月山(標高1984b)弥陀ヶ原と念仏ヶ原の二大湿原を巡る JR鶴岡駅からバスで月山八合目、弥陀ヶ原、畳岩、仏生池小屋を経て月山山頂、一泊 翌日は、千本桜、清川橋(渡渉点)、念仏ヶ原避難小屋、小岳、赤沢川渡渉点、月山登山口、肘折温泉下山 |
日程:2009年7月19-20日 大荒れ・晴れ 1999/7/16霊峰 月山(水月光・金月光・鍛冶月光を往復)
コース 第一日目 2009/7/19 JR鶴岡駅6:02=(庄内交通)⇒6:50羽黒山山頂バス停7:05=(庄内交通)⇒8:30月山八合目(混雑で30分遅れる)8:30―(0:10)→中ノ宮
御田ヶ原参籠所8:40―(0:40)→鍋割9:20―(0:10)→9:30畳岩9:50―(0:10)→10:00仏生池(ぶっしょう)小屋11:00―(0:50)→11:50月山頂上小屋(泊) 第二日目 2009/7/20
前日まで:つくば市の自宅を17日の14:30、圏央道つくば牛久ICからスタート、常磐自動車道を走り、磐越自動車、東北自動車道を経て、村田JCTから山形自動車道に入り、料金所手前の寒河江SAで0時を待つ、入口出口が土日祝なら1000円である、さらに月山道路を過ぎ再び山形自動車道は始るが、もちろん、国道112号を走って、JR鶴岡駅へ、JR鶴岡駅には無料の駐車場があり、連休に入る日だが夜明け前で、心配したが一台のエリアを確保!
大雨の中、鶴岡駅に戻るバスは1時間待ち、羽黒庁舎の玄関で雨宿りを頼むと、なんと、休日と言うのに待合室に案内された!親切に案内してくれた方も、北海道の大雪山系トムラウシ山の事故をご存知、「山登りは無理しないことですよ!」と言う、月山登山者を心配する、と言うことで、18日は鶴岡駅周辺で時間を過ごす。 *JR鶴岡駅から国道112号に出てR47の4差路を走り、赤川を渡って、羽黒山方向に走ると鶴岡市役所 羽黒庁舎がある。
ラジオから流れる天気予報では、これから東北は雨、風という、ただ、明後日、20日は北海道に低気圧は去って、晴れる予報! 第一日目 JR鶴岡駅から月山頂上小屋まで
19日、相変わらず、天気予報は雨、しかも今日から明日にかけ低気圧が東北を経て北海道に抜ける、この時激しい雨になると言う、ここ山形県は北海道から遠く、今にも青空が見えそうな朝、良い方に考える(これが良かったか!)、明日20日の晴に期待し、今回の目的は月山山頂から肘折温泉に抜けるコースだ!それには今日中に月山頂上小屋に着く必要がある。 JR鶴岡駅を6:02発、昨日と同じ運転手さん「今日は戻りませんよ!」と挨拶、月山行きは男性ばかり6人が乗ってスタート、赤川を渡る、右に月山、左に鳥海山が見えるポイントがあるが、月山は見えているが、鳥海山は姿を見せない、鶴岡自慢の光景らしい。 バスは、大きな鳥居を潜り、道路は羽黒山へと登る、羽黒センターでご夫婦(昨日宿坊泊とのこと、ここに昼頃着き有名な五重塔など周遊とのこと)が加わる、羽黒山山頂で休憩、乗換えず同じバスで、同じ運転手さんがそのまま月山八合目へ向かう、休暇村羽黒から10数名の団体(聞くと月山経由湯殿山へとのこと)が乗り込む、バスは3、4,5合目・・と進む、右に月山高原牧場が見え、左の景色も雄大、紅葉は10月上旬(この頃来てみたい)からだそうです、鳥海山は雲の中である、大型の観光バスに5,6台ほど出合う、マイカーもどんどん下ってくる、こちらは上り、優先権を使う、相手の方がバックする、そんな中、30分遅れで月山八合目に着く、なんと、バスの台数は富士山五合目に負けてはいない、人人である! ここ月山八合目には高原レストラン、もちろんトイレもあり、月山の登山基地、バスから降りたご夫婦は大粒の雨と風に驚き、湯殿山へ抜ける登山を中止する、外人の団体は軽装でもあり中止したであろう。*湯殿山へ抜けるコースは湯殿山からバスで鶴岡駅に戻れ、日帰りの周遊コースです。 二日もお世話になったバスの運転手さんに挨拶し、激しい雨だが、スタートする、同じバスの同乗者とはこの後二度と合いませんでした、弥陀ヶ原に入る、木道を行く、先行するご夫婦に出会う、足元にはキンコウカがギッシリ咲誇る、風が吹き、愛用のデジカメはリックサックから出るチャンスは無い、このご夫婦は「山頂往復の予定で軽装だから、、」と言う「私は山頂に泊まります」と別れる。 この後出合う人は、途中で引返す人達だけ、まもなく、中ノ宮に着く、大勢の人々で賑わう御田ヶ原参籠所、自然の厳しさにぼう然とする顔が目立つ、山形新幹線で手頃にやって来る「出羽三山めぐり」の観光客、パンフレットに梅雨時は次々と低気圧が襲い荒れることが有るなんて記したらツアーは組めない、深夜の高速バスも都心から鶴岡、新庄へと毎日運行している。また、登山者は夜行で来て一泊二日で月山と鳥海山を連日歩いて帰る人が多いそうです、JR鶴岡駅には大阪発日本海3:31着、上野発あけぼの4:34着がある。 中ノ宮手前に剣ヶ峰から御浜に下る道、立谷沢川を遡る昔の登山道は御浜池往復約2時間半とのこと、紅葉には一見の価値が有るという。 そして弥陀ヶ原の池塘にはオゼコウホネも見られるらしい、残念だが木道を歩いての弥陀ヶ原湿原散策は風が強く足元不安定で中止し、先を急ぐことにする。*今度来るときは紅葉シーズンデジカメでしっかり撮影したい弥陀ヶ原湿である。 中ノ宮までは観光地で本格的な登山はここからスタートしている、2人が並んで歩ける広い石畳の登山道(参道)である、どんどん引返してくる、中には「頑張ってネ」と言ってくれる人も、多くの人は「ここから引返しな!」と警告してくれる人がほとんどである、ガスで風景なし、ひたすら風に飛ばされないように、沢底の様になった石畳を進む、チシマザサの茂る草原になって、そのササが風を防いでくれる、霧陵坂と呼ばれる坂道、ときどき、左側が開け、風通しが良い所は石に確り手を付き進む、5,6人のグループリーダに「小屋はまだですか?」と聞くと、即!「ここから引返した方が良いよ!」と言う、仕方なく「見て来ます」と答え先に進む。 一人の若者、彼こそ頂上から下山と期待し「上はどんな状況ですか?」「すぐ上の雷岩で風が強く、引返して来ました!」とそれ以上は語りたく無いといった感じで下って行く、まもなく、ササ無くなって、石の広がる所に出る、突然体が前に飛ばされそうになる、思わず岩に両手を付くが、大きな岩が無く支えてくれない、ここが畳岩である、標高1758b辺り、問題が無ければ仏生池小屋は近いのに! 畳岩=何も無いたたみ石、防風の手段が無い、ここでとっさに引返し、ササと岩の間に身を埋める、弥陀ヶ原で別れたご夫婦が登って来る、彼らも同じように風を防ぐ、10分後彼らが畳岩に向かって再スタート、彼らも実際の畳岩で強風体験を受けて、さっさと引返す、これは賢明です! 少なくとも仏生池小屋に着き、風が弱まったら頂上小屋まで、そんな思い出、二度目の挑戦、ここ畳岩を乗り切っても先が全く見えない、本コースの未経験者はここで引返すことが大事と決める、、、とそこに、毎日山頂へ御札を取りに登るおじさんが姿を現す。本コースを熟知!彼以外にここを通過出来ない! ここは、登山道横の綱(お花畑に入らないように貼ってある)をしっかりつかみ、ガニ股、低姿勢、ゆくっり・止らず進みなさい、また、ここ畳岩が一番危険で、山頂迄難所は後二回あると教えられる、彼は言い残し畳石を過ぎるとさっさと消えてしまう。 言われるまま実行、綱の利用は慣れており、難なく通過、ただ残念なのは周囲一面お花畑、ハクサンイチゲが咲誇る、カメラなど出す技も無いし、気持ちも起こらない、従って皆さんにこのお花畑の写真をお見せできません、残念です。 畳岩(畳石)は距離にして40bほどと短い、ピーク(標高1758b)を巻く道になって強雨風から開放される、仏生池の側に建つ仏生池小屋がガスの中に浮かび、真っ直ぐ小屋に飛び込む、先行したガイドのおじさんが美味そうに何も無かったように、コーヒーを飲んでいる、私も注文し暖かいコーヒーを体に流すと、元気が湧いてくる。 ここには山頂を断念した男性が「仲間は登って行きました!」と不安が顔、17日は鳥海山、18日月山に登って下山できず、今夜は2泊目と言う2人の若いお嬢さん、3人のご夫人も2泊目と言う。 そんな話題に関係無く、おじさんは、ささっと山頂に向かってスタート、強風など何も気にしない! 私の方は小屋でお世話になって1時間程嵐の止むのを待つ、嵐はほんの気持弱まった気がして飛出る、小屋の脇は、おじさんに教わった二つ目の難所、オモワシ山を巻く道に入ると安全、美しいハクサンシャクナゲが沢山咲いている、大きな岩を上り巻いて行くと、行者返し、小さな祠、安全を祈願、ここは畳岩に比べものにならないただの岩の登り、上に出るとモックラ坂、ケルンのある稜線に出る、ここで強風、木道の上から吹き飛ばされるが、床に下りれば安全、草原の尾根道、左に雪渓が現れ、淵の岩道を登る、さきほどのガイドのおじさんが軽快に下ってくる「小屋は直ぐよ!」、「お陰で山頂へ、、、ありがとうございました」と言う間もなく消えてゆく。 月山神社の入口に着く、「頂上小屋は?」と聞く「100b下れば、今夜は泊りですか?」「はい」、月山頂上小屋は直ぐである。 月山頂上小屋の玄関に入ると、肘折温泉から登って来た男性が着いたばかり、笑顔で女将さんが迎えてくれる「まずは着替えて!」、ストーブが燃える乾燥部屋、体も乾燥してくる。 大部屋に宿泊組は案内され、明日のコースが話題、肘折温泉のコースをお聞きし、約10時間と予定(8時間と予定していたが!)を変更、女将さんに4時スタートをお願いし、朝食も昼飯も弁当にしてもらう「朝
作ってあげるから、声を掛けてね!」と約束。鶴岡駅を出で、多数の人のお世話になって、明日もまた、楽しい出会いがある! 小屋で休憩し下山した人たち:ご夫婦が下山するので小屋のおじさんが金姥(姥沢・湯殿山分岐)まで送ったとのこと、3人の小学生の家族は2時頃湯殿山へ下ったと言う、これには驚き感心する。 外は何時止むか予想のできない嵐がまだまだ吹いている。 頂上小屋の宿泊は、2人に男性(湯殿山から下山は八合目)、肘折温泉からの2人の男性(下山は湯殿山方面)、信者の男性(湯殿山から下山も同じ)と私を含め計6人、全員個室! 夕食は、ご飯に山菜のてんぷら、ウドのおしたしと豪華! 小屋の外は、明日の朝には止んで欲しい大嵐が続く、私達は知らなかったが秋田では大雨の影響で避難勧告が発令、避難騒ぎが有ったそうです、仙台では大雨注意報が出たとのこと、月山山頂は○○の警報が出たかもしれない? 明日は長旅、全員一人部屋、珍しく外の音が気になって、なかなか寝むれ無い、普段は山小屋で寝むれ無い事は無いが、今夜ばかりは違う、長く続く嵐に気持が高ぶっているのかも知れない。しかも、夜中、数回目を覚ます、嵐は続いていた、疲れた体は熟睡へと導いてくれる。 第二日目 月山頂上小屋から肘折温泉まで
夜明け前、3時、まだ雨降っている、3時半女将さんが、お弁当を作ってくれる、弱気の私に「この風は月山では何時ものこと、せっかく来たのだから!」と言われる、この「せっかく来た、、」と「何時もの風、」、外の出てみると確かに昨日とは比較にならない弱さ、水分を大分含むが霧雨である。 4時15分、女将さんに見送られ出発、頂上小屋を出て、右に行けば月山山頂、左は肘折温泉への登山道を示す道標が立っている、両側が長い草に覆われ、狭い道が入口。 月山山頂の標高1984b、立谷沢川は約標高1000bであり、一気に1000bほど下ることになる、入口から案内綱の張ってある登山道を50bほど下ると二分、右の方が広いが、ここは直進、綱は無くなる、岩の急坂、心配はご無用、赤ペンキのマークが感心するほど要所・要所に塗られている、時には一足分の大きさの石にも付けられている。 しばらくして、急坂は賽ノ河原で終わって、左に沢(御来迎沢)を見る、雪解け水がゴウゴウと鳴り響く、右に雪渓が現れるが、雪渓には入らず足場の悪い登山道を下部まで下って右の沢を横切る、左に沢と合流し、立谷沢川に流れ込む、この立谷沢川は最上川ラン下りの清川へと流れ出す。 沢を横切って右の草原に入る、花期は過ぎたがニッコウキスゲが沢山咲いている、足元にはキンコウカが咲きまだ薄暗い道を飾ってくれる。
右に高い峰が見えるが、登山道は湿原の様なところを緩やかに下る、逆から登って来ればのんびりしたい気持の良い所だろう、この辺りが月見ヶ原と呼ばれる、倒れた道標が現れる。 見ると「千本桜」と書かれている、周囲を見ても桜の木は無い?地図にも記されているように、ここから急降下が立谷沢川まで続く、ダケカンバの多いヤセ尾根道になる、突然ガスが切れ目の前に素晴らしい光景が展開する。
足元は古道、古くから信仰登排路を思わせる階段が現われる、八合目まで観光道路の時代とは異なる世界です。
目の前に雪渓の斜面、雪解けの後にミズバショウが咲きだしている、雪渓を真っ直ぐ下る、下部には美しいお花畑が広がる。 本数は少ないがハクサンチドリ、チングルマが美しい、そして神秘的な光景が続き、美しい草原を通過する。
幾つもの湿原を通過する、時々木道も現われる、山頂から肘折温泉の林道迄誰にも合わないのは不思議なくらい魅力タップリのコースです、振向くと月山の稜線が見え、ようやく、青空が広がる。 小さな湿原が無くなって、雪渓、ここは直進せず、左に90度曲がって急降下。 立谷沢川まで長い綱が何本も連続する、綱の無い所は木々の根を伝わる、厳しい所です、女将さんが「川が見えたら真っ直ぐ下らず、左の巻道を!」を思い出す地点に着く、思わず直進してしまう所です。 左に曲がる、このコース一番の荒れたところです、小さな沢を横切るところで、朝食、女将さんがにぎってくれた大きなおにぎり、美味い!
眼下に川、立谷沢川である、最上川の源流である、ようやく1000bの下りが終わる。 最後はあっけなく、頑固な橋、清川橋の上に立つ。昨日は大雨だったが増水の危険はまったく無い。 この辺りの紅葉は奇麗だろう、裏巻機山の五十沢中ノ岳から八海山縦走の祓川、谷川岳から平標山縦走を思い出す、何れも急降下し、凄い坂を登り返します、登り切った充実感は大きい。 数日降り続いたにもかかわらず、水量は多いが美しい清流である、昔の人は水量の多い時は渡渉ができず、足踏みしたことだろう。 清川橋を渡る、激流の流れる上を渡るのはちょっとビビル、渡り終え、左に向かう、次の沢は徒渉する。 いきなり、急斜面を登る、鎖と綱を頼る、一歩一歩しか登れない急斜面、休み休みゆっくりと登る、古い階段が出て登り切ると、意外と短い登り坂でホットする、太く頑丈な木道が現われる、ここから、念仏ヶ原で念仏ヶ原避難小屋まで続くようです。月山からだと念仏ヶ原の入口です。 以下、念仏ヶ原の散策 弥陀ヶ原とここの念仏ヶ原が月山の2大湿原、6月上旬から中旬はミズバショウ、8月はサワギキョウ、オゼミズギクの群落が素晴らしいそうです、念仏ヶ原避難小屋を目指し、散策する。ここは手前の清川橋から登って念仏ヶ原に着き、念仏ヶ原避難小屋を通過し、三ケ月池までほぼ平坦、標高は1185bから1116b辺り、次の小岳は1225bと大きな上下はなく、湿原、高原が次々に現れ、お花畑も多い、その中心が念仏ヶ原です。 数日雨が続き木道は濡れ、傾斜の大きなところは良く滑る、歩きながら上空の景色を見るのが一番危険です、ミズバショウの時期は過ぎ、ニッコウキスゲ、トキソウ、サワラン、キンコウカなど群生、特にトキソウの多さには驚く! 湿原に張り出しエリアを広げる雑木林、何処の湿原も乾燥が進んでいる、ここも例外ではない、その縁にハクサンシャクナゲが多く、やや花の大きさが小さいようです。 続いてコメツツジの群生が続き、読者の皆さん飽きますよね!でも、ここは、驚くほどの、群落です、、、。 コメツツジはミヤマホツツジと良く似ていますね、コメツツジは、深山の岩礫・岩場に生える。 念仏ヶ原にミヤマホツツジが多いらしいのだが? 一人で歩くにはもったいない美しい湿原も終わって、まもなく、念仏ヶ原避難小屋の前に出る。念仏ヶ原避難小屋は良く使われると見え、室内は奇麗です、肘折温泉から登る場合は、ここに一泊したいものです。 次の三ケ月池へはやや下りだが、緩やかに登って大きく左に折れ、右に曲がると右眼下に雪渓が現れる、ちょっと展望が期待できるところだが、ガスで見えない。 肘折温泉から登ると念仏ヶ原の入口、月山から下山の場合は念仏ヶ原の出口ですね(^^♪。 再び木道が現われ小さな湿原に出る、三ヶ月池、とても神秘的、月山や葉山が奇麗に見えるそうです。 月山と肘折温泉、今日の中間点。 今度は右が開けた草原を緩やかに登ると、崩壊地を横切る、つい最近まで残雪が有ったのか、美しいツツジが咲いている。 数分先に進むと、 新しい橋を渡るとお花畑が現われる。 ウラジロヨウラク、ドウダンツツジが咲き、再び湿原、トキソウ、ニッコウキスゲが咲く、雑木林に囲まれた急坂を登り、見晴の良い尾根に飛出る、おそらく月山、葉山の展望を得るところだろう、 長い細道を少し下ると、小岳に着く、先ほどのピークの方がかなり高いが、ここは広く美しい所です。 さきほど渡ったと同じ橋が現われ、小岳から流れ出る沢状の悪路を下る、ぬかるみを避けられない、
下り切ると場違いの巨大な「登山道入口」の環境庁の看板、この費用で小岳から下る道を整備したら良かったのに、無意味で無駄な建築物が時々見かけます、決まって環境庁の文字が刻まれている。 美しい樹林に囲まれた道、大きな上下も無く、快適な登山道が続き、赤沢川に着く,川底が赤い土?で赤沢川、幅の広い沢だが二度徒渉する。 赤沢川からちょっと急登、すぐ緩やかになって、 一ノ池の道標を見るが池は見付からない? 静かな登山道、ブナが奇麗です、再びブナの奇麗な登山道を飽きるほど進むと、 今回、徒渉する最後の沢となる、猫又沢を通過。 ここは、かまわずザブザブと沢底を踏む、この辺り少し薄暗い樹林帯、「湯殿山」と刻まれた石碑を見る。
この後荒れ気味の石の多い細い道になる、左にこんもりした山が見え。緩やかな登りが続く、飽きたころ大森山の道標に着く、ここからの見晴は良く、山々に囲まれた登山道を今抜けようとしていることが解かる。 ここからは、美林のブナ林を下るのみ、大きなジグザグ道、歩き易い、ブナ林が終わって真夏の太陽、暑い! まもなく林道に出る、ここが肘折温泉の月山登山口、数台の駐車エリアだが、林道脇の空き地に停めても邪魔にならないだろう。 肘折温泉まで約一時間半、砂利道、しばらく平坦、10分ほど進むと三差路、ちょうど発電所の上流で雨に流された木々の除去作業の帰りの男女二人連れが小型トラックで通りかかる、荷台に立って乗り、彼らの働く発電所まで送ってもらう、彼らは「小岳の雪は?良く一日でここまで!」と聞いてくる、どうやら時々登山を楽しんでいるらしい。 バス停は肘折温泉の真中にあり、共同浴場(200円)はバス停から20bと近い。 山交バス14:10発に乗って15:07着JR庄内駅発16:14に乗り、陸羽西線「奥の細道最上川ライン」で、17:00着JR余目(あまるめ)駅17:37発で羽越本線に乗ると17:52にはJR鶴岡駅に着いてしまう。 また来たい雄大な景色 JR鶴岡駅から、国道112号、月山湖を経て山形市へ、 |