第一日目:
「月山八合目行き」と同じバス発着所、大鳥行きのバスは一般バス路線で登山者はよそ者、大鳥川沿いに走るようになると、大鳥まで行く一人のお客様と朝日連峰への4人の男性だけになる、荒沢ダムを過ぎると岩を掘った長いトンネルを2個抜ける、山奥に入り込んだものだなと思い知らされる。
大島・朝日屋の前が終点、大きな公民館の様な建物にトイレがある、泡滝ダム行きのバスが待っており、女将さんから乗車券を購入即運転者さんに手渡される 1200円。ここから鶴岡村上線が有るが三面ダムまで車が通れるのだろうか?ここから大鳥川は西と東に別れ私達は東大鳥川を遡る。
*朝日スーパーラインは鶴岡市から大島をへて西大島川を遡り、大島屋岳(標高:989b)から猿田川を下り猿田ダム、猿田川発電所で奥三面ダムから流れる三面川に沿って村上市へ続いている。奥三面ダムをへて山形県西置賜郡小国町焼山・五味沢へ続き林道がある。
一般乗用車通る道、良く整備はされているが、一部底を付くような草むらが真ん中にある、思ったほど高度を上げず、泡滝ダムバス停に着く、仮のテントが貼られ、下山の男性二人が待っている、雨は少し小雨になる、「断続的に降るんですよ!」と渋い顔である。
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大鳥川
泡滝ダムバス停をあとに、大鳥川を遡る、まもなく、泡滝ダムが見えてくる。
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泡滝ダム
朝日連峰登山口に標識が草むらに置かれ、ここが登山口である、ブナの美林が続く。
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渓谷道、良く踏まれている
大きな登りも無く冷水(ひやみず)沢に出会い橋を渡る。
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大鳥池を目指す、釣り人も登山者も渡る
立派な橋です、続いて七ッ滝沢の橋、これも立派なものです、七ッ滝沢を左に見下ろしながら徐々に高度を上げる、美しい樹林が続き紅葉狩りには究極のポイントである。
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美林のブナ林
一度大きく曲り登るが、大鳥池を目指してジグザグの急坂はまだ先である、時々谷の向こうの稜線が見え、ジグザグの急坂が始る、と同時に滝のような大雨が落ちてくる、水場があって、さらに登り切ると平坦になる、ブナ林の中に大鳥小屋が建っている、飛び込み宿泊を告げる。
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大鳥小屋(タキタロウ山荘)
午後になって晴れ、以東岳が姿を見せる、標高963b、深い原生林に囲まれた大鳥池は実に神秘的、ちょっと周囲を散策してみたが、湖岸には遊歩道があってとても良い雰囲気です。
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大鳥池
大鳥小屋(キタタロウ山荘)は木造住宅、キャンプ場もあり、紅葉狩りには大勢の人がやってくるそうです、ここに泊まって以東岳を周遊するには、直登コースとオツボ峰コースを使うと良いとのことです。紅葉に染まる大自然囲まれる大鳥池は魅力です!
*朝日スーパーラインの第一案は大鳥池(標高:966b 高山湖)の近くを通ることになっており、猿田ダムから標高:1506b付近を越え、大鳥池に下り、七ッ滝をへて大島・高岡。もしこれが実現していたら、観光客・登山者の数・車が増え、大鳥池周辺のブナ原生林は現状を保っていなかっただろう。
第二日目:
大鳥小屋(キタタロウ山荘)を後に、水門の橋を横切って、直登コースを右に見送り、オツボ峰を経由するコースで比較的楽なコースだそうだが、比較してのこと、いきなりの急登に入る、凄い急坂がしばらく続く。
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ブナ林の急坂
所々階段が設けられてありがたい、樹林帯の急坂は続く。
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森林限界を超える
森林限界が近くなって、左に池が見える、さらに上に回れば、池は小さな湿原の池塘です、山上の楽園!
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三角峰付近の池塘
森林限界が近くなって、左に池が見える、さらに上に回れば、池は小さな湿原の池塘です、山上の楽園!キツイ登りを忘れ、朝日連峰をちょっと実感する。
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大鳥池
大鳥池が見え、森林限界を超える、迫力満点の朝日連峰の以東岳、眼下に大鳥池。
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大きな山容が目の前に現れ、迫力満点
このピークがオツボ峰(標高1582b)だろうか、少し下るとお花畑、ヒメサユリが咲き美しい。
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ニッコウキスゲとヒメサユリ
後で竜門小屋の主人に聞くと、この辺りは遅くまで雪が残って、遅くまでヒメサユリが見れるとのことです、ニッコウキスゲは花期を過ぎているが、見事です。
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こんな上に広い石段
続いて今度は石畳の登り、リンドウの大群落、マツムシソウと続く。
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お花畑
しかし、風が強く、ガスを運んでくる、天狗小屋の分岐。
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天狗小屋分岐 天狗小屋をへて月山湖へ下って月山へ
地図はここがオツボ峰とある、やがて大きな岩場を過ぎ、3人の登山者に出会う、まもなくガスの以東岳に到着、展望は無い。
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アオノツガザクラ(青の栂桜) ツツジ科
ここを真っ直ぐ進み、大鳥池に下る直登コースにある、以東小屋に立ち寄る、昨夜泊った人の気配はするが無人、小屋の裏が大鳥池からの直登コースが登ってくる。
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以東小屋から大鳥池
以東岳山頂に引き返し、
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以東岳山頂 展望が!
以東岳の展望は小屋に寄って時間を稼いだが無理、、、、。竜門小屋まで長い長い縦走に取り付く、最初は以東岳からの急降下、時々登山道は不明瞭、先行する人の足跡やマークをしっかり確認し下る、こんな山奥、方向を間違えたらたまらない大変。狐穴(きつねあな)小屋まで誰一人見かけませんでした。
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マツムシソウ
花畑、笹原、、、隆起準平原と言われる尾根筋、
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池塘、昨日の雨で水がタップリ
今にも水がこぼれそうな池塘、やがて登りか返しの中先峰(標高1523b)。
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中先峰手前辺りから朝日連峰に縦走路を望む
強い風、その中に大きなお花畑が次々と現われる。
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ハクサンイチゲ
中央峰の道標が笹原に埋まるように立ち、いよいよ狐穴小屋の領域にはいる。
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中央峰から寒江山への大縦走路
右に大きく見えるのは、北寒江山から伸びる相模山から大上戸山で奥三面への縦走路であり、歩きたいコースです。
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狐穴小屋が遠くに見えてくる
狐穴小屋が遠くに見え、疲れもピーク、やや平坦になって広い草原に立つ狐穴小屋に到着。
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三方峰 この峰を超えて、竜門小屋へ
三方境に見えた3人は「ここの叔父さん、竜門小屋で会った、、」とのこと、庭先には美味しい水が引かれ、ビールも冷えている、宿泊には魅力だが、まだ昼前、竜門小屋まで2時間半と言うので先を急ぐ。
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三方境から赤い屋根の狐穴小屋
狐穴小屋から長い木道を登って、
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狐も木道を使っているのかな?
三方峰、天狗小屋分岐、以東岳にも天狗小屋への道が有ったが、こちらのコースは良く歩かれているようです。以東岳、寒江山が望め素晴らしいピーク。
三方峰からすぐに北寒江山、山頂で良く「日暮沢から竜門山−大朝日岳−小朝日岳を周遊する」と言う登山者と狐穴小屋の叔父さんに出会う「狐穴小屋の設計は、私の部屋が最上段、建物は西洋風の設計、、」と山を愛する人々、二人の話では、紅葉は凄い!特に大朝日岳周辺が良く、続いて狐穴小屋周辺の景色と言う。今度来るなら紅葉時期!
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寒江山から竜門小屋 写真の中央の鞍部に建っている
三面コースを見送り、寒江山へ向かう、北寒江山(標高1658b)から竜門小屋が見えている、まだまだ、寒江山(標高1695b)、南寒江山の二山を越えねばならない。
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お花畑が続く
今日のハイライト、お花畑は多いし、展望は良い、ここはヒナウスユキソウの大群落で知られる、凄い数である。
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タテヤマリンドウ(立山竜胆)リンドウ科
但し、花期はエゾリンドウに変わっている、寒江山から一人の女性が下ってくる(私はこれから寒江山に向かう)。
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寒江山、南寒江山と続く
奇麗な花が多く楽しいところ、ピークはハイマツ、山頂で2人の男性、彼らは狐穴小屋だろう、寒江山山頂の道標は鉛筆のような型で太く、風雪に耐え、縦走登山者にとってホットする道標です。寒江山(標高:1695b)を越え、ハイマツが多く、登山道は北寒江山の右側の肩に続く、その南寒江山山頂は小さなピークです、下って行くとご夫婦が登って来る、お花の多い斜面は素晴らしい、竜門小屋にはさらに小さなピークを二つ越えますが、お花の多い所。
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竜門小屋が見えてはくるが!
北寒江山・寒江山・南寒江の三峰を越え、小さな鞍部を通過、山竜門小屋が見えてはくるが手前に標高:1588bのピークを越えて行く。
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日暮沢へ流れる斜面
竜門小屋から日暮沢方向に流れる斜面はササで奇麗です。竜門岳には最短で、日暮沢から登って竜門小屋に泊まり、大朝日岳に登り小朝日岳をへて日暮沢に戻るけど、お花畑の多い寒江山まで足を延ばす登山者が多いのだそうです。
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竜門岳−からお花畑の群落を楽しみ進む
竜門山の手前の竜門小屋に到着、ここまで来れば明日の工程は楽になる。
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竜門小屋から朝日連峰の夕日
若い旦那さんが迎える、聞くところによると、山小屋番の遠藤さんはK2【パキスタン北部のカラコルム山脈にある世界第二の高峰(世界第一の難峰)であるK2(8,611m)】への挑戦で留守、彼は遠藤さんと共に遠征参加を希望したが、竜門小屋は朝日連峰の要所、重要責任の留守を任されたとのこと、夕方体調を崩した私の看護もして頂く、有り難い存在はK2に通じている。
第三日目:
管理人、5時前に起き、一人一人を見送る、この何気ない心配りが途中で発生する難関で励みになる、「体調が戻るまでのんびりと、、、」そんな言葉を掛けてくれる、私よりかなり若い彼である。
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まだ暗い、ガスが周囲を覆う
昨夜と変わってまたガス、まず100bの登り、ここか、ちがう、ここか、、、と苦しみながら登り続ける、日暮沢からの登山道を左に見送り、ガスに覆われた竜門山山頂(標高:1688b)、竜門小屋からここまで1時間、ガスで撮影困難。
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竜門山山頂
なだらかな尾根道、晴れていれば大展望であろう、西朝日岳山頂(標高:1814b)、風が強い、鞍部まで急降下、続いて中岳への登り返し、ここはツライ登り坂、ようやく中岳山頂(標高:1802b)。
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自然・植物保護活動が続けられている
再び下って、大きな池塘を見て平坦になる、お花畑が左右に広がって、金玉水に着く、ここから大朝日小屋まで登る、泊り客は小屋から金玉水まで水を汲みに往復と言うが想像以上に遠く厳しい登り、竜門小屋の存在を認識する、竜門小屋は朝日連峰の要所は今でも変わらない。
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大朝日岳山頂 展望期待できず!
ガスの中に浮かぶ大朝日小屋、小屋に入らず玄関先で休憩させて頂く、「竜門小屋は何人泊った、、、」という話題以外無口の小屋番さん、小屋から左が小朝日岳(標高:1647b)へと続く登山道。
小屋から山頂迄20分、ようやく大朝日岳山頂(標高:1870b)である。
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中ツル尾根入口 ここを下ったら帰れない!
ガスで何も見えず、間違えて中ツル尾根を数分下ってしまう、朝日鉱泉方向です。岩に赤字で中ツル尾根と明記(間違う人が多いのだろう)、山頂に引き返す、山頂で古寺鉱泉からピストンの登山者に出会うが、このあと下山まで誰にも遭わず。
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平岩山への登山道、中ツル尾根との違い?
平岩山への急坂下り、岩礫地、ジグザグに下る、賽ノ河原の様な所を通過、一日中ガスだと悲しいなと思いながら、美しいハイマツ帯を行く、平岩岳が見えてきた、同時にガスアット言う間に切れてくる。一面、大小多くの石が広がり、石の間に可愛い花が沢山見られます。
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平岩岳を目指す
大きな岩を通過、鞍部になって、平岩山へ登る、ガスが切れ、朝日連峰の凄さ、美しさが目に飛び込む、振向くと大朝日岳が見え、大朝日岳から大きく下降した登山道が見える。
平岩岳山頂(標高:1609b)、道標がひっそり迎えてくれる、晴れてきた。
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平岩山から北大玉山は漫歩道
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ハクサンイチゲ
美しいお花畑も広がって、砂地の斜面を登れば、北大玉山方向への分岐、右に曲がって北大玉山へ向かう。
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越後駒ケ岳からグシガハナに向かう感じ
しばらく平坦だが、細い尾根になって、展望は素晴らしい、ちょうど、越後駒ケ岳からグシガハナに向かう感じです、まもなく平岩の清水入口、前方に高い北大玉山が見える。
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北大玉山を望む
一度下って、北大玉(きたおおたま)山の登り、北大玉山山頂(標高:1468b)からの展望は素晴らしくほっと一息入れる。
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北大玉山山頂付近から
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この吊尾根を下る
北大玉山を過ぎると眼下に吊尾根、この尾根を下ることになる、そして針生(はんなり)平・祝瓶山分岐、大玉山(標高:1438b)・祝瓶山(標高:1417)方面も魅力だが、ここは稜線から離れ狭い尾根に取り付く。手持ちのガイドブックは大玉山、祝瓶山方に比べコースは薄くなって蛇引清水(水場)に下っている、角楢小屋に下り危険な吊橋が待ち受ける。
一旦下るがしばらく大朝日岳方向の展望が凄い尾根道になる。西朝日岳から続く稜線、雪渓を残す渓谷、飽きない眺めが続く。
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展望の良い尾根を下る
時々足元には花崗岩が露出、アカモノの赤い実が印象的です。
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赤い実を付けるアカモノ
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朝日岳連峰の渓谷
蛇引の清水(蛇引沢ノ源頭 標高1059b)、この水場は登りの人(下る人にも!)には貴重ですね、根元から二本の大木に道標が置かれている、ここが最後の展望になる、展望がなくなると急降下で大きく下ることになる。
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最後の展望は、大朝日岳でした
ここからは、越後駒ケ岳の水無渓谷の下りに良く似ています、途中にキタゴヨウマツも見られます、中ノ岳の千本松原にはちょっと負けるけど、谷川岳の巖剛(がんごう)新道の下りも凄いけどここは更に凄い。
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見事な自然林
ドンドン下る、長いロープもある。
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奇妙な大木、豪雪の影響?
ようやく、沢の音、右眼下が本流、左の沢が見え、吊橋(大玉沢)が見える、えー!ここを渡るのか!!幅があって水量も多い。
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中央の一本木を踏んで、ロープは補助
大玉沢を渡って、登り返す、直ぐに美しい小玉沢を横切る、暑い、水で顔を洗い、頭から水掛をし、以後「マラソンランナーが走りながら頭や体に水掛」をする姿になって暑さに耐え歩き続ける。
二本目の吊橋「カクナラ橋」はカクナラ小屋(角楢小屋 人の姿は無いが泊っているようです)を通過すると見えてくる。
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カクナラ沢の吊橋 落ちそうな気がする! 落ちたマットはアキラメ!
この吊橋はかなりロープが錆び、ちょっと落ちそうな気がするけど、渡らないと帰れない!吊橋の真ん中でリュックサックに縛り付けたマットが沢に落ちてゆく、今夜は小屋に泊まらないからマットは落ちても命さえ無事なら・・・、無事渡りきる。マットの事より次の工程だ!
続いて、河原に出る、オイデ沢だろう、道が不明、足跡を探し対岸に渡る、視界の利かない時は迷うかも知れないが、行く先はこれ一本しかないから、大丈夫だろう。
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渡らなくても良い吊橋
また吊橋が現われるが、今度も手強いぞと身構えるが、手前に「潜り橋登山道」と示される、なるほど、飛び越えて進めるダムができている、ダムの上から見上げる位置の吊橋はずいぶん錆び、危ない!危ない!
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新設のダム 飛び込みたい 美しい水の色
このダムを渡り切って、沢に沿って下れば祝瓶山分岐に出る(後で知る)、ここには案内が無く、吊橋の根本から綱を握ってよじ登る、今度は標識の有る、祝瓶山分岐、白布橋を渡る。
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白布橋 流れ安く作ってある
三角屋根の小屋を見送り、最後の吊橋、大石橋。
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大石橋
この橋が一番ドキドキ、対岸に渡って、林道終点、一台の車が留まって、さらに林道を進むと大きな駐車場、男性が車に着いたばかり、ここからバス停まで徒歩約2時間、五味沢バス停発16:44、ギリギリの時間、ここは他人に期待せず歩き出す、登山道と違い舗装道路は更に暑く、沢の無く、日影も無い、30分ほど歩くと、針生平で橋を渡る。
停まっている2台の車を見送る、美しい渓谷、バスの時間は決まっている、のんびりしてはいられない、先を急ぐ、「乗って行く!」とお元気な声・神の声、「ハイ!」と応える、声を掛けてくれた人は出戸の奥さんで、キノコ狩りを終えて帰る途中、停まっていた2台の内の1台で、林道終点から途中で休まず歩き、彼女の車が止まっていた場所を過ぎていなければ、この声に出遭えなかった!
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登山道で見たキノコ、これはマイタケ以上に貴重なものだという、カメラに写したのみ、
キノコ狩りの女性に採ってきたら!としかられる!
(登山中は山菜を採らないことに決めている私です!)
聞くと、今年はキノコが例年以上に豊作だという、突然車を止めて「ここの水美味しいよ!」と案内してくれる、真夏の炎天下、正に命の泉、この女性、命の女神である、そして直ぐ後から来た車も停まる、こちらの運転手さんは彼女の大先輩のキノコ狩りの名人とのこと!
2時間の林道歩きは彼女のお陰で30分以内、そして快適に五味沢バス停を走りぬけ、出戸バス停に案内してくれる、酒屋さんの庭先「涼しい日陰で待ってネ!」と笑顔で去って行く、お店を訪れる人が声を掛けてくれる、とても明るい小国町のバス停でした。
小型のバスは定刻にやってくる、乗ったのは一人、途中地元のお爺さんが乗る「猿が出て、カボチャチャを食い荒らす、、」途中クマ注意の看板が村の中に立っている。
定刻前にJR小国駅に到着、JR米坂線は美しい渓谷美を見せてくれる、高原列車、荒川の清流も美しい、米坂線の紅葉は11月上旬が見頃です。
朝日鉱泉から大朝日岳・小朝日岳周遊(2001/9/23)
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