朝霧高原から毛無山 (標高1946b)   下山は大見岳(標高1956b)、タカデッ(標高1921b)雨ヶ岳(標高1772b)

 

日程 20031025日 (土) 晴れ(稜線は快晴)

朝霧高原から毛無山へ登ってしまえば、立派な縦走路が雨ケ岳に続き、さらには竜ヶ岳へと続いている、今日は竜ヶ岳手前の端足峠(はしたとうげ)まで進み国道139号まで下ります。ここ毛無山の近くには、身延山、富士見山、七面山、思親山と人気の山並び、さらに面白いことに、西湖と河口湖の間に毛無山と同名の山が在る、こちらは、十二ヶ岳・金山・節刀ガ岳・鬼ガ岳を縦走するとコースがあり、富士山を一日中眺める楽しいハイキングコースです、勿論展望も抜群、鬼ケ岳は角の岩があって面白い。


毛無山とタカデッキの間から富士山展望

コース

自宅:つくば市20:00⇒野田市=(国道16号)⇒八王子=(中央高速道路)⇒富士吉田IC=(国道139号)⇒朝霧グリーンパーク入口3:40(有料駐車場:500円/日)5:30―>6:15二合目―>6:25三合目―>6:50四合目―>7:15五合目―>7:35六合目―>7:35七合目―>7:55八合目―>8:35九合目―>8:45毛無山山頂−(0:20)−>910大見岳−(1:10)−>10:10タカデッキ−(0:50)−>10:45雨ヶ岳−(1:20)−>12:00端足峠(はしたとうげ)−(0:25)−>12:15東海自然歩道合流−(0:45)−>13:30県境バス停

夜明け前、友人と準備後スタート、ゲートを越えるとすぐ神社の境内に入り、広場があって、ここも駐車場だろうか?

まもなく林道終点、右折し登山道に入る、いきなり狭くなるが、再び林道のような広い道に飛び出る、左に金山沢を見て、すぐ大きな石がころがる、涸れた広い沢を渡る、そこから本格的な急坂が始まる、まもなく地蔵峠への分岐、ここに始めて案内地図、地蔵峠から下部温泉方向への道は通行不能と書いてある、手持ちの地図には実線で示されている。

分岐で右折し、登って行く、雨水でえぐられた山道は石がゴロゴロでも、最近木の階段が整備される所が多いけど、それに比べるとこちらの方が自然で歩き易い、富士山の美しい写真を写したい、私達は富士山が見えるかと常に振向きながら登って行く、時々樹林間に見えるが、厚い雲で富士山山頂は見えてはいない、今日の富士山展望は無理かもしれない!


不動ノ滝

大きな石の間を登り切ると、眼下に美しい不動ノ滝が見える展望台に着く、二段の滝で紅葉に包まれ見事なものだ。友人はここでしばらく撮影すると言う。

友人を残し先に進む、この先傾斜は緩くなるが短く、まだまだ登りは続く、石と枝が頼りの急登、木々の秋色が美しい、見事な紅葉が続く、小さな花のノコンギクの群落、トリカブトが数個咲いている、いきなり笹のトンネル、長くは続かない、足元にイガクリが転がって頭上にはクリの大木、まもなく広場に出る、ここの紅葉は美しい、なにか以前建物でも建っていたのだろうか? 五合目

真夜中の朝3時半に駐車場を出発し、毛無山から下山の人に出遭う「上はガスで展望なし、寒いですよ!」予想した言葉だ、今日は台風が日本に接近する。台風17号の影響がうまくガスを吹き飛ばしてくれる事を期待して登ってきた私達であり、驚く事は無い。さらに彼は「これから下り坂の天候、、」だと言うが、無視して登り続ける、彼と別れた直後、振り向くと樹林の間に雄大な美しい富士山が姿を見せ始めた、「下り坂の天候」を吹き飛ばす光景である。

しかし、まだ六合目、毛無山山頂まで富士山がまってくれるか心配、カメラで捕える場所を探すが木々に邪魔され見から無い!諦めて、とにかく先を急ぐ、苦しい登りが続く、見晴の良い岩が有った、登山道から一歩またぐとその岩に立てる、雄大な富士山が長い裾野を左右に広げ、山頂は薄い雪化粧し、肌は紅色で日が当れば「赤富士」だが、左の裾野に大室山がちょこんと乗っている、右の愛鷹山の上空は雲で見えない。


薄化粧の富士山、長い裾野が美しい

七合目、ちょっとした草原風になる、小休止には良いところだ、八合目富士山展望台がある、大きな岩の上は数人なら座って展望を楽しめる、天子山塊の山々が目の前に展開、富士山の姿は美しい、振り向くと南アルプス南部の山々の展望。大きな声で友人を呼ぶ、彼も頑張って登っている、早く来ないと美しい富士山に会えなくなってしまう。 登山道に戻って毛無山山頂へ急ぐ、九合目南アルプス展望台の大きな岩があって登ってみるが絵に描いたような展望は無く視界ゼロ。登山道は平坦、美しい樹林に囲まれしばらく行くと、毛無山山頂だ、先ほどの展望は視界ゼロに変わっている。

富士山の大沢崩れを見たいが無理のようだ、崩れは年々崩れ、停まらないという、台風17号の影響で、ここ山頂にガスが強く吹き付ける、ただ、富士山頂上付近は晴れている、したがって毛無山に吹き付けているガスが必ず切れる、その期待は大きい、細い登山道が雨ヶ岳方向に向っている、ハッキリした標識は無い。

濃いガスの中だが、雨ケ岳のコースに移る、広い草原で、バラが多い、「このパノラマを大切に」の標識を見送りながら先へ、それにしてもこのバラ、大きな株で今は赤い実を残しているが花期は見事なものだろう!

足元は背の低い笹、濡れるし寒い、上下雨具を着込むがそれでも寒い、展望はアキラメ!うつむきながら歩く、草原から樹林に入る大見岳(標高1959b)らしい、一度下って鞍部、タカデッキの登りで、突然、進行方向右に突然ガス切れ、富士山が美しい姿を現す、大きな枯れ木、真っ赤に紅葉した大木のツツジ、大きな針葉樹越しに数々の名画が飛び込む、振り向くと、忘れていた南アルプスの大展望、甲斐駒ケ岳の峰が白く輝く、白峰三山は日に照って輝く、このような姿は今まで見たことが無い!台風の影響で南アルプス方面は雲一つ無い、その左に塩見岳が独特の姿を、そして荒川三山、赤石岳、聖岳、上河内岳(ツンと尖った峰)、光岳と続く、笊岳も見え、登った山伏は未確認。白峰三山の前には櫛形山がどっしりと座っている。甲斐駒ケ岳の北側には八ヶ岳が木々の間から見える、まさに大展望です。

激しい風はガスを吹き付ける、ただ今日は富士山周辺が快晴、南アルプスも快晴ガスは台風17号の影響で1500b辺りを流れ、山に当たって、1900bに激しく噴き上げる、従って毛無山から雨ヶ岳稜線がガスに覆われる、切れると快晴の山々は見えるわけだ、今日は偶然こんな環境が整った舞台だった。


南アルプスの明峰が飛込んでくる

毛無山から笹の斜面を持つタカデッキ間はとっても展望がよく登山道は良く整備されまったく問題は有りません、今日は一人の男性に合ったのみ、静かな稜線でした。ただ、雨ヶ岳方面から登ると辛い登りが長すぎます、毛無山からが登るべきでしょう。どうやら友人は毛無山から引き返しようだ

大展望のタカデッキ(標高192b)から雨ヶ岳方面に下る、急な坂、暗い樹林、細くて荒れた登山道、一人で歩くには不気味な感じがする、ただ、道に迷うような箇所は無い、樹林越しに南アルプスや八ヶ岳が見える、雨ヶ岳はタカデッキから下ると単なる通過点の草原といった感じだった、富士山側の笹が刈られ、展望は良いが南アルプス側は木が茂って視界ゼロ。


まだ、紅葉狩りは楽しめる

雨ヶ岳にはベンチが無く、枯れた笹にどっかり腰を下ろす、嵐は止み、富士山は510分、、と姿を現す間隔は長くなった、2人の男性が端足峠から登って来た時は、可愛そうに富士山はその姿を見せなくなってしまった。


雨ヶ岳から見えたり隠れたりの見事な富士山

雨ヶ岳から急な坂が始まる、落葉で足を滑らす、樹林が美しい、ときどき富士山が姿を見せる、端足峠の手前まで急斜面の連続だ、竜ヶ岳が美しく、本栖湖も見える、林床が刈り込みされ明るいところに着く、紅葉が美しく真っ盛り、今日の嵐で落ちた落ち葉が赤・黄で美しい。

端足峠手前5分辺りから端足峠へ美しい紅葉の林間を緩く登り、やがて下って端足峠だ、これから竜ヶ岳に登る男女合わせて156人の団体、あの竜ガ岳の階段を上がってゆくのか!

端足峠から5,6分ほど竜ヶ岳方向に行ってみた、富士山展望、お花畑、南アルプスの展望が楽しめます、竜ヶ岳は次回登ることにして、東海自然歩道に下る、ジグザグと荒れた道を下るとA沢貯水池&東海自然歩道分岐、A沢貯水池25分、県境45分とある。

ここから東海自然歩道に入る、竜ヶ岳の山腹を国道139号県境バス停に向ってほぼ水平に通じており、ノンビリと歩けます、左上は杉林、右下は広葉樹林で樹林の間から毛無山稜線が望める、県境に近くなるとその展望が富士山に変わるが樹林越しだ。途中には橋(壊れかけた橋もある)、梯子あるがこの間誰にも会いませんでした、紅葉狩り遊歩にはお勧めです。A沢貯水池分岐から飽きた頃ようやく公衆トイレの広場に着く、県境はここのトイレから0.2`、本栖湖との分岐を通過、国道139号へ出れば県境バス停、国道を本栖湖方向に約300b進むと駐車場&トイレがある。

A沢貯水池分岐から根原の吊り橋から今朝歩き出した麓まで、約2時間、今日は友人がおり、友人の運転する車を待つが、単独ならバスを待つか歩く事になる。

*ガイドブックには毛無山と雨ヶ岳間は登山道が良くないと説明されるがとても快適でした。

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