赤城山のお隣り小丸山 (標高1676b)袈裟丸山(前袈裟丸山) (標高1878b)
寝釈迦象とアカヤシオツツジの群落を巡る

2005年5月28 シャクナゲとアカヤシ シロヤシオ
ミツバツツジ ヤマツツジ

日程 2003517日 曇り


小丸山の巻道 アカヤシオ

先日2003510日は渡良瀬川と反対の前日光牧場の井戸湿原&横根山を登った、午前中は根本山&熊鷹山のアカヤシオツツジ(2002年)を見に登ったがすっかり散った後だったため足尾町から向かった、井戸湿原にはかろうじてアカヤシオツツジがまだ花を付け可憐な姿を見せてくれた。今回はツツジで人気の高い袈裟丸山へ、まだアカヤシオツツジを見たことも無い友人と登ることにした。賽ノ河原は散り始めだが、小丸山は見頃でした。

コース

つくば市から=(国道294号)=>国道122号沢入=>造林小屋=>3:30林道終点:塔ノ沢登山口4:40−(0:40)−>6:00寝釈迦像−(0:30)−>7:30避難小屋−(0:05)−>7:45賽ノ河原−(0:40)−>8:30小丸山−(0:10)−>8:43小丸山避難小屋−(0:50)−>9:30前袈裟9:50−(0:30)−>10:20小丸山避難小屋−(1:30)−>11:49寝釈迦像−(1:00)−>13:00林道終点:塔ノ沢登山口⇒帰宅

 

東北自動車道佐野IC方向から、国道50号線で桐生市へ向かう、国道122号線に入り、大間々町を経て、日光・尾瀬方面の案内にしばらく従って走る、桐生発の「わたらせ渓谷鉄道」が、渡良瀬川沿いに走っている、時刻表を確認すると桐生発6:29が始発で、車を小中駅付近に停め、この電車を待つことにすると小中駅7:18神戸(ごうど)駅7:25沢入(そうり)駅には7:36着。

沢入駅は袈裟丸山登山の玄関であり、沢入駅には数台の駐車場がある、早朝沢入駅に車を止め、下山後小中駅から沢入駅に戻る方法もある、ただ、沢入駅から塔ノ沢登山口まで約5`の約2時間、とは言うものの、登り下りの林道歩きが長く効率が悪いので、車で林道終点の塔ノ沢登山口まで走り、塔ノ沢登山口から袈裟丸山を往復することにした。

友人と自宅(つくば市)を0:00に出発、国道294号で北上し、下館から国道50号で桐生に向かう大間々の標識で国道122号、桐生市街を通過し、わたらせ渓谷に入る、道の駅「くろほね・やまびこ」を左に見てやがて草木ダム、小中駅入口(大滝を経て折場登山口への入り口)を過ぎ、沢入駅入口の先に袈裟丸登山口入口の標識を左折、霧が深く5b先が見えない、友人に反対側を確認しながら車を走らせる、人家を過ぎ山道になって塔ノ沢にかかる橋を渡る、暗闇のこの橋ちょっと落ちそう!

やがて造林小屋前に着く、大きな桜の木が立っている、車から降りて道を確める、その先でまた道は二分し、ここが塔ノ沢登山口と折場登山口の分岐、右の塔ノ沢登山口への林道に入る。

塔ノ沢を渡り、今度は渡ってきた橋以上に落ちそう、道は舗装され心配は無さそうだが、時々大きな岩が山道に突き出ている、また橋だ、渡るとここが林道終点、塔ノ沢登山口

友人は車を降りて回りを確認、後からくる車の為に一番良い位置に車を止める、3:30 まだ暗い、明るくなった4:10まで仮眠、明るくなって周囲が見え、近くにトイレもあり綺麗に管理されていた。今日は午後から雨になる天気予報、のんびりできない。


撮影ポイント?

車ゲート横を行く、友人はカメラマン、荷物が重そう、塔ノ沢を始めて自分の目で見た、友人は帰りに撮影するポイントを探しながら登る、5分ほどで登山届箱、奥の登山口につく、ここは数台の車がおける広さだが今は入れない。橋を渡って、ここから本格的な登山道、ダム工事の為に作られた道だろうか広く歩き易い、大きな岩を見ながら沢沿いを行く、美景があって楽しいところである、新緑も深まり、渓谷美は美しい

大木のダケカンバが出てくる、足元にはニリンソウが可愛い、幾つか橋を渡る、沢が三分する所に着く、沢の水は、いずれは利根川流れ太平洋へ、ここはその源流である、橋の上で一休み。やや薄暗いがとても気持ちの落ち着く所です。炭焼きの跡があるというが見つからない。

 
寝釈迦像の周囲にお花が咲き誇る       

ここまでなだらかな道が急坂になって、石の階段状の道になる、登り切ると寝釈迦の案内板、左の巨岩に登る道が有って、上がって見ると、ツツジなどの花に囲まれてお釈迦様がやさしい顔で眠っている、友人も像の大きさにビックリ、さっそく記念写真だ。自然の石に彫られて像の笑顔を拝見、神秘的な美しい姿で静かに横たわっている。

寝釈迦の下は、美しい河原でベンチもあって休憩によいところだ、右斜面にはミツバツツジが満開になっている。小さな橋を渡る、ここからしばらくは、飛び石で塔ノ沢を左右に渡る道になる、急にバイケイソウが多くなってくる。


新旧二つの小屋

美しい沢が続く、山道が沢から離れると沢に流れ込む小さな枝沢が斜面から湧き出ている様子が見える、利根川の源流だと思うとなんだか感無量の気分がする。足元は笹が多くなって、カラマツも多くなり、避難小屋の前に着く、新旧二つの小屋、中をのぞくと綺麗に整頓されている、トイレは離れたところにある。


アカヤシオツツジ

バイケイソウの多い道を登るとすぐアカヤシオツツジが咲いている、ようやく待望の花に合えた。ただ花期は過ぎ半分ほど散っているが美しい、芽が吹き出したばかりのツツジはシロヤシオだろう。ツツジの林を登ると賽ノ河原だ、数多くのケルンが群になって立ち並ぶ、折場登山口の方向がツツジ平になっている小さな地蔵尊が一人静かに立っている、赤城山が見えるそうだが霧に包まれている。


尾根の道標

袈裟丸山の方向に進む、ツツジに囲まれた平らな道だ、まもなくカラマツ林に出る、林床は芝生状になって美しい、ツツジ、ツツジの穏やかな道が続く、また第二の賽ノ河原と呼ばれそうな所につく、ここも多くのケルンが立ち並ぶ、自記雨量計があり、小さな峰に着く、ここもツツジだらけ。


満開、凄い!

下って、今度はやや急な道になる、シロヤシオツツジが一本だけ咲いている。賽ノ河原から小丸山間は急な坂も少なく、ツツジ、リョウブ、カラマツを見ながらにノンビリできるところでした。


これはタムシバ

まもなく小丸山山頂、アカヤシオツツジに囲まれ日光連峰、皇海山を望むところだがまったく雲の中。

  
左:小丸山                                     右:小丸山避難小屋

アカヤシオツツジに囲まれた道を大きく下る、鞍部には小丸山避難小屋が建っている、白樺、カラマツ林が美しい、トイレもある。


一輪のシャクナゲ

ここから笹に深くおおわれた道を緩やかに登る、なかなかシャクナゲの急斜面に着かない、山道脇に桜が満開、草原状になってようやく大木の下にシャクナゲが見られるようになって急斜面の道に取り付く、今年のシャクナゲはつぼみが少ない、つぼみは大きく膨らみ開花は近い、綱を使って登るところもあって、今日のコースで一番キツイところだ、ここは新緑はまだ少し後だ。ようやく尾根に着く、笹原の美しいところだ、山頂は見えない。


袈裟丸山(前袈裟丸山)

大きな桜の木を見て真っ直ぐ進むと、前袈裟山頂(標高1,878b)だ、展望は素晴らしくとあるが霧の中、先行した登山者は3人山桜とシャクナゲが多い、桜はようやく開花したところ、シャクナゲの見頃は少し先だ。

 
笹原が美しい

後袈裟(標高1,908b)方向の山道はシャクナゲの大群落、ただし今年は花芽の数は少ないようです。この雨が何時降っても不思議でない天気、後袈裟には進まないで下山、笹原の美しい中を団体(10人くらい)が登って来るこの後小丸山避難小屋まで50人ほど、その後も50人ほど、やはりアカヤシオツツジの魅力は凄い。


登山道はアカヤシオツツジに囲まれる

小丸山避難小屋から小丸山へ登りかけたところから巻道に入る、凄い!アカヤシオツツジに囲まれた山道になる、今回のコースでここがアカヤシオツツジのポイント、今日は最盛期見頃、ここまで登ってこないと味わえないこの可憐なアカヤシオツツジ!

アカヤシオツツジの群落が終わると小丸山から下る道と合流後は賽ノ河原、避難小屋と下って、美景の沢を楽しんで下る。

 
雨が落ちる前に!
  
車に乗り込むと雨!!!!

駐車場で車に乗り込むと雨が降ってきた、寝釈迦で下山を決めそうなご夫婦に「アカヤシオツツジが賽ノ河原から小丸山にかけて今が見頃ですヨ」と教えあげたら、先に進む事を決めた、雨が落ちてきて、その後どうしたかな?

早朝は、暗闇を走った林道、明るいとまったく心配が無い道でした。

HP:わたしの天気予報