月山(標高1984b)湯殿山バス停から水月光・金月光・鍛冶月光を経て修験の月山を味わう

 

日程:1999716日 (金)梅雨の晴れ間

 

 登山コースは羽黒口、湯殿山口、姥沢口、肘折口、本道寺口と多く有って迷うが日帰り登山で一番面白そうな湯殿山口からスタートする事にした。同行は家内。

コ―ス

湯殿山バス停9:30−(0:30)→湯殿山神社本宮−(1:00)→11:00装束場−(1:00)→12:30金姥(かなうば)−(0:40)→牛首−(0:40)→カジ小屋−(0:20)→14:20月山山頂15:00−(2:00)→17:00湯殿山神社本宮−(0:20)→湯殿山バス停

 

 湯殿山口から水月光(みづがっこう)・金月光(かながっこう)・鍛冶月光(かじがっこう)の三つの急坂を登る、湯殿山神社本宮を過ぎ御沢の渓谷を見て沢沿いに続く石段を登る、ここが水月光、すぐ、鉄梯子の金月光、合わせて月光坂という、鍛冶月光は月山山頂が見え、鍛冶小屋がすぐ上に見えるのだがなかなか着かない、大きな石段の急坂で、ここを登り切れば山頂は近い、鍛冶月光は展望も良く、苦しいけれど楽しい登り坂でもある。

 

 1999年東北の高速道路は建設ラッシュです、つくば市(現在の)から国道294号線を北上し、宇都宮からは国道4号で北上する、郡山を過ぎ、二本松に入ると左手に安達太良山が見えて来る(今回は梅雨で見えない)、福島飯坂ICで東北自動車道に乗る、今回は山形自動車道に乗らないと朝方に月山登山口湯殿山口に着かないからだ、村田Jctで山形自動車道に入る、左手に蔵王が見えるのだが今回は見えず。

 

 笹谷トンネルを過ぎると山形県山形蔵王ICの近くは山々の景色が素晴らしい、幾つかのトンネルを過ぎると山形(庄内)平野だ。地図には寒河江ICが最後だが既に工事が進み西川ICまで伸びている。

 

 ここから先は現在工事中で年内には完成し月山沢まで伸びるという、月山を越え庄内あさひICまで結ばれるのは少し先のようだ。

 

 西川で国道112号線に入り、月山湖の寒河江ダムを左に見て道なりに進むと月山スキー場入口になる、今回は湯殿山口から登るので、先に進み、大きく左折しロータリーで湯殿山道路に向かう、大きな駐車場の左に料金所(往復400円)があり、更に登ってゆくと湯殿山バス停の駐車場に着く。ここに車を停め私達はここから歩きだす。

 

 湯殿山バス停には大きな駐車場があり便利、大きな鳥居をくぐり、車道を歩いて湯殿山神社本宮へ、ここ本宮のバス停にはトイレもある。ここから下って本宮のある御沢に下り赤い橋を渡りすぐに左折し月山の標識に従う、数日前からの雨で沢の流れはとても激しくなっている。

 

 参拝する人々はこちらには来ないので、ここからは家内と私だけになる、急に静かになる、すぐ渓谷になり、御沢の流れを見ながら登ってゆくと水月光と呼ばれる急坂になる。

 

 手入れが行き届き歩き易い登山道です、水の流れは激しいが私らは慣れているから問題は無い、やがて鉄の階段で金月光と呼ばれる所だ。

 

 数個の鉄の梯子を上ると月光坂は終わり装束場です、湯殿山参拝にはここで身を引き締めた所です。小屋があり中には水道が引かれている。

 

 右手に湯殿山山頂が大きく見えている、月山は左方向で、向かう山道が長々と続いているのが見える。

 

 私達はここ小屋で一休み、重い荷物にならないようここで朝食をとる、半分くらいおにぎりを食べてしまうとスッキリ軽くなる気分。

 

 ここから小さな湿原があり多くの高山植物が咲いている、ところどころに、大きく葉を広げたミズバショウも見られる、左側に雪が残っている沼がある、やがて大きな沢を渡ると、雪渓が残っている場所に着く。

 

 左のやぶの下に数株のシラネアオイを見つける。高山植物が山道の両側に広がる、やがて左側が開けて品倉(しなくら)尾根が奇麗に見え、所々に大きな雪の固まりが見える、緑と対照的でとても美しい光景です。

 

 姥ヶ岳からと月山への山道が交差する金姥(かねうば)、月山方面の山道の左斜面にはニッコウキスゲの群落が広がり、楽しませてくれる。

 

 ミヤマキンバイの群生、さらにはハクサンイチゲの真っ白い花が私達を迎えてくれる。

 

 大きな山の中腹を歩く、前方に月山山頂が見える、左の斜面には夏スキーを楽しむ無数の人が見える、そして大きな雪渓が広がるっている、登山道は丁度雪渓の切れ目の上部を歩くが、ここはお花畑の連続です

 

 牛首に着く、姥沢(月山スキーリフトを利用して)から登って来る道が合流する、多くの登山者は月山スキーリフトを利用して登ってくる。

 

 ここから月光坂の一つ鍛冶月光を登りはじめる、岩を組んだ石段でとても辛い、鍛冶小屋は石垣に囲まれている、其の前を90度方向転回し、広い岩の山道になる、30bほど歩くと、芭蕉の「雲の峰いくつ崩れて月の山」の句碑が立つ広い岩場にたどり着く。標高:1984b。

 

 疲れが消える景色が広がり、道の両脇に高山植物が広がる。

 月山山頂は神社の裏で、裏から入る登山者は、表から入る登山者が一人500円を払う必要は無い(笑)。

 秋田駒ヶ岳、八幡平、岩手山、焼石岳、栗駒山、男鹿半島、佐渡が島、蔵王、吾妻連峰、磐梯山、朝日連峰、飯豊連峰、鳥海山が見える(今回は見えない)。

 

 ミヤマキンバイ、ハクサンイチゲ、ハクサンフウロ、ヒナウスユキソウ、チングウマが目を楽しませてくれる、特に山頂のヒナウスユキソウの群生は凄い。

 

 帰りは来た道を素直に引き返す、お花畑の楽しい登山道は何度歩いてみ飽きない。

 

 登りに通過した鍛冶月光は思いのほか簡単、登りは本当にキツカッタ!!

 牛首から雪渓を下る登山者が多い、今回私達は研究不足で湯殿山口からスタートしたが、姥沢から月山スキーリフトで姥ガ岳を経由し金姥に登り、下山は牛首から月山スキーリフト乗場に下山が一般的らしい、でも三ツの急坂が面白いし、お花も多い所を見逃すことになる

 

 苦労して登った山は、充実感は後から沸いてくるもの、私達の歩いたコースは、登山者の数では姥沢からの登山者数に比べ50人に1人ほどで特に金姥から湯殿山神宮本宮間は静かな山歩き、しかし、高山植物の数は反対にこちらの方が多い

 

 装束場・清身川の湧水周辺は無数の植物が花を咲かせる、清身川の湧水の清流を、わざわざ登ってきて水をくんで帰る人が多い。

****済みません!この1999年にはデジカメが無く、お見せする写真が有りません!

 

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