽根コース両方歩くことになる。

 

駐車場からノンビリ車道を進む、何処かで白根沢・中曽根コースの案内が有るだろうと旅館街を離れると、「白根山登山口」の大きな道標、200b先に中ッ曽根登山口と示されている、スキー場を通過しないので変だと思い先に進むと中曽根登山口届ポストを見付け、間違いである。下山はここに下ってくる!直ぐに引き返し、日光湯元スキー場入口へ入りホッとする。

 

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戦場ケ原の奥に男体山がクッキリ

 

ここで再確認、登り:天狗平経由コース(白根沢コース)、下り:中曽根コースを再確認する。

 

スキー場の中へ入り、ゲレンデを登る、振向くと男体山が雄大に望め。ゲレンデは緩い坂で、マーガレットの白い花が咲き、ときどきアザミ、まもなく第4リフトになって、沢の音が大きくなり、ゲレンデの上部末端、荒れた道になって、水の流れない白根沢に出合い、左に折れ、本格的な登山道になる。

 

登山道は右に白根沢を見ながら登る。

 

歌碑、立派なもので、雪崩で遭難した登山者を悼む石碑。この辺りは沢に水が流れている、直ぐに沢から離れ、尾根状に飛出る、谷の向い側に金精道路が見え、湯元が広がって、その奥に男体山が雄大な姿を見せている。

 

木の根を頼ってよじ登る、登山道は深い溝になって急登の連続、汗はドット噴出したころ、ようやく深い溝から開放される。綺麗な針葉樹林帯に変わる、登山道は急登で、樹林の根に沿ってジグザグに付いている、深い樹林のお陰で夏の日差しが当らないのが嬉しい。

 

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厳し登り続く

 

針葉樹林の原生林の中にシャクナゲが続くようになってくる、花期に通過したい。登山道の筋もしっかりするが、ここを抜けると水に流され深い溝のガレ沢になる。ガレ沢は長くは続かず抜けると美しい樹林帯の斜面になる、ホット一息付ける所だ、小鳥のさえずりも耳に入って心地よい。

 

さらに急登は続き、やや緩くなって、道標が現れる、左方向が外山、右方向が前白根山だが、真直ぐ林を抜けるとシャクナゲの茂る斜面になっている、花期に訪れたいところです。

 

しばらく平坦な樹林帯で、シャクナゲの見事な大木とまだ幼い林が密集している、花期(ハクサンシャクナゲは6月下旬から7月中旬)に訪れたら素晴らしいであろう。2本目の道標周辺で群落に驚き、さらに3本目でもっと多くなって感動。

 

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ハンゴンソウ

 

ハンゴンソウの花が多くなって、明るくなり、再び傾斜が増す、外山鞍部までの急登に比べると少しは楽である、広葉樹林帯、白根沢源頭(分岐)の道標が見え、少し下る、この上部がハンゴンソウの大群落で最上部はシャクナゲ、左の斜面はシャクナゲ、白根沢の筋に沿って登り切れば天狗平に到着。小さな砂地の広場で樹林に囲まれ、腰を下ろすような岩やベンチなどは無いがホット一息付くには良い所だ。

 

天狗平を離れ、緩やかに斜面をトラバース、ダケカンバの美しい林で、林床にはシャクナゲが密集しとても美しい、登山道にマルバダケケブキが現れ、ひっそりと道標が立つ広場に到着。この広場を過ぎ、再びゆるやかにハンゴウソウに囲まれた登山道を登り切れば、砂礫の尾根に飛出る、足元に背の低いハクサンフウロが咲いている。

 

日光白根山の展望が良い尾根だが、ガスで白根隠山方向が見えただけ、広い尾根で庭園のような美しいところで、ダケカンバとシャクナゲが自然の庭木である。

 

樹木が無くなって前白根山山頂に着く、日光白根山(奥白根山)が豪快に見える所だが視界ゼロ、それでもちょっと待つと眼下に五色沼が神秘的な姿を現し、振向くと遠望だが中禅寺湖が意外と大きく見えている。

 

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中禅寺湖が見える

 

前白根山山頂から五色山へのコースが分かれている、砂礫の斜面を避難小屋・五色沼方向に下る、すぐに凹み地点で広い草原、五色沼への道を見送って、小さなピークへ登り返す、ピークからの中禅寺湖の眺めは美しい。ピークを下りと直ぐ白根隠山への白錫(しろすず)尾根分岐で右に折れ避難小屋へと急降下してゆく、カニコウモリが多く、苔の生えた暗い樹林帯。

 

避難小屋の前は三差路で五色沼・日光白根山・前白根山へと分かれている。左に折れ草原を行くと、道標を見て右に折れ細いダケカンバが密集する樹林に入り、大きな岩の間を登って行く、直ぐに樹林から抜け、眼下に五色沼が見えてくる。

 

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日光白根山の急登の登山道から神秘的な五色沼

 

オヤマリンドウ、イワオトギリ、トリカブト(背が低い)、ハクサンフウロ等を見ながら登ると、砂礫の稜線に出て、右の斜面にコマクサが咲いている(既に花期は過ぎているが)、意外と気付かず過ぎる人が多い。

 

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コマクサ もっと早めに訪れた

 

平坦になって、アカモノの実の撮影に熱中のご夫婦、その側にトウヤクリンドウ。

 

まず一つのピークを越え、鞍部に下って日光白根山山頂へ、大展望を期待したがガスで視界ゼロ。台風が関東平野を通過する場合は北の高気圧と南の高気圧が日本付近に有る時でスッキリした台風一過は難しい。時々頭上に青空が覗くので昼食を取りながら待つが雄大な展望は期待できない。

 

登って来た方向とは逆へ下って、鞍部からまたピークに登って、座禅山・七色平・弥陀ヶ池方向に急降下する、一度肩の岩稜に下り大きな岩を回って、ルンゼ(岩と岩の間)を下る、最近綱が張られ、その綱に沿って下れば安全、草つき斜面になれば危険は少ないが、どんどん登って来る人がいるので足元には注意が必要、岩を転がり落とさないように。

 

シャクナゲの大きな群落を見ながら下るようになって、弥陀ヶ池、その向こうに菅沼が見える、前方に五色山の稜線が前白根山へと続く。五色沼も見え出すと、最後のダケカンバの林に入り、深い溝を下れば、座禅山との鞍部、お花畑が広がる。ここで丸沼高原をロープウェイで下る人は座禅山に登って行く、弥陀ヶ池と左斜面のお花畑を見ながら、水に流されて深い溝になった登山道を下れば、弥陀ヶ池の岸に下る。神秘的な湖面に回りの木々が映って美しい。

 

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美的な光景が続きます

 

広い砂地の岸から右上空にガスの切れた日光白根山山頂を見上げながら、五色沼へ向かう、ズミの林を抜けると、五色山へ登る分岐のある高原状に出る、ここから五色沼に下る。

 

丸山高原からロープウェイを使って日光白根山を登った後、避難小屋へ下って五色沼経由の登山者が登って来る、五色沼から弥陀ヶ池への登りは急だが、下りは木々の枝を利用すれば楽である、五色沼が木々の間から見えると五色沼の広い湖岸に飛出る、五色山の分岐を見送って五色沼湖畔でのんびり。背の低いハクサンフウロがここでも沢山咲き誇る。

 

五色山分岐に戻って、急登、途中の岩場で休憩、五色沼とその奥に白根隠山が見事だ、さらに急登すると弥陀ヶ池からの登山道が合流し、シャクナゲの多い林、美しく笹に覆われた斜面を登ると、展望は一気に広がって、日光白根山の荒々しい山容、五色沼の輝き、その向こうに避難小屋、更に奥に白錫尾根が続く。ふと目を左に移すと小さな沼、青空と白い雲が移って、足元に空が広がっているような錯覚を覚える、何と言う名前の沼だろうか?

 

やや平坦になって、広い岩場を登れば五色山山頂。日光白根山から前後して歩いた男性が休息中、彼は金精峠に車を止め、金精山を経て五色山へ急登、前白根山へ登って、後は私と同じコースとの事。

 

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五色沼を見下ろす

 

五色山からの展望も素晴らしい、太郎山と男体山、日光白根山、五色沼が一望、前白根山へは稜線が続く。なんと言っても男体山の大きい山容は印象的、美しさでは太朗山の方が優れている。

 

山, 屋外, 空, 自然 が含まれている画像

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日光連山が見えてきた

 

五色山山頂から湯元へと下る、金精峠は国境平まで同じ道、しばらく笹に覆われた登山道、太朗山・小真名子山・大真名子山・男体山と並ぶ光景は飽きない、樹林帯に入り、抜けると金精山方向の斜面になって急降下、思った以上に下る、三差路の国境平に下る、中曽根分岐。金精峠へ向かう男性とここでお別れする。

 

 

中曽根(なかつそね)に取付く、この尾根は湯元に向かってダイレクトに急降下する尾根、右に今朝登った外山・前白根山の稜線、左は金精山から温泉(ゆぜん)ヶ岳の稜線、前方は湯ノ湖・男体山・太朗山の奥日光の代表的な景色を眺めながら下って行く。

 

ここからは地図上に時間の表示が無いから通過時刻を追記します!

 

13:20 少し登り返し、前方に男体山と太郎山を見て下る。左には温泉ヶ岳が茶色の岩壁を見せている。下るに従って足元が見えない笹道、朝ここを登らなくて良かった、白根沢コースは笹が無く露で濡れる心配は無い。13:30 湯ノ湖・男体山初め日光連山の好展望地を通過、13:55 胸の辺りまで笹に埋まる、深く溝になった沢状の道も有る、14:00 湯場見平の標識に到着。特に何も無い、ただの笹に埋まった斜面。

 

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深い笹に囲まれた中曽根の登山道から湯ノ湖を望む

 

ここから笹からは開放されるが、今度は急降下 大きな岩が作る階段を下る、登山道は荒れている、14:25 ようやく平になって、白根沢の沢音が聞こえる、枯れた沢を横切ると樹林帯の静かな床、針葉樹林と雑木林を抜け14:35 朝間違えて立寄った中曽根登山口に飛出る。中曽根登山口からはスキー場のゲレンデを歩く所は無く、難なく旅館街に入り、車を停めた駐車場は直ぐである。

 

わたしの登山話