朝日鉱泉から平岩山をへて大朝日岳・小朝日岳
御影森山(標高1534b)、平岩山(標高1609b)大朝日岳(標高1,870b)小朝日岳(標高1,647b)鳥原山(標高1,430b)

 

日程:2001923

コース

「御影森(みかけもり)コース&鳥原山経由コース:登り7時間下り5時間」

 

新潟県村上2100=(車)=>関川村=>小国町=>飯豊町=>朝日町=030朝日鉱泉500―(歩)―> 520中ツル尾根・鳥原山・御影森山コース分岐―>640上倉山水場―>840御影森山―>940平岩山―>1130山頂手前のピーク―>1200大朝日岳1230―>1240大朝日岳小屋―>1330小朝日岳―>1420鳥原山―>1430 鳥原小屋水場―>1710朝日鉱泉

 

2221:00に村上市を車で発し、国道7号で坂町・荒川町十文字交差点から国道113号に入る、車はガラガラである、昼間なら荒川の渓谷が奇麗なところです、途中飯豊連峰の登山口の標識が出る、ここは大石ダム経由の登山口で、小国町には飯豊山荘経由の登山口がある。朝日連峰の登山口北の朝日平で祝瓶山の奥が朝日連峰になる。

 

小国町を過ぎると飯豊町に向かって国道は下り坂。飯豊町の手前で長井市への標識が出る、標識に従って左折する。国道287号に出るまで少し迷うが、標識を長井・白鷹・朝日・寒河江の地名を頼りに走れば直ぐに国287道号に出る、長井を過ぎ、しばらく走ると朝日村で大きな観光案内柱が建っている、国道287号から左折し最上川の反対側に入り、今度は白滝の標識を探す、朝日鉱泉の標識はなかなか出てこない、白滝の標識を頼りに進む、白滝には鳥原山に直接登る登山道がある、この道を利用する人も多い、朝日鉱泉周辺は駐車場が狭いのでここを利用する人も多いらしいが、コースが限定される。

 

道が急に細くなるが、しばらくは舗装されている、朝日川に流れ出す枝沢が多くなってくると舗装道路は無くなる(2箇所ビックリするほどの立派な舗装道路が現れる)、舗装道路よりいくぶん広く走り易い。ぽつぽつと車が止まっているなと思うとすぐ朝日鉱泉の裏に出る、鉱泉のお客様用と一般は駐車場が異なる、一般は満車、しかたなく少し引き返して道路脇に止める。

 

この場合は、鉱泉の手前(2カーブ手前、距離にして500b程)に「一般車侵入禁止」の看板の近くに駐車すると、朝日鉱泉に行かずに直接、その「一般車侵入禁止」を越えて入ると舗装道路で朝日川に架かる橋に出る、朝日鉱泉の案内に「後200歩で着きます」とあるが、この200歩が大変です、下山時に身にしみます。030、夜明けまで時間はタップリ、満天の星空、空を見ながら仮眠。

 

車の音で目を覚ます、小型トラックが通過する、星が少なくなってきた、夜明けだ、430、準備を済ませ、500 車を出る、朝日鉱泉の庭を通過、5,6台の車が止まっている、小屋の前から下の道に下る、この道が「一般車侵入禁止」から続いている、先行した4人が吊橋を渡ってゆく、眼下にダムが見える、私も落下しないように吊橋を渡る、橋から10分程で分岐、先行の4人のグループは日帰り登山、中ツル尾根を登ると言う、私(日帰り登山)も中ツル尾根か鳥原山又は御影森山経由か決めなければならない、今日は快晴の天候、中ツル尾根を登るよりも、一番景色の良いコース:御影森経由を選択。(この選択は正しかった!!)特に平岩山からの展望は一級品でした。

鳥原山コースは分岐からすぐ急坂になる、下山時はこのコースを下ることになる、見送って、中ツル尾根と御影森山へ向かう、直ぐに中ツル尾根と御影森コースは分かれ、左の御影森山へ入る、先ほど渡った吊橋と同じような吊橋を渡る、渡ると直ぐ急登が始まる。

 

 

かなり登ってから、大朝日岳5:40の頭が見えてくる、雄大です、周りは太いブナ林、一番坂のキツイところだが、尾根道で気分が良い。

 

やがてブナ林が多く美林の樹林帯に入る、傾斜はやや軽くなる、その先で上倉の水場に出る、朝日鉱泉が置いてくれたヒシャクで水を飲む、美味しい!!

 

続いて上倉山(標高:1144b)だが山頂は不明、なだらかな道。

 

相変わらず尾根道が続く、傾斜が再びきつくなってくる、時々樹林の間から大朝日岳の姿が見える、やがてブナ林が無くなり低い雑木林に囲まれた登山道は尾根道は稜線に出て、森林限界を超える。

 

御影森山が大きく目の前に現れる、左に磐梯山、手前に吾妻連峰が素晴らしい姿を見せてくれる、反対にはこれから向かう大朝日岳と小朝日岳が雄大に姿を見せている。

 

ここまで登って来た人が味わえる雄大な眺めは、言葉では言い尽くせない。登山道の左側が大きく開け、磐梯山が二つの刃を見せてくれる。また、大朝日岳の向こうに月山、鳥海山も頭を見せている、中ツル尾根の展望?

 

御影森山(標高:1534b)に飛出る、山頂自体は丸く、険しくないが、360度の展望!!

これから進む大朝日岳山頂まで続く稜線が美しい、西朝日岳も良い、飯豊連峰、吾妻連峰そして目立つ主役の磐梯山、御影森山山頂からは葉山(長井葉山)への山道が分岐して長井市に下っている。

 

左の祝瓶山(いわいがめ 標高1417b)から北大玉山を経て平岩山に登り続く尾根を見ながら、御影森山山頂からは大きく下る、その後、幾つものピークを越える、登山口の中ツル尾根との分岐から始めて登山者に出遭う、昨日、大朝日小屋に泊まった人たちで10名の団体に若い女性、76才の男性、さらに5,6人の団体、、です、昨日は小屋から佐渡ヶ島、日本海に日が落ちるのを楽しんだそうだ。

 

大沢峰(標高1484b)など上下を繰り返し、大朝日岳の姿を楽しみながら進む、所々霜が降りて昨日の冷え込むようです(富士山や北海道の旭岳は雪という)。平岩山の最後の登り、一面がハイマツの高原、平岩山山頂(標高:1609b)の北側を巻くように進む、大朝日岳側に出ると、大朝日岳との鞍部が目の前に広がる、その鞍部に下り切ると、最後の登りまっている、目指す山頂には人の姿が良く見える。

 

ジグザグの小岩混じりの砂礫道を登る、やっと着いたかと思うとダマシの山頂、まだ先に急な坂が待っている、大鳥池から以東岳を経て大朝日岳を下ってきた男性に出遭う、この後、平岩山をへて朝日平に下山するそうだ、「大鳥池は神秘的でとても良かった」とニコニコしながら下ってゆく、こちらはニコニコどころか最後のキツイ坂を登り続ける、大鳥池から以東岳は何時か登って見たい所です

 

大朝日岳山頂(標高:1870b)、目の前に月山、その向こうに鳥海山がドッシリと雄姿を見せてくれる、待望の山頂は期待を裏切らない、月山の右側には葉山(村山葉山)が大きく緩やかな山容を見せている、大パノラマ、文字通り360度の展望、何も言うことは無い、日本海、佐渡ヶ島、村上市も眼下に見える、こんなに晴れる日は年に一度有るかどうかだと言う。

西朝日岳から延びる稜線が美しい、その向こうには、何時か登りたい以東岳が聳えている、以東岳は同じ朝日連峰の山だが大朝日岳とはなんとなく雰囲気が異なっている、形も違う様に見える。

振向いて反対側を見ると、飯豊連峰の主峰、飯豊山と北股岳が見え、石転び沢が白く輝いている、その左が吾妻連峰、その向こうに磐梯山、蔵王連峰も見える、ここから見える位置にある山々が全て展望できる様である、何度も何度も周囲の人々は「今日は年に何回も無い快晴です」と笑顔だ。

 

山頂から南へ伸びるコースが中ツル尾根コース、北方向が大朝日小屋を経て鳥原山経由で朝日鉱泉または古寺鉱泉に下るコースです。

 

大朝日小屋までは5,6分、茨城県つくば市の登山グループ(古寺鉱泉泊、明日は蔵王)、千葉からの団体(鳥原小屋泊、明日下山)さんらにここで会う、どんどん下る、銀玉水を過ぎた頃振り返って眺める大朝日岳は御影森山から眺めたそれとはまた違った姿で別の山容を見た感じで周遊コースは面白い、その姿は西朝日岳と重なってなお雄大な姿に見える、また以東岳や鳥海山、月山、葉山は遠望ですが実に美しい姿を見せてくれる。

 

下るに従い前方の気になる峰、登ってくる人に聞くと、その峰の小朝日岳をパスして朝日鉱泉には行けないらしい、一度小朝日岳の鞍部:熊越に下る、大きく下り、かなりの登り返しが待っている、一度下っての登りは気分的にもツライ!!

鞍部から5,6b先に古寺鉱泉への分岐がある、そして急登、両手を使いゆっくり登るしかない、若い男女が快適に抜いてゆく、約20分掛かり小朝日岳山頂(標高:1647b)に着く、小朝日岳山頂、大朝日岳の広さは無いが、ここも360度の展望です、数人の人たちが休憩中、ここからの登山道が鳥原山まで続いているようすが良く見え、手前で抜いていった二人の姿が木々の間を相変わらず快適に下って行くのが見える。

 

ここからは今までと少し違い登山道が荒れてくる、突然、ウメバチソウ、トリカブト、リンドウが咲くお花畑、リンドウは大朝日岳周辺にも咲いていたが、ウメバチソウが咲いているのには感激!今回のコースでここだけが花の群落でした

 

次のピーク鳥原山山頂が見えているのになかなか着かない、幾つかの小ピークを過ぎ、最後の登り、岩がゴロゴロしている鳥原山山頂(標高:1430b)、最高点は少し先だがここは大朝日岳側が大きく開け展望は良い、月山、鳥海山も見え、最後の大展望を眺め雑木林に囲まれた登山道を下る、前回(1997/8/14 家内と娘でここまで)登った場所に出る、ここから月山が見える最後の地点となる、登山道は以前に比べかなり崩れてきている。

 

まもなく鳥原湿原、美味しい清水の水場で顔を洗い休憩、この時間になると、誰もいなく静かな湿原は秋の風景そのもの、白滝ルートの分岐を朝日鉱泉に向かう、大きな池塘が光っている所だ、すぐ急な下りになる、湿原から流れ出るのか大きなぬかるみがある、ブナが多くなって展望は無い、ひたすら下る、やっと金山沢にたどり着く、日がだいぶ落ちてきた、暗くなる前に林道まで下りたい、休憩もとらず先を急ぐ、休憩にもってこいの大きな岩があるのに。

 

沢から登り、尾根に出ても緩やかな登りで幾つかのピークを越えることになる、展望の良い場所も幾つかあるが、御影森山コースほどの展望は無い、上下が続き、なかなか下りだけにならない、ようやく、最後のピークを越え、ジグザグの下り、傾斜が結構キツイ、暗くなってきたのにまだ中ツル尾根コースとの分岐に着かない、周りはいっそう、静かになってくる、鳥原山山頂から誰にも合わない、だいぶ飽きた頃最後の下りで、見慣れたコースの分岐に飛出る、ほっとする一瞬だ!

 

すぐ吊橋、反対側に渡れば朝日鉱泉である、例の舗装道路を行くと立ち入り禁止のゲイト、ゲイトを抜けると車道で、数台の車が止まっている、私の横には福岡からの車が停まっている。

 

車に戻って、林道を下る、登ってくる車は一台のみ、遅かったせいか工事用の小型トラックが一台以外、下る車も無い、朝日町に着くと真っ暗、奇麗なお月さんが空に浮かんでいます、小国から新潟県へ。

 

※今回は花の時期、紅葉狩りの時期からは外れていましたが、静かで、こんもりとしたブナ林、今にも紅葉しそうな深い緑の葉、稜線から山頂から素晴らしい展望、「大沢峰から平岩山」、「平岩山から大朝日岳の鞍部」、「大朝日小屋から熊越」、「小朝日岳から鳥原山」は特に印象的、御影森コース&鳥原山経由のコースを選択してよかった、お勧めします。大朝日岳山頂で出会った約20,30人の人々も私も今日のような快晴で展望の良い時に大朝日岳山頂に立った、嬉しい一日でした。

 

大鳥池から以東岳、竜門山をへて朝日連峰縦走2009/8/21-24

 

 

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