2019年6月5日(水)梅雨入り直前! 船形山(標高:1500b)

立派な美林のブナ林 山頂はミヤマキンバイで飾られ、ミヤマシオガマも美しい!

登山道には:タムシバ、ムシカリ、ショウジョウバカマ、シラネアオイ、サンカヨウ、ツクバネウツギ、タニウツギ、ウラジロヨウラク、サラサドウダン等が咲く

 

 

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左:ミヤマキンバイ(深山金梅)バラ科 バラ科のキジムシロ属でキジムシロと良く似ている。ヘビイチゴはヘビイチゴ属

 

右:船形山山頂と避難小屋 男性4人、ご夫婦1組と出合

 

船形山(標高:1500b) 升沢コースを往復

 

 つくば市から国道6号で宮城県入り、岩沼で国道4号に入り、仙台を通過、大和町で県道147号に入り、升沢を経て、道標に従うと旗坂キャンプ場に着く、5,6台の車が停まっている。自宅からここまで完全舗装!

 

 このキャンプ場に一泊、沢の音と小鳥の鳴き声を聞きながら熟睡。

 

 道標に従い、ブナ林を登ると旗坂平、立派な美林のブナ林を楽しむと升沢小屋、水の流れる沢に入り、残雪の急登は長い! 荒れた階段を登れば稜線、船形山避難小屋が見え、ミヤマキンバイの群生地の船形山山頂に着く。360°のパノラマは大感動、疲れを吹っ飛ばしてくれる。

 

 何度もここを訪れる地元の方に聞くと、大滝キャンプ場へ下る登山道は勧めず(このキャンプ場から車道が悪いらしい)、また蛇ケ岳経由が楽らしいが蛇ケ岳から瓶岩間は残雪が多く、初めての人は道に迷い危険。一人で初めて来たなら良く知っている道を使ってくだるように!

 

 下山も升沢コースを選択し、美林のブナ林を楽しみながら下る。

 

 

コ―ス

前日64

 

自宅2:05=(国道6号)⇒水戸3:05=(国道6号)⇒日立駅入口3:55=(国道6号)⇒五浦4:35=(国道6号)⇒4:45小名浜5:40=(国道6)⇒道の駅「ならは」5:55=(国道6号)⇒双葉駅入口6:35=(国道6号)⇒道の駅「南相馬」7:10=(国道6号)⇒道の駅「そうま」7:50=(国道6号)⇒岩沼8:50=(国道4号)⇒県道147号(大和町)10:10=(県道147号)⇒沢渡10:57=(県道147号)⇒升沢11:15=(県道147号)⇒11:19旗坂キャンプ場(幕営)

 

当日65

旗坂キャンプ場4:42―(0:03)→船形山升沢コース登山口4:45―(0:35)→旗坂平5:20―(1:05)→鳴清水6:25―(1:04)→三光ノ宮入口7:29―(0:02)→大滝キャンプ場/旗坂キャンプ場分岐7:31―(0:40)→鳥居(船形山岳会)8:11―(0:07)→瓶岩沢8:18―(0:00)→蛇ケ岳分岐(草原コース)8:18―(0:18)→8:36升沢小屋8:42―(0:00)→8:42沢の中を歩く9:25―(0:00)→9:25残雪登り9:40―(0:00)→9:40壊れた階段を登る10:02―(0:00)→千畳敷➂10:02―(0:03)→泉ケ岳山頂に至る15:5`・後白髪に至る4.6`分岐10:05―(0:15)→手前のピーク10:20―(0:17)→ケ岳・後白髪/観音寺コース分岐10:37―(0:03)→10:40船形山山頂(標高:1500b)11:15―(0:01)→泉ケ岳・・後白髪/観音寺コース分岐11:16―(1:12)→12:28升沢小屋12:40―(0:20)→蛇ケ岳分岐(草原コース)13:00―(0:00)→瓶岩沢13:00―(0:14)→鳥居(船形山岳会)13:14―(0:36)→大滝キャンプ場/旗坂キャンプ場分岐13:50―(0:02)→三光ノ宮入口13:52―(0:02)→13:54三光ノ宮14:01―(0:01)→三光ノ宮入口14:02―(0:34)→鳴清水14:36―(0:35)→旗坂平15:11―(0:25)→15:36旗坂キャンプ場⇒二口温泉へ

 

往復時間:約11時間

 

 

前日64

 

 仙台方面に行く時は、つくば市から国道408号を北上し、国道4号を使う事が多いが、今回は国道6号で岩沼まで、ここで国道4号に移り、大和町で県道147号に入り、後は目的の旗坂キャンプ場を目指します。

 

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県道147号を走る

 

快適に走れ、遠いけれど、田園風景の先に船形山らしき山並みが見える。可愛いマスコットを使った道標が現れ、迷う心配もない。

 

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旗坂キャンプ場
左:登山道案内    右:キャンプ場入口の橋と階段を登った公衆トイレ

 

旗坂キャンプ場まで完全舗装、広い駐車場が有り、5,6台の車が停まっている、船形山への登山者か釣り人だろう。

 

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旗坂キャンプ場

ブナに囲まれたキャンプ場、平日で私のキャンプ場です!

 

旗坂キャンプ場は沢が流れ、ブナ林に囲まれた美しい環境、公衆トイレから一番近い場所の大きなブナの下に早速テントを組み立てる。

 

ブナの匂いと沢の音、蝉の鳴き声と、小鳥のさえずり・・・釣竿を持った1人の男性以外キャンプ場に入って来ない、今晩は一人。早目の夕食、沢の音・小鳥達のお陰で熟成。

 

夜中に一台の車が入って来るが、キャンプ場は入って来ない!

 

 

当日65

 

目覚めは4時、軽食後準備を確認、10時間以上の工程であり、升沢小屋まで長いブナ林を歩く、天気予報では夕方雷を予測しているので折りたたみの笠を忘れずに。また、残雪で沢の水は飲めないので水もチェック!リックサックの中にペットボトルを入れて落とさないことが大切でしね。

 

一台の車の人はオートバイを使って大滝キャンプ場へ向かったようです、升沢小屋の先で残雪急登を下って来る男性に出合う、たぶんこの人であろう?

 

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左:美林のブナの坂を登る      右:旗坂平

 

旗坂キャンプ場の駐車場の奥が出発口、最初は林道で車も走れそう、直ぐに船形山登山口で一気に立派なブナ林の登山道です、キツイ坂では無いがしばらく坂を登り続けると、平坦になって旗坂平です。

 

 

左:シロヤシオの残花       右:ツクバネウツギの群生

 

絶えることなく美しいブナ林は続く、一群平(ひとむらだいら)の道標が見付からないがそれらしき広い平坦地がある。

 

登山道脇にシロヤシオの木々が多く、可愛らしい真っ白い花を付けている、1,2週間早くここを通過すると楽しめたかも知れない。

 

左の斜面にツクバネウツギの花を見る、下向きで撮影が難しいが、数歩先に進むとツクバネウツギの群生地がある、登山中この様な事は度々である、でも撮影後より優れた撮影場所が有るか不明である(笑)。

 

 

 

左:鳴清水(なるしみず)        右:大木のシロヤシオ

 

ブナ林から明るい場所に出る、ここが鳴清水です、太いブナが切られ積み上げられている、この丸太に腰を下ろし休憩。登山口から展望は無く、美林のブナ林でしっかりした登山道が続く。

 

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左:サラサドウダン等が咲く      右:オオシラビソが多くなる

 

サラサドウダンの大きな木、ブナが消えオオシラビソが多くなる、でもオオシラビソが消えると再び美林ブナ林になる、足元にブナの実が散らばっている、クマの面影は無いが実はクマの好物らしい。

 

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左:ぬかるみが時々現れる    右:ハウチワカエデ(葉団扇楓)カエデ科

 

平坦な登山道にぬかるみが時々現れる、広いぬかるみには木道が置かれている。

 

ブナ林にまじってカエデ類が多い、紅葉の時期はブナとカエデの紅葉狩りが楽しい所です。

 

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左:標高が上がり、周囲の山並みが見えだす   右:ムシカリ(虫狩)レンプクソウ科別名:オオカメノキ(大亀の木)

 

鳴清水を過ぎ、だんだん標高が上がったか?時々周囲の山並みが木々の間から覗くようになってきた。

 

ムシカリの木々も目立ち、群生している所も有る、これがまた綺麗。ムシカリは群生もあるがタムシバも同じように現れる、こちらは群生になっていないようです。

 

登山道を横切る沢が多くなり、雪解けを流す沢、残雪が登山道の左右にある沢、多くは雪解けが進み登山道をふさぐことが無くなったばかりらしい、2,3週間前に歩いていたら厄介な歩きになったようです。

 

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左:三光ノ宮入口      右:ムラサキヤシオ(紫八汐)ツツジ科

 

ぬかるみが目の前に、壊れた道標が倒れている、三光ノ宮入口の道標です、急な坂道を登ると三光ノ宮の展望台ですが下山に蛇ケ岳経由でも大滝キャンプ場経由でも、ここを通過するので立ち寄りは下山時に残し先に進む。

 

この辺り、美しい花のムラサキヤシオが藪の中に姿を見せてくれる、大きな群落ではなく、アカヤシオやシロヤシオの様に大木にならず、枝は細く多く別れている。

 

 

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左:大滝キャンプ場/旗坂キャンプ場分岐     右:ヒメコマツの群生

 

三光ノ宮入口の道標から2,3分で大滝キャンプ場/旗坂キャンプ場分岐です、大滝キャンプ場駐車場から船形山に登り、升沢小屋経由でこの分岐に回って再び大滝キャンプ場へと周遊する登山者が多い様です。ただ、結構な悪路を走破して色麻町から大滝キャンプ場を往復することになる、ただ地元の人は短時間で登れるので利用者は多いようです。

 

急に周りの森が薄暗くなり、ヒメコマツの林が現れます、足元に注意してしまえば見逃してしまう所です、登山道の左上の奥にヒメコマツの林が見事です、手持ちの地図にも示されています。

 

 

 

左:ムシカリ     右:鳥居(船形山岳会)

 

三光ノ宮の先に石の堂不動岩(巨岩の2体が有ったが?)を探しながら進むと、登山道のゲートの様に鳥居がある、奉納 船形山岳会と記されている、向きは船形山の方向である。

 

この辺りの美林のブナ林が広がっている、

 

タムシバ、ムシカリも多く、楽しいお花見になる。

 

 

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左:蛇ケ岳分岐(草原コース)       右:青空に伸びるタムシバ

 

登山道が下ると瓶岩沢で蛇ケ岳から流れ出す、大きな岩の上に出る、この岩が瓶石らしい、足場がなく、飛び降りる元気もなく滑り降りる。瓶岩沢を渡る、この沢の上から降りてくる登山道がある、ここに蛇ケ岳分岐(草原コース)分岐の道標。下山は蛇ケ岳経由ならここに降りてくることになる。

 

 

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左:残雪後直ぐに咲きだす、ショウジョウバカマ     右:バイカオウレン(梅花黄連)キンポウゲ科

 

登山口から升沢小屋間で一ケ所だけ残雪を越える所がある、今日まだ誰も通過せず、滑ります。この雪解けの縁にショウジョウバカマが数本花を咲かせている、雪解けにいち早く咲く植物ですね。

ゴゼンタチバナの葉の横に可愛いバイカオウレンが沢山見られます。

 

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左:升沢小屋       右:沢の水に足を突っ込む

 

明るいヤブ道、升沢小屋が見えてくる、「升沢ひなん小屋」で小屋の中を覗くと一泊したい清潔感、沢が小屋の裏に大量に流れているから水を運んでくる必要は無い。小屋の脇に大きな船形山登山道案内図が立っている、読んでみると。

升沢コース 延長7,489b 時間 4時間10分(上り) 2時間40分(下り)

登山口に大滝キャンプ場、旗坂キャンプ場

升沢小屋―(937b)→千畳敷―(732b)→船形山(御所山)(標高:1,500.2b)

手持ちに地図:瓶石―(1時間)→千畳敷―(25分)→船形山(御所山)(標高:1,500.2b)

       :大滝キャンプ場―(1時間40分)→船形山(御所山)(標高:1,500.2b)

 

ブナ林の登山道を離れ、升沢小屋から「沢の中をあるく」ことになる。ガイドブックには「沢道となり」・・・とこれから経験することに比べ簡単な説明です。

 

 小屋か一気に沢に入る、大きな石を渡るが、靴底は水が入ってくる、沢の中を一回大きく曲がるよ、登山道が現れる。

 

 これで「沢道」とは沢沿いの道かと安心するが!

 

 だが大きく異なり、すぐに沢の中に入る事になる。

 

 

左:キスミレ(黄菫)スミレ科 ?    右:シラネアオイ(白根葵)シラネアオイ科

 

沢の中を安定した石を渡って行く、沢底、靴を水の中に入れて、じゃばじゃばと歩かなければ進めない所もある、沢の中は、石や岩があり、時には苔が成長しているので滑りやすいので急いで次のステップに移れない。

 

沢の脇や中洲にシラネアオイや黄色いスミレが小さい株で生えている、これが沢登りの小さな楽しみになる。

 

 

左:沢の縁 ササンカヨウ(山荷葉)メギ科      右:ここから残雪歩き

 

日陰になると残雪が沢を覆い、雪の上を歩く事になる、沢の水で中身が解けると上に乗った瞬間落ちることになる、ケガの原因になる。前日以前の足跡を頼ることになる。従って可能な限り沢の中を歩きたい所だ。

 

サンカヨウが葉を広げ、花を咲かせ始めたところ、ここは最近雪が解けて顔を出したところでしょうか?このサンカヨウはシラネアオイと同じ時期に咲き、私の好きな花、純白ですネ。

 

そして、進行の沢は残雪に覆われ、残雪の上を歩くようになる、上から下ってくる人と出会います、登山口から初めて出合う人です。

 

彼は大滝キャンプ場から登り始め、山頂を経て、三光ノ宮手前で大滝キャンプ場へ下山するそうです。「山頂で、大滝キャンプ場から登って旗坂キャンプ場に下る、ご夫婦出合ったら登山道が荒れており、止めて大滝キャンプ場へ引き返すように勧めてください・・・」と言う、会えるかどうか心配だが「解りました・・・」と即答、彼は残雪を靴で滑って降りて行く!

私は、彼の足跡を参考に上に向かう、アイゼンは持っているが付けずに進む、終点が見えずとにかく登り続ける。雪渓を登り切れば、残雪が無くなっていることを知っていないと進めない!

 

 

左:雪渓が大きく3か所に登る       右:雪渓終点を振り返る

 

登り続けると雪渓は3ヶ所に向かっている、踏み跡を見ると1番右のコースだ、ここを少し登ればまたコースが別れるが、今度は右から2番目となる。

 

まもなく雪渓の終点に着く、水無しの枯れた急登の道につながる、雪渓中しまったカメラを出して撮影、一度ホットするが稜線に出るにはまだまだの様です。

 

 

左:やっと展望が広がる         右:壊れた階段の急登

 

升沢小屋から展望の無い沢の中歩きと雪渓登りだった、人の身長よりもチョット高いが、それでも遠望が見えてくる、やはり、登山は展望が無いと寂しい。

 

足元に階段、見事に壊れている、しかもヤブ道である、疲れた足を休み休み上に、止まったら待望のミヤマキンバイを見ないで下ることになる

 

 

左:➂の千畳敷            右:泉ケ岳山頂に至る15:5`・後白髪に至る4.6`分岐

 

疲れた!倒れた千畳敷➂の道標に到着、ここから主稜線が船形山登山まで続いている。そのすぐ先に、泉ケ岳山頂に至る15:5`・後白髪に至る4.6`分岐で、計画では下山コースで蛇ケ岳(後白髪山、泉ケ岳)に続いている。

 

 

左:ツマトリソウ(褄取草、端取草)サクラソウ科     右:大きな展望、深い山並みが続く

 

分岐は船形山へと進む、木の背が高く登山道は狭い、でも満足の展望です。

 

 

左:シラネアオイが綺麗に輝く     右:初めてのミヤマキンバイ

 

足元には数は少ないが、ツマトリソウ、シラネアオイが可愛い、急いで歩く人は無視して進んでしまう。やはり梅雨入り直前・6月上旬がこの稜線は楽しい。

 

 

左:山頂手前のピーク      右:イワカガミ(岩鏡)イワウメ科

 

山頂手前のピーク、岩場の広場です、後白髪山から泉ケ岳が続き、その奥に蔵王が大きく見える。遠くに月山、栗駒山が見え、鳥海山はガスで見えない。

 

 

左:ツバメオモト(燕万年青)ユリ科        右:コヨウラクツツジ(小瓔珞躑躅)ツツジ科

 

大きな株のツバメオモト、残念花期が終わり残花です、周囲を見回すがこの株しかない。

 

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左:泉ケ岳・後白髪/観音寺コース分岐        右:山頂が見えてくる

 

泉ケ岳・後白髪/観音寺コース分岐の道標が落ちてしまう、しかし、観音寺コースの黒伏山(標高:1229b)が迫力の峰を見せている。船形山避難小屋が近くなってくる、稜線には残雪も無く、展望を楽しみ、植物を探し、ノンビリ歩きたい所です。

 

 

左:黒伏山方向           右:岩場にミヤマキンバイの群落

 

天気予報では午後から雨の予報、確かに稜線に出たら雲が広がり遠くの山は霞んできた、でも周りの山々の展望とミヤマキンバイの群生の凄さに感動。

 

 

左:ミヤマキンバイ(深山金梅)バラ科    右:ミヤマシオガマ(深山塩竈)ゴマノハグサ科

 

大群落のミヤマキンバイ、木曽駒ヶ岳、立山室堂平とアルプスを歩けば良く目にする、標高:1500bの船形山のこんな大きな群落があり感動です。この群落にヤマシオガマが大きな株で咲き美しい。

 

 

船形山山頂のミヤマキンバイの群生

 

 

船形山山頂のミヤマキンバイの群生

 

船形山山頂のミヤマキンバイの群生を見てしまうと、船形山山頂の山頂に立つのを忘れてしまうほどである。

 

バラ科にはダイコンソウ属にチングルマとミヤマダイコンソウ、キジムシロ属にキンロバイとミヤマキンバイがある、区別は説明しないが現場でこの花を見ると直ぐに解る、ミヤマキンバイは葉が濃い緑色で毛はなく、光沢がわずか、公園で見るキジムシロと区別がつかないから、手前のピークで初めて見た時にこれって本当にミヤマキンバイかと思ったほどです。

 

 

船形山山頂 標高:1500b

 

船形山山頂に立つ、360°のパノラマです。後白髪山と泉ケ岳から蔵王までのパノラマ、黒伏山の岩壁、朝日連峰、月山、見えなかった鳥海山、栗駒山とグルリと身を回す、文字通り360°である。

 

登山者は大滝キャンプ場から登った人ばかり、年配の地元のおじさんが二人、ご夫婦の二人、200名山を目指す若者である。他に雪渓で出合った若者です。この雪渓の若者からの伝言を、ご夫婦に伝えると二人ともニコニコ笑顔で「今日はアイゼンを用意、良き練習ができる。あの荒れた階段は以前から、もしかなりひどいと引き返すよ・・・」とのご返事、想像していた通りのベテランご夫婦で伝言した私もちょっと笑顔に!だが千畳敷から升沢小屋まで下るコースは素人では不可能です。

 

 

船形山山頂 360°のパノラマは思い出の峰だ!

 

 

船形山小屋周辺を引き返すことにする

 

11時、昼飯時間ですが「下山してお昼」と言うおじさん、何度もこの山頂へ、話の様子だと泉ケ岳からのコースを含め知り尽くした山だそうです、下山ルートを聞くと、大滝キャンプ場へ降りて旗坂キャンプ場向かうコースは否定、また蛇ケ岳経由して瓶石に下るコースは楽だが今は残雪が多く迷うので初めて来た人は特に危ないので否定、素直に升沢コースを引き返すことを力説し、まだまだ聞きたいと事が多いのに、南船形山方向にサッサと歩きだし、大滝キャンプ場へ向かってしまう。

 

 

振向く船形山山頂

 

素直に升沢小屋へ下ります、振り返ると、ご夫婦もこちらに下って来る、若い200山を目指す若者も下って来る。

 

 

➃ 雪渓前の悪路、ご夫婦の様に余裕をもって下りたい

 

以下、雪渓、沢下りを終え、この間デジカメはリックサック内で写真は無い。靴はビショビショ!

 

三光ノ宮まで:

 

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左:升沢小屋の案内図     右:蛇ケ岳から合流地点

 

 

瓶石沢  巨岩をよじ登る

 

 

花を楽しむ 二度目のコースだが新鮮

 

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左:マイヅルソウ(舞鶴草)ユリ科               右:紅葉が楽しみのブナ林

 

 

左:大滝キャンプ場分岐      右:下山時登る三光ノ宮

 

大滝キャンプ場分岐から数分に下山時の立ち寄ると決めた三光ノ宮入口、登り1分ほどだが疲れた足が上がらない、でも露岩の大展望だと言う。

 

 

ヒメコマツの間から登った船形山、反対の三峰山が美しい

 

岩の上に日・月・星を祭る「三光ノ宮」の石碑。

 

 

左:ヒメコマツからの展望       右:一本一本太さが違う、独自の個性

 

三光ノ宮から登山口まで登りは無い、立派な美林ブナ林が続く、70を過ぎると、登りはキツイが下りは青春時代、でも登山は登り下りとの混ざって入る(笑)。

 

 

:鳴清水        右:左は深い谷、右は浅い谷

 

鳴清水、登山口は近い、空は黒い雲!

 

 

旗坂平付近

 

最初が一群平?で、次が旗坂平である雷が船形山地方の上、ピッカと同時にゴロゴロ、太いブナ林に囲まれた登山道は雷の心配は無いと言う論文は無い、ここで傘を広げる、雪渓の途中なら悲劇だ!

ブナの葉が大きな傘、ようやく旗坂キャンプ場に着く、工事中の人も引き上げて行く、車に乗り込むと大粒の雨が吹きつける。

 

15時半、約11時間、その半分がブナ林歩き、山頂のミヤマキンバイを遠征して観賞、丁度見頃で言うことなし!

 

明日は二口温泉周辺、晴れなら大東岳を歩きたい、この雷はなかなか止みません・・・・・まだ梅雨入り発表は無いが!

 

HP:わたしの登山話