乾徳山登山口(三富村)から国師ヶ原を経て乾徳山―笠盛山―黒金山―牛首―西沢渓谷を縦走 |
日程 :2005年11月19日(土) 快晴
乾徳山山頂手前の岩場から富士山を望む
市営バス |
乾徳山・黒金山を縦走するには、バスを利用したい、バスの時刻を調べると:JRの駅から西沢渓谷間を以下のバスが運行中山梨交通はJR塩山駅から山梨市営バスは山梨市駅(始発は山梨厚生病院)から
乾徳山登山口(国道140号の入口から約2`)に立寄ってくれる便がある登山時刻に関係する便だけ右の表に示しておきました。山梨市営バスが年末年始だけ運行に注意したい。
コース
国道140号(雁坂みち)に入り、窪平を過ぎ道の駅「まきおか」、右に郵便局を見送りと乾徳山登山口入口、左折、約2`で乾徳山登山口バス停、バス停に駐車場(数10台:下山時満席)が有る、トラック一台が停まっているだけ。満点の星空を確認し仮眠。 5時トイレが確認できず、道の駅「まきおか」まで戻る。駐車場(乾徳山登山口バス停)からスタート、徳和川を渡ると直ぐ道標、直進が道満(どうまん)尾根コース(前回は国道140号から車で林道を大平牧場へ)、道路は左折し乾徳山登山口方向へ、民家の間を過ぎ、乾徳山里宮の鳥居から林道に入る。数10b先に10台程の駐車場が有る、この先には駐車場は無い。大菩薩連峰が谷間に見えてくる、大きく右カーブ、Y字路は右へ、続いてのT字路は左へ。この辺りまで車の乗り入れは可能だが、回転する場が無くお薦めできません。左に形の良い山が見え、まもなく乾徳山登山口に到着。この辺りまだ紅葉が残って綺麗です。 登山道に入ると直ぐ細い鳥居を潜る、人気の乾徳山とあって登山道は良く踏まれ整備も整って歩き易い、足元は石がゴロゴロ、小さな沢を横切る、この沢がオソバ沢だろう、まもなく林道に飛出る、横切ってカラマツの葉が敷き詰められた登山道を登る。右がカラマツ・左がスギ林でカラマツの林床は綺麗に刈り込みされ、樹林に囲まれるが意外と明るい。 道がヌカル?直ぐに銀晶水の広場に着く、古い大木が倒れ根本から流れ出る。大きく左折して緩やかに登る、展望も良くなるが直ぐ右折し再び樹林帯、今度は松が多く現れ、雑木林。大菩薩の峰から日の出が昇りそうだが結局道満尾根に阻まれ国師ヶ原まで日が当らない。ようやく前方に双耳の乾徳山が望めるがまだまだ遠望である。そうこうしている内に駒止の広場に到着。樹林に囲まれ展望は無い。ジグザグと登れば富士山が大きな姿を見せてくる、まだ雪の化粧は薄いが朝日が当って綺麗だ、展望は林間でシャッターを押すのは難しい。富士山の良く見える所まで休まず登ることになる。 岩が崩れ落ちた崩壊地を通過、跡形の残る林道を横切る。富士山の姿はまだ林間、朝日に染まった美しい姿は短時間しかもたない、スタート時間の遅くれに悔いが残る。この辺りのカラマツは良く育ち、伸びる前はきっと眺めが良かっただろう。錦晶水に到着。銀晶水に比べると水量は多い、ここもカラマツ林で富士山の姿は林間越し。 背の低い笹に覆われた平坦な登山道、直ぐに国師ヶ原に飛出る、白樺が美しく正面に乾徳山の峰が雄大である。道満尾根からの登山道と乾徳山からの下山道が合流、山頂は直進する。ようやく樹林から抜け富士山を遮る物が無い大展望となり、素晴らしい。右方向には南アルプスの主峰が並ぶ、甲斐駒ケ岳・アサヨ峰・仙丈岳・北岳と並び、間ノ岳へと続き、塩見岳、赤石岳もハッキリ見えている。 登り切ると巨岩の月見岩、前回大平牧場から登った登山道が合流する、富士山の展望は素晴らしい、眼下に甲府盆地、三ッ峠・御坂山山塊が前衛となっている。足元は広いカヤトの草原、直ぐに扇平。ここから再び樹林帯に入る、展望は切れ、岩場の連続する急登、時々登山道沿いに岩場の展望台が有って素晴らしい展望が展開する。大きな岩壁を登り続いて岩の間をすり抜け、大きな岩場に出る、巨岩の斜面を通しての富士山は美景。だが岩壁を横切って行く難所が待っている。ここを横切ると岩の間の梯子を下る、前方に長い鎖が見えてくる、いきなりの長い鎖、一本目(約10b)は難なく登るが、次の鎖は垂直の岩壁で鎖は二本(数b)並び一本は傾斜がほぼ直角の登り、他の一本は比較的(前回は無かった)新しいいが鎖だが、鎖の下部は岩場から飛び出している、手を離すと谷底に転落する、ここを通過しないと山頂へは行けないが、新しい方を選択、足場が安定している方である。
続いて雨乞岩を見送り、前方に乾徳山の山頂が見え、その山頂直下に長い鎖が見えている。手前の岩場から乾徳山の岩壁越しに、国師ヶ岳の姿が雄大で印象的だ。 鎖に取付く、天狗岩、手足を手がかりにしっかり置き登る、約20bの滑り易い岩場(確認はしていませんが岩場の右下にトラバースのルートが有るらしい)。 登り切れば360度の展望台、大きな岩の狭い乾徳山山頂、富士山の左裾野が長く見え素晴らしく息を飲み込む! 南アルプスの北端の奥に真っ白に雪化粧した八ヶ岳、谷を挟んでの国師ヶ岳と北奥千丈岳が雄大で、その奥に金峰山のシンボル五丈岩が目に入る。国師ヶ岳から右の稜線を追うと雄大な甲武信ヶ岳が聳え、木賊山、西・東破風山を経て雁坂峠えと続き、笠取山・飛竜山・雲取山が並び、奥多摩の峰々へと続く、その手前には黒々とした大菩薩嶺が三ッ峠方向へと延びている。 乾徳山から先は訪れる人がグット減るらしい、その方向の黒金山へ向かう、乾徳山山頂直前に登ったような鎖場は無いが、梯子や鎖場が連続する、その上、北側とあって岩肌が凍結しツルツルし油断はできない、鋸状の尾根は左側を巻いて行く、乾徳山の山頂の奥に富士山が見え、実に雄大な景色になっている。 ようやく岩場から開放された所が水のタルで乾徳山山頂を巻く国師ヶ原に下る下山道の分岐、この分岐までは足跡も残っているが、この先は消えている、黒金山へ向かう尾根を行く。分岐から一度下って鞍部、コケに覆われたベンチが針葉樹林帯に静かに置かれている。 針葉樹林帯、次のピークに登ると古い道標が有るが地名は読み取れない、薄暗く展望は無い樹林帯を進む、左に枝道があって立寄る、広い岩場の斜面に出る、ここはすこぶる展望が良く、左には富士山が美しく、真正面には国師ヶ岳と金峰山の五丈岩が一望。登山道に戻って再び樹林帯を進むと、急登になって登り切ると笠盛山山頂だが木々に囲まれ展望は木々の間から。 乾徳山1.5`・黒金山1.0`地点を過ぎると枯木が横たわって歩き難い、登山道は明確だが古道、岩の多い道を急登するとシャクナゲが現れ、枯木の立つ吊尾根状に出る、登山道は木々に囲まれやっと一人がすり抜けられる尾根道、展望は富士山がとても美しい。 乾徳山山頂から樹林帯を歩いて来ただけに嬉しい展望です。この尾根を越えると再び樹林帯、標識が幾つも立っている、大ダオ分岐に飛出る、乾徳山から標識らしき物を見なかっただけに少し異様な感じがする、大ダオ方向の標識には国師ヶ岳の名も書かれている。黒金山は西沢渓谷方向に向かい、古い階段だががっしりした登山道を登り切る、黒金山山頂に飛出る、国師ヶ岳側が大きく見え、山頂の岩場の斜面に降りると左に美景の富士山、実に雄大な姿だ。眼下には大ダオが見える、大ダオからは富士山の眺めが良いと言う、乾徳山を往復する人は良く歩いているらしい。 牛首へ急降下、西沢渓谷方向から登ると泣かされる所だ、昨日降ったと思われる薄い雪道、傾斜が緩むとロープが散乱、さらに下ると牛首に出る、美しい笹原の青笹分岐で、ここからは右に乾徳山の稜線、その先に見事な富士山が見え雄大。笛吹温泉郷に下る登山道へは新しい道標(青笹)が置かれ、良く歩かれているらしい。 樹林に囲まれた緩い傾斜を登る、振向くと黒金山が高く大きく下ったことを知る、前方に高いピークを見ながら下る、心配の高峰を巻いて行く、鞍部地点に最近立てられた標識とベンチが有る、誰にも会わない静かな山奥ではホットする光景。 木々の間から見えるのは奥秩父の山々、また前方に高いピーク、この峰も巻きながら緩やかに登って行く、遮る物が無く国師ヶ岳が良く見える小さな展望を過ぎ、下って登ると木々に囲まれたピークに立つ。ミズナラ天然林(標高1990b)の倒れた標識を通過、シャクナゲに囲まれた岩場を通過、この岩場は展望が良いが富士山は木々の向こう、奥秩父の甲武信ヶ岳が巨大で圧巻。 今日の初めて会った二人の男性、9時頃西沢渓谷をスタートし黒金山を往復するという、一人はカナダ人。彼らを見送ると直ぐに大きな岩峰、ここで昼食、改めて国師ヶ岳を良く見ると天狗岩が見えている、天狗尾根や北奥千丈岳、奥千丈岳が確認、林道も見え白檜平(しらべたいら)で消えている、金峰山はこれらの峰々の後で見えない、富士山の展望はここが最後だ。 直ぐこの先で大きな岩の下側を通過、稜線から離れ急降下、10分ほど下ると登山道が切れる、良く探すと赤いテープが見つかり、90度左折れ急降下になっている、この後はシャクナゲが軌道跡まで連続する、傾斜が緩んで笹原に下る、大菩薩側の展望が得有られる、黒金山3.5`・軌道跡1.0`地点を通過、少し登って行くと尾根道で驚くシャクナゲ群落、しばらく緩やかに下ると突然通行止め。この辺りを紅葉台と言うらしい。 探すが迂回路は無い、通行止めの先にはしっかりした急降下の登山道が続く、ここを登る人は苦労するところだ。まもなくシャクナゲ群落(標高1640b)の標識、急坂なお続く、シャクナゲを見に登る人も覚悟が必要だ、前方に鶏冠山や木賊山の岩場が目に入る。 下の方で人の声、ようやくトロッコ軌道跡に出る、西沢渓谷散策のハイカーで賑わっている。 七ッ釜五段ノ滝に下って滝めぐりがしたい所だが、今の時期は一歩通行になっている、従がって軌道跡を忠実に下る。西沢渓谷入口まで約1時間半、15時には着く、遅れても最終バス時刻には充分間に合う。 左上空に鶏冠山、木賊山が高いく見事、甲武信ヶ岳はその奥で見えない。軌道跡を離れ吊橋、西渓谷入口は直ぐだ、14:35到着 乾徳山登山口経由の山梨市駅方面行きのバスは15:00、塩山行きのバスは15:46。最終バスだと乾徳山登山口バス停を経由しないので国道140号沿いのバス停で降り、約2`の登り道を歩くことになる。 15:00発に乗る、乗客は塩山駅までの男性と二人、バスは道の駅「みとみ」に寄り、若いカップルを乗せる、その後天科温泉(ここは牛首への登山口)、次いで笛吹温泉に立寄って、国道140号の乾徳山登山口入口から乾徳山登山口バス停へ、駐車場は満杯。ここからバスに乗り込む登山者は二人。 国道140号から塩山に向かって国道411号に入り柳沢峠、富士山を望む、雲が富士山を囲みあまり美景ではないが、峠を通過する人は見物して行く。 気温は零下1度、夜中は凍結するだろう、奥多摩湖へと下り、青梅市へ、青梅ではお祭りで賑わっている。国道16号に入る、今日はガラガラ。 |
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