紅葉の時期に一度は歩いてみたいコース    社山(標高1827b)

 

日程 20051016日 晴れ

2005年5月15日:中禅寺湖温泉から茶ノ木平経由半月山、阿世潟へ


社山の稜線から中禅寺湖・男体山・太朗山

紅葉と言えば日光、そして「いろは坂」の大渋、でも見たいあの雄大な奥日光の紅葉景色、今年はどうでしょうか? と思いながら行って来ました、例年より一週間ほど紅葉の進みが遅いようです。昨日の雨が朝方まで続きましたが6時半頃から止み、社山山頂に立つ頃は暖かい日も差し込んで、団体登山は3組と賑わいました。

コース

つくば市自宅2:10=(国道294408号)⇒宇都宮=(国道4119120号)⇒中善寺温泉=(湖畔)⇒5:10歌ガ浜駐車場620―(0:15)→イタリヤ大使館別荘記念公園6:35―(0:20)→狸窪6:55―(0:15)→阿世潟(あせがた)7:10―(0:30)→阿世潟峠7:40―(0:05)→一つ目のピーク7:45―(0:20)→二つ目のピーク8:05―(0:05)→三つ目のピーク8:10―(0:25)→四つ目のピーク8:35―(0:10)→五つ目のピーク8:45―(0:10)→8:55社山9:10―(0:50)→阿世潟峠10:00―(0:15)→阿世潟10:15―(0:30)→半月峠入口10:45―(0:35)→11:20歌ガ浜駐車場

今年の5月、アカヤシオの咲く半月山を歩き、日光の紅葉狩りは社山と決めていたが、秋雨前線と台風20号のゆっくり接近で、きらきらの紅葉に出会えるか、大変心配である。しかし行って見ないことには何も始まらない。

  いろは坂、観光客が訪れる前に上って、立木観音、先の歌ガ浜の駐車場に入りたい(立木観音手前に駐車場とトイレが有る)、ここは夜明け前から釣客も多く、すぐに満杯になる人気のスポット、観光バスもここに停まる。

男体山・日光白根山と9月に訪問しているが何度訪れても新発見がある中禅寺湖周辺、今日は歌ガ浜から、中禅寺湖道路を離れるとイタリヤ大使館別荘記念公園を横切って行く、朝早いと訪れる人もなく静かな庭園で美しい、庭先から今日登る社山、八丁出島、上野島が見え、中禅寺湖の奥に錫ヶ岳(標高2388b)、白根山(標高2578b)、温泉ヶ岳(標高2333b)と大きな峰が並び、その手前に高山(標高1668b)が見えている。

この先中禅寺湖湖畔を歩き、雄大な男体山を常に右に眺めながら進む、男体山は紅葉真っ盛り、民宿湖舟、民宿半月山荘を過ぎ、半月峠への登山口を見送る。まだカエデは緑で、カエデが色付くのは1,2週間後だろう。


八丁出島方面から阿世潟を望む

ここ辺りは半月山展望台から見下ろす日光一・ニのビューポイント八丁出島の根本になる、湖畔に下りて見ると白浜と紅葉が美しい。

紅葉も綺麗だ、ただカエデはまだ色付いていない。駐車場から約1時間で阿世潟に到着。直進すると中禅寺湖周遊歩道で千手ヶ浜に通じている、紅葉狩りのコースで人気だ。

阿世潟は湾になって湖岸の美しい所です、その手前で左折し阿世潟峠へ向かう。落葉が登山道を隠しちょっと取り付きが不明だが、良く見ると踏跡がしっかり付いている、阿世潟峠0.7`、千手ヶ浜9.6`地点。

緩やかに登るとカエデが多く現れるのだが濃い緑でまだ赤みもおびていない、涸れ沢に沿って登る。その涸れ沢が深い溝になり、上部に水が湧き出ているが地面に吸い込まれて沢になってはいない。阿世潟峠0.2`、阿世潟0.4`地点、ここから傾斜が増し、ジグザグに数回曲がって階段を登れば、足元には笹が現れ、半月山と社山の鞍部に到着する。

この鞍部が、標高1410bの阿世潟峠、四差路で、左は半月山、右は社山、直進は足尾の古道だが良く踏まれた道、晴れていれば富士山が見える峠だと言う。ただ阿世潟峠は木々が伸び展望は林間だろう、50bほど社山方向に登ると足尾側が良く見える。


ツツジの紅葉と足尾側の山々、一番奥に富士山が見えるのだが、雲の中

見上げるときつそうだ、第一のピークは足尾側が大きく開ける、少し下ると鞍部で、男体山側は林間の展望、足尾側は美しい。ガレ場の崩壊地の上を行く、展望を楽しみながら急坂を一歩一歩、ここは一番傾斜の大きいところ、よじ登ると、まだまだ半月山(標高1753b)の方がはるかに高い第二ピーク(標高1550b)。小さな岩峰で展望は素晴らしい、中禅寺湖の上に雄大な男体山、中禅寺湖に張りだす八丁出島が印象的だ。

ピークから少し下って、崩壊地の上部の細い尾根を渡って行く、左斜面のカラマツが美しい、黄色だ。三個目のピークはまだまだ半月山より低いが360度の展望台。


阿世潟峠から社山迄、ピークが5個存在する、何れも展望は良い

この三個目のピークは、巻道もあるが必ず立寄った方が良い、展望の良い尾根道の始まりで、少しだけ下って、四つ目のピークへ登り返す、ダケカンバ、シラカバも多い、真っ赤な実を付けたナナカマド。四つ目のピークからは戦場ヶ原と太朗山、山王帽子山が見える。

急に笹の背が高くなって、登山道を覆う、ようやく主稜線に飛出る、足尾側は関東平野が晴れれば富士山が望め美しいと言うが、今日の関東平野は雲に覆われている。ようやく半月山と肩を並べる標高、その先のピークにはシャクナゲが群生、山頂までは稜線漫歩、最後の急登を登り切ると針葉樹に囲まれた社山山頂に到着。

社山(標高1827b)は男体山から660b低いが、中禅寺湖の上に全山紅葉した男体山を望む、針葉樹林を抜け黒檜岳方向に進むと、笹に囲まれた美しい稜線が黒檜岳に向かって脈々と続く様子が望める、笹の斜面に大きな岩が有ってこの上で休憩。


社山から中禅寺湖と男体山を眺めながら下山

黒檜岳(標高1976b)へ行って見たい気もするが、今日はここで引き返す

社山からの下りは正面に中禅寺湖と男体山を常に望みながらの楽しい尾根歩き。ただ、急降下で足が滑る箇所が多い。山頂では先行した男性と二人きりでしたが、1020人程の団体が三組と大勢の登山者、「今年は紅葉が遅いね!」「今年の紅葉は綺麗じゃないね!」「ナナカマドもダケカンバも葉を落としているね!」等の声が聞こえてくるが、社山からの紅葉した山々の展望は見事、来週も楽しめるだろう。

半月山の第二駐車場も見え、車の台数が多くなっている、心配なのは中禅寺湖から「いろは坂」辺りの大渋滞である、12時前に通過すれば大丈夫だろう。

阿世潟峠で男性女性2名「社山の後、黒檜岳か、ここに戻って半月山を超えて、、」とのこと。約10分で阿世潟、阿世潟の白砂で遊ぶご夫婦「以前、ここから千手ヶ浜まで歩いたのよ」との事。歌ガ浜から二軒の民宿まで舗装、但し歌ガ浜から一般車は入れない、従って観光客はイタリヤ大使館別荘公園まで、ドライブ観光は歌ガ浜から半月山第二駐車場。そのため阿世潟は静かで穴場的存在。

11:30 歌ガ浜駐車場かはドライブ、12時前、華厳ノ滝の駐車場に入る車は大渋滞だが、心配したいろは坂はスイスイ、神橋の交差点も信号数回待ち、以後渋滞無く今市から国道352号で鹿沼経由、真岡から国道294号でつくば市へ、最近国道294号を使う都心の車が増加している。

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