北陸の主峰

白山(標高2702b)

日程 2001720日 快晴

日本を代表する日本三名山で、富士山・立山とならび信仰の山である、白山にはハクサン○○まると白山の名がつく高山植物が多い、また高山植物の中で「西の分布限界」が白山というものも多い。

日本海からの冬の強風、多雪と厳しい中、多くの高山植物が見られる。また複雑な火山地形で花と地形変化を楽しみたい山です。

白山は最高峰の御前峰(標高2,702b)、次いで剣ガ峰(標高2,677b)、大汝峰(標高2,684b)と峰が複数からなり、お池巡りコースが人気である。

今回室堂を訪れ山道を離れ勝手に禁止区域に立ち入る人の多いことに驚きました、山を愛するなら足もと一本の草花を大切にしましょう、私たちが間違えて立ち入った小さな通路、実は歩道でなかった、注意していただいた方に感謝。

コース

平瀬登山口から:

自宅1610⇒東京都府中2030=(中央高速)⇒2400松本=(国道158号線)⇒130高山⇒230荘川⇒250林道入口⇒330大白川登山口450―(300)→825大倉山避難小屋―(140)→1045室堂1130―(040)→1220御前峰―(100)→1300室堂1325―(300)→1730大白川登山口17451810林道入口=(国道158号線)⇒荘川=(東海北陸自動車道)⇒飛騨清見=(国道158号線)⇒高山=(国道41号線)⇒1940古川(泊)翌日1000=(国道41158号線)⇒畳平乗鞍岳

長野自動車道松本ICを降りたのが2400、今日は多くの車が上高地方面に向かったという、道はガラガラ、難なく安房トンネルを通過、平湯峠の乗鞍スカイラインの開門330、スカイライン入口から少し先の駐車場で休憩、心配した天気は満天の星空と流れ星が保障してくれる、高山方面からの車は多いが松本からの車は私たちだけ、高山まで長い下りが続く。参加者は家内、長女と私の三人です。

高山で荘川への標識が国道158号線から左折、従う、いきなり田畑の真ん中に出る、道なりに走ると荘川への標識が出て、国道158号と41号が交わるだいぶ先で国道158号線に出る、中部縦貫自動車道の工事だろうか、いたるところで工事中、飛騨清見ICがあるがどこまで行けるのか分からないので見送る。

そこから白川街道は荘川へ、途中長い「軽岡トンネル」を抜ける、高山から約一時間で荘川に着く、荘川で白鳥方面と分かれ白川へ向かう、幾つもトンネルを抜け、ようやく大白川への看板が出てくる、特に入口に白山登山口とは記された看板は無い、途中に大白川キャンプ場の看板は見つかったが大白川温泉とか白水湖などの案内は見つからない。

道を確認していると一台の車が抜いて行く、相変わらず満天の星、家内は白山登山向けの準備をしてきた、期待が膨らむ。

まもなく大きな駐車場に飛び出る、まだ暗い車中で仮眠している人が多いので私たちも場所を見つけ仮眠する、目が覚めると4:15、回りは夜が明けてくる、二人を起こし準備を開始。

回りの人に様子を聞くと「初めて白山に来ました、今日は日帰りです」と言う人が多い、私達も白山登山は日帰りです。

夜中に駐車場に来たので、登山口も分からない、、、5,6人のグループに聞くと、一度白山に登っており登山口が解るという方が一人、登山口は林道から駐車場への入口にある、駐車場といってもトイレや避難小屋がありキャンプ場の雰囲気がある。

平瀬道にアタック、登山入口には鳥居「ようこそ白山公園へ」と記したした門があり、その階段からスタート、登山届は避難小屋にある、すぐ登山道になり、大白川(おじらかわ)の音が聞こえ、すぐに大きなブナ林の登りになる、やがて眼下に白水湖(しらみずこ)が見えてくる、山道に大きなコブを付けた奇妙なブナが現われる、白水湖が美しいところです、ブナ・ブナの連続。

歩き出してから約2時間、左に別山が見えてくる、さらに先へ進むと今度は反対側に三方崩山(さんぽうくずれさん)が大きく見えてくる、名の通り山肌が崩れたのか赤土がむき出しになって美しい山である。

さらに登ると今度は本命の御前峰剣ガ峰が並んで見えてくる、はじめて白山との対面です。

別山側がガレた尾根に出る、大柄のニックキスゲが現われ、足もとには多くの高山植物が咲き誇る、一人がやっと通行できる狭い稜線が続く、崖ぎりぎりに木の階段、足を外すと谷底が待っている、平瀬道で危険な箇所はここだけ、注意する程度ですが霧が深いと危ない。

笹に覆われた道の脇に大倉山山頂2,038bの標識が立つ、室堂まで半分来た地点だ、やがて平になり少し下ると白山を背にした大倉避難小屋で中は奇麗に整頓され利用者も多いようです。

さらに下り、鞍部から白山への坂道がはじまる、ミヤマキンポウゲが登山沿いに現われる、雪渓を横切る手前にシナノキンバイ(平瀬道ではここだけ?)の群生、花は黄色で見事である、ハクサンイチゲ(白)と並んで高山草原の代表である、ベニバナイチゴが茂るところを過ぎるとハクサンフウロが咲き出す、ピンクの可愛い5弁の花である。

大きなブナの下にカンクラ雪渓の標識が出る、白山最大の雪渓、御前峰の下まで続くそうだが今年は猛暑日連続でだいぶ解け規模は小さいが見事な風景を作り出す、ミヤマキンポウゲの大群が足もとを飾ります。

ここから雪渓を右に見ての急坂を登って行く、クロユリがぽつぽつ現われる、チングルマの群落もある、多くの種で数え切れない高山植物の群落を見ながら長い階段を登る、一番辛いところだが、景色は素晴らしく白水湖も神秘的な輝きで眺められる、前方は御前峰、登り切ると、広大なハイマツ原に出る、腰をおろして休みたいところだ、アオノツガザクラ・ハクサンチドリ・ハクサンコザクラ・・とお花畑が一面に広がる、ハイマツ原を行くと、雪解け水の大きな沢を横切る、なんとも言えない風景で見とれてしまう、賽の河原、さらに進むと室堂平の白山室堂の山小屋が見えてくる、登山道の下側に大きな積雪、周りはハクサンコザクラ、クロユリ、、平瀬道最大のお花畑だ。

室堂の手前はクロユリの大群、信じられないほど群がって可愛い花を咲かせている、ハクサンコザクラも近くで負けじと咲いている。

神社の前の広場の長い椅子は登山者でいっぱい、私達も座る場所を見つけ、休憩。

御前峰まで約40分、荷物は娘がもつ水一本にして、他の荷物は神社の近くに置く、石畳の道を登り始める、ハクサンコザクラ、クロユリではじまり、クルマユリの群落、登山沿いにイワギキョウが小型の花をいっぱい付けている、なんとも言えないすんだ青色である。

石畳の道は続く、高天ガ原を左に見送る、山頂がみえているのになかなか着かない、室堂とその後ろにそびえる別山、眺めは最高です。

やっと山頂、ゴツゴツした石の峰の御前峰(標高2702b)、剣ガ峰(標高2677b)が目の前を占め、左に大汝峰(標高2684b)。

足もとには翠ガ池が美しく輝く、その池の周りに多くの登山者が見える、私達は日帰り、池めぐりは山頂からの眺めで省略する、残念だが北アルプスは雲に覆われ見えないが白山周辺の山々はクッキリ見え大満足。

再び室堂に戻る、室堂の市ノ瀬方向に下る登山道側に水場があり、充分補給し下山開始、御前峰を改めて望みながら花を楽しみ、右に別山、左に三方崩山、後方に剣ガ峰と御前峰、大自然の生み出す風景を楽しみ多少の疲れは気にならない。

白水湖がエメラルド色に輝く光景をみながら、長い木の階段を下る、時々振り返ると御前峰、正面には三方崩山、右には別山、ことに三方崩山が雄大に見える。

下ると改めてよくこんな長い工程を登ってきたものだと感心、カンクラの雪渓までは比較的楽に下るが、そこから大倉避難小屋までが長い、さらに小屋から大倉山を過ぎ登山道までは以外と長く感じられ、最後の木の階段は辛い、三人無事に下山、ニコニコ、万歳!!である。

家内と娘、心配したが大満足、花々の連続、広大な風景、森に囲まれた白水湖、下山の友:三方崩山、さらのは登山道を和らげてくれるブナの落ち葉、大白川の沢音、魅力タップリの平瀬道でした。

今度訪れるときは、紅葉、きっとブナ林、ダケカンバの広葉樹林が奇麗に染まることだろう。

下山後、荘川から高山を経て飛騨古川へ、昔は、古川駅の前を国道41号線が通っていたがバイパスでき、高山方面から行くと宝川を渡り、古川に入らなければならない、私たちがお世話になった「初月」は古川駅から徒歩数分、車だと高山向かい、国道41号線の不二家の交差点を右折し最初の信号を左折、霧橋を渡り、最初の信号を左折、旧国道41号線沿いにあります。


 「初月(うづき)」 古川町金森町11-15  Tel0577-73-2063
                      
郷土の料理をなにげなく添え、贅沢な料理が並び、これまた大満足

翌日はのんびり、8:30朝食、贅沢な料理を頂く。

地元の交通情報、乗鞍スカイラインは待ち時間1時間半(7:00頃)と告げる、10:00スタート国道158号線で乗鞍岳を目指す。

白山の高山植物:今回確認した花

ハクサンコザクラ、ハクサンフウロ、ハクサンイチゲ、イワギキョウ(御前峰山道のみ)、ゴゼンタチバナ、イワツメグサ、ミヤマキンバイ、シナノキンバイ、オタカラコウ、ニッコウキスゲ、ミヤマタンポポ、クルマユリ、ウサギギク、ノアザミ、ミヤマキンポウゲ、コメバツガザクラ、ミヤマクロユリ、アオノツガザクラ、チングルマ、カラマツソウ、イブキトラノオ、カライトソウ、シモツケソウ、モミジカラマツ、ヤマハハコ、ミネウスユキソウ、ベニバナイチゲ、ハクサンチドリ、コイワカガミ、ヨツバシオガマ、キバナコマノツメ、リシリオウギ、ハイマツ、タカネニガナ、クモガニガナ、タカネマツムシウ(大倉山の少し先のガレ場)、オオヒョウタンボク(奇妙な花の付きかた)、ベニバナイチゴ、キヌガサソウ、マルバダケブキ、オオタカラコウ、ウラジロナナカマド、タカネスイバ、コバイケイソウ、カニコウモリ、ギンリョウソウ、ハリブキ、エンレイソウ

不思議:乗鞍岳で見たコマクサ、キバナシャクナゲが見つからない。

 

池めぐりコース
御前峰から、油ガ池、紺屋ガ池、翠ガ池、血ノ池、千蛇ガ池、五色池、百姓池

 

 

 

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