多摩川源流の気になる主峰を訪ねる
 
西仙波(標高1983b)東仙波(標高2003b)吹上ノ頭(標高1990b)
和名倉山(白石山)(標高2036b)唐松尾山(標高2109b)黒槐山(標高2024b)笠取山(標高1953b)         

 

日程 200663日 (土)曇り

 


和名倉山:西仙波〜吹上ノ頭間はシャクナゲに飾られる

雲取山から長沢背稜を歩くと、こちらより高い山々が大きな山脈で姿を現す、とても気になる領域で2003/6/1に笠取山に登ったときの綺麗だったシャクナゲを思い、同じ時期を待って和名倉山、唐松尾山、笠取山を三ノ瀬(中川橋)から周遊し気になる領域を歩んできました。


雲取山から長沢背稜入口の芋ノ木ドッケから2005/12/31撮影
手前が唐松尾山から和名倉山の稜線、
左奥が甲武信ヶ岳、中央が金峰山、一番奥は甲斐駒ケ岳・北岳辺り

笠取山の時、前日531日は台風4号が日本に上陸し、当日の昼頃は強風豪雨で午後からカラット晴れている。2005,2004,2003,2002年の6月第一土日はほとんど快晴で【2005/6/4-5:シャクナゲと展望 金峰山&瑞牆山、2004/6/5 大展望 丹沢表尾根 2002/6/8 シャクナゲと大展望】あり、今回も天気予報では晴れである、シャクナゲ鑑賞稜線歩きは良い日です。

青梅街道(国道411号:大菩薩ライン)にある柳沢峠から黒川鶏冠山に登ると笠取山から黒槐(くろえんじゅ)ノ頭、唐松尾山と稜線が続き、一端切れ、竜喰山(標高2012b)・飛竜山・雲取山へ尾根が続く、その唐松尾山と竜喰山の間から東・西の仙波のピークが良く見え、登ってみたい気になる山々、南アルプスや北アルプスにない魅力タップリの峰々である。


黒川鶏冠山(標高1710b)登山道の展望台から2004/12/25撮影
右端は飛竜山&雲取山、その左奥に小さく見えるのが和名倉山
中央左から笠取山・唐松尾山、左奥が甲武信ヶ岳、金峰山方向へと続く

登山口の一之瀬高原には青梅マラソンで知られる青梅街道(国道411号)を走り奥多摩湖を見送り、雲取山登山口の鴨沢、お祭りをさらに見送って、丹波村山へ一ノ瀬入口の道標を見付ける、この地点は大菩薩ラインと呼び国道411号では一番の渓谷、工事も絶えない所です。国道411号が大きくカーブする所。駐車場は笠取山なら作場平橋だが今回は三ノ瀬で民宿「みはらし」から少し先の中川橋手前(10台ほど、トイレは有りません)に決める、登りと下山の中間点に位置する所です 。

コース

雲取山入口(お祭りバス停)1:32=(国道411号)⇒一之瀬高原入口1:32=(林道)⇒2:10三ノ瀬・中川橋駐車場4:10―(0:05)→4:15民宿「みはらし」4:20―(0:00 30b)→将監峠・雲取山登山口4:20―(0:05)→鎖の車ゲート4:25―(0:15)→朝日谷(沢、橋が無い)4:40―(0:05)→大きな曲がり4:45―(0:05)→七ッ石尾根登山口(牛王院下4:50―(0:40)→露岩の尾根5:30―(0:05)→登山道二分5:35―(0:05)→十字路5:40―(0:15)→牛王院(ごうおういん)平5:55―(0:10)→山ノ神土(やまのかんど)6:05―(0:05)→古い崩れ地6:10―(0:10)→水場6:20―(0:15)→尾根に出る6:35―(0:05)→シャクナゲの小ピーク6:40―(0:05)→リンノ峰巻き終わる6:45―(0:05)→シャクナゲのピーク6:50―(0:30)→仙波のタル・岩場取付き7:20―(0:05)→西仙波(にしせんば)7:25―(0:05)→東仙波7:30―(0:05)→焼小屋ノ頭7:40―(0:10)→吹上ノ頭の巻き道8:00―(0:10)→白い岩場8:10―(0:05)→赤みの岩場8:15―(0:10)→八百平?8:25―(0:15)→川又分岐8:40―(0:10)→8:50二瀬分岐9:00―(0:20)→9:20和名倉山山頂9:40―(0:10)→二瀬分岐9:50―(0:10)→川又分岐10:00―(0:10)→八百平?10:10―(0:55)→東仙波11:05―(0:02)→11:07西仙波11:10―(1:00)→山ノ神土12:10―(0:10)→崩れ地12:20―(0:15)→大きな崩れ地12:35―(0:05)→御殿岩分岐12:40―(0:05)→ガレ場12:45―(0:15)→巨岩の下通過13:00―(0:05)→13:05唐松尾山山頂13:10―(0:10)→巨岩13:20―(0:30)→大きなピーク(標高2044b)13:50―(0:10)→ピーク(シャクナゲ大群落)14:00―(0:15)→急降下点14:15―(0:10)→笹と唐松の高原14:25―(0:05)→笠取山と水干分岐14:30―(0:05)→笠取山主尾根14:35―(0:15)→笠取山山頂14:50―(0:00)→笠取山山頂(山梨百名山の表示)14:50―(0:25)→分水嶺15:15―(0:02)→雁坂峠・雁峠分岐15:17―(0:08)→15:25笠取小屋15:40―(0:35)→一休坂・馬止3.6`地点16:15―(0:55)→馬止17:10―(0:20)→中島川口17:30―(0:00)→中島川橋17:30―(0:07)→17:37中川橋駐車場

 

 国道411号、青梅街道が大菩薩ラインと呼ばれると、雲取山の登山口お祭りを過ぎている、一之瀬高原入口は国道411号で一番岩崩れの多い地点、今日も工事中箇所あり。

一之瀬高原入口から舗装された林道を上って行く、道幅は狭いので注意したい、それに冬季は凍結しそうな日陰の所が多い、民宿「みはらし」の30bほど手前に将監峠・雲取山登山口が有って、民宿を過ぎしばらく行くと中川橋、迷うことなく到着、橋の手前に10台程度の駐車場が有る。

  駐車場から数分戻ると民宿「みはらし」、庭先に5,6台の駐車場、利用者専用のようです、ここから名前の通り見晴らしが良い。民宿から下って直ぐの将監峠・雲取山登山口に取付く、将監小屋まで続く林道で一般者は侵入禁止、それにしても安定した林道で立派な車道です。

  巾の広い林道をゆるやかに登ると、鎖の車ゲート・堰堤が二個連続すると、巾は狭くなって急坂になってくる、この辺りも林道は良く整備されている。

  左に沢、朝日谷、この朝日谷を横切るが林道には橋が無く、登山者は丸太橋を利用できる。大きく曲がると樹林はスギ・ヒノキから広葉樹林に変わる。

  七ッ石尾根登山口(牛王院下)が現れ、林道(真直ぐ行くと将監小屋)から離れる、背を越すほどの笹に囲まれるが、登山道は広く、笹に悩まされる事は無いが直登の急坂。


巣箱:水源道には巣箱が取付けられている

まもなくカラマツの美林、とても気持ちの良い登山道が続く、5分ほど急登すると平坦になって、カラマツ林は一段と美しくなってくる。カラマツからブナ林になると林間から大菩薩方向の山並みが見えてくる、大菩薩の主峰はガスに覆われ展望は期待できそうに無い。

カラマツのジュウタンは終わり、斜面をトラバース、左下は谷で谷底から伸びる樹林の新緑を上から見るのでとても美しい。ようやく 5:20 笹が背より低くなって登山道は水平になってくる、再び美林のカラマツ、登山道は右の斜面に移り、右が晴れていれば飛竜山や雲取山が望める所、尾根に出ると左の林にミツバツツジが現れ美しい、まだつぼみも多い。右の斜面のカラマツは新緑で印象的な美しさです。この美林のカラマツは唐松尾山に続いている。

七ッ石尾根というので、岩が多いと予想したが見当たらないまま登って来たが、5:30 急に大きな岩が登山道に現れ、岩場で休憩、ミツバツツジが咲き、展望も良く明るい尾根状になっている。将監小屋に向うのだろうか登山道が二分、左の方向に登る、木々の間に見えるのは笠取山だろうか、右の斜面は細いカラマツ、再び平坦、十字路、真直ぐ進む、カラマツがモミに変わって、モミの下の笹が刈られている。再びカラマツ林、長い水平道が続きのんびり散歩気分。

この辺りは新緑になったばかり、薄暗い所、緩やかに下ると牛王院平、ここは右将監小屋、左山ノ神土の三差路。

奥秩父主脈縦走道、左に折れ、山ノ神土へ向う、薄暗い牛王院平からまもなく明るい高原状に出て、山ノ神土に到着。和名倉山と唐松尾山の分岐点と言うか、奥秩父主脈縦走路の和名倉山登山口である。6:05

ここまで、広く良く整備された登山道、和名倉山への登山道は笹に覆われたヤブ道で取付きには勇気が必要です。右の斜面を巻く、笹道で良く滑る、大木の枯木、最初のヤブ道を抜けると古い岩崩れ地、再びヤブ道で長くは続かず、少し下り坂、谷状の水場がある、水量は多くは無いが美味しい水、ここまで来ると、和名倉山への登山道は安定し気分が高まってくる。

  6:40 この後和名倉山山頂迄ほとんど藪は無い、水場を離れ緩やかに登って、まもなく大きく開けてくる。谷から吹上げる風がここちよい。


斜面一面笹:晴れていれば雲取山展望だろう

  笹の斜面を横切ると、尾根道になる、最初のピークの左を巻いて、次のピークも巻く、、枯木が倒れている。先行する人の声が聞こえてくる。


カンボクとシャクナゲ

  先行の人達が現れる前に、待望のシャクナゲが現れる、右上はシャクナゲに飾られ、左下はシャクナゲとカンボクが美しく咲き誇る、ここは左に曲がって少し下る。

  6:40 鞍部、次のピークを巻く、このピークはリンノ峰であろうか、背の低い笹に囲まれた登山道を登ると、笹から開放される。

男女4人の人々に出遭う、千葉県からの男22の方達で昨日唐松尾山に登って将監小屋に泊まり、今朝出発とのこと、今夜も将監小屋、明日は飛竜山・雲取山方面に縦走し、雲取山から長沢背稜を下るとのこと。

  次のピークは巻道が無く、しっかり登って行く、シャクナゲが多い岩場のピーク、巻道は不要な奇麗な峰。

  鞍部に下ってまた登り返すと、シャクナゲの大群落、こんどは仙波ノタル、岩場の連続、シャクナゲは次々と現れ、難なく西仙波(前仙波 標高1983b)に到着。進行方向左に和名倉山が見えてくる、まだまだ遠い。

大きく下って笹の斜面を登り返すと東仙波(奥仙波 標高2003b)ですがこちらのピークにはシャクナゲは有りません。

  コースは左に曲がり、大きく下ると左に西仙波が鋭いピークで望め、ダケカンバの林になり、明るい尾根を登と焼小屋ノ頭。展望が良い所だがガス、ただ唐松尾山はガスの中に雄大に見えている。大きな木の根は焼かれた跡が残っている、こんな深い山に人の手が伸びていたわけである。

  少し下ると巨岩の岩場が続く、ここにもシャクナゲが多い、所々にイワカガミが現れる、凄い大きな株が現れる。


イワカガミの大きな株

  男性4人女性1人(女性は遅れているという、遅れた彼女には、その後岩場と樹林の間でお会いする)のパーティに出遭う、夜中三ノ瀬から登った人達も下ってくる。

巨岩から離れ、樹林帯に入る、ワイヤーが氾濫、このワイヤーは和名倉山山頂迄あちこちに置き去りにされている。

  登山道はなだらかでノンビリムード、吹上ノ頭(標高1990b)を巻いてゆく、白い岩のピークの次に、赤みの岩など通過し、伐採地を通過、このワイヤーは伐採した木を運んだ時に使われたらしい、一度伐採された森はそう簡単には復元しない。

  急に目の前に、伐採の跡が見え、大木の枯木の根から次世代の木が伸びる光景を目にする、この辺りが八百平(やおだいら)であろう、迷うようなことは無い。

  8:25 ちょっと下って、ナナカマド、ダケカンバの樹林帯では枯木が多く横たわっている。ちょっとした広場を左に曲がって行く、踏み跡がハッキリしない時期は迷うかもしれない。カラマツの原生林、神秘的な美しさを眺めて登ると、川又分岐。

  川又分岐、秩父の川又(国道140号)へ向う道は消えている。さらに倒れた木々を越えながら、傾斜の大きい登山道を登り切ると、二瀬分岐の丁字路に到着。今朝、将監小屋を早めに出た、おじさんが休憩中、秩父湖に下る登山道は迷うようなことは無いとのことです。

  おじさんは、三峰神社から雲取山・飛竜山経由で将監小屋に泊まって、今、和名倉山から下山、これから秩父湖へ向う、二泊三日のロングコース。シャクナゲの話題になると飛竜山はここ同様綺麗だったとのこと。

  千葉の4人組みもやって来る、大きく右に折れ、まもなく樹林帯を抜け、伐採地の斜面、この辺りが千代蔵の休ン場と呼ばれるようです、この斜面を横切って、樹林帯をゆるやかに登ると、和名倉山山頂手前の伐採地、切られた大木の枯れた根が妙な光景を生み出している、伐採の跡に全く植林はされていないようです。


伐採地跡

  その伐採地から密集の樹林帯に入り込むと和名倉山山頂です。樹林帯の中にスッポリか困れた山頂は展望には無関係。この山頂には大木が無く伐採の対象にならなかったのだろう、黒い木肌の小さな空間でした。

  9:40 往路、山ノ神土に引返す、途中、ご夫婦にお会いする。静かな和名倉山、シャクナゲを楽しみながら、 12:00 唯一の水場で補給する。山ノ神土に到着 12:10

  唐松尾山へ登って行く、岩崩れが次々と現れる、山ノ神土では和名倉山の登山道に比べこちらは素晴らしいと言えるが、山ノ神土から離れると同じようなものである。

  何時上から大きな岩がコロがり落ちてもおかしく無い箇所もある、西御殿岩への分岐12:40 展望が期待きない曇り空で、岩への訪問はパス。

  再び崩れ地、次いでガレ場を横切って行く。ここまで山ノ神土から巻道だが、唐松尾山を巻いているのではなく、西御殿岩を巻いていたようです。

  このガレ場を過ぎ、まもなく巻道が終わる、そして、登山道は唐松尾山に取付いてゆく、笹の原に出て、一度は尾根に出たが、直ぐに右斜面をゆるやかに登って行く。

  主尾根に出たかと思うと再び右斜面の登山道、13:00 ようやく主尾根、唐松尾山山頂に到着。今朝、三ノ瀬から登った女性3人、男性1人、彼らは、今夜は笠取小屋泊とのこと。


   
狭い唐松尾山山頂はシャクナ飾られる

  唐松尾山山頂は狭く、シャクナゲに囲まれている 13:10 山頂は樹林に囲まれ展望は無くパスした御殿岩を後悔する。

  山頂からちょっと引返し、シャクナゲを右に見ながら今度は下る、尾根状で次の岩場もシャクナゲが咲く、この岩場を下ればしばらく尾根道が続き。次のピークは岩をよじ登ってシャクナゲのトンネル、また尾根道、次の岩場はシャクナゲ、この岩場の下降点がすばらしいシャクナゲ大群生地。次のピークにもシャクナゲである 14:00。 黒槐ノ頭はシャクナゲを見ながらだった為か気がつかないで通過したようです。

  この後はなだらかなピークが上下するが、ほぼ平坦な登山道、美しい樹林帯がしばらく続き、14:15 大きく左に折れ急降下。10分も下る、笹とカラマツの美しい高原、高原から抜け斜面に入る。まもなく笠取山山頂と水干分岐、ミツバツツジが咲いている所だ、ここは真直ぐ笠取山山頂へ向う、急坂だが歩きやすい登山道、最後は岩場を登るとシャクナゲに囲まれたピークに飛び出る、カンボクとシャクナゲの美しい斜面を見ながら進む。 


笠取山:シャクナゲとカンボク

  岩場を越える、シャクナゲに囲まれ、それは見事だ。前回ここを訪れた時は雨、今日は深いガスで展望は得られない、シャクナゲの時期は梅雨である、笠取山山頂は岩場、シャクナゲで美しく飾られる。

  笠取小屋に向う、草付きの急な傾斜を下る、下り切って分水嶺の有る小高い丘に登ると、利根川(多摩川湖へ)・荒川(秩父湖へ)・富士川(広瀬湖へ)の分水嶺がおかれる。

   丘を下ると雁坂峠・雁峠への分岐、レンゲツツジはようやくつぼみが膨らんできたところ、開花は6月下旬だろう。続いて水干分岐(水神神社:多摩川の水源で祠が有り、清水が湧き出している)、広いカヤトの登山道を緩やかに下ると笠取小屋のトイレ脇に飛出る。

   今夜の宿泊客は4人とのこと、唐松尾山山頂で出遭った人達のようだ。暖かいコーヒーを飲み出発15:40

   小屋から水干尾根、ヤブ沢峠、一休坂への道が分かれている、ここは一休坂へ下る。小屋の直ぐ下に水場で水量は多く、多摩川に流れ出る、しばらく沢沿いの道、小屋から15分程で沢から離れ、しばらくトラバースしてから広い登山道を下り、一休坂

  一休坂は作場平と馬止に分岐、一気に下ると作場平橋の登山口へ下ってしまう、車を停めた中川橋は三ノ瀬であり、左の馬止3.6`のコースに入る、上下の少ない「水源のみち」で心地よい、沢を一個目、二個目、三個目、、、と数えながら進む、紅葉の時は素晴らしいだろう、今日は新緑を楽しむ。

大きな沢も幾つか横切る、大きな沢を横切る辺りは美しい樹林に囲まれる、沢の近くのブナやカエデが秋色に染まるころ訪れたら最高だろう。


大きな沢(多摩川源流)周辺の美しい美林

  水源のみち、美しいブナ林の美林で楽しいが、単調で平坦な道が長く続くと飽きてくる、沢が現れなくなって、ようやく眼下に登山道が見え、ヒノキ林の中に馬止の道標が現れる 17:10

 中島川橋まで0.8`地点。どんどんヒノキ林の中を下る、ヒノキ林から抜けると眼下に林道が見え、中島川口登山口に出る、この林道を右折し作場平橋登山口は近い。

左折し一ノ瀬方向へ30bほど行くと中島川橋、中島川橋からは橋を渡ると一ノ瀬集落への道標が有るが見送る、三ノ瀬はそのまま一ノ瀬への林道を進む、5,6分で中川橋、橋を渡って中川橋駐車場に到着 1737。一休みし、出発は4:10 13時間半とロングな一日でした。

 今回は一泊二日の予定で家を出ましたが、3日(土)は将監小屋に2団体入るということを和名倉山でお会いした千葉の人達にお聞きして、和名倉山から山ノ神土に13時までに戻れたら、唐松尾山と笠取山を縦走して下山することに変更。笠取山から一休坂に下ると、「水源のみち」は広く、危険も無く歩けるので日が落ちても大丈夫。

19964月発行のガイドブックには基本的には素泊まりと紹介されているが。笠取小屋主人のお話ですと、予約してくれれば食事付きで泊めてくれるそうです。単独で登る人でも小屋に連絡してみることをお薦め、紅葉狩り一泊二日で訪れたい笠取小屋(2008年は10月中旬だったようです)。ここを起点に雲取山または甲武信ヶ岳への縦走も楽しみです。

 

 ご案内

 和名倉山―唐松尾山―笠取山の縦走ですが、

今回は三ノ瀬の中川橋に車を置き、将監峠までは七ッ石尾根を登りました、途中のカラマツ林の美しさは感動ものです。和名倉山登山口の山ノ神土から、約5分ほど長い笹の斜面で歩き難い道でしたが、ここを過ぎると一箇所水場が有り、後は山頂迄安心して歩ける安定した道です、迷うような所も有りませんでした。

特に東仙波から山頂まではとても快適です。和名倉山は1945年頃から10年間ほど伐採が行われたそうです、東仙波から鞍部に下って登り返すと大木の根に焦げた跡がありました、これが山火事の残した傷でしょうか?細いダケカンバが次世代の林を作り出しておりますが、一度山火事を出すと回復するには長い年月が必要です。コースは西・東仙波を越えるだけで、樹林帯が多い尾根状ですが大きな上下は有りません。川又分岐手前のカラマツがとても新緑が新鮮で美林でした

  山ノ神土から唐松尾山ですが、西御殿岩分岐まではガレ場が多く現れますが、特に危険は無く、何時の間にか山頂に到着します、ここも展望は期待しないことです。

  唐松尾山から笠取山ですが、笠取山方面から歩きたくない所です。標高2109bからシャクナゲに飾られた岩場のピークを二つほど越えますが、黒塊山(標高2024b)は巻いてしまい、大きな登り坂は笠取山山頂と水干分岐から5,6分の所だけです。

  笠取山山頂から笠取小屋、小屋から一休坂(作場平橋とは違います)の何れの間ともほとんど下りで快適な登山道です。また、一休坂から馬止は平坦道で,馬止迄は数えられないほど(数えただけで8個ほど)大小の沢を横切ります、沢と出合うところは特に大木のブナがとても美しいものでした。 

     HP:わたしの天気予報