こどもの日は筑波山へ行こう! トウゴクミツバツツジ、ヤマツツジ、ニリンソウが見頃
*ウリハダカエデも開花* 筑波山 女体山(標高:877b)男体山(標高:871b) 筑波山麓から筑波山 六所大仏から往復「筑波山麓フットパスのコース」 |
日程:2012年5月5日(土)快晴 子供の日
左:トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅) 右:ヤマツツジ(山躑躅)
コース つくば市城山4:55=(国道408等)⇒白滝コース登山口:六所駐車場5:50―(0:05)→六所皇大神宮霊跡地5:55―(0:15)→六所ノ滝6:10―(0:20)→展望地点・登山道出合6:30―(0:30)→バーベキュー施設7:00―(0:20)→白滝神社7:20―(0:35)→道路出合7:55―(0:30)→つつじヶ丘手前の駐車場8:25―(1:15)→大仏岩9:50―(0:15)→10:05女体山10:10―(0:35)→自然研究路の東屋10:45―(0:10)→富士見岩10:55―(0:15)→男体山11:10―(1:30)→筑波山神社12:40―(0:25)→筑波ふれあいの里13:05―(1:05)→14:10白滝コース登山口:六所駐車場⇒自宅 *帰路は筑波山神社からつくばの湯経由、筑波ふれあいの里を通過し六所駐車場へ戻ります。「筑波山麓フットパスのコースです」 連休前は荒れた天気が続くことが多い、でもスギ花粉症の人は、連休前にピッタと治る。今日は荒れた天気も終わり、スギ花粉症もスッキリ治っている。悪天候の各地は記録的な大雨、被害も報告されている。 こどもの日の今日は朝から筑波山は快晴!立夏でもある、気温も20℃を越える見込み。 早朝家を出て、地元の人に大人気の六所駐車場に6時前に着く、六所大仏の左から田んぼ道を登ると民家が続き、六所皇大神宮霊跡地の入口は直ぐです。
この坂は女坂と呼ばれ、美しいガマズミが開花、ムシカリに良く似ているが装飾花はガマズミには無い、横にはテイカカズラが伸びている、このテイカカズラは六所ノ滝上の堰堤の縁に凄いやつがツルを絡みあっている。
テイカカズラは、葉が厚く革質、光沢があり、蔓の先端や上部の葉腋に集散花序を付ける、花芽はだいぶ膨らみ開花は近い。 大鳥居石柱の更に奥に進むとシャガ美しく咲き、六所照庵の手前にお手洗いがありお借りする。 手水舎(水道水で飲用可)を使って、しらたきと書かれた道標を追ってゆく、散策路を見送り、右方向に進む所でオニタビラコの小さくスマートな姿を見付ける、こんなに薄暗い所に根を張ってしまったのだろう、オニタビラコは筑波山神社の標高より低い所に小さな群落を見せる、また石垣に独立して生えています、花柄の根元のロゼット状の葉が印象的です。 直ぐに滝の音が聞こえてくる、足元にはホウチャクソウ、クサイチゴ、、等が群れている。立派な六所ノ滝が現れる、続いた雨で水量が多く、迫力、ただ足元にも水が流れ深いぬかるみが続く。
六所ノ滝の左側を登ると、堰堤の脇に出る、この堰堤の上にテイカカズラが群れており、堰き止められた沼から立つ大木に絡み付く、ここのテイカカズラは大きく育ち花期が楽しみです。
ここは谷底から見上げると青空が広がって、立夏、夏の空です、チゴユリを見ながら急登。クサイチゴが再び群れ、先ほど別れた散策路に合流する、筑波山は遥か高い位置に見えている。
左:筑波山が見えてくる 右:コバノガマズミ(小葉莢迷) クサイチゴ(草苺)時期に来れば、食べられる 広い草原に出る、青空に筑波山、右の稜線はつつじヶ丘!これから急登を経て、つつじヶ丘に登って、筑波山のピークの女体山に登る予定です。しばらく平坦に進む、六戸から登ってくる立派な林道に出合う。 続いてヤマツツジの咲く散策路に入る、再びガマズミが咲き、新緑真っ盛りです、帰宅し図鑑でガマズミのページを開くと、ガマズミかコバノガマズミかとの比較が図鑑に書かれている、読んでみるとコバノガマズミは葉がガマズミより小形で細長、ガマズミの葉柄の長さが1〜2aでコバノガマズミは2〜4_、基部に線形の托葉が有るとのこと、写真では托葉は確認できませんが、葉柄は短くコバノガマズミだろう、私のレベルではガマズミ一本で良いかな?近くにガマズミに似た葉の小さな花を付け良く茂ったものが現れる、開花はこれからミヤマガマズミかも知れない。
左:コゴメウツギ(小米空木) 右:カキドウシ
垣通し 藪の道を抜けると手前で横切った林道に出る、しばらくして、左の原っぱにカキドウシが群生、しらたきと書かれた道標はさらにひどい藪道を案内している、このまま林道を行くとふれあいの里経由になるので、しらたきの道標に従う方が良い。 この細い道は昨日の雨で沢の様に流れ歩き難いが、植物観察には面白い。藪道を抜けると、筑波ふれあいの里のバーベキュー施設に出る。 キャンプを楽しむ家族らが朝食中、昨日まで悪天候で昨夜は?でも子供たちはキャンプが大好きです!連休後半の5,6日は快晴の予報です。 ここのキャンプ場は展望が良く富士山が大きく見えるが、今朝は薄い姿ですがそれでも大きく見えています。筑波山から富士山が見える日は嬉しい日です。 施設を過ぎると、Y字路で左の又次沢渓谷に入る、普段は小川で子供達が沢遊ぶ所だが、水量が多く遊ぶには無理な渓谷に変わっている。 朝食の時のキャンプ場なのか、外で遊び子供達も見えず、六斗駐車場(登山者の駐車場)から、これから登るつつじヶ丘駐車場まで誰一人出合いません。 又次沢渓谷 昨日の大雨の影響で素晴らしい渓谷に! これでは子供達は遊べない キャンプ場から又次沢渓谷は数分、白滝も10分程です、朝の散歩には楽しいコースです、沢岸に一本だけ大きなホウチャクソウが生えている、この辺りチゴユリは見当たらない。
左:ホウチャクソウ(宝鐸草) 右:白滝 昨日までの雨で水量が増し、今日は迫力です! 又次沢渓谷を遡ると行止まり、木々が最近切られこのコースが生まれたようです、昨年はこの又次沢渓谷経由は無かったような気がする?行止まりになった所で右に上がれば、Y字路で分れた登山道が合流、直ぐにつつじヶ丘へ通じる林道に出合う、白滝は右折しちょっと下った所です。 薄暗い所で、シダ類が多く生える、ひっそり咲くオドリコソウがその中でも印象的だ、民家の近くにはヒメオドリコソウが多いけど、このオドリコソウはちょっと山に入らないと見ない。
左:オドリコソウ(踊り子草) 右:ジュウモンジシダ(十文字羊歯) 急な階段を登って白滝の上に上がり、そこから沢底に降りて見ると、岩に苔がビッシリ、綺麗に整列したジュウモンジシダが生え、薄暗い沢を少しでも明るくしてくれる、そんな白滝に、薄暗い、霊が漂う神社が祭られている。細長い羽片の根元に左右対称に羽片があって、十手のような十文字になっている、このシダは私も判定できるが、他のシダは難しい。 白滝神社の横をさらに登ると尾根状になって、結構ヤブで急坂、まもなく旧キャンプ場跡地に飛び出る、斜面にツツジが植えられなかなか良い、左折すると、ちょっと湿原があるから寄って行く、黄色い花が密生している、なんだろう!ウマノアシガタ(馬の足形)で別名:キンポウゲです。
ウマノアシガタの根生葉が馬のひづめに見立てたという。 ここは筑波山の主な登山コースでは無く、地元の人が楽しむ程度、日当たりが良く適度に湿り気があり植物の生えるには条件はいいだろう、登山道に引返し、ツツジ公園の中を登る、クサイチゴ、栄養葉を伸ばすシダ、ヤマツツジを見ながら急登する、振向くと晴れていれば富士山の良く見える所ですが今日は春霞が邪魔である。 筑波山神社からつつじヶ丘への車道(つつじヶ丘駐車場に向かうバス通り:筑波山神社入口から風返し峠に向かう県道42号)に飛び出る、ここは横切って登山道(筑波スカイライン 236号と並行する)に入ります、この登山道を急登する、つつじヶ丘駐車場の手前を目指す(駐車場の手前の見晴台)道でヤマツツジが見頃に咲き、ここを登る人だけが楽しめる花の道です。
この登山道に取りつくとヤマツツジが時々現れ、その都度足を止め見入る! 大木のモミ、巨岩の脇を通過し、最後の登りを終わればつつじヶ丘駐車場への道路(筑波スカイライン)にでる、ここには数台車が停められる展望台になっている、霞ヶ浦方面が良く見えつつじヶ丘駐車場を往復する人が良く利用する。 サイクリングで登って来る人は良く見掛けるが、下から徒歩でやって来る人や下山する人は時々である、白滝コース登山口(六所駐車場)から筑波ふれあいの里や白滝神社を経て登って来る人は筑波山を知り尽くした人しか登らないが、一度は歩いてみたいコースです。
展望台からつつじヶ丘までは筑波スカイラインを歩く、人が歩いており不思議がる運転手、歩く人は展望とお花を楽しむ事になる。道路側の傾斜にはツツジが植えられ、その根元にスミレ類がポツポツ咲いている、写真を写しながら1,2分でつつじヶ丘駐車場に着く。 今日は子供の日、徒歩の人は無関係だが、つつじヶ丘駐車場は満席とのこと。子供連れの家族登山者が続々女体山を目指す、子供ばかりではなく、中学生、高校生、、、、も多く登っている。子供の日は筑波山は人気で、ご両親もこの日は子供に負けられないが、子供のパワーには勝てない(笑)。
つつじヶ丘駐車場から急登が続く、この坂は登山者を泣かす、つつじヶ丘高原を過ぎ、アカマツの下を通過するとやや楽になってくる。ここまで親の手を借りた子供達も動きが活発になって来る所です、その親も一息つけたい所です。 ニリンソウの群生地 アオキの多い林を過ぎると、コース初の下りになる、下りか切った鞍部はニリンソウの群生地、ここからちょっとキツイが、直ぐに弁慶茶屋跡地、筑波山神社からのコース(白雲橋コース)が合流する、数十人が休憩中、今までこんなに混んだ経験は無い程、ここから最近人気になった古木の大杉株、昔から人気の弁慶七戻り、高天原、母の胎内くぐり、陰陽石と続く。 トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅) 美しいトウゴクミツバツツジが見事に咲く、国割石、通過する人々は余裕がないのか、関心がないのか?頭上に咲く美しいツツジを鑑賞する人は少ないのは残念、鑑賞しホットすることによって疲れが和らげられる!
出船入船を過ぎ、裏面大黒、北斗岩辺りは平坦な美林のブナ林道で、思わず子供達が走り出すところだ、屏風岩の休憩ベンチまで登りが続く、屏風岩で小休止、屏風岩から女体山山頂が良く見える、続いて地震ではビクともしない大仏岩を左に見上げ、最後の岩場登り、大渋滞、幼い子供達は必死だ、こんな場合は前後の人と会話を楽しみ決して前の人を抜こうなってマナー違反をしない事です、私達熟年者が罪を犯しがちだ! 女体山御本殿の裏に飛び出る、初めて北側の展望が開け、筑波連峰の加波山方向が見えてくる、晴れていれば日光、那須方面の山々が遠望可能です。
女体山山頂に立つ、人人でピークになかなか到達できません!春霞で富士山は見えないが東京スカイツリーはなんとか確認できる、360度の展望に「ワーーー!」と歓声が上がる、何度登っても新鮮な気分になる山頂である。 苦労して登った母と子の達成感の笑顔もまた感動ものである、特に今日は子供主役の子供の日だ!安全を祈らずにはいられない!
展望の女体山から石段を下ると、筑波山ロープウェイと筑波高原キャンプ場への広場、ガマ石、セキレイ石を見て下ると、ベンチの広い広場、ここからカタクリ園内の細道に入る、カタクリは既に消え姿は無いが、大木のブナとヤマザクラの美景に酔うところ、ツツジ祭り中だが、ここはお花見祭りと言っても過言ではない!だが立寄って桜を楽しむ人は少ない、苦労して登ったお子さんに見せて頂きたいものです。 御幸ヶ原から右回りに筑波山自然研究路に入る、あの多数の子供達、誰一人としてこのコースに入って来ない、私の孫(4歳から)はここが大好きで何時も楽しく巡っている、ニリンソウが今見頃、出合う人に葉の間から二輪が揃って咲くことを教えると決まって感激される、特に親子同行の女の子は目を輝かせる、筑波山にまた来てほしいものです。 筑波山自然研究路を歩いて見ると:
左:トウゴクサバノオ(東国鯖の尾) 右:二輪の花 ニリンソウ(二輪草)
左:モミジイチゴ 熟せば美味しい! 右:コアジサイ 可愛い丸い穂状の花が咲きます 左:カタバミ(方喰)自宅近くのカタバミは黄色ですかピンクですか? 右:ガマズミ(莢迷)秋から冬には真っ赤な実が見れます!
左:ハルトラノオ 花期は過ぎていたので! 右:ユキザサ 雪笹 葉はちょっとチゴユリに似ているが花は全く違います、笹に雪が乗った感じの開花が楽しみですね! 自然研究路は大石重ねの手前の東屋でちょっと一息、続いて、今度は反対側を展望台へと登り返す。(展望台は二つ有るが、一個目は研究路から下りますが林に囲まれて展望は悪い)。 二つ目の展望台は、素晴らしい展望で寄って行こう。この展望台から男体山は尾根道を登れば近い。 ウリハダカエデ 瓜膚楓 男体山から富士山展望、春霞で見えません!カメラに飛び込んだのはウリハダカエデです、葉と同時に細長い花序をだす、雌雄異株、これは雄花?樹皮の色も特徴がありますね!我が庭のモミジも面白い花を付けますね! 男体山から御幸ヶ原への下りは長蛇の列だから、裏側の道(美しいブナ林)を下って御幸ヶ原へ、筑波山の下山は御幸ヶ原コースを選択!
筑波山神社の社務所で筑波山コース別ガイドを頂くが、男体山と女体山を結ぶコースが掲載されていない、従って、カタクリ園とガマ岩、途中の一本のトウゴクミツバツツジや大木のブナの案内が無いようです、特にブナ林は欠かせない、社務所で3コース(御幸ヶ原コース、白雲橋コース、おたつ石コース)分頂いたが他にコースガイドが有るのかもしれない? つつじヶ丘からのおたつ石コースはつつじヶ丘高原経由の急坂、奇妙な巨岩、草花・木々が楽しめたが、下りに選んだ御幸ヶ原コースには展望は無くひたすら樹林帯を下る、下り始めると登ってくる登山者の達成感の姿!ちょっと下ると「山頂はまだですか?」と聞かれる、この辺りが急傾斜で岩場の下りです。 さらに下ると丸太のピッチの狭い急な階段に変わる、ブナ林から杉林に変わる、昨日の雨で普段流れない小さな水の流れがあちこち現れぬかり大変です、巨木の杉が並ぶようになると男女川源流、大勢の登山者が休憩中、湧水に昨日の雨が入り込む、こんな時は飲用不可とした方が良いだろう。 ここから下り、登り返す、この辺りが長峰トンネル(ケーブルカーのトンネル)で、ピークからの下りが危険地帯、次から次と登山者が途切れず続く、ここは渋滞です! 登山道の脇道に沢が流れる ちょっと油断、尻もち!幸い左に沢があり、汚れを落とす、見上げると新緑が青空の下に輝く、年中の女の子がしっかり登ってくる、手足は泥だらけ。 上下のケーブルカーのすれ違う休憩ポイント、この辺りが中間点だろう、大木のモミ、スタジイが現れ、一本のモミジのベンチ、まだまだ登山者は登ってくる、ようやくケーブルカー入口、ケーブルカーの駅とは反対の筑波山神社の裏道に入る。
筑波山神社、観光客がどっと押し寄せ連休を楽しんでいる、お土産店はどの店も満員、つつじヶ丘へ向かう車道に降り、つつじヶ丘方向に進む。筑波山温泉つくば湯を確認し、右折、広い林道を筑波ふれあいの里へと下る。道端に次々と現れる花を見ながら下れば、六所駐車場は遠い距離では無い。 筑波ふれあいの里を経由して六所駐車場へ下ります: 筑波山神社からお馴染みのお店屋さんが並ぶ前を通過、筑波山江戸屋や筑波山ホテル青木屋を見て、つつじヶ丘へ向かう県道42号を歩きます。(筑波山神社から白雲橋コースの白雲橋を渡って、民家を通過し一望に行くコースもある。「香の井」と呼ばれる湧水が有る)。 つつじヶ丘に向かう県道は車が多く、多少の上下もあるが、間もなく一望で、つくば湯から右折し急な坂を下ります。
左:オドリコソウ(踊り子草)と筑波山 ちょっとピンク色を帯びて可愛い 右:ジシバリ(地縛り)この時期一番華やかかも!
左:キジムシロ(雉筵) 右:オヘビイチゴ(雄蛇苺) オヘビイチゴはあちこち見ますが、キジムシロは少ないですね!キジムシロの葉は5〜6個の小葉を持つ奇数羽状複葉です。ヘビイチゴかと思いましたが、牛久自然観察の森で聞くと、葉は5小葉だが、茎の上部は3小葉でこれは、オヘビイチゴだそうです。図鑑で調べると、ヘビイチゴよりキジムシロに属するそうです。感想ですが、ヘビイチゴに比べ花が密に咲きますね!
左:キランソウ(金瘡小草) 右:トキハハゼ(常盤黄櫨) キランソウの別名:ジゴクノカマノフタ、地面にへばりつくので、雨の翌日はちっと汚れがち!ジュウニヒトエに似ていますが、ジュウニヒトエは花穂を上に立たせますよネ。 トキハハゼはムラサキサギゴケとそっくり!私には同じに見えます、自宅にもどこから迷ってきたのかポツポツ咲いています。 下りが続き、筑波山ベコニアガーデンを右に見て、間もなく、筑波ふれあいの里、六所駐車場は道標を確認すれば、問題なく着いてしまう。筑波ふれあいの里近くに湧水の看板、白滝も美しい湧水が流れ出す。今日もコースは筑波山コースで長い道、一度は歩いてください! |