麦草峠から周遊:白駒池、ニュウ、天狗岳(西天狗 東天狗)、中山、丸山

ニュウ:標高2352b 天狗岳(西天狗:標高2646b、東天狗:標高2640b
中山:標高2496b、丸山:標高2330b

 

【ニュウ】から天狗岳を望む 左から硫黄岳 東天狗 西天狗

 

 

 ニュウは麦草峠の白駒池稲子湯から登るが天狗岳を経て、しかも、車で駐車場を使うとなると、麦草峠の無料駐車場が有力になる。

 コースが決まると、山小屋ですが、麦草ヒュッテ・白駒壮・青苔荘・黒百合ヒュッテ・高見石小屋と登山道近くにある。

 展望はニュウからの富士山、天狗岳(東天狗、西天狗)からの眺めは素晴らしい。当日は曇りでしたが、次回は快晴を選びたいものです。


八千穂高原 白樺林の紅葉

 

2009年10月24(土)曇り ニュウ、天狗岳(西天狗 東天狗)、中山、丸山

 

コース

自宅つくば市21:50=(国道40850号)⇒太田桐生IC=(北関東)⇒高崎Jct=(関越)⇒藤岡Jct=(上信越)⇒佐久IC1:10=(国道141号)⇒八千穂=(国道299号)⇒2:02麦草峠(標高2127b)・無料駐車場5:45―(0:00)→麦草ヒュッテ5:45―(0:05)→丸山・白駒湖550―(0:20)→白駒ノ奥庭6:10―(0:00)→白駒湖・白駒湖入口有料駐車場分岐6:10―(0:10)→高見石分岐6:20―(0:00)→白駒湖6:20―(0:01)→白駒荘・高見石分岐6:21―(0:14)→ニュウ登山口6:35―(0:45)→ニュウ・稲子湯分岐7:20―(0:15)→ニュウ(標高2352b)7:35―(0:30)→展望点が二ヶ所続く8:05―(0:25)→中山・ニュウ分岐8:30―(0:05)→中山峠8:35―(0:15)→岩場の楽園8:50―(0:35)→黒百合ヒュッテ分岐9:25―(0:15)→9:40東天狗岳(標高2640b)・西天狗岳(標高2646b)10:00―(0:10)→黒百合ヒュッテ分岐10:10―(0:20)→岩場の楽園中心部(天狗ノ奥庭)10:30―(0:35)→黒百合ヒュッテ11:05―(0:05)→11:10中山峠11:30―(0:10)→中山・ニュウ分岐11:40―(0:15)→中山(標高2496b)11:55―(0:00)→岩場の展望台11:55―(0:25)→12:40高見岩小屋12:55―(0:05)→丸山・白駒湖分岐13:00―(0:15)→丸山(標高2330b)13:15―(0:35)→麦草ヒュッテ13:50―(0:00)→13:50麦草峠(標高2127b)・無料駐車場
八風山トンネルから妙義山周辺の山々は紅葉が見頃でした

 

上信越自動車道佐久ICを降りると、直ぐに国道141号に入る、南下すると白樺湖方面と蓼科スカイラインとの道標が次々と現れる、ここは見送り、麦草峠へは八千穂(清水町)から右折し、国道299号【メルヘン街道】へ入る。

そろそろ雪が降り凍結する所で「凍結注意」の標識が出ている、冬季のゲートを通過すると、八千穂高原で白樺林の紅葉が奇麗です、続いてカラマツ林の並木をどんどん上り、メルヘン街道の最高点が麦草峠です。

駐車場は白駒湖入口有料駐車場から標高2127bの道標を過ぎ、麦草ヒュッテ入口の先に無料駐車場が有る、トイレは改装され奇麗です、約50台、出発時は5,6台でしたが、下山時は満車状態!

着いたのは2時、満天の星を期待したが、くもりです、車中にて夜明けを待つ、5時まだまだ真っ暗、5時半ようやく歩ける明るさ、駐車場の左奥から白駒湖へ向かう、木道を通過し、直ぐ麦草ヒュッテの前に出る。

麦草ヒュッテの庭先左奥から登山道が始る、入ると丸山経由高見石・白駒湖分岐、ここは白駒湖へ向かう、続いて高見石分岐、笹の原に続いて現われる、ここも白駒湖へ向かう、国道299号見え、登山道はシャクナゲの多い潅木帯、さらに進むと白駒ノ奥庭の中に出る、美しい所です、白駒湖入口駐車場から白駒湖へのコースは白駒ノ奥庭を通過しない。

白駒湖入口駐車場からのコースが合流する、針葉樹林帯でシラビソやコメツガ林が続く、やや下りになると、白駒湖湖岸に到着、カメラマンが大勢集まるが、朝日が差し込まない!

白駒荘前を通過し、高見石分岐を見送り、白駒湖を回り込むとニュウ(乳)登山口

 

白駒池

 

ここは少し上り坂、木道と言うより渡り橋のような板が続く、クネクネしており気をつけないと落ちてしまう、コメツガ、シラビソの林が続く、そんな時明るい湿原になる、白駒湿原が現われる。

 


白駒湿原

 

直ぐに針葉樹林に入り込み、まもなく、稲子湯との分岐になり、ここは、右折し、ニュウへ向かう、石段と木の根の登山道はニュウ山頂迄続く。

*稲子湯*ニュウへの登山道は稲子(いなご)湯から、シャクナゲ尾根を登り、十字路(今日通過した分岐より稲子湯側)で左へ、こちらもトウヒ、シラビソ、コメツガの針葉樹林帯、そして今度はニュウ手前で白駒池からの登山道に合わさる、ニュウは天狗岳、北アルプス、蓼科山、浅間山、日光方面、奥秩父、富士山と大展望。そして天狗岳に立ち寄、中山峠から今日とは反対の「しらびそ小屋」(ミドリ池)に下り、稲子湯へ戻る。」

 


ニュウへの登山道

 

次々と現われる、岩、シラビソの大きな根、この深い樹林が八ヶ岳の魅力かもしれない、急登もやがてはトラバース気味に変わって、やや楽になる、展望は白駒湖から無く期待しない、そろそろ欲しい所です、7:20 白駒湖から約1時間道は水平になり、再び稲子湯分岐、先行した男性二人が休憩中。

この後、根の張り出す水平道、今度は浅間山山麓にある「鬼押し出し」のような巨岩が立ち並ぶ急坂、登り切れば目の前が大きく開き、T字路に出る、硫黄岳の左に富士山が見え、右に天狗が姿を現す。

 


T字路からニュウ山頂は近い

 

左に向かい、ニュウ山頂へ、素晴らしい展望は人気のピークである。


肉眼でも見え難い優雅な富士山
良く見ると大きな富士山 快晴の時見たいものです
富士山を見ると、元気がでる!!

 

ちょうど、硫黄岳と稲子岳の間に見える富士山、裾野も長く見え、快晴のとき再び訪れたい富士山ビューポイントです。


天狗へ続く縦走路はこの樹林の中に続く

 

ニュウから降り、再び縦走路に戻る、再び苔とコメツガの樹林帯、稲子岳を見下ろし、岩塊の間を抜け、尾根道になり、木々の左に展望台が二ヶ所続く、再び薄暗い樹林帯に入り、シラビソの密林を抜けると倒れた木々が現われ、前方に天狗が近づくと、ニュウ・天狗と中山の分岐に出る、ここに来て天狗岳は双耳峰(西天狗・東天狗)である事を認識する、ここまで天狗岳と思っていた山が硫黄岳で、左のピークが東天狗で右が西天狗あることを知る(笑)。


双耳の天狗岳  左が東天狗 右が西天狗

 

左折し、まもなく、双耳の天狗岳の展望台、中山峠は直ぐ真下、峠から右が黒百合ヒュッテ、ここは、真っ直ぐ天狗岳へ、巨岩の間を登る、広い展望の良い岩場に飛出る、さらに先に進めば、右に天狗ノ奥庭が望め、ここで一息つきたい。

 


東天狗へのベースキャンプ

 

この先の岩場は凄い、今日一番の難所


難所 この岩場を通過する

 

白い丸印のマークが付いている、これを無視すると、浮石に上がってしまい、危ない、踏み跡を確かめて進む!

 


ハイマツ帯の厳しい登り

 

この難所を抜けると、今度はハイマツ帯の急登の岩場、一歩一歩登り切る、眼下に黒百合ヒュッテ、白駒湖、登って来たニュウからの縦走樹林帯コースが見える、やっと着いた峰は手前の岩峰、黒百合ヒュッテからの登山道が合流し、さらに岩肌を登る、ようやく着いた岩峰も山頂手前、山頂はさらに先である。


手前の岩峰より 東天狗岳を見上げる

 

東天狗360度大パノラマ、正面に南八ヶ岳の主峰、そして西天狗、眼下に広がる天狗ノ奥庭、そして優雅な蓼科山、中央アルプスは遠望、南アルプスの主峰 北岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ケ岳は良く見える、期待の快晴は雲、山頂に立つ人々感激の展望を楽しむ、ここからは富士山は見えません。

 


手前が根石岳、その先が硫黄岳 さらに奥が左から赤岳 阿弥陀岳、さらに奥が権現岳

 

 
左:東天狗から西天狗 右:これから下る黒百合ヒュッテ、遠望の蓼科山

 

慎重に黒百合ヒュッテ分岐まで下る、帰路は黒百合ヒュッテ経由、天狗ノ奥庭を通過する。


天狗ノ奥庭 蓼科山が奇麗です

 

山頂から岩群、足元に注意し、巨岩の上を渡って下る、山頂で見えなかった、御嶽山、乗鞍岳も見えて、北アルプスの穂高連峰もかすかに見えている、正面に蓼科山、右に目を移すと、浅間山が大きく高い。この大展望は見えてはいるが、写真に残らない、快晴の日にまた訪れたい所です。

一度小さな底に降り、登り返すと、眼下に草原と黒百合ヒュッテが見えてくる。


黒百合ヒュッテ

 

黒百合ヒュッテまで驚きの岩塊下り、小屋の前には若者が昼食中。ここは黒百合平、標高2400b、草原があるが今日はただの草原、花期はクロユリが見られると言う。

今朝、唐沢鉱泉から西尾根を登り、下山は黒百合ヒュッテ経由の男性とここでお別れする。私は、ここから樹林に入り、ほぼ水平に進んで中山峠に出る。東天狗岳への登りは主稜線を使い、帰りは天狗ノ奥庭経由でしたが、摺鉢池は涸れており位置さえ不明でした、従って、甲乙付け難いコースです。中山峠で、東天狗から黒百合ヒュッテ分岐で分かれた、関西のご夫婦に再開、昨夜はオーレン小屋に泊まって、ニュウまで行き、また天狗岳に戻って、オーレン小屋に引き返すと言う、これには私も驚きです、お奥さんは「ただただ歩きたいだけ、、」と笑顔だ。

天狗岳を再び展望しニュウと中山の分岐まで登って、関西のご夫婦とここでお別れ、帰路は中山へ向かう、しばらく水平道だが、シャクナゲの岩道を登る、石畳の歩き難い登山道、展望は直ぐに開ける。

 


中山の手前から ニュウ

 

中山の手前にニュウ、天狗岳の展望の良い所がある、双耳の天狗岳ともここでお別れになる、中山山頂は樹林帯の中、その先に展望の広い岩塊、この展望を目指し麦草峠から登って、下山はニュウからの登山者に出合う、登山者この岩場で昼食中、くもり空が誠に残念に思う!

 


中山から高見石小屋まで続く 石の道

 

中山から展望が無く、コメツガ、シラビソの深い樹林帯、足元は河原を歩くような石のゴロゴロ道が高見石の手前まで続く、中山までと言う人々に数組出合う、ここの登りは良いが下りは岩道で大変です。

ようやく、高見石小屋に着く、白駒荘への道は小屋で別れ、白駒池入口と丸山へは小屋の左へ、直ぐに白駒池入口・丸山の分岐、丸山へは今日最後の登りです、直進で針葉樹林帯を登る、20分ほどだが展望は無く辛い所です。丸山、樹林に囲まれるが、明るい山頂。

 


丸山山頂

 

丸山から、中山から高見石間ほどではないが急降下、さきほど丸山山頂で出会った人々はここを良く登ったものだと感心、そんな荒れた登山道で木道はほとんど破壊です。

 


美しい苔に覆われた登山道

 

山頂から急降下、水平なって、再び薄暗い樹林帯、小さな鞍部からちっと登り、しばらく水平に進むと、下り坂、人の声が聞こえ、笹に囲まれ、朝通過した分岐に着く


白駒池分岐

 

今にも降りそうな空模様、急に冷えてきた、今夜は雪になるだろう。

満杯の駐車場、麦草峠からのメルヘン街道はカラマツの紅葉、八千穂高原では白樺の紅葉を楽しむ。

 

 
左:カラマツ 日が当たれば最高だが!
右:八千穂高原の白樺林は見事です 6月下旬からベニバナイチヤクソウ、レンゲツツジが咲誇る 冬はスキー場で賑わう

 

佐久に下ると雄大な浅間山、右には荒船山が姿を現す、佐久ICから高速に入る、八風山トンネルから妙義山間は紅葉真っ盛り見頃です。横川を過ぎると断続的な渋滞、藤岡Jctから混まない方向の東北道に入るが、伊勢崎方向に曲るとさらにガラガラ、北関東:太田桐生終点を降りると国道50号の佐野IC周辺は渋滞でした。空から雨が落ちてきた、明日の朝の八ヶ岳連峰は雪化粧だろうか?

HP:わたしの天気予報