JR取手駅→サクラソウ

JR常磐線利根川鉄橋下から植物を求め利根川・小貝川合流点を経てJR佐貫駅まで、春本番を実感

 


JR常磐線利根川鉄橋下のサクラソウ
群生地が広がっている

今朝の朝日新聞「茨城」首都圏に掲載、地元の方々が大事に育てている、隣のゴルフ練習場から沢山のボールが飛んできていました、近くの菜の花畑も綺麗です。

取手自然友の会」が1999年、さいたま市の自生地から1000本の移植、2013年では約5万株。メンバーの2019/4/20調査では66千株。

JR取手腋から散歩気分、立ち寄って見たい所です。

 

 

  

  取手に一面のサクラソウ2017/5/5朝日朝刊 茨城首都圏)を中心に説明しよう。

  JR取手駅からサクラソウを楽しみ、利根川沿いを下ります、美しい公園や運動場が続き小貝川と合流、今度は小貝川を遡り、JR佐貫駅まで歩きます。

  春本番を実感し、自然観察を楽しみたい。

 


ノウルシの群生地

ノウルシの群生地の左に東京芸大取手キャンパスが見える辺り、一面に咲く、但し、茎の汁液でかぶれるのでご注意、トウダイグサにそっくりですネ

2012年4月24(火)晴れ  春本番を、利根川と小貝川で味わおう、小貝川の洪水も知ろう!

コース

JR取手駅10:25→利根パークG前10:26→10:40 JR常磐線陸橋下 サクラソウ群生地10:55→取手緑地辺り11:35→緑地公園12:50→県南クリーンセンター13:00→東京芸大取手キャンパス前13:15→県立取手松陽高校前14:00→戸田井橋・合流点から0.5`地点14:15→国土交通省利根川下流河川事務所豊田堰管理所・水神社14:33→豊田植管14:35→高須橋15:04→決壊跡地15:06→合流点から4.0`地点15:11→合流点から6.0`地点15:44→牛久沼排水機場・稲荷川・小貝川合流点15:55→16:15JR佐貫駅16:31⇒16:48JR牛久駅→自宅

41,523歩 約22`

 

今朝の『朝日朝刊【茨城】のまちかど』にサクラソウ咲く 記事、早速つくば市城山から徒歩でJR牛久駅へ、JR常磐線でJR取手駅、駅からサクラソウ群生地、県南クリーンセンター、利根川・小貝川合流点、豊田町、国土交通省利根川下流河川  牛久沼排水機場、JR佐貫駅と植物観察ハイキングを行ってきました、流石日本の利根川だけあって、植物はビックリするほど見つかりました!

 


マツバウンラン(松葉海蘭)
早朝、立ち寄った事務所の敷地内で撮影、どなたか愛好家の人が移植したのかも知れません!

 

JR取手駅から国道6号に出る、国道を横切って、右に神社があり、登って見る。ノアザミが群れて咲き、神社から石段を降りると、ニガイチゴが咲いている。

 

 
ニガイチゴ(苦苺) ヨレヨレのシワになった花弁が特徴らしい、充分熟す前は中心の核が苦く感じる、
良く熟すと核が落ち、甘く美味しいので楽しみですが、、、、。

ジシバリ(地縛り) 昨夜の雨粒が残っています。

 

国道6沿いの石垣の縁にジシバリが鮮やかな黄色の花を付けている、昨日は真冬、今朝は暖かく花々も元気いっぱいです。

国道6が利根川に架かる手前の空地に、小さな花が沢山咲き誇る。米粒の黄色い花はコメツブツメクサです、すぐ横にノミノツヅリが生え、チビは俺だと競っているようです。

 

 
コメツブツメクサ (米粒詰草)  利根川・小貝川土手に大群を形成していました

ノミノツヅリ (蚤の綴り) 大きな葉は私の葉ではありません!

 

大利根橋の手前で階段を降り、利根パークへ、国道6の橋下を潜り、JR常磐線鉄橋の下へ、ナズナが群れている、ただ、それ以上に変わったナズナ、調べてみると、どうやらアリッサムと呼ばれる観賞用のナズナであり、足元に生えているのは野生化したようです、牛久沼周辺にはまだ生えていないようですが、県南クリーンセンター辺りから、利根川合流点、小貝川土手には大小の群生地がありました。

 

 
ノジシャ(野萵苣) オミナエシ科

 

ノジシャはヨーロッパ原産の帰化植物で日本各地に野生化。チシャとは中国名でレタスのことで、これも若葉を食べることができるとのことです。

 


オランダミミナグサ(阿蘭陀耳菜草)

地元の人に尋ねると、このアリッサム?は誰かが植えたものらしい、それにしても凄い繁殖である。

 

 
埼玉県田島ヶ原から株分けされたものだそうです

サクラソウ(桜草)

 

サクラソウ群生地を一回りしたら、JR常磐線と国道6の橋の間に広大な菜の花畑が広がっている、こちらは足元がぬかっており大変でした!

 

 
広大な菜の花畑

 

そして、利根川に沿って下流に歩き出すと、一面ムラサキサギゴケが群れる原っぱにでる、流石利根川下流の広大な敷地だ!

 


   
ムラサキサギゴケ(紫鷺苔) 足の踏む空間ないほど咲き誇る、地をはって株を増やし続ける、白花の品種はサギゴケと言うそうです、白は見たことが無い。
牛久自然観察の森で見付けた白花  こちらをサギゴケと言うそうです、2014/4/26 牛久自然観察の森にはムラサキサギゴケも見ます。

 

接写スタイルでカメラを構える後ろから犬に吠えられる、きっと変な動物に見えたのだろう、近所にお住いの女性が犬の散歩中、ムラサキサギゴケを彼女はスミレか思っていたという、続いて複葉が3枚のヘビイチゴが群れている、「これは何ですか?」とオオイヌノフグリを指さす、連れた犬は雌とのこと、フグリは雄のシンボルと、、そんな会話に安心したのか、その後吠えず、手までなめてくる(笑)。

 

続いて、ヘビイチゴでもない、キジムシロでもない、黄色の光沢の強い花、毎日ここを散歩する彼女は改めて眺めるばかり「こんな良い所を散歩しているのだから図鑑を、、」と言う、背の低い葉がセリにちょっと似ている、初めてみる?たまたま通りやって来られたご夫婦も解らない、サクラソウを見に行く彼女と犬さんにここで別れる。

 
タガラシ(田辛子) 花びらはエナメルのような光沢、キツネノボタン、ケキツネノボタンにも似ている、結実して中央の緑の玉が大きくなればはっきりする!
 
ここの株は背が小さいが、この後背の高い株を見るとタガシラで良いだろうが、有毒植物であり子供達や犬も散歩にやってくる、、もしや違うかも?

実も葉も似ている:トゲミノキツネノボタン(刺実の狐の牡丹)キンポウゲ科

 

観光客ではつまらないから、コースをできる限り利根川河岸を歩くことにした、釣り人が入る道があり川底に近い足元が砂場の草むらに入ってみた、思わぬ珍しい植物(私にとって)が現れる。

 

 
イヌガラシ 犬辛子
ウド 独活 最近自宅近くで珍しくなったウドかと期待

 

 
キュウリグサ(胡瓜)草図鑑を調べ間違いなさそう、葉をかむとキュウリの香りがするという、ちぎっては可愛そうな小粒の紫色の花です、
ワスレナグサに似るが、さらにこちらは小さい、、。
ノミノツヅリ (蚤の綴り) ピントを合わすには時間が掛ります、、。

 

 
カワラサイコ(河原柴胡)図鑑にはひたち海浜公園、筑波実験植物園など公園の写真があるが、河原・海岸の砂地に生え、ちょっと図鑑とは花の形が微妙に違うが、葉の形、茎の色は似ている、、。
カワジシャ(川萵苣)花はオオイヌノフグリそっくりで花弁は4裂、背たけはずっと高い、サギゴケと同じゴマノハグサ科だそうです。
釣り人のみぞ知る河岸に可愛い花がひっそり咲いている、大雨が降れば流される所です。

 

 
カキドウシ(垣通し) 

ヘラオオバコ(箆大葉子) 小さな花が集まった円柱状の花穂、飛び出る白い花は雄しべ、下から上に咲き続けるとのこと!

 

そして再び歩道に出ると、道端に面白い花が現れる、ヘラオオバコらしい、小貝川の土手までずっと続いて繁殖している。

また、釣り人用の小路に入り、岸辺に可愛い花を見つける、釣り人が静かに釣りをたのしんでいる。

小文間地区環境整備工事 緑地公園の敷地に入る、ここはぐるりと一回りできる遊歩道があり、植物を楽しむことができる、道は良く踏まれている。

 

 
ヤブタビラコ (藪田平子)ジシバリ(地縛り)に似ている花、でも花の大きさはグット小さい、姿も全く違う、、。
カキドオシ(垣通し)ヒメオドリコソウの群落は身近に有るけれど、このようなカキドオシの群落は初めてです!
 

 

緑地公園から出ると左は県南クリーンセンターで、ノウルシの群生が現れる、春本番の美しさだ。

 

 
ノウルシ(野漆)
ノウルシを良く見ると茎の先から5本の枝が伸び、その先に花序がつく、初めの頃はこの5本が一個の花に見え、開花が進むと広がって、5本の中央にも花が付いている様子が解ってくる。
ただ、ウルシのように汁でかぶれるので子供を近くで遊ばすことはできません。

 

ノウルシの群生とは反対側の草原にはスミレが多く見られます。

ノウルシの群生を見たい場合は、JR取手駅方向からR11を走り、県南クリーンセンターを見送り、市立小文間学校の手前の小文間公民館辺りで市営南第一住宅か東谷寺に入る道を入ると良いが専用駐車場は無いので、県南クリーンセンター周辺の駐車場から散歩をお勧めする、県南クリーンセンターの前に緑地公園があり、楽しい散歩コースです。

 

 
スミレが沢山咲いている、足元は湿地帯(昨日の雨水)タチツボスミレに似るが、、、。
アゼスゲ (畦菅)昨日の雨水が溜まって、靴が埋まる、植物観察は泥んこは当たり前!
サイクリング人々「変なやつ、、」と言いたげだ、でも周囲に可愛いスミレが咲き誇り、立ち止まってくれる人もいる、、。

 

その横にはスゲが群がっている、多量の花粉が涌出ているような感じです。先ほどとは性質の異なるスミレが群れている。

 

 
白色のスミレでシロバナスズキスミレの花に似るが、葉のスタイルがまったく違います!とても可愛いスミレです。
オヘビイチゴ(雄蛇苺)

 

アスファルト道に張り出す、ここまで見てきたイチゴは3枚、ここのものは5出複葉であり、オヘビイチゴです、道の反対の草むらのものはヘビイチゴです。

左上に東京芸術大学の建物が見えてくると、ノウルシの大群落が広がってきます、昨日とは異なる気温の上昇と暖かい太陽の光を受け、黄緑色に輝く花は見事です。

 

 
タチヤナギ(立柳)  雄花だろう!
イモカタバミ (芋片喰)ムラサキカタバミ(紫片喰)にそっくりだが、葯の色が白はムラサキカタバミで、
イモカタバミでしょうか?根を掘ると芋状の塊茎があるとのこと!

 

道の左はタチヤナギの大木が並びます、今年の葉が大きくなって、雌雄異株、私には写真は雌・雄の判定には自信が無いけれど、葯は黄色なので雄花だろう。

花が紫色のカタバミを見つける、カタバミは黄色い花、ミヤマカタバミは白い花がある、写真のものはムラサキカタバミと言ってよさそうです、見付けた瞬間「何?」と驚きました。

真っ直ぐな道も、小貝川と利根川の合流点で大きく90度左に曲がります、ようやく小貝川に架かる戸田井橋が見えてきます。

 

 
戸田井橋はまだまだ遠い!

 

県立取手松陽高校前の土手を行く、この土手は野焼きが行われたのか、短時間に成長するイネ科が多い、そして一種類が群れて、他の種類が混じらない、そんな光景が続く、スズメノヤリがあったからスズメノカタビラ(雀の帷子)もと探したが見つからない!

 

 
イヌムギ (犬ムギ)イヌムギの大きな株、、開花前は美しいものです!

小貝川の土手は散歩、マラソンの人で賑わう!

 

ようやく、戸田井橋、ここは利根川合流点から0.5`地点、ここからJR佐貫駅まで約8`の距離を残している。

 


戸田井橋から高須橋方向を望む

 

小貝川の土手は、東から吹く風が強い、この風に揺れるイネ科の穂が美しい光景になる、取手からずっと足元に続くのがカラスノエンドウ、スズメノエンドウはまだ目にしていない、そんな時、白いカラスノエンドウを見つける。

 

 
白いカラスノエンドウ (烏野豌豆)
スズメノエンドウ (雀野豌豆)
カラスノエンドウは凄い繁殖力、取手から佐貫間で一番目につく植物ですが、
以外に知れていないスズメノエンドウは本当に少ない!
花の大きさはカラスとスズメの大きさほど差がある、花の撮影は大変です。

 

白いカラスノエンドウ、今日歩いてこの一株だけでした、素人私ですが、この株の花はみんな白色でした、それにしても取手大橋からここまで一番多いのがカラスノエンドウで繁殖の強さを知る。

小貝川、スズメノヤリが風に揺れなんとも言えない風景です。

 

 
コウゾリナ (剃刀菜・顔剃菜)強い毛があるけど、鮮やかな黄色の花は良く目立つ!
スズメノヤリ (雀の槍)強風に踊る

 

土手にはスズメノヤリが多い、茎から花穂を通過するような槍が伸びて、可愛いものです、100円ショップのルーペを持って覗くといっそう親しみがわきます!

 

 
強そうな!今は鑑賞植物に負けません!
土手の草達は野焼きや刈入れが行われる、それでもこの通り繁殖している

 

牛久沼排水機場手前で土手から離れJR佐貫駅は民家の間を抜け、佐貫駅入口交差点を横切って、真っ直ぐ車道を進むと、見えてくる。

 

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