紅葉狩り 杁差岳を丸森尾根から 【飯豊連峰】  杁差岳(標高1636b)

日程:2009920-21     22日は雨の予報で一日早めの下山)

イイデリンドウ2005/7/16-18の飯豊連峰
朝日連峰を北から大縦走:2009/8/21-24

  
左:長者平から杁差岳を望む                  :杁差岳のお花畑

コース

先日つくば牛久IC12:15⇒いわきJc⇒郡山Jct⇒福島西Ic(事故で渋滞し、福島飯坂手前で降りる)15:30=(国道13号)⇒米沢16:40・南陽17:05・長井15:20=(国道113号)⇒小国⇒赤芝発電所・飯豊山登山口入口18:25⇒国民宿舎「飯豊海花皮荘」入口分岐18:45=(林道)⇒17:00飯豊山荘⇒駐車場(下・中・上と分かれている)

第一日目丸森尾根コース登山口・飯豊山荘5:20―(1:50)→7:10夫婦清水7:25―(2:00)→丸森峰9:25―(1:00)→10:25池神北峰10:35―(0:35)→頼母木山11:10―(0:30)→11:30頼母木(たもぎ)小屋(標高1626b)

第二日目頼母木小屋5:15―(0:30)→大石山(標高1567b)5:45―(0:10)→鞍部5:55―(0:30)→鉾立峰6:25―(0:05)→鞍部6:30―(0:25)→杁差小屋6:55―(0:00)→杁差岳6:55―(0:05)→7:10長者平7:15―(0:10)→7:25杁差岳・杁差小屋7:35―(0:25)→鉾立峰8:00―(0:45)→大石山8:45―(0:45)→930頼母木小屋10:30―(0:15)→10:45頼母木山10:50―(0:20)→11:10地神北峰12:00―(0:30)→12:30丸森峰12:40―(1:05)→のぞき辺り13:45―(0:15)→14:00夫婦清水14:20―(0:30)→三ツの小ピークを越える14:50―(0:25)→飯豊山荘見える(一番急で岩場)15:15―(0:40)→15:50丸森尾根コース登山口・飯豊山荘=(林道)⇒国民宿舎「飯豊海花皮荘」(温泉に立ち寄り)=(林道)⇒国道113号・小国⇒国道7号・坂町⇒日本海東北自動車道中条Ic(荒川胎内Icの方が便利だが食堂を探す)⇒新潟中央Jct⇒阿賀野川SA(夕食&仮眠)⇒磐梯山SA(ガソリン補給)⇒郡山Jct⇒いわきJct⇒つくばJctつくば牛久IC

今年は5連休、来年は飛び石で5連休になるのはかなり先、高速は19日朝からから渋滞、出発は午後から登山口には夜着けばよい、ただ、駐車場が心配であるけど。天気の方は心配した台風14号が東に曲り、関東から東北へは好影響を与えてくれ、19(晴れ)、20(晴れ)、21(快晴)日と台風一過の感の飯豊連峰でした、そしてこの連休を利用して訪れた登山者で杁差小屋(水場10分)、頼母木小屋(庭先にタップリ)、門内小屋(5分)、海花皮小屋(北側の沢)、御西小屋(小屋の近く)、本山小屋(5分)とも大入り満員だったようです、泊った頼母木小屋は約40杁差小屋は約20だったと聞きました。

前日牛久ICからの常磐高速も磐越道もガラガラ、ところが、郡山Jctから東北道に入り安達太良辺りから渋滞、一度は解放されたが、福島飯坂周辺で事故、のろのろで福島西ICで降り、国道13113号で小国へ、

飯豊山登山口入口JR小国駅前を過ぎ、道の駅「白い森おぐに」を見送って、赤芝峡のトンネルを抜けた先の赤芝発電所手前を右に曲がって下り、国道113号を潜り、後は飯豊山登山口へ道標を追いかけると、国民宿舎「飯豊海花皮荘」入口、ここは直進、急に狭くなるが、舗装、突き当りが飯豊山荘のある、飯豊山登山口駐車場、下・中・上と駐車場がある、トイレや水は飯豊山荘にあり自由に利用できる、下の駐車場が山荘に近い、上でも徒歩数分!

飯豊山荘からの登山道は:丸森尾根(登り・下りとも利用)、梶川尾根(前回登りに利用)、石転ビ沢、ダイグラ尾根(前回下りに利用)と四本、何れも稜線に突き上げるコースです、その丸森尾根コースは飯豊山荘の入口と道路を挟んで反対側にある事を確認し車中泊

第一日目:数台の車の音に目を覚ます、中の駐車場からリックを背負い、飯豊山荘庭で準備、私より先にご夫婦が登山口を確認し登って行く、5:15 いきなり、驚くほどの急坂、梶川尾根と同じだ!10分ほど登ると眼下に飯豊山荘が見え、20分辺りで、危険度の高い岩場に取り付く。


丸森尾根の岩場 ここが危険度大

この岩場、荷物のバランスが悪いと危ない、岩場を過ぎ、大木のキタゴヨウの根本に着きほっとする、続いてガレ場に急坂あり、両手を使う。


登った後、振り返る、目が回るほど!

梶川尾根にはこんなガレ場の急坂は無かった、ただ、急な坂道は梶川尾根より短い、6:35 やや傾斜も緩み、小さなピークを三回上下する、ここ辺りキタゴヨウとブナの大木が有って美しいところ、ただ、木々の根が足元に広がり雨の日は滑り易い。


ダケカンバン、キタゴヨウの木々が続く

雑木林に変わって、時々切れ間に稜線が見えてくる、厳しい登りが続く、7:00 短いがちょっと平坦になって足を休める。潅木に囲まれダラダラ登りが続く、7:10 夫婦清水に到着、登山道から数b奥に小さな沢、美味しい水です


杁差岳の左肩に杁差小屋が見える

再び潅木に囲まれるが、時々木々の間から見える展望、新潟から友人と来られた男性が教えてくれる「あれが杁差小屋、、」見ると杁差小屋が見えている、今度はガレ場、左に美しい滝、神秘的な美しさ!飯豊連峰の中に飛び込んだ気分になる。


梶川尾根から落ちる滝

そして、今度は潅木の長いトンネルの登り、時々、木の根を頼って登る、これが何度も現れる!


こんな足場の悪いところが続く

ようやく傾斜が緩くなり、目の前の幕が落とされ、丸森峰、素晴らしい眺めである、ここまでの登リを忘れる程です。


丸森峰から地神北峰を見上げる

ここから、少し下って、砂原で賽ノ河原のような所に着く、初夏まで雪が残って水が流れる所だそうです。


扇ノ地紙から門内岳の斜面

左に梶川尾根に突き上げる斜面は豪雪地帯の雪崩の傷跡、それがここ飯豊の魅力の光景だ!振向くと丸森峰が見え、周囲の山々の大きさに感動!


丸森峰を見下ろす

大自然に囲まれ、ピークの地神北峰が見えるのだが、ここのガレ場は手強い、あえぎながら登り切って、ようやく地神北峰に到着!標高1850bの地神山の手前です。


地神北峰から杁差岳を望む

ここ地神北峰は標高1800b、杁差岳は1636bでここより低い、しかし独立峰で美しい、手前から頼母木山手前のピーク、大きな頼母木山、そして頼母木小屋(小さく見えますクリックで大きく)、その先が大石山(標高1567b)、その右奥が鉾立峰(丸く見える)、その右横が杁差岳、さらに右に伸びる尾根が千本峰を経て大石ダムに下っている。周囲の人に聞くと、今年の紅葉は例年以上に早く、今が見頃とのこと、これから紅葉は、どんどん里におりてゆく。

頼母木山を越えれば、頼母木小屋は直ぐ、周囲には真っ赤なナナカマドが多い。11:30 頼母木小屋に到着、小屋の前に流れ出す豊富な水は天然水、管理人の自慢だ。


ナナカマド 急に冷えたと見え葉が枯れている

頼母木小屋の管理人のおじさんに聞くと「杁差岳は往復4時間」とのこと、散歩しながら大石山まで、途中の頼母木平にはハクサンイチゲなどまだまだ沢山花を見ることができる、明日の方が天候は良いという、周囲を散策し小屋に戻る、地神山まで散策の人(明日杁差岳を登って胎内へ下る人)もいる!

小屋の庭には、頼母木山裏の水場からサイホンの原理で水を引き垂れ流しの天然水、飯豊連峰で一番便利、おじさんは門内小屋も管理しており、片道2時間を交互に行き来している、今日はビールが一本700円、だが宿泊代はゼロ。稜線に花が咲誇る時期は6月下旬から7月上旬、飯豊連峰全山縦走を心見るが、この山荘が縦走の要になりそうです。

今夜の宿泊は約40、海花皮小屋から縦走の人、胎内ダムから足ノ松尾根を登る人、梶川尾根からと5連休を楽しむ人が多い、そして明日は、杁差岳を経て胎内ダムへ下る人、北股岳を往復する人、海花皮小屋へと向かう人、私は杁差岳を往復し丸森尾根を下る予定だ。

真夜中、満天の星空、日本海の夜景は新潟から胎内、村上と続く、丹沢連峰から見る夜景とは一味違った印象深いものとなった、勿論今夜ここに立った人しか味わえない神秘的な100万ドル夜景は言い過ぎではない。

 

第二日目:真っ赤な太陽、朝日連峰と飯豊連峰さらに蔵王連峰とに囲まれた大雲海から始まった。

右横に並んで眠った新潟のお二人に別れを告げ、5:15 杁差岳に向かう、蔵王連峰の右が赤く染まる、今日は素晴らしい快晴。


朝日が朝日連峰と蔵王連峰を照らす

この大自然、自分の足音のみ、頼母木平へ下る、地神山が見事、左には二王子岳(標高1420b)が多くの尾根を飯豊連峰に伸ばしている、そして大雲海が朝日連峰と蔵王連峰、飯豊連峰に囲まれて大きく広がる。


大雲海

30 5:45 大石山分岐に着く、既に日は高く昇って、ここは胎内への登山道(足の松尾根)が分かれる三差路、大きく曲がって西峰、日本海の展望が広がり、同時に杁差岳の美しい姿が圧巻、ハクサンイチゲが咲く坂を下る、鉾立峰の北斜面の紅葉が特に奇麗です、鞍部に下り、やや平坦、ここは花期なら美しいお花畑、そして鉾立峰の急登に取付く。

昨夜は杁差小屋は20人の込みと話す登山者が一番で下ってくる、丸森尾根を下るそうだ!


鉾立峰から杁差岳を望む

鉾立峰に立つ、360度圧巻の展望台、遠望の飯豊本山が見え、北股岳、門内岳が続き、地神山から足元までの稜線ルートが一目で見える、紅葉真っ盛りの急降下で鞍部へ、ここもお花畑が広がる。

今度は鉾立峰より軽い登りだが、荷物を背負っていなくても辛い、大勢人々が下ってくる、ようやく平坦になって飯豊のパイオニア、藤島玄さんのリレーフがある、日本海を望む良い位置に置かれている、展望も素晴らしい、ちょっとスッキリしないが東新潟火力発電所の奥に佐渡、右に粟島も浮かんでいる。


日本海の大都市新潟と遠望の佐渡
日本海の奥に佐渡が浮かび、その右に粟島も微かに浮かんでいる。

そして、まだまだハクサンイチゲ、トリカブトが沢山咲くお花畑を横切って、杁差小屋の前に立つ、小屋は小さい、ここに20人が泊ったのか!でも運上の特別ホテルである。


杁差小屋と右奥が二王子岳

 

小屋から0分で、7:10 明峰杁差岳山頂、標高1636bと飯豊本山が2105bに比べると低いけど、360度のパノラマは勝っている!

 


一番奥が飯豊本山

昨日、千本峰(大石ダムから登って)を登ったご夫婦、今日は大熊尾根(大石ダムへ下る)を下るという、ここから前杁差岳に向かう長者平が綺麗と言う、15分程で往復できる、ここは雪解けの後直ぐにハクササンコザクラ、ヒメサユリが次々と咲き乱れる飯豊連峰屈指の楽園だそうです。


大熊尾根の付け根に美しい池塘が見える

時間が有れば前杁差岳まで行くと、権内尾根の雰囲気を味わえそうです。再び杁差岳に戻って、今度は逆コース。

鉾立峰と大石山斜面は美しい紅葉色、西峰から杁差岳を振り返る景色は素晴らしい。

 
左:なごり惜しい杁差岳                                  右:大輪のマツムシソウ

大石山から頼母木小屋までは稜線漫歩、杁差岳の展望、朝日連峰、飯豊の山々に右に大きな二王子岳、、11:00頼母木小屋に戻る、管理人のおじさんは、今日は門内小屋へと向かう。


頼母木小屋から頼母木山を望む

まずは、頼母木山への登り、頼母木山からの杁差岳、地神山は素晴らしい眺めである、続いて岩場のピーク、さらに登って地神北峰、明日は登山口で待つ奥さんとバトンタッチのご主人、奥さんは5歳の可愛い娘と待っているそうだ、早く同時に登れることを楽しみにしているそうです。


地神北峰を下る、左は杁差岳への稜線

丸森尾根を忠実に戻る、何度見ても右の梶川尾根は凄い、丸森峰の砂地の原で休憩中の人々は、海花皮小屋周辺の整備のボランティアの方々、丸森峰では山は飯豊山しか知らないと言う男性、真冬の飯豊を登り知り尽くしている、いろいろご指導を頂く「飯豊は体力をしっかり付け登る山、、、」ちょっと軽く考えていた私も今後長く登山を楽しめる為、足腰以外内臓強化も必要だなと心に誓う!

以下、登山口までの写真です!


ガレ場の展望

 
左:梶川尾根の圧巻な姿                    右:14:40 最後の飯豊本山展望

14:00 夫婦清水 ここまでボランティアの人々と交流は有ったが、ここからは一人旅、丸森尾根はここからが急降下の狭い尾根で大変である。


安心して休める最後の休憩場

途中、小さいピークだが三個、越えます、ここはへとへと、でも大木の下は安心して休める最後の休憩場です 14:50


目のくらむような急降下

登る時はあまり気にならないが、流石に下りは危険な場所が続く、慎重に一歩一歩、岩場は特に危ない!大きなキタゴヨウは安心の保険のような感じで足場を提供する。

15:15 飯豊山荘が見え、さらに急降下、15:50 飯豊山荘の前に降り立つ、自動販売機の缶ジュース二本を一気のみ干す!

飯豊山荘へ温泉だけ楽しみに来た人々、大きな荷物を見てビックリしている!

飯豊山荘は天狗平、ここからは歩く必要がない車、長者原まで走って、新潟の登山者が山小屋で教えてくれた、山麓の国民宿舎「海花皮荘」の温泉に浸かる、疲れた体にとてもきく、良き湯です!

国道113号に出て、帰路は新潟経由、中条から乗った日本海東北道はガラガラ、ところが、磐越に入り阿賀野川Saに入ると、びっくり!凄い混雑、ここで夕食&仮眠、奥阿賀の紅葉のスッポットでの見頃は10月末から。

翌日、心配したガソリン補給は磐梯山SaSaかは見える磐梯山は大きく浮かび美しい、天気予報では今日から東北は雨模様らしい!

HP:わたしの天気予報