2016/4/27  筑波実験植物園散歩 今週のベスト3!:ツツジ、エビネ、クマガイソウ
連休近し、都心から高校生がやって来る。メタセコイヤの新緑、園内は美しい木々、花も咲きだし綺麗です

2016-005

日程:2016427日 (水) 晴れ

クマガイソウが咲き、連休近し!


クマガイソウ(熊谷草)ラン科 
葉は丸っこい扇状で縦しわが何本も走り、表面に凹凸ができ、
つけ根の部分で重なるよう前後に2枚つきます。
この中心部分から花茎を伸ばして先端に面白い1輪の花を付けます。
花は一部が袋状にふくらんでユニークで面白いのです。
カメラを抱えたお嬢さんが撮影、普段は人が入らない隅っこです!

今週のベスト3!

   
左:ツツジ各種                              右:エビネ(蝦根 海老根)ラン科


クマガイソウ(熊谷草)ラン科 

 
ハンカチノキ ミズキ科
花についた白い大きな2枚の葉が垂れ下がりよく目立、「ハンカチの木」や「幽霊の木」などと呼ばれる。
アオキ、ゴゼンタチバナ、サンシュユ、ハナイカダ、ミズキ、ヤマボウシもミズキ科
ヤマボウシの花が似ていますが、こちらは上向きに咲きますね。
翌日からベスト3(他は:クレマチス、乾燥地の植物)


ミズキ(水木)ミズキ科
山地の水辺に生え、枝が幹に輪生状につきます。
水を吸い上げる力が強く、春先に枝を切ると樹液が多くでてきます。
5〜6月ごろ、散房花序をだして小さな白い花を咲かせます。

  それでは、園内を散策開始です。

 
左:セイヨウトチノキ 別名:マロニエ トチノキ科            右:ユリノキ(百合の樹) モクレン科

セイヨウトチノキの若葉が美しい、この植物は、別名で「マロニエ」とも呼ばれ、パリでは、街路樹として植えられ、「マロニエの並木道」として有名である。ここ茨城県自然博物館では園内に入って直ぐです。トチノキ(栃、橡、栃の木)も同じトチノキ科。花は一度見たら忘れない!

ユリノキは、モクレン科の落葉高木である。チューリップに似たような花を付ける。これも若葉が美しい。

ハクウンボク

 
左:ハクウンボク(白雲木 )エゴノキ科            右:ユスラウメ(梅桃、山桜桃梅)バラ科

ハクウンボクの葉は互生し、写真の様に円形になる。葉の縁は、上部にわずかに鋸歯がある。裏面には脈が凸に出て、星状毛が密生する。小さな蕾だが、56月に、枝先に総状花序を出し、白い花を多数下垂させる。下を向く花で皆さん良く知っている。

ユスラウメは今頃に表面に微毛をもつ果実をつけます。熟した果実はツヤツヤしており、赤実種は柄の短いサクランボのように見える。果実は生食のほか、果実酒にも利用できます。美味そううだがここは園内!

 
左:ホソバノオオアマナ  ( 細葉の大甘菜 )ユリ科            右:コデマリ(小手毬) バラ科

ホソバノオオアマナは世界の温帯域で観賞用に栽培されている多年生草本。筑波実験植物園では野生化!の様に一面に開花。オオアマナと同一視されることが多いとか、こちらは葉が細いことから判別できる。綺麗です、庭にはハナニラ(花韮 ユリ科)が咲きますね!

コデマリ、毎年家の近くで咲かせる家があります、散歩のたび、今が一番嬉しいですね。1つの花は花径1aに満たない白い5弁花です、15輪から20輪集まって丸い花序をつくるので、とても綺麗ですネ。

 
左:ムレスズメ(群雀) マメ科                右:キモクレン(イエロー・キューカンバー・ツリー)モクレン科

ムレスズメの花は黄色い蝶形を沢山咲かせます、その様子を雀が群れていると見立てたのが名の由来。花の色は咲き始めの黄色からやがて赤褐色に変化する。葉の特徴葉は小葉4枚からなる羽状複葉で先端の2枚が大きく、互生。実の特徴花の後にできる実は豆果でマメ科。

キモクレンが植えられ、大きな木で白色のモクレンも有る筑波実験植物園はまた一段と綺麗になりました!

 
左:ハナミズキ(花水木)ミズキ科           右:ヒョウタンボク(瓢箪木) スイカズラ科

ハナミズキは、ミズキ科の落葉高木。別名:アメリカヤマボウシ。ハナミズキの名は、ミズキの仲間で花が目立つことに由来するそうです。アメリカヤマボウシの名は、アメリカ原産で日本の近縁種のヤマボウシに似ていることからだそうです。「うしくかっぱ祭り」は牛久市内最大の祭りで、例年7月の最終土日 に開催される夏の風物詩となっています。この祭りのメイン会場である「花水木通り」が今このハナミズキが見頃です!

ヒョウタンボクの別名がキンギンボク、この名前で筑波実験植物園に展示されている。これは花が白から黄色に変わっていく、これはスイカズラと同じように色が変わる。赤く熟した実はおいしそうだが、有毒だそうです。スイカズラは山野や道端によく生え、茎は、右巻きに物にからみついて、長くのびる、樹皮は帯灰赤褐色で、細くて丈夫で冬でも枯れず姿を見せる、花期は5月末から6月。て

 
左:タブノキ(椨)クスノキ科              右:ベニバナトキワマンサク(紅花常盤万作)マンサク目マンサク科

タブノキは今の時期の若葉が赤みを帯び美しい。葉は互生で枝先に集まる。葉身は倒卵状長楕円形で先端が尖る。厚い革質で表面は光沢がある。縁は全縁。頂芽が開くと新枝の下部から、数個の円錐花序が出て、多数の淡黄緑色の両性花を付ける。

ベニバナトキワマンサクは春に、鮮紅色で光沢のあるビニールの細紐状の花を集合させて咲かせます。この花の感じがユニークとの事です、花には微香があるとのこと、来年は花を付けてくれるかな?

 
左:カナメモチ(要黐)バラ科          右:キランソウ(金瘡小草)シソ科

カナメモチは新芽が赤く綺麗なため、生垣としてよく植えられている。今頃は美しい頃。成長が早く私の様な人では庭に植えない方が無難!

キランソウは冬期には葉はロゼット状で、茎は地上で四方にはってのび、全体に細毛があります。茎葉は対生、形は長楕円形の倒披針形をしています。葉縁は波状、葉の裏側は紫色をしています。今は数本の茎をのばして節ごとに、濃紫色の唇形の花を数個咲かせ、花は葉腋に数個つきます。色は濃い紫色、形は唇形のシソ科。筑波実験植物園では有ると思って探さないと見つからない!

 
左:カンアオイ(寒葵)ウマノスズクサ科 右:カクレミノ(隠蓑)ウコギ科

カクレミノは筑波実験植物園では日陰に植えられ、日陰に強いという、この為に庭樹。成長と共に下葉が落ち、葉は密に生えないので生垣には向かないようです。ウコギ科のコシアブラ、タラノキは山菜だが!

 
左:ギンラン(銀蘭)ラン科         右:キンラン(金蘭)はラン科

ギン/キンは校庭や公園に咲き、群落はあまり見かけません、ここ筑波実験植物園もキンランは数個近くに咲いていましたが、バラバラでした。この花は 「菌根菌」 と呼ばれる菌類と共生する特殊な生育形態にあり、「外生菌根菌」 は林下等の特殊な土壌にのみ生息し、この花を採取して移植しても家庭で育てる事は不可能だそうです。

 
左:クマガイソウ(熊谷草)ラン科       右:カキドオシ(垣通し)シソ科

カキドオシは、草地に普通に自生する多年草で、茎は初めまっすぐに伸びますが、開花すると地表に倒れて、つるとなり長いものもある。一度庭に植えたが、よく伸びるつるの長さには参りました、今では一本も庭に有りません(^^♪。葉の縁には大きな鋸歯があり、葉縁はこまかい鋸歯状で、葉身をもみつぶすと芳香があります。葉形が銭の姿で可愛いものです。花期は4〜5月ころに咲き、唇形花冠でシソ科。

 
左:ヤブタビラコ(藪田平子)キク科         右:ヘビイチゴ(蛇苺) バラ科

コオニタビラコに似ているが、やや軟毛が多く、根生葉がやや立ち上がる。全体にやわらかく、茎は斜上したり、倒れたりする。根生葉は長さ515a、幅1.53aあり、頭大羽状に深裂する。茎葉は小さい。頭花は黄色で総苞は円筒形。花が終わると頭花は下向きになり、総苞は卵球形になる。花期は57月。ヤブタビラコは舌状花が1520個、コオニタビラコは舌状花が612個と少ない

ヘビイチゴはヤブヘビイチゴに似るが葉に丸みはヘビイチゴ。バラ科の黄色い花が咲く、花の付き方:キジムシロ属は数輪、ヘビイチゴ属は1輪、がく:キジムシロ属は切れ込み無の三角、ヘビイチゴ属は外側は幅広くて切込む、実:キジムシロ属は赤くならない、ヘビイチゴ属は赤く熟す。

 
左:オニタビラコ(鬼田平子)キク科      右:クサイチゴ(草苺) バラ科

上の写真はオニタビラコ(鬼田平子)だと思うのですが?

 
左:ジュウニヒトエ(十二単) シソ科      右:マイヅルソウ(舞鶴草) ユリ科 

ジュウニヒトエは誰かが運んで、自然に生えたか?マイヅルソウは自然には生えないが!

 
左:フデリンドウ(筆竜胆) リンドウ科            右:アマドコロ(甘野老)キジカクシ科

フデリンドウ、アマドコロも自然に生えたのだろう、意外と少ないですね!

 
左:スミレ(菫) スミレ科            右:レンゲツツジ(蓮華躑躅)ツツジ科

レンゲツツジは乾燥に弱く、夏に冷涼な地域では、湿地にも群生。筑波実験植物園では林の縁に植えられている。とても綺麗です。

 
左:サラサドウダン(更紗灯台) ツツジ科      右:ハクウンボク(白雲木) エゴノキ科 ここ

ハクウンボクは今頃に白い小花を多数枝につけ総状花序。エゴノキも同じ様な花を付けます。

 
左:マユミ(檀、真弓、檀弓)ニシキギ科       右:ジャケツイバラ(蛇結茨) マメ科

ジャケツイバラは筑波山、宝篋山にも咲き、面白い花です!マユミは紅葉の綺麗なニシキギ科、葉が虫に食われ、綺麗な葉が有りません!

 
ヤブデマリ(藪手毬) スイカズラ科

ヤブデマリの花びらのような装飾花はアジサイ類では4枚なのに対し、5枚というのが大きな違い。ヤブデマリは花びらが4枚のように見えるが、右の写真を良く見ると大小合わせ、5枚です、ちょこんと1枚が!

 
左:コバノガマズミ(小葉の鎌酸実) スイカズラ科          右:コマユミ(小真弓) ニシキギ科

コバノガマズミは45月に咲く花。山地の林の中などに生息する樹木。ガマズミと並べないと違いが解らない。

コマユミ、マユミもニシキギ科、マユミの小形という意味、ニシキギのように枝に翼ができないのでニシキギと差がある。

 
左:ニシキウツギ(二色空木) スイカズラ科        右:ヒョウタンボクが満開!

ニシキウツギはハコネウツギと似ている、ハコネウツギは神奈川県の沿海地に、普通に生えるのと対照的に、ハコネウツギは山地に多い。茎の先端が下向きに垂れ下がるため、逆U字型になり、垂れ下がる枝に葉や花が付く。ここを見て下さい:筑波山

 
左:ヒメウツギ(姫空木) ユキノシタ科           右:ミツバウツギ(三葉空木) ミツバウツギ科

庭で植えられているヒメウツギ、ウツギの小型。ウツギの仲間では一番早く花を咲かせるが、ウツギより葉が細く長いのが特徴です。

ミツバウツギはウツギの花にそっくり、葉が3枚。しかし、ウツギのようにユキノシタ科ではなく、ミツバウツギ科として独立したもの。ミツバウツギ科にはゴンズイがある。

  
ヒトツバタゴ (一つ葉タゴ、一つ葉田子) モクセイ科

ヒトツバタゴは日本でも限られた地域で「木曽川流域(愛知・岐阜)と対馬」に自生する落葉性の高木で、分布が飛び地のように隔離している変わった樹木です。自生地のものは国や地方自治体の天然記念物に指定されており、上対馬町鰐浦(長崎県)の群生などが知られている。雌雄異株で花期は5月、深く4つに裂けた白い花を咲かせます。葉は卵形で若葉のときのみ縁にギザギザが入ります。筑波実験植物園の木は背が高く撮影が難しい!

キンギンボク

 
左:ゴマギ(胡麻木) スイカズラ科               右:ヒョウタンボク(瓢箪木) スイカズラ科 キンギンボクと説明版

ゴマギの名前の由来は葉にゴマに似た香りがあるからだがですが、花はガマズミ、サワフタギと差がない!

 
左:サクラソウ(桜草) サクラソウ科           右:チョウジソウ(丁字草)キョウチクトウ科

サクラソウは高原や山地のやや湿った草原や開けた森林、河川敷の草原に見られる。春に芽を出し、浅く切れ込みの入った長楕円形の葉を根元から数枚広げ ます。45月に、中央から1本の花茎を出して、数輪の花を咲かせる。取手の利根川

チョウジソウは56月に咲く花。川原や湿地に生息する 多年草。花の色はコバルトブルーで、星型をしている。横から見ると筒状をしたいくつかの花が、茎先に群がっている。

 
左:オオバヤシャブシ(大葉夜叉五倍子) カバノキ科              右:クララ(眩草) マメ科

クララの和名の由来は、根を噛むとクラクラするほど苦いことから、これが転じてクララと呼ばれるようになったといわれる。

 
左:カキツバタ(燕子花、杜若)アヤメ科    右:ミツガシワ(三槲)ミツガシワ科

筑波実験植物園の池を飾る。


コウホネ(河骨) スイレン科

オゼコウホネは78月に咲く花。湖沼の水中に生息する水生。尾瀬に行く楽しみです。筑波実験植物園はコウホネと呼ばれる。

 
左:イカリソウ(錨草) メギ科           右:ヒメイカリソウ(姫錨草) メギ科

可愛い花です。

 
左:トキワイカリソウ(常盤碇草) メギ科        右:ナツハゼ(夏櫨)ツツジ科

ナツハゼは5月頃、枝先に長い花序を形成し、下向きにたくさんの釣鐘状の花を咲かせる。花軸・花柄・萼には毛とともに腺毛がある。花冠は淡緑色から鮮赤色まで変異があり、日当たりの良い場所のもので赤色が強い傾向がある。花冠の先端は浅く切れ込み、先端は反曲する。果実は秋に黒く熟し、光沢。酸味があるり、よく熟したものはおいしい。

 
左:フタリシズカ(二人静)センリョウ科      右:オオジシバリ(大地縛り)キク科

 
左:クサソテツ(草蘇鉄)イワデンダ科      右:ハマダイコン(浜大根)アブラナ科

ハマダイコンは日本全土の海岸の砂地に生える。根はあまり太くならない。

 
左:サワフタギ(沢蓋木)ハイノキ科         右:ドクウツギ(毒空木)ドクウツギ科

サワフタギの別名はルリミノウシコロシ、瑠璃色の名前にふさわしい実の色。この実が見もの!

ドクウツギは川岸や山の斜面、道端など、日当たりの良いところに生える。下からよく枝分かれる。果実は熟すと甘いが最も毒成分が多い

 
左:ヒトツバハギ(一つ葉萩)トウダイグサ科    右:クリンソウ(九輪草)サクラソウ科

筑波実験植物園のHPに寄ると、ヒトツバハギは丘陵地の斜面や疎林に生える落葉低木。雌雄異株で高さ2-3bになる。よく分枝し、枝は細く、長くしだれる。若い枝は淡緑色ときに紫褐色を帯びる。両面無毛の葉は長楕円形で、縁は全縁であるが小さく波打ち、互生する。葉腋に花冠のない淡黄色の小さな花をつける。果実は扁平な球形で熟すと6個の種子を弾けて散布する。

クリンソウは46月に咲く花。山地の湿地や沢沿いなどに生息 する多年草。花は地上から伸びた花径の先に数段に輪生してつく。花径は23aで 、花の色は紅紫色である。花冠は先で5つに裂け、横に平らに開く。千手ヶ浜:ここ

 
左:モチツツジ(黐躑躅)ツツジ科          右:クサノオウ(草の王) ケシ科

モチツツジは45月に咲く花。低山や丘陵地の林の縁などに生息。六甲山:ここ

クサノオウの茎や葉を切ると黄色の乳液がでる。花は鮮黄色。花期は47月。私の散歩道によく咲いている。

 
左:テイカカズラ(定家葛)キョウチクトウ科          右:ホシザキユキノシタ(星咲雪ノ下)ユキノシタ科

テイカカズラは常緑樹林の林内または岩場に生える。茎から気根をだし、樹幹や岩壁をよじ登る。枝は淡褐色〜褐色。褐色の毛が密生する。葉は対生。革質で、表面には光沢がある。枝先や葉腋に集散花序をだし、白い花をつける。花期は56月。

ホシザキユキノシタは筑波山で発見され、筑波山のみに生育する固有種である、つくば市の花に選ばれている。

HP:わたしの天気予報