常願寺コースを登って小田城コースから下る  宝篋山の湧水を訪ねて
小沢集落の共同井戸・蚕影神社・白滝神社・宝篋山(標高461b) 富士山と筑波山・加波山が良く見える山

日程:2014318日 (火)晴


宝篋山にも春一番が! 筑波山の上空に重い雲

コース

つくば市城山10:00(国道408号・R14)11:05小沢集落の共同井戸・熊野神社11:08=(R138)⇒11:27蚕影神社(こかげじんじゃ)11:47=(R139・農道)⇒六所皇大神宮第1駐車場11:59―(0:29)→六所ノ滝12:28―(0:46)→13:14白滝神社13:28―(0:28)→ふれあいの里近くの湧水13:56―(0:29)→六所皇大神宮第1駐車場14:25=(農道・R139・国道125号)⇒14:50宝篋山小田休憩所15:00―(0:20)→沢の小道道標15:20―(0:10)→宝命泉15:30―(0:12)→くずしろの滝15:42―(0:03)→純平歩道分岐15:45―(0:18)→尖浅間山頂16:03―(0:31)→宝篋山山頂16:34―(0:06)→16:41おみさらし16:45―(0:12)→硯石16:57―(0:12)→純平報道分岐17:09―(0:13)→富岡山展望上17:22―(0:08)→17:30要害展望所17:35―()→17:46宝篋山小田休憩所⇒自宅

徒歩:23,459

 

小沢集落の共同井戸は国道125号とR14およびR138が交差する内町下交差点をR14に入り、北条のY字路の交差点(信号あり)を右に折れ、道路を走れば左に見つかり、熊野神社の入口です、運が良ければ時々湧水を汲みに来る人にお話を聞くことができる。
 内町下交差点から直進しR138に入り、ここもY字路、左に曲がり道路を走れば右に見えてくる。


小沢集落の共同井戸


小沢集落の共同井戸・熊野神社

 小沢集落の共同井戸は「りんりんロード」に近く、サイクリング中、水の補給にとっても便利です、ただ狭い道路沿いなので、駐車は邪魔にならないように止めたい、運よく筑波山に登り今下ってきた男性が立ち寄り湧水を汲んでいる、聞くと自分も湧水の存在は知っており、「つくば湧水マップ」の全てを回ったというが、3/16の湧水探検隊で頂いたマップを見せると、この小沢集落の共同井戸がリストアップされ笑顔!宝篋山を普段良く登り、筑波山は時々訪問、筑波山梅林の駐車所は大混雑だったらしいがオートバイでした。

小沢集落の共同井戸から小沢集落を通過し、R138のY字路、R138に入り「つくば道」道標を左折、つくば田井局から筑波山へ、途中、蚕影神社(こかげじんじゃ)への道標に従い、進むと田井小学校へて介護老人保健施設が有って、突き当りが蚕影神社で、神社階段手前の民家の1200円の有料駐車場に止める。


蚕影山湧水の滝


蚕影神社上り口の階段
左:蚕影山湧水の滝、右:蚕影山自然湧水
手前の広場も神社所有の駐車場は無い?


蚕影山自然湧水

二の湧水は入口の長い下段の両側にある、水量は写真の通りですが、どこから流れ込み、その出口も解らな、「つくは湧水マップ」には蚕影神社の雑木林が水源と説明。


蚕影神社の長い長い階段を上ると


蚕影神社
正式表記は蠶影神社。通称は蚕影山神社。全国にある蚕影神社の総本社。


奉納 
長野県信濃国小懸郡神川村大字国分
国分蠶業會社員 蚕種製造人 山邉六兵衛
大きな箱の中に何かが起こっている!


美しく、力強い城のような石垣!
蚕影山信仰は、中世末期から養蚕業が我が国の基幹産業であった昭和中期まで、
私の育った故郷信州は、養蚕が主な収入源、兄弟5人が育てられた。
遠い信州からの奉納、筑波郡案内記に「養蚕家の崇敬頗る厚く、遠近より参拝するもの極めて多し」
とあるそうです、しかし、その強き信仰は、養蚕業の急速な衰退と共に下火になり。
境内には壮麗な社殿に対して、急速な衰退の痕跡といえる茶店・休憩所の廃墟、
美しい石垣が今も残る。
筑波山神社は観光地、蚕影神社は木陰のような存在である。

蚕影神社から同じように世から忘れ去れそうな六所皇大神宮(ろくしょこうだいじんぎゅう)へ、何時もなら六所駐車場の車を置き、六所皇大神宮を参拝し、六所の滝をへて、ふれあいの里、白滝、つつじヶ丘、女体山、自然研究路を回って、男体山に立ち寄って、筑波山神社を回って戻る。2013/4/13六所から筑波山一登山口

今日は六所駐車場を横目で見て、民家の脇を通り越し、六所皇大神宮第1駐車場まで上がる、徒歩5分ほど短縮する程度、それでも往復10分になる。

六所皇大神宮は明治政府の神社統廃合により廃墟となり、今は廃墟前の姿は無くこれと言った建物は有りません、六所の滝へ向かうと、二人の男性、「私が六所ノ滝と呼び、登山道を作った」と言うおじさんに出遭う、「413日(日)六所神御衣際(かんみそさい)」の案内を手渡される、毎年410御際神鎮座(ごさいしんちんざ)の例大祭「六所大際」や東京の修徳会本部に奉遷され春秋の2回(411日、1111日)六所皇大神宮の式典の関係が良くわからない。

参拝ご案内
六所神御衣際 413日(日)
10:30
 受付開始
11:30
 奉納楽 津軽三味線 つくし三弦会
        和太鼓 土鼓ゐ
13:00
 式典執行
15:30
 直会
於:六所皇大神宮霊跡地 つくば市臼井2658-15

筑波山神社では41日(毎年)春季御座替祭が予定
09:30男体山頂  男体山御本尊神衣祭(かんみそさい)
10:30
女体山頂  女体山御本尊神衣祭
14:30
筑波6丁目 酒迎え神事
   神幸(じんこう)行列・稚児行列
09:30
16:00 御神橋特別開聞
4
1日〜20日:第14回筑波山頂カタクリの花まつり

おじさんは「アマノイワト」と呼んで見せてくれる

おじさんいの話案内によると「冬から夏へ、天照皇大神の御神体にお着せ替えをする神事「神御衣際」を今年は御神体を六所に御遷座して行う、古くから由緒ある六所神社で行われていた夏冬の祭事を行う。。。」との事です、筑波山神社の春季御座替祭にも行きたいと思っている


「湧水より、この祠を」と見せてくれた

おじさんに湧水の「ヒヤミズ」をお聞きしたが「湧水など無い!」(笑)と言われ、アマノイワトの前で別れ、六所ノ滝へ、


六所ノ滝

六所ノ滝の直ぐ上は堰堤、堰堤の上に登るとテイカカズラが凄い。


テイカカズラ(定家葛)キョウチクトウ科

果実は2個が対になって、付いている。堰堤から藪の坂道、ヒサカキ、ヤブツバキ、マサキが密集。登りきれば筑波山が良く見える広い空き地に出る、ここの原っぱに腰を下ろし休憩。続いて四差路、左:六所神社(林道白滝線)、右:白滝神社(林道白滝線)、直進:ふれあいの里(登山道)。

 

四差路は林道白滝線をひたすら歩き、白滝神社に到着。


白滝神社を流れる滝

白滝神社から上に進めば筑波山へ、今日が白滝神社の石碑近くから藪道を登って、ふれあいの里へ、

ふれあいの里には筑波山神社とつつじヶ丘間に位置するホテル一望車で入れますし、バスですと筑波山神社入口バス停からホテル一望をへて徒歩約201.6`、北条・神郡・六所神社からも車で入れ週末には賑わっています。富士山が美しく見える、散策路の良く手入れがされ、沢遊びは子供に人気!一泊し筑波山登山を計画すると面白く、連休には大勢の人が集まります。

 

春の見付けながら、ふれあいの里は毎週火曜日が休日、今日は静か、大きな駐車場に下って、右:ホテル一望をへて筑波山神社、左:六所神社。ここは左折し六所神社へ。


ふれあいの里近くの湧水

「ふれあいの里近くの湧水」は六所神社への林道に看板が右にある、20bほど入った林の中に有りあす。

 

再び林道に戻って、明るい林道をテクテク下ります。振り向くと筑波山の双耳の2峰が美しい。林道の道端斜面に咲くのはタツナミソウ(立浪草 シソ科)。林道が大きく曲がる所に、登山道があって、ここを下れば林道歩きを短縮できる、再び林道に出遭うと、林道白滝線で横切れば六所ノ滝・六所神社への登山道(六所ノ滝から白滝神社へ向かった四差路)、登山道に入り、数十bで六所ノ滝・六所神社の分岐になり、六所神社へ向かう。

 

六所神社(六所皇大神宮)の上側に出る、大きな岩が現れ、ここに登ると天下を収めた気分、転げ落ちるように下る、振り向くとヤブツバキが大岩を包むように咲き誇る。

さらに下ると、六所神社、静かな雰囲気を味わう!

六所皇大神宮第1駐車場から北条大池をへて、国道125号に出て、小田古民家華の幹に寄って“湧水“の情報を得ようと、でも綱が周囲に張られており、今日18日は火曜日でお休みなんですね、目的地の宝篋山小田休憩所駐車場へ、駐車場でちょっと休憩。

常願寺跡の湧水(宝命泉)と御手洗水を訪れる、まず、常願寺コースに入る。


宝篋山山頂にヘリコプター、救援?

例年なら、コブシが咲く山麓は、まったく白いものが見えない、ザル池は工事中で干上がっている、登山道に取りつく手前の藪に咲くコブシも花らしきものは見当たらない。


満開の梅 例年ならコブシの写真を掲載なのに!

 本格的な登山道になる前に、常願寺コース「沢の小道」の標識、常願寺コースの枝道だったが、現在は本コース的人気!


沢の小道 次から次と小滝が現れる!

 登山道にはシダ類が多く、シダの観察にとって嬉しいところ、沢を渡る所のあり、足元が悪いが、そこは小道の雰囲気が溢れ面白い、登山道はできるだけ自然に近い方が良い、人の手が入る所から自然破壊が始まる、東日本大震災の山の被害は人の手が必要以上に入れられたところだ!


常願寺跡の湧水(宝命泉)

 大きな岩下から湧出る、沢の小道の開発が宝命泉を世に出現、沢の小道が普通なら私達の知らない湧水、自然はこのようにして開発される。樹林帯の床はシダ類がびっしり生える。


天狗岩

 沢の小道から本道に合流し、ヤブツバキが現れると、傾斜がキツクなって、くずしろの滝を見る。

 

 美しいシダ、可愛いヤブツバキが現れ、キツイ登りを楽しくしてくれる、登山道で太い幹のヤブツバキが切られていることが有るが、ヤブツバキが花を付けるまでの長い年月を考えると、登山者の我がままは聞かないし、多くの登山者は全く望まない!宝命泉の水量が未来減らず保たれることを湧水探検隊は望みたい。

純平歩道分岐、極楽寺コースを横切って今日下する小田城コースへと結ばれる、ここは真っ直ぐ山頂へ、次の美しい滝が雅の滝だが水量はほとんど無い。クネクネとジグザグと薄暗い坂道を登り、大きなヤマザクラが数本現れると、坂道に丸太の階段、この丸太の階段に使われている木々は回りの木々を切ったもので出来ている。この階段が壊れたら次は周囲に生える綺麗なヤブツバキが犠牲になるのかも知れない、多くの登山者は回りの木を伐採してまで作る必要は無いと思っている。


大木のヤブツバキ

 この坂を登りきれば、尖浅間山山頂、巨岩が並び、巨木のヤマザクラ、岩に上がれば気分爽快。


尖浅間山頂 
気になる木々へのハチマキのひも、写真写りが悪い

 以前い比べ、周囲が伐採され、尖浅間山山頂が尖った頂から平らな峰になってしまっている、ここにも、あそこにも、小さい山なのにベンチのある、休憩所が作られた。


この木は邪魔?スパと切られている!

尖浅間山山頂を少し下り、登り返し、小さなピークの野鳥の森、ヤマウルシ、コナラ、サクラ等が並び落着く気分での場所だったが、明るく伐採され、野鳥が飛来する気分にはなりそうにない!

 今度は薄暗い鞍部まで下る、イノシシが何時出てもおかしくない薄暗い道、すっかり笹が伐採され明るい鞍部に変わっている、登り切ると山桜の森、大きな岩に登ると、つくば市から関東平野まで広大な景気が望める。

 林道を登ると、頂上まで100b、取りつくと直ぐ二分、新しい道が鉄塔に向かっている、広いレンコン畑を犠牲に広い道路が作られたように、貴重な林が伐採され、広い登山道が作られている。ここは以前からの細い登山道行き、小田城コースと合流し、山頂の鳥居を見ながら懸命に登る、この坂が宝篋山に登る意味のある坂、登り詰めて木製の鳥居、通過し鳥居の枠から富士山が見えたときの充実感!

 ヒサカキが生え、花期には独特の匂い、宝篋山山頂から富士山、浅間山も見えるが、今日は強風、隣に筑波山の山頂には黒く重い雲、強風が吹きつける。

 


宝篋山山頂の鳥居、最後のツライ登り!

 関東平野も霞ヶ浦もハッキリ見えません、この強風は予報通り春一番なる、人の気配の無い山頂を急いで小田城コースを下る、急坂を下り切ると四差路、左:山頂0.3`(尖浅間山方面)、右:小田城コース、細い道:おみさらし。

 


おみざらしの分岐


おみざらし 「御手洗水」

つくば湧水マップには「宝篋山小田城コースを山頂から300b程下ったところにあります」と記され「沢の水源となっているように感じます」とある、おみざらしの分岐から100bとあり、入って見て「沢の水源となっているように感じます」を忠実に感じ引き上げる。登山道に戻って、小田城コースを下る、次の分岐は小田城コース・山口コース2・山頂の交差点、ベンチが置かれちょっと展望が良いので休憩。

続いて下浅間、以前まで小田城コースの雰囲気たっぷりの下浅間だったが。


藪が開拓され展望休憩所

 見下ろすと、周囲の木々を大幅に切って、広い憩いの場をその切った木々を使って立派な椅子を作り、立派な広い展望台、きっと晴れれば富士山、東京スカイツリーが良く見えるだろうが宝篋山山頂の360度のパノラマには追いつけない、従って、山は自然をとことん残した方が宝篋山の人気を引き付けるのでは?


硯石 小田城コースならでは!

続いて道は二分、大峰ルートと硯石コース、ここは硯石コースを下る、小田城コースは一番古い登山道で今でも「小田山」の道標がある。


ウラジロ(裏白)ウラジロ科

この辺りと純平歩道にはウラジロが多く驚いたものですが、最近何故か少なく、しかも小ぶりになった気がします。七曲を過ぎると大峰平展望所からの登山道は合流、この先木々は伐採され展望が良くなり、純平歩道分岐、ここから堂平をへて富岡山展望所まで単調な道が続きますが小田城コースの魅力タップリ、落ち着いた雰囲気、木々の茂み、下浅間と同様な開発を計画しないでください!


素敵な古道 

富岡山展望所分岐、立寄る、宝篋山は良く見えるが筑波山山頂に強風、富士山は全く見えない、、、ほぼ水平の道、要害展望所、17:30 日が長くなってきた。


夕日が岩壁に!

10分ほど夕日を眺めて日の入を待つが、雲が消えず、富士山の姿は期待できません、岩壁の縁を通過し、大師堂へと急坂を下る、日が暮れない内に宝篋山小田休憩所駐車場に着くが、一台の車もない!


宝篋山小田休憩所駐車場 日は日々長くなって登山には嬉しい!

目的の湧水探検は出来たが、富士山と筑波山の展望は次回、、、、

HP:わたしの天気予報