筑波山の多彩な秋 裏筑波をお楽しみ下さい!
湯袋峠側から筑波連峰縦走路を登って、女体山・男体山・自然研究路から男の川コースを下る
女体山(標高:877b)・男体山(標高:871b)自然研究路、立身岩
  東京都狛江市を東京の田舎と言う女性、初めて筑波山に、来られ立身石から美しい富士山を遠望、この偶然に驚き!

日程:20161112 () 晴れ


ウリハダカエデ(瓜膚楓)カエデ科 幸ヶ原から立身石へ向かう登山道
ウリカエデが裂け目の少ない葉なのに対して、こちらは切れ込みがはっきりしている。
正確には5裂に分かれているのだが、葉の根元の切れ込みが小さく、ほとんど3裂に見える。
ウリハダカエデとは、木の樹皮の色が瓜の色に似ていることから。
名札が付いているが、あせて読めない、幹も傷み何時倒れてもおかしく無い。

コース

つくば市城山7:05=(国道408R19/41・林道)⇒筑波連山縦走の道(湯袋峠側)8:03―(0:02)→登山口8:05―(0:32)→サワガ二説明板ベンチ8:37―(0:19)→8:52古い階段8:56―(0:10)→湯袋峠・林道出合9:06―(0:09)→筑波高原キャンプ場9:15―(0:06)→筑波山1.5`9:21―(0:22)→女体山・キャンプ場コース(三本松線)女体山山頂0.9`・筑波高原キャンプ場0.7`9:43―(0:13)→女体山・キャンプ場コース(三本松線)女体山山頂0.5`・筑波高原キャンプ場1.1`9:56―(0:08)→女の川コース出合(ベンチ岩)10:04―(0:12)→10:16女体山山頂10:30―(0:12)→御幸ヶ原10:42―(0:12)→10:54立身石11:25―(0:11)→11:36男体山山頂11:41―(0:09)→展望岩11:50―(0:24)→大石重ね12:14―(0:03)→薬王院・男の川コース分岐12:17―(0:24)→男の川コース登山口12:41―(0:04)→酒寄・山頂(御幸ヶ原)分岐12:45―(0:05)→女の川12:50―(0:06)→筑波高原キャンプ場12:56―(0:06)→湯袋峠・林道出合13:02―(0:15)→サワガ二説明板ベンチ13:17―(0:24)→13:41筑波連山縦走の道(湯袋峠側)

徒歩:19,758

 

週末の天候は暖かく、つくば市では19℃を超えるそうです、筑波山に近づくとガスが山麓を覆い、山頂は綺麗に見える。今日は筑波連山縦走路が通る、湯袋峠側に車を停め、筑波高原キャンプ場を経て、女体山・男体山・自然研究路を歩き、男の川コースを下る予定です。

 

筑波連山縦走の道はJR水戸線岩瀬駅から御嶽山・雨引山・燕山・加波山と縦走し、一本杉から再び登って、足尾山・きのこ山を越え、湯袋峠と真壁を結ぶ県道R150の間にある、筑波山登山口を登って筑波山山頂、最後は筑波山口、ここからJR土浦駅行のバスが出ている。

このR150の筑波山登山口に近くに、2台分の駐車場、前後の空いたエリアをみつけ停めることになる、ここ数年間2台分の駐車所は利用可能でした、珍しく、今日は「つくば」No.の車が先に停まっており、下山時も同車!

 

 
左:古道 石畳                                               右:ツルグミ(蔓茱萸) グミ科?  葉の裏が白い

 

  湯袋峠方向から流れる沢を湯袋峠向かって1,2分進むと、湯袋峠・真壁の道標(ヤブに埋まっている事もある)の横に木製の橋がある、今日は良く刈られ歩き易い。ここから分岐の小沢に沿って進む、歩き易い古道が続く、石畳の道である。

 

 
左:タマブキ(珠蕗)キク科               右:シラヤマギク(白山菊) キク科

 

何度か沢を飛び越え、湯袋峠・裏筑波野営場の道標も何度も立っている。途中ベンチも有るが濡れて座れない、また、ハコネサンショウウオの説明板やヒノキの説明板もある、ミニ奥入瀬とも言える美しい滝が現われ登山道歩きは楽しい。

美しい渓流になり、荒れ気味の滝が現われ、傾斜がキツクなると、サワガニの説明板の休憩所の着く、長いベンチが二つ置かれ、季節なら美しいお花畑です。

タマブキやシラヤマギクが残り花を見せてくれる。

 

  
左:古道の石段                           右:薄暗い沢道を飾る

 

  続いて、ヤブを抜け、狭い道を登るとスギ林、スギの説明板が置かれ、光が入らない薄暗い場所、ここを過ぎると丸太の階段、スギ林から抜け出し紅葉の進む谷に出る、細い道の先に長い古道の石段が見え、ここを登リ切る。この長い古道の石段は筑波山で一番好きな場所です。

  登リ切ると細い沢を横行って、筑波連山縦走の山々が木々の間から見えてくる。

 

 
左:ミヤマシキミ(深山樒)ミカン科                         右:一本のアカマツ

 

  その連山が木々に隠され、ヤマザクラ・ツツジ、ミヤマシキミ。。。等の中を長い丸太の階段を登ると、太い一本のアカマツにたどり着き、登山道は大きなスギやヒノキの薄暗い中に入り込む。ここは短く、次の階段を上がれば林道に出る。左に行くと国民宿舎「つくばね」です。

 

 
左:アカシデ(赤四手、赤垂)カバノキ科                               右:カエデの紅葉

  ここは右、筑波高原キャンプ場に向かう。大木のアカシデは見事、この大木の奥にカエデの紅葉が見え、美しい。

 
左:キャンプ場から日光連山                           右:雑木林を登る

 

緩やかに登って、緩やかに下り、平坦になると筑波高原キャンプ場に着く、駐車場は広いのに見当たらない、広場に上がると日光白根山・男体山・女峰山が良く見える。キャンプ場の縁の階段を登り切れば、筑波山1.5`の道標、笹に囲まれた登山道を上がり、スギ林を抜けると、三差路にでる、三差路から長い雑木林の縁を登る道が見える。カエデやコナラ等が多く、丸くて可愛い葉の木々が紅葉で美しい。

 

 
女体山付近の紅葉

 

この雑木林の縁を登リ切ると、道は雑木林に囲まれた登山道なって、細い登山道をクネクネと登る、山頂まで0.5`になると、一段と紅葉が美しくなって、大きな岩が転がる小さな広場に着く、ここの岩に腰を下ろして小休止、一寸上がった所に女の川コースの分岐がある。

細い登山道なってジグザグが急になって、大木の紅葉を見上げながら登ると、筑波山ロープウェイや御幸ヶ原、女体山からの登山者・観光客が合流する広場に着く、裏筑波では出会えない人の数で驚く(何時ものことだが)。

滑りやすい岩場と階段を登れば女体山山頂です、大きな山頂の岩に腰を下ろして展望を楽しむ。

 

 
左:男体山山頂             右:霞ヶ浦方向

 

  360度のパノラマ、関東平野が広がり、東京スカイツリー良くみえ、その右に新宿都心も見える、更に右に富士山が姿を見せるのだがここが雲で見えない!少し前には見えたそうです。宝篋山の奥に霞ヶ浦が良く見え、更に左の涸沼もクッキリ、難台山・吾国山の峰も見え、更に左に筑波連山縦走の山々も見える、実に見事な展望です。

  初めて登った人「わー、凄い。。。」とため息、岩に腰を下ろししばらく動かない人も!

 

 
左:筑波連山縦走の山々                            右:ミズナラとクマシデ

  富士山が見えるかと待つが見えない、御幸ヶ原へと下る。ガマ石で遊ぶ外人らを見て、セキレイ石の食堂まえの椅子が満席、山頂のブナ林と閉じられたカタクリ園を左に見て下る、大勢の人々、子供に熟年の人々、意外と登山姿の人が少なく見える、今日はロークウェイやケーブルでやって来た人が多いですね!

  御幸ヶ原に下る最後の階段の上に、筑波山で多いミズナラとクマシデが大木で並んでいる、誰ひとり足を止めカメラを構える人はない。

 

 
左:男体山                  右:ジャノヒゲ(蛇の髭)キジカクシ科

 

  「筑波山では、201611月1日(火)〜1130日(水)にかけて『第14回筑波山もみじまつり』を開催、筑波山の紅葉は、10月下旬から山頂付近(標高877b)で徐々に色づき始め、見頃を迎える11月初旬〜中旬には多くの観光客で賑わいます。開催期間中は各種のイベントを行います。どうぞ筑波山の紅葉をお楽しみください」とPR、今日は筑波山名物ガマの油売り口上実演が、ここ御幸ヶ原の筑波山ケーブルカー筑波山頂駅前広場にて行われている、女体山・男体山山頂にも声が届く大きさで行われている。

  この御幸ヶ原はらから男体山を写します、日光連山は筑波高原キャンプ場では綺麗に見えたが、雲が出てしまったようです。

  この先、立身岩経由で男体山に向かいます。

 

 
左:ウリハダカエデ(瓜膚楓)カエデ科                               右:倒れた木 まだ元気

 

男体山の登山道は真っ直ぐ山頂に登っている、ここは見送くることにし、左の自然研究路に入るのが正しい、立身岩を経て男体山に行けるからです。ここで男体山に行く人は下山の同じ道を下る人が多い!筑波山神社等でコースを取得すると立身岩や自然研究路の通行禁止の箇所が良く分かります、この案内には立身岩が説明されている。

自然研究路に入ると、綺麗に紅葉した一本、名札が付いているが、薄れてしまい読めませんが、ウリハダカエデです、ここの自然研究路は年中綺麗です、新緑の時期、花の時期、紅葉の時期、雪の風景時期、、、、紅葉の時期も格別で筑波山神社周辺で見る紅葉は自然から離れますが、ここは天然で自然です。

この先、倒れ木の下を潜る、この木は元気です、この木の葉は紅葉時期も緑なので、アカガシ、スタジイ?南斜面の中腹から山頂付近に多いアカガシでしょうか?スタジイは筑波山神社や薬王院に多いから。アカガシ(赤樫)はブナ科です。

 

 
立身岩から 左:霞ヶ浦方面                    右:白い姿の富士山

 

自然研究路のキツイ階段を登リ切ると、立身岩へ上がる道、階段を登ると、岩場に先端の展望に1人の若いお嬢さん、聞くとつくば市の人で、湯袋峠方面から上がる道も知っている、この時は富士山が見えず。

ここに若い女性が現われる、怖がらすこの人も、岩場の先端に入り込む、いきなり甘いものを食べ始め、みかんを取り出し「これ、食べますか?」、もちろん喜んで頂く、彼女はみかんの生産地も知っている?この時に、筑波山を囲むようにガスが上がっていたが、これが流れて切れ、富士山が見える、雲の上に雪化粧の富士山でとても綺麗です。どちらから来られたか聞くと「東京の田舎の狛江から、調布の近く、、」と言う、「初めてここに来て、どうして立身岩に?ここで富士山が見えるのは幸運!」、返答され「筑波山神社で頂いた案内に、ここが記されている」と言いながらガイドブックを見せてくれる、男体山近くの崩れが記され×印が記入され、ここ立身岩が説明されている。

この後、立身岩に来られた人々も富士山の姿を見て感動、女体山や男体山より、ここからの展望に満足したようです、筑波山の展望の一番はここだと私は思います

話は続くが、男体山に向かう、狛江の彼女は立身岩に穴場に向かう、聞くと御幸ヶ原から男体山に登って、御幸ヶ原に下って、再び立身岩に登ったとのこと、ここから男体山に行く道がある事を知ったようです、ガイドブックに立身岩の説明が記されているが、御幸ヶ原に男体山への道標は有るが、立身岩への道標は無い!

彼女と分かれ、自然研究路の切った岩崩を見て、男体山山頂へ向かう。

 

 
左:岩崩                          右:女体山

 

崩れ場を過ぎ、狭い道を登ると御幸ヶ原から男体山に向かう登山道出会、ここは男体山に登る一番の岩場です。登リ切って小さい広場(ベンチあり)、更に石の階段を上がる、ここが渋滞して、上下する人が待たされる。ここを逃げるには、男体山山頂からNHKの鉄塔に下って、その鉄塔の手前で右折し御幸ヶ原へ下るか、正規のコースで鉄塔から左折し自然研究路を楽しんで、大石重ねを回って御幸ヶ原へ戻る。

渋滞を通過、大勢の人々が行を待っている、狭い岩場を通過すると、混み合う男体山山頂に着く。富士山が見えるが、ここから富士山を初めて眺める人はなかなかで見落とす、山頂神社の前から関東平野の奥を見るか、1階下の右端から、神社の階の右端からと眺める、今だから雪化粧で真っ白の姿です。見える人に聞くのが一番、富士山が見えて機嫌悪い人はいないはず!5,6人の見ないと言う人に教えて、大喜びでした「白いから、見え難い」と言う人が多いですネ。

 

 
左:美しい尾根道                          右:ツクバネ(衝羽根)ビャクダン科

 

男体山山頂からNHKの鉄塔に下って、その鉄塔の手前で3人の女性に右折し御幸ヶ原へ下る道を教える。正規のコースで鉄塔から左に下る、男女2人に道を案内し、美しい尾根道を通過し、東屋が満席でビックリ、2人に展望岩を案内、彼女ら大喜びでした。でここから富士山は姿を消していた。

ここで彼らと分かれ、今度は3人のお嬢さん、ツクバネを教えると大喜び、でも話を聞くと渋滞を避け御幸ヶ原へ行こうとしたらしい、ツクバネの見る位置まで下ってしまうと、自然研究路を回った方が良い、最下部の大石重ねを案内するとまた大喜び、小石を見て再び笑顔でした。

ここで3人とお別れだか、左・右自然研究路を登る人達がおり、下る道とは違うコースで登リ返して行きました、安心、きっと良き筑波山を楽しんだことと思います、今度は花の時期に自然研究路を楽しんでください。

 

 
左:男の川コース                          右:筑波高原キャンプ場へ  女の川辺り

 

  薬王院コースを下って、男の川コース分岐の巨岩で右折、延命水まで下り、ここから沢底をしばらく歩きます、昨日の雨で水量が多く、足元に注意して下る。花が咲く時期はとても楽しいコースですが、今は何も見当たらない。

  沢底から抜け、登山道へ、数回沢を横切って、沢に近づくと、男の川コース登山口、5,6台の車が停まっている。

  「筑波山系に生育のサンショウウオはツクバハコネサンショウウオとして新種に記され、2015(平成27)年12月に「種の保存法」に基づき国内希少野生動植物種に指定されました。保護へのご協力をお願いします」茨城県 の説明板が建てられている。

  右折し、酒寄5.9`・山頂(御幸ヶ原)1.9`の分岐まで登リ返し、筑波高原キャンプ場に向かい、途中の女の川辺りのスギが切られ大きな空き地に!

 

 
左:綺麗!                          右:クマシデ

 

  女の川から筑波高原キャンプ場へは緩い登リ、筑波高原キャンプ場を過ぎ、湯袋峠へ下る、大木のクマシデ。

 

 
左:イタヤカエデ                     右:コナラ

 

まだ紅葉にていないイタヤカエデ、この辺りに多いコナラ。

 

  
ミニ奥入瀬と呼び人も!   私も同感です。

 

  沢に戻ってくると、美しい渓谷美を楽しんで下る、女体山・男体山・自然研究路・立身岩で出逢った人は、ここを知らない!

  桜川市のハイキングマップには筑波連山縦走路が明記、そして筑波高原キャンプ場もPRしているが、花の公園・雨引山などに出かけても人はポツポツですね、湯袋峠側の筑波山登山口に名前が欲しいでね。

HP:わたしの天気予報