1998年8月21(金〜日)晴れ 南八ヶ岳
硫黄岳(標高:2760b)横岳(標高:2829b)赤岳(標高:2899b)

 

コース

つくば市:自宅=(車)⇒都内=(国道20)⇒八王子=小淵沢⇒八ヶ岳高原ライン⇒鉢巻道路⇒美濃戸口⇒美濃戸(美濃戸山荘)―柳川北沢(歩)→赤岳鉱泉→赤岩ノ頭→硫黄岳→横岳→赤岳展望荘→赤岳→赤岳展望荘→地蔵尾根→行業者小屋→柳川南沢→美濃戸=(車)⇒美濃戸口⇒小淵沢⇒甲府⇒高尾⇒登戸⇒つくば市自宅

日程:21日夕方自宅を出発、22日登戸0:00に出発、赤岳展望荘14:00着 で泊まる、23日は赤岳展望荘を6:00出発し、美濃戸に14:00着

時間:登戸 朝0:00、美濃戸5:00、朝食を取り、赤岳鉱泉は8:30、硫黄岳11:00、昼食、横岳12:30、赤岳展望台に14:00着に山荘に泊まる。翌朝、山荘を6:00出発、赤岳7:00、山荘に9:00に戻る、地蔵尾根を下り、行者小屋11:00着、美濃戸に14:00戻る。

<景色・情報>

国道20号線を走り、小淵沢と走り、ここから西岳・編笠山の裾野を走り美濃戸口へ向かうが、途中の道を間違えてしまう、夜中知らない土地を走ると仕方がない、何とか、美濃戸口に着く、バス停に何人かの登山者が既に集まっている、私達は車で更に奥の美濃戸に向かうことにする、一台が通れる狭い道で舗装はされていない、これが山道の魅力、舗装してほしくないものであるが、途中、数回車の底に岩が接触する。

 美濃戸には、小松山荘、赤岳山荘が有り、更に川を渡ると美濃戸山荘の駐車場に出る、ここに駐車(有料)、山荘のおじさんが駐車場の整理をしている。

美濃戸山荘の前に休憩所が有り、ここ娘の作ってくれたサンドイッチを頂き朝食。

ここから登山開始、北沢・南沢の看板を見て、北沢に入る、林道を進み、北沢に下り、丸木橋を何度か渡る、水の流れが奇麗だ。北沢から離れたと思うとここは赤岳鉱泉だ、小屋のベンチからは大同心、小同心、赤岳が見え、これから登る気分を高める!

ベンチ前の水道から水を頂き出発だ。ジョウゴ沢に大きな岩が有り、そこで休憩、いよいよ急な登りが始まり硫黄岳まで続く。苦しいキツイ道を登りきると、展望が開け、これから訪問する八ヶ岳連峰が全て見渡せ、来て良かったと実感し、疲れが喜びに変わる、二人の娘もニコニコ笑顔。

赤岩ノ頭(標高:2656b)に着くと、広い砂地の休憩所、オーレン小屋が左下に見え、右には横岳、赤岳、阿弥陀岳を見ながら、硫黄岳頂上を目指す、楽な登りだ、ゆっくり風景を楽しみながら登れる。硫黄岳から硫黄岳山荘に向かうが、その前に硫黄岳(標高:2760b)の火口壁を見てゆこう、鋭く落ち込みのぞくのが怖い、硫黄岳は岩が敷かれたような河原のようなところでケルンが山道に幾つも立っている。

大ダルミに着くと硫黄岳山荘が道の左下に、ここはコマクサが多く奇麗だ。ここで十分休む、昼寝には良い場所、30分程眠る事にした。

ここから横岳に向う、右に大同心、縦走路はやせた岩場でスリリングな箇所が多く楽しい、ハシゴを登って横岳山頂(標高:2829b)に着く。

縦走路はまだまだ続く大小の岩峰を幾つも越える、縦走路は誰が付けたか知らないが難所をうまく避け初心者でも安心、赤岳が一段と鋭く美しい、足もとには高山植物が多く嬉しい、縦走の核心とされ鎖場の連続石尊峰も面白い、娘達も怖さ半分面白さ半分で元気よく登る、地蔵仏の地蔵尾根の分岐からいっきに標高差180bを登る、赤岳天望荘が小さく見える、遅れた長女の姿が小さい、アリが岩場に取り付いている、先行した娘も小さくなってきた。ようやく小屋の前に着く、今日は赤岳天望荘に泊まる、比較的空いていた、夕食は山菜料理のバイキング、ふき味噌が美味しい。

翌朝、寒い小屋の前で日の出を見て、朝食を頂き、さっそく赤岳山頂に向う、急な斜面、崩れ易い岩場、標高を増すにしたがって、展望はどんどん良くなってくる、前を行く娘が、「ここ怖いよ!」と叫ぶ、なるほど行き止まりになっている、ちょっと引き返し横のルートを探す、下山が心配になってくる、やっとの思いで赤岳山頂(標高:2899b)に立つ、二人娘もやっと笑顔に変わる。赤岳頂上小屋が静かに建っている。

赤岳山頂は大勢の登山者で埋まっている、富士山が北岳を抱えるように聳えている、360度の大展望。南アルプス、北アルプス、中央アルプスの雄大な展望、蓼科山も鋭く姿を見せている。

 展望を十分楽しみ赤岳天望荘まで下る、阿弥陀岳に向っても良いが赤岳天望荘に戻ることにする。下りは登ってきた時よりは簡単、ぞくぞく登山者が登ってくる。

地蔵尾根の分岐まで戻り、クサリの多い尾根をどんどん下る、大勢の団体が登ってきて結構待たされるが、その間展望を楽しむ事ができる、赤岳・阿弥陀岳の独特な姿を見ていると飽きない。

この尾根は急な斜面が続くがクサリやハシゴがあり安全です。

展望が無くなると樹林帯に入る、雨水に流されてえぐれた山道は歩き難い、やがて行者小屋の裏に出ます、小屋の前で一休み、大勢の登山者が山登りの思いを語っている、暖かいコーヒーが美味しい。

ここからは白河原を美濃戸へとのんびりと下る、振り向くと横岳が姿を見せる、横岳が見えなくなると、登山道はやがて急な登山道になり沢の右を下ります、ところどころで沢に出る。

沢の水が美しく、足が思わず止まるところだ、昨日から抜いたり抜かれたりの見覚えの人たちに合う、みなさん笑顔である。

なだらかになり、丸木橋を渡るとやがて美濃戸山荘の前に出る。

 

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