信州の紅葉を訪ねて  

米子大瀑布   雨飾山(標高1963b)

 

日程 20051022-23日(土-日)  晴れ後曇り  晴れ後曇り  

前もって断っておきますが、米子大瀑布と雨飾山は特に関係はありません、しかし、
アルバムをご覧になって何れも立派な岩壁が美しい点に気付くかと思います。
その岩壁がよりいっそう紅葉の美しさを引き立てる役目をしています。

 

一日目22日(四阿山の北側 米子大瀑布詳細はこちら:ここ

紅葉狩りは何処に!志賀草津道路を走り、白根山・横手山の紅葉は10月上旬、続いて志賀高原の池巡り、素通りできないのが「一沼」で20日頃が見頃です、このまま湯田中温泉に向かわず、横手山の方に引返し、熊ノ湯から南志賀(山田牧場)へ入り、登山口から30分ほどで笠ヶ岳へ、標高2076bで巨岩の山頂、展望は志賀の山々・北アルプスまで一望です、登山口に戻って山田牧場へ下る車道は五色温泉など、午前中は白根山によって日陰になる、紅葉狩りには好条件が整って素晴らしい、国道403号に入る

貴方なら、地図を広げ、四阿山を見つけるのは簡単で、四阿山の北側に米子不動尊を見つけるでしょう。

直接高速で来られる人は、上信越自動車道須坂長野東ICで降りる。

4時半、国道403号で須坂市街へ向かって、迷わず国道406号と交差するまで走り、右折し、菅平方向に折れ(左に曲げれば善光寺)、米子大瀑布の標識を探す、南原町東から左折し米子大瀑布の標識を追って行く、道路はしばらく広く走り易いが、だんだん標高を上げるに従がって林道、紅葉は20日頃見頃、前方に岩壁、屏風岩のような姿が現れる、須坂市街から約40、道は行止まりになって、米子大瀑布の駐車場に着く、薄暗く、車中で夜明けを待つ。車は既に数台止まっている。

6時半、車から出る、駐車場は紅葉に飾られた山々に囲まれている、一番奥に登山道、橋を渡ってすぐ、二分、真直は滝へのコース、左は遊歩道になっている、どちらにするか迷うが、まだ日が差し込まない谷に入るより、遊歩道を先に登って見ることにした。これは大正解となる。

ブナ、モミジの紅葉が続く、登山道は大きな岩が現れ、これが階段に利用され安定し、危険な所は無い、登山口から15分ほどで、前方に滝が現れる、権現滝が見える。さらに10分ほど登ると、不動滝・権現滝が望める、さらに登り切ると米子大瀑布の道標が立ち、展望台、東屋が建っている。広い高原状になっており、滝の反対側はシラカバの美しい所だ、原っぱを横切ると林道に出る、その林道を緩やかに下ると、牧場のような広い原に出る、米子・根子岳登山コースが紹介されている


米子大瀑布の権現滝

  その登山道を進んで見ると米子沢に下って行く、左に崩壊地、凄い岩壁、その壁に美しいカエデが印象的。登山道は沢を登っている。引き返した滝に下る、沢を横切って山荘(営業していない)の脇に出て、滝見の遊歩道を登る、最初の滝が権現滝、続いて不動滝と続く。

  二つの滝を巡って、頃は沢沿いに駐車場に戻りますが、美しいカエデの連続が続き見事です。

二日目23日(初冠雪の雨飾山、紅葉狩り登山)

私の生まれは虫倉山の麓、中条村です。3時頃外は雨、今日の雨飾山行きは中止、、、

  ところが8時、快晴である。8時半、実家のおねいさんに、おにぎりを作ってもらって飛出る、9時半には登山口に着くだろう。

虫倉山の登山口中条村は、長野市から国道19号で白馬に向かい、笹平で国道19号から離れると中条村を通過する、または笹平を過ぎ白馬長野道路を経由すると道の駅「中条」の前を通過する。虫倉山に登る時はこの道の駅でルートを訪ねるか、有料トンネルで聞くと良い、きっと親切に教えてくれるだろう。

道の駅「ほかほかランド美麻」を通過し、二分、左は大町、右は白馬。ここは右に折れ美麻トンネルを抜けると、初冠雪の白馬連峰が雄大な姿を現す、道路脇にはカメラマンがカメラを構えている。国道148号糸魚川街道を小谷村に向かう、左には八方尾根、栂池高原と続く、快適、展望の贅沢なドライブで小谷へ、栂池高原は信濃森上駅と白馬大池駅の先に入口が有る、小谷村に入るとトンネルの前に小谷温泉入口の案内が出て、トンネルを抜けた所にその入口が有る。見逃すと道の駅「小谷」まで行ってしまう。

小谷温泉入口に入って直ぐの所に片側通行の信号、約一分待ち。一本道が小谷温泉まで続く、小谷温泉を過ぎ高度を上げると、右に雨飾高原キャンプ場の標識、ここは右折する、直進、駐車場に着き、その先は未舗装道路になる。

右折して高度を上げると雨飾高原キャンプ場に到着、雨飾山登山口はキャンプ場に着いた駐車場の奥にあり、更に登ると休憩舎とトイレが建っている、ここにも駐車場が有ります。

コース

雨飾キャンプ場駐車場9:35―(0:10)→尾根取付き9:45―(0:35)→ブナ平10:20―(0:30)→荒菅沢(あらすげさわ)10:50―(1:00)→金山分岐11:50―(0:10)→雨飾山荘分岐12:00―(0:05)→雨飾山(あまかざりやま)山頂急登取付き(小さな池)12:05―(0:10)→12:15雨飾山山頂(ピークは二峰)12:30―(0:20)→金山分岐12:50―(0:30)→荒菅沢13:20―(0:30)→ブナ平13:50―(0:30)→尾根取付き14:20―(0:10)→14:30雨飾キャンプ場駐車場


ブナ平への手前の急登

  キャンプから緩やかに広い登山道を下る、小さい沢を渡って木道、左は雑木、右は湿原だが、大海川が流れている。水平の木道が切れ、左に小さな滝を見ると、急登の尾根道に取付く、荒菅沢90分、雨飾山180分の地点。急坂の連続だがこの辺り紅葉見頃で、綺麗だ綺麗だと言いながら登ると、ブナの大木が現れ、紅葉の美しさはさらに高級になってくる。

やがて傾斜も緩み、ブナが多くなって、長さ30bほどの木道が引かれている、木道を離れ一段登ったところがブナ平。確かに水平で平らな広場です、荒菅沢30分地点。

一段登ると、短い木道、カレ沢の様に石がゴロゴロの道を登る、大木のブナ林、登山道の足元に雪が残っている、明け方降った雪だ。急な坂道になって振向くと戸隠連峰の高妻山が見えてくる、薄い雪化粧。隣の天狗原山、金山も雄大で薄雪化粧である。小さな谷でカレ沢を横切って、登り切って、再び水平になる辺りで始めて北アルプスの峰々が見えてくる、その峰は尾根を巻くので、直ぐに見えなくなる。


布団菱を望む

しばらく水平に進み、下りになる、数b下りと前方に布団菱(フトンビシ)が現れる、この地点からの布団菱が一番綺麗だ。

急坂を下ると、荒菅沢下る。水の量は多く、冷たく美味しい。横切って、反対側の急斜面に取付く、雑木林の中の道、布団菱の紅葉は木々の間からとなる。


布団菱の上部

 雑木林の急登、木の根を頼りに登り切ると、尾根に飛出て展望は凄い、金山、天狗原山が大きい、荒菅沢から流れる谷が紅葉に飾られ見事だ。

  布団菱の上部には今朝の雪がまだ残って薄化粧、三段の紅葉となっている。金山(標高2245b)の後に雪で真っ白に染まった焼山(標高2400b)が覗いている、雨飾山(標高1963b)のピークも見えてくる。ガレ場は綱を頼りに登る、雪解けで足が滑り登り難い、布団菱が真横になって、この岩場を登り切れば、主稜線に飛出る。

金山分岐に出る、「笹平」の道標、眼下に金山に向かう稜線に登山道が見えている、金山まで320分とある、魅力有るコースで次回はこのコースを歩いてみたいものだ。雪解けの登山道はぬかる、右の海谷山塊の鋸岳、駒ケ岳が鋭い峰を見せている。そしてその左先に日本海、糸魚川市が輝いている。

ちょっと下って鞍部にような所に雨飾温泉への登山道が分岐する、その鞍部と言うか小さい谷と言うか、そこから笹道をちょっと登る、また下ると小さな湖(沼)、雨飾山山頂への最後の登りに取付く、明確な登山道とは言えないような急斜面を登り詰めると、四個の石仏と祠の置かれた北峰と三角点と標柱の有る南峰の中間点に着く、まず誰もいない雨飾山北峰に立つ。谷川岳と同じ標高1963b、ここも双耳峰、後で知りましたが谷川岳も今日初冠雪とのことだ。


北峰から白馬連峰方向を望む

  日本海から吹き付ける冷たい強風、大勢の人(5,6人で満席の)の立つ雨飾山山頂南峰へ、20bほどであるが、遠望の高い峰を富士山か北岳と議論中、「富士山は戸隠山(富士隠し?)で見えないのでは」と言うと、「あれが鳳凰三山であの高いのは北岳だな」とリーダの一言で決着。確かに鳳凰三山の右に甲斐駒ケ岳・北岳・間ノ岳が並び、その右に仙丈ヶ岳が見えていた。

 一方、金山側には焼山、火打岳が見え、妙高山は金山に隠れている、黒姫山、乙妻山と高妻山、その右にゴツゴツの戸隠山が続く、一夜山や虫倉山は確認できません、日本海側の山頂辺りが削られた山は明星山だろうか。北アルプス側はすっぽり冷たい雲に覆われている。

 強風の冷たい北風、体を冷やす、山頂から金山分岐まで笹に覆われ、全体が笹平と言うのだろう。右に布団菱を、左に戸隠連峰を見ながら下る、火打岳は焼岳の後方に見えるが直ぐの金山に隠される。

  荒菅沢に下って、最後の登り返し、この登りから振向くと荒菅沢と布団菱の展望が一番、振向き振向き登るところだ。

  高妻山と戸隠山が大きくなって、ブナ平、朝の雪解けでぬかる、しばらく水平、大きなブナ林が続き、最後の下り坂、紅葉坂と呼んでもよいほど美しい尾根状の下りだ、傾斜は大きく時々ブナに助けられる。

  湿原に下って、小沢を渡り、広い登山道を緩やかに登れば駐車場、小雨が落ちてきた。道端に大勢見られたカメラマン達の姿は無い、その大型バスも去っている。キャンプ場も静かで、帰路に着く登山者だけだ。国道148号に出たころには雨は止むけれど、白馬連峰や八方尾根はスッポリ冬空の中である。

    白馬駅手前で「長野」の標識、国道406号で鬼無里経由で長野市へ行けるが、白馬駅前を通過し、神城駅近くで次の「長野」の標識を左折して、道の駅「ほかほかランド」(美麻村)、道の駅「中条」(中条村)を経て更埴へ出て、上信越自動車道に乗れば都心は近い。

時間に余裕が有れば、国道19号から国道18号に移って上田で浅間サンラインをドライブすることをお薦めする、浅間山と浅間山を取りまく山々の展望をじっくり楽しむことが出来ます。もっと時間が有れば、高峰高原の車坂峠を訪れて欲しいものです。ドライブ好き人間なら上田から菅平高原、国道406号で草津白根山、あるいは鬼押ハイウェーを走って鬼押出岩群を訪れても良い、信州を高速道路で通り過ぎるのはもったいない!

 

大渚山(標高1566b):雨飾山と小谷温泉までは同じ道を走る、村営雨飾山荘を過ぎ、道は二分する、右は金山登山口方向で、ここは左へ進む。大きくカーブすると雨飾山が見えるビューポイントでカメラマンが大勢集結している。時々道脇に車が停まっているから要注意、雨飾高原キャンプ場・雨飾山登山口の標識を右に折れると雨飾山、ここは真直ぐ進む、小さいピークに達し、ここに駐車場が有る、今日は満杯(約数10台)でした、鎌池はここから入るようです。急に未舗装道路になって下る、湯峠に着く、ここが大渚山登山口です。話によると、先ず大渚山の東のピークで雨飾山・金山・火打岳・妙高山・高妻山と立派な峰々を展望し、続いて二階建ての展望台の西ピークへ行くと、白馬連峰・五竜岳の北アルプスの峰々が一列に屏風画のように広がっているそうです(雨飾山の展望の方が広角ですが、ここからの雨飾山の展望が素晴らしいとのこと)。湯峠から徒歩約一時間。  雨飾山登山、早朝6時頃から登っていたら、大渚山にも登れましたね、残念無念です。驚いてしまったのは、小谷温泉から湯峠間にカメラマンが大勢集結、大きなカメラと三脚を重そうに担いでうろうろする貴婦人(帽子から足の先まで着飾った中高年の御婦人)の姿がとても新鮮でした。

HP:わたしの天気予報