秋田駒ケ岳 男岳(標高1,623b)女目岳(標高1,637b)横岳(標高1,583b)
湯森山(標高1,472b)笹森山(標高1,4112b)
田沢湖高原から駒ケ岳八合目 バスで往復

日程:2002914-16日 (日-火 敬老の日)晴

2014/10/12 乳頭山に縦走

コース

 

田沢湖高原6:30=(バス)⇒7:00駒ケ岳八合目7:05−(100)→8:00阿弥陀池−(020)→8:30男岳−(010)→9:10阿弥陀池−(005)→9:10阿弥陀池避難小屋−(020)→9:30女目岳:秋田駒ケ岳山頂−(010)→9:50阿弥陀池避難小屋−(015)→10:05横岳−(120)→11:15湯森山11:30−(030)→12:00笹森山−(050)→12:25駒ケ岳八合目12:50=(バス)⇒13:40田沢湖高原

 

つくば市城山から盛岡へ、盛岡からは国道46号(秋田街道)を走り、雫石経由で田沢湖町へ、後は標識に従って田沢湖高原へ、駒ケ岳八合目に入るにはマイカーだと6:00前に着く必要がある、遅れるとマイカーは乗り入れ禁止になってしまう。

 

家内と二人で、田沢湖駅始発6:15のバスを田沢湖高原バス停で待つ630に田沢湖高原に大型バスが滑り込む、途中の秋田駒ケ岳登山口バス停から大きく左折し、八合目へ、さらにバスはスキー場の大駐車場からのお客を乗せ、再び登山道に戻って約30分、駒ケ岳八合目バス停に着く。

 

秋田駒ケ岳への登山者のほとんどは乳頭温泉と駒ケ岳八合目の分岐から駒ケ岳方向に車で約2,3分の「スキー場の大駐車場」に車を停め、駒ケ岳八合目行きのバスを待つ。

 

私たちの当初の計画は秋田駒ヶ岳から乳頭山、そして下山は乳頭温泉のため車は田沢湖高原バス停(羽越交通の事務所)の大駐車場に置いた

 

田沢湖高原、スキー場駐車場でほぼ満席のバスは駒ヶ岳八合目に着く、ちょっと肌寒い、八合目小屋の前に水場があって、そのすぐ横に登山口がある、赤紫の異様な風景が目に入る活火山の様子が目に付く、小沢を渡り、女目岳の裾野を巻いて登ってゆく、振返ると下山に通過する笹森山が美しい、足元にはウメバチソウ、トリカブト、リンドウが沢山咲き、急登を和らげてくれる、火山らしく足元の土は赤茶色。

展望の良い片倉岳に着く、ベンチがあって最初の休憩に良いところだ、霧が周りを覆い展望は期待できない、お花畑の柵の中を緩やかに登ってゆく、平になって木道が現われる、霧の中に阿弥陀池が現れ、雰囲気がとても神秘的で美しい、すぐ男岳の登り口に着く。



阿弥陀池


横岳0.7`・男岳0.5`の標識、大きな岩の陰に荷物を置き岩の斜面を登る。

 

霧が流れる、阿弥陀池が全容を見せる、まもなく横岳と男岳の分岐点の鞍部に出る。いきなり目の前の霧が晴れ、眼下に可愛い小岳、美しい緑に覆われた可愛い火山だ、その周りに木道がくねくねと引かれている、早朝登って来たという数人の女性グループ男岳での展望は無かったようだ、時間が無く急いで下山とのこと。

 


女岳

 

露岩の稜線を登る、霧がまた回りを包む、男岳の肩に着く、後は50bほど尾根をたどると、ちょうど霧が晴れた男岳山頂に着く、先行した男性が待っていて「今、霧が晴れたところです」と笑顔、眼下には田沢湖が広がる。

始発バスに乗って来たが、本来ならもっと早目に山頂に着かないと展望が得られない事が多いが今回は遅く着いたのが幸いしたようだ。

 

女岳も全容を現す、阿弥陀池を見ながら下る、バスで会った、年に5,6回登ると言う大先輩が登って来た、小岳が女岳と思っていたが、実は女岳は霧の中で今は見えないという、駒ケ岳で有名なコマクサの咲く場所の話を聞いている途中で、霧が大きく晴れ駒ケ岳周辺が明るくなった、目の前に女目岳、1970年(昭和45年)に噴火して盛り上がったもので山肌はまだ赤みを帯び、湯気が立ち上っている、女岳と小岳のバランスがとても面白い。

 

阿弥陀池の周りを木道が引かれ、その奥に避難小屋トイレ小屋が建って美しい。

 

避難小屋から階段を登る、火山流の防護柵の間を登る、右奥の雲の中に岩手山が姿を現す、振り向くと横岳から湯森山、乳頭山への稜線が続く、まもなく女目岳:駒ケ岳山頂に着く。

女目岳(標高:1637b)・男岳(標高:123b)、筑波山では女体山(標高:877b)・男体山(標高:871b)で、こちらのように筑波山も女体山が山頂です。

 

360度の大パノラマ、眼下には田沢湖、岩手山は一段と大きい、男岳から横岳への稜線を歩く登山者が見える。

 

避難小屋に下って、小屋の前を通過し横岳へ、急登、トリカブトの大きな群落、男岳からの稜線に着く、再び女岳・小岳が大きく見え、その外輪の稜線には国見温泉コースの山道(横長根:コマクサの群落)が通る、雄大な風景が広がる、阿弥陀池の風景とは異なってこちらも美しい。

 


女目岳

 

横岳(コマクサの群落)は、国見温泉コースが合流、駒ケ岳・阿弥陀池・男岳、これから向かう縦走路に浮かぶ峰々が美しい、国見温泉コースを登って来たご夫婦、なかなか良いコースだとのこと。岩手山が大きく振り向くと雲の中に和賀山連峰だろうか。



女目岳 秋田駒ケ岳

 

左に駒ケ岳を眺めながら広い火山砂地を緩く下って再び登ってゆくと、焼森のピークに着く、ここも素晴らしい展望で駒ケ岳の全景が見える。ここから急な斜面を下る、火山砂地で山道はえぐられ歩き難い、乳頭山を目指し、八合目駐車場に下る山道を左に分け、どんどん下る、潅木の中に入ると水場、小沢、水量が少なく飲み水には向かない。ナナカマドの多い、緩やかな尾根を黙々と登る、振り向くと駒ケ岳の全容が大きく目に入る、巨大カニが両足を広げてこちらを向いているようにも見える。

 

スキー場から笹森山を経て登って来た息子2人とご夫婦「乳頭山へは大変遠いから」と心配してくれる、「湯森山に案内があるから良く考えて!」と教えてくれる。

 

水場から長い長い緩やかな登りを終えやっと着く湯森山、ここに来ないと秋田駒ケ岳の美しい姿を得ることはできないだろう、ベンチがあって、ご夫婦が昼食中、ベンチからちょっと先に行くと笊森(ざるもり)山・乳頭山への稜線が美しく見え、ここに来いよと誘っている。乳頭山までは5.5`、家内と思案、このまま乳頭山に向かうかいなか?

 

乳頭山へGO>、、と立ち上がると雨が落ちてきた、湯森山に着く前は晴れていたのに?

美しいく見飽きる事の無い乳頭山行きは断念、9月の半ばの雨は冷たい、笹森山を目指す、笹に覆われた山道を下る、すぐ木道があって、大きなベンチ、まだ小ぶりの雨、ベンチに腰を下ろし駒ケ岳を鑑賞。

 


リンドウ

 

笹森山への鞍部から登り返す、乳頭温泉方向と八合目方向分岐で雨が激しくなった、谷の向こうには湯森山から横岳への稜線が美しい、丸太と石で作られ急斜面の階段を下る、三人の女性が登ってくる、この雨の中を?「向かう途中、田沢湖マラソンで一時間待たされた、、」という、今日は田沢湖のマラソン大会とのこと。谷の向こうには八合目バス停が見える、足元にはシロバナトウウチソウが硬い実をつけ始めている、リンドウも大きな花を付けている。

 

下りきると沢、小石を踏んで渡る、最後の急登を登りバス停に着く。急な雨でどっと下った登山者で小屋は満杯状態。

100人近い列がバスを待つ、私たちは1台目の最後の二人となる、八合目からスキー場までバスの旅、社内は駒ケ岳の自慢話し、9月下旬から紅葉が見頃とのこと。

スキー場で、家内と私以外は全員降り、二人を乗せたバスは田沢湖高原へ、送ってもらった気分、すぐバスは田沢湖高原から一人の乗客を乗せ再び八合目へ向かって行く。

 

田沢湖高原から田沢湖へ、振返ると秋田駒ケ岳から雨雲が切れ、美しい姿を再び見せている、雨で阿弥陀池手前をあきらめた人は温泉へ、晴れる事を信じ登っていった三人娘は今ごろ何処に?

 

せっかく来た田沢湖、角館へ、江戸時代:芦名家・佐竹北家の城下町、武家屋敷、JR角館駅前の名所、桧木内川堤の桜並木と見所は多い。その後たつこ像の立つ田沢湖へ向かう、女岳が噴火する2年前から田沢湖のシンボルとして立ち続けるそうだ!

 

宿は、田沢湖に戻って公園入口の国民宿舎田沢湖ロッジ:道路の反対側から秋田駒ケ岳が見事に見える、ロッジ前には八合目行きのバス停がある。

 

最終日は長いドライブで帰路に着く、名山を見ながら走る、田沢湖から国道46号で仙岩トンネルを抜けると雫石、岩手山(標高2038b)が雄大だ、国道46号から小岩井農場に立ち寄る、ここから眺める岩手山は実に見事。

 

盛岡ICから花巻IC、左に遠望するのが早池峰山(標高1917b)、山頂は雲に覆われるが、見事は山容だ、仙台を過ぎると右にでっかい蔵王(標高1841b)が浮かび上がる。

 

福島では吾妻連峰、続いて安達太良山と続く、郡山JCTから磐越自動車道へ、小野IC周辺は阿武隈高原、阿武隈山塊が続く。いわきJCTから常磐自動車道、すぐ、湯ノ岳(標高594b)のパーキング、、その後は強い雨で視界はゼロ。尚:盛岡ICから谷田部ICかん510`、10,200円でした。

 

秋田駒ケ岳と乳頭山縦走は湯森山で中断、コマクサの見頃か紅葉の時期、再び登りたい、。。。。2002年はデジカメはまだ機能不足だった。

 

HP:わたしの天気予報