日本列島は前線が停滞:上州武尊山(標高2,158b) 

日程 2001811日 土曜日 晴れ後雨、豪雨

日程:1998年11月29 武尊山
日程:2001年6月30 武尊山

●コース

 

つくば市⇒440川場野営場440―030→510不動岳との分岐130→625武尊スキー場分岐0307:15前武尊―(010→740剣ガ峰手前030→815家ノ串山(朝日岳)010→825中ノ岳分岐―(005→830笹清水015→855風ノ池や湿原015→915武尊山山頂11:201203家ノ串山(朝日岳)→1250前武尊→1320武尊スキー場分岐→1420川場野営場⇒つくば市

上州武尊山の登山ルートは何本かある、今回は川場から前武尊、剣ガ峰(剣ガ峰山とは別)、家ノ串、中ノ岳の峰々を経由してのメインルートを選択、続いて人気のコースが武尊牧場から避難小屋を経てセビオス岳、中ノ岳と登るコースらしい。

「本州付近に前線が停滞し、東北から近畿にかけては曇りや雨」、但し、前線は南下しつつある、この南下に期待、雨上がりの山頂からの風景はとても魅力である、夜中0:30つくば市を出た、高速道路は、お盆の帰省車で渋滞が昨夜から起こっているが、真岡市から鹿沼市経由の国道352号線、今市からは国道120号線は時々数台がつながる程度で空いている。

登山口まで:

国道120号線は日本ロマンチック街道と呼ばれ、ドライブには楽しい道路しかも温泉場が多い、雨が上がりで人通りが少ない夜中、中禅寺湖周辺にシカが出没する、道路を横断するシカには特に気を着けないといけない、一匹のシカがいきなり横断した、思わず徐行、すぐ後に夫婦の一匹が頭を出す、急ブレーキ!!中禅寺湖の二荒山神社から竜頭ノ滝間はスピードがでやすいところ。

国道120号線は戦場ヶ原にさしかかる、月夜だと夜空に雄大な男体山が浮かぶ、また光徳牧場入口から湯滝間もシカが多く横断する、今日は5頭のグループが横断、車のライトにもあまり驚かず、5,6人の家族が堂々と横断してゆく、動物園や神社周辺ではこの美しい均整のとれた本来の姿を見ることはできない、光った目がとても可愛い。

金精峠は湯ノ湖から金精道路を過ぎると、刈込・切込湖の登山口駐車場がある、金精トンネル手前には日光白根山登山口駐車場(最近舗装された)もある、峠を下り菅沼、弥陀ガ池経由で白根山への登山口(ここから登り五色沼経由で金精峠、前白根山・外山経由で湯ノ湖へ)駐車場がある、菅沼と丸沼間にも白根山登山口があるが、現在は丸沼の先に「丸沼ゴンドラ」ができ、このゴンドラ利用の登山者が増加している。

ここから、白根温泉経由の尾瀬入口までの道路はカーブが多くだらだらと長い、このへんは「とうもろこし街道」と呼ばれ道端で地元で取れた野菜の売店がずらりと並ぶ、尾瀬入口(鎌田:国道401号線)を右に見過ごし先に進むと尾瀬に向かうと見られる夜行バス数台とすれ違う、5,6分で武尊牧場・花咲(はなさく)温泉への標識(平川)、右に大きく曲がり標識に従い、そのまま5,6分走ると武尊牧場・沼田の分岐で沼田方向に向かう、左に道の駅「片品」がある。武尊山登山口入口は片品・川場間のトンネル(背嶺)を抜けてカーブ1,2回の先で、大きな標識「武尊山登山口入口」がある、林道の道幅は一台しか通過できないほど狭い、4,5分で川場野営駐車場に着く。

避難小屋建ち、トイレもある、また駐車場は広く。二台の車が停まり、夫婦・友人同士(若い二人)、私を含め計5人、ご夫婦は神奈川から来られ笑顔で登山道を登って行く。

 上州武尊山へ:

川場野営場を出たときは薄明るい空、今日の雨は心配ない(と思う)、歩き出すとすぐ登山届、キャンプ場跡までは林道が続いている、美林の大きなブナが迎えてくれる、キャンプ場の左を行く、登山道開始だ、不動岳の分岐まではなだらかな登り、途中小さな沢を渡る、分岐は少し広く、沢もある、若い二人は不動岳を経由すると言う。

二人と別れ、大きなブナを見ながら登る、山道はスギ林に入るとキツイ登り、スギ林を抜け明るくなると赤城山や日光の峰々がはっきりしないが木々の間から見えてきた、駐車場から約1時間、急坂が平になる、大木の根に腰を下ろし休憩する。

左には川場スキー場、剣ガ峰山、獅子ガ鼻山が霧の中に見える。

5分ほど下る、鞍部からは本コースで一番ツライ坂が始まり前武尊まで続いている、まもなく右手に武尊スキー場からの登山道が合流、合流点からちょっと先で右手が開け、武尊スキー場リフトの最高部にでる、ゲレンデが麓まで続いている、ここは見晴らしが良く、笠ヶ岳(標高:2058b)と小笠(標高:1950b)の2峰が良く見える、尾瀬・日光方面の山々が見えるところだ。

小さな石像の前に出ると、やっと急坂は緩くなる、石像から10分ほどで標高2,040メートルの前武尊に着く、別れた二人は不動岳からやって来る、先に過ぎたかもしれない。

日光連山が美しいところ、今日の遠望は無理だが周辺の山々は素晴らしい。鉄製の屋根に囲まれた日本武尊(やまとたけるのみこと)が立っている。

前方にこれから立ち向かう川場剣ガ峰(通行不能)を見ながら下降し鞍部へ、以前は剣ガ峰へのルートがあったらしいが今は、剣ガ峰の東側の巻き道を通る、右手が大きく開け武尊牧場など眼下に広がる、剣ガ峰から下る道に合流、岩場を登れば剣ガ峰に立てるがトラバースの道を選択し少し下る。

リンドウが咲いている岩場を通過、再び剣ガ峰の道と合流、目の前に残りの剣ガ峰が続く。なんとこれから進む岩の上でサルがこちらを見ている、見晴らしの岩場に何か食べ物があるのだろうか?

近くで目を合わすと向かってくると言うので、大声を出してこちらから、サルに人間の存在を知らせる、この幾つもの峰々にはシャクナゲの木が多く花期は楽しみですネ。

目の前にこれから進む中ノ岳を経て奥武尊山に続く稜線が続き美しい、笹の道を登ると家ノ串山(標高2,103b)、ちょっとした高原。

まもなく中ノ岳分岐で避難小屋からの道が合流する、中ノ岳の稜線は通らず、中ノ岳の左側をトラバースしてゆく、水量こそ少ないが安定した流れの笹清水、ここまで持ち上げた水を捨て入れ替え、冷たくて美味しい。

大きな岩が出てくると湿原に出る、数個の池(三ッ池、風ノ池、鳳池(おおとりいけ)?)。

ここから再び登り、前武尊より一回り大きな日本武尊が立っている下を通過、武尊の立つ岩場の上は大きな岩の峰で中ノ岳から川場剣ガ峰・前武尊の稜線が美しい、数分で武尊山山頂(標高:2158b)に立つ、先にスタートしたご夫婦が笑顔で迎えてくれる、あれ若い二人は見えない(不動岳経由は30分後に到着する)。

川場スキー場から西峰・剣ガ峰山を経て登ったという男性、山頂は静か。

期待の360度の展望、谷川岳や日光・尾瀬の展望は雲の中だが、山頂から中ノ岳を経て剣ガ峰に続く稜線が実に美しい、眼下には登って来た山道に三ッ池が光っている。一等三角点の山頂には方位盤が置かれ、谷川連峰、奥利根山脈(武尊山の仲間)、至仏山・燧ケ岳・笠ヶ岳の尾瀬の山々、日光白根山、皇海山、草津志賀の山々、富士山の文字が刻まれている。

山頂は気持ちがいい、武尊牧場から2人、武尊スキー場(オリンピア)から4人と登ってくる、裏見ノ滝から登ってくる人は今日は見かけませんでした。

若い二人らと山の話題、明日は袈裟丸山に登るという青年、友人をさそっての武尊山だという、谷川岳を一目見ようと約2時間待ってみたが、これ以上雲は晴れそうも無い、残念だが下山開始、三ッ池で若いカップル(川場野営場から)が登ってきた、中ノ岳分岐では年配夫婦が休んでいる、空模様が一段と悪くなり、ポツポツと雨が落ちてきた、剣ガ峰で合ったサルの姿は無い、大雨を嫌ったかな!

トラバースしてきた岩登りに挑戦して見た、鎖を使い一段二段と登り、鎖でつながれた梯子を上って見るとさらに険しい峰がまっている、展望は最高です、晴れていたら楽しいところでハイライト、雨が多くなってきて滑るので元の登山道に戻る。

今日は武尊オリンピアスキー場で何らかのお祭(武尊音楽週間?)が行われて若者が大勢集まって賑やかだという、その太鼓の音(?)が下から聞こえてくる。

尾瀬を持つ片品村、ここ武尊周辺は尾瀬とは異なった山容イメージを感じます。

雨が止んだ、前武尊でノンビリして油断、再び雨が落ちてくる、のんびり出来ない、武尊スキー場分岐を過ぎる頃、さらに激しさを増してきた。

落ち葉の多い斜面だから雨が降っても直ぐには山道に水が流れ出さない、しかし、不動岳分岐の沢は激しい流れになっている、「雨が降れば、小川ができ、、、」の歌が頭をよぎる、山道は斜面から流れ出る水を集め小川になってきた、キャンプ場跡からの車道はすっかり小川、激しく水が流れ出し車道を削ってゆく。途中、流れを右の谷に流れるように溝を掘ってみた、少しはそちらに流れ出した。

駐車場の着く、朝の3台に若いカップルの車が増えただけ、神奈川のご夫婦も途中で雨に会い、着替えを済まし、日帰り温泉に入り、沼田ICから関越自動車道で帰宅だと言う。

車から着替えをもちだし、避難小屋に飛び込み、急いで、下着まで濡れた、真夏なので体温は心配ないが全部着替えさっぱり、これで身体は安心だがまだゆっくりできない、危なそうな林道を早く通過しないと、川になった激流に林道が掘られ通行不可能になる、ここの林道は最近土を盛ったところがあるから特に心配、駐車場と道路の中間:予想したことが的中、通行が危ないところがある、車を止め一番安全なところにタイヤが乗るようにコースを定め慎重に通過、車体の何処かが石に当たったが問題なく通過、やれやれ!!道路に出てようやく一服。

きっと、後から下る二台は一般車(確か若いカップルの車はパルサー:私の前に停まった車)、つらい選択になったかもしれない、タイヤの幅が少ないと土砂に流されるからだ、この林道の登りはヨイヨイ、帰りはコワイになるから気を付けたい。

道の駅「片品・花咲の湯」、豪雨で大勢の人が行き場を失いここに集まってきた、湯は混んでいるらしい、地元の若いお奥さんが野菜を売っている、トウモロコシ・キャベツ・トマト・ナス・枝マメ・カボチャ・・採りたてのトマトを買う(5200円)、塩をふりかぶりつく、美味しい。

国道120号線で金精峠にきてようやく雨が上がる、白根山の登山口駐車場で仮眠、2時間はぐっすり、夕方の湯ノ湖・戦場ヶ原・中禅寺湖は雨上がりでとても良い感じ、「いろは坂」車間距離100b以上と離れて安全、もちろん観光バスにも合わない、日光市、鹿沼市、真岡市、下館市も混雑なし、久しぶりに車間距離も充分・スピードは快適なドライブを楽しみました。車間距離を充分取るには前後の運転手が同じ気持ちになれないといけない、波に乗れない遅い車がいるとだめ、暴走する車は問題外、だれしも、安全で快適なドライブをしたいものです。登山は行き帰りの運転が一番大切。

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