2000年7月9(日)晴れ 大河原峠から 八ヶ岳連峰の北端
蓼科山(標高:2530b)霧ヶ峰車山(標高:1925b)

 

                                                             コース 台風3号一過

大河原峠4:15−(1:00)→将軍平5:25−(0:40)→蓼科山6:00−(0:30)→将軍平7:10−(0:40)→天祥寺原8:05−(0:50)→8:40大河原峠

参考コース:<横岳経由>蓼科山―(1:00)→天祥寺原―(0:25)→亀甲池−(1:20)→横岳−(0:40)→大岳−(1:40)→双子池−(1:05)→大河原峠

 昨日は関東の南岸を台風3号が通過し、大荒れになったが、昨夜から長野県は台風一過のもたらす好天気に変った。朝4:10大河原峠に到着、佐久地方は雲海の中、浅間山は大きく頭を見せている。大河原峠は標高:2100bで展望は素晴らしい。ここにはトイレ、売店、山小屋もあり宿泊も可能だ。


大河原峠

 

早速、駐車場(登山者らしき人の車は私の他に一台のみ)から右手の登山道に入てゆく、石が敷き詰められたような登山道、慣れるまで時間がかかる、おまけに昨日の台風が残したのか、沢のように水が大量に流れている。ぬかるみも有る。

5分程で急坂になる、大きな木々の樹林帯を登ってゆく、15分(4:35)ほど登ると日の出になるが木々が邪魔をして日の出を楽しむ事は出来ない。日の出の時刻は山一面がパット明るくなり、清々しい時だある、小鳥も楽しく鳴き出した。


蓼科山

 

しばらく苦しい登りが続くが、蓼科山山頂(5:10)が見えてくる、平らな登山道だが、水はけが悪く、ぬかるみの道で、丸太をうまく渡ってゆくことになる、緩やかに少し下ると、少し広い場所に出る、ここからの蓼科山は大きく美しい姿を見せてくれる

樹林帯を抜けると、蓼科山荘の前に飛び出す、将軍平です。小屋の前の休憩所の丸太椅子は昨日の雨で濡れている、誰一人姿が見えない、小屋の出入り口は完全に閉められ、人の気配はまったく無い。静かな時間が流れる。

しばらく、山頂を眺めながら休憩、大きな石が積み重なった坂を登る、杖は全く役に立たない。両手で石を押さえながら登る、背中方向に北アルプスが見えて来る、一人の登山者が下って来る、初めて会う登山者、情報を得ようと声を掛けようとしたが、急いで下ってゆくので無理。

登るに従い、岩の大きさが増して来る、石段の道だ。黄色の道案内矢印に従い登り詰める、大きく左に曲ると、山小屋が見えて来る、八ヶ岳連峰が小屋の後ろに見えている、その左手前が双子山と横岳、さらに左を見ると甲武信ガ岳や両神山の鋸状の峰が見える。


岩場が凄い

 

小屋の前に立つが、ここも人の気配は無い。小屋から30b程先に山頂を示す標識が立っている、石の連続。


台風一過の贈り物

 

展望は素晴らしい、まず北アルプスの白馬岳、続いて鹿島槍ヶ岳、立山連峰、そして槍ヶ岳と穂高連峰、乗鞍岳、御嶽山、木曽駒ヶ岳連山、仙丈岳と甲斐駒ヶ岳、その後ろに北岳、鳳凰三山、のんびりとした櫛形山、金峰山、良く目立つ甲武信ガ岳、両神山(おそらく、国師ヶ岳や雲取山も見えていただろうが確認できず)、日光連山方向は雲で覆われて見えない、富士山も同じだ。浅間山の姿は凄さを感じる。


八ヶ岳連峰

南八ヶ岳の主役の赤岳を筆頭に阿弥陀岳、横岳、硫黄岳、、はクッキリと山肌まで見えて迫力満点。


蓼科山山頂

 

蓼科山山頂標識から、岩魂の海を渡り蓼科神社奥宮の祠を横切り、展望盤の有る西側に渡る。

足元には茅野市方面が広がり幾つかの湖水が瞳のように輝いている。雲が流れ何とも言えない風景が展開する、人気の山頂だと改めて思う。先程眺めた山々を展望盤で確認する、名前の分らない山は別として、印象の高い山を示そう。

ちょうど白馬岳の右側は雲がかかり白馬岳は奇麗に望める、その手前に大きく見えるのが戸隠や高妻山だろうか?その左に立山連峰がちょうど白馬と槍ヶ岳の間に大きくその姿を見せている、そして憧れの槍ヶ岳の先がくっきりと見える、その左側を穂高連山が飾っている。

乗鞍岳はその大きな身体を見せてすぐにそれとわかり、さらに木曽の御岳も当然負けてはいない、そして中央アルプスの主峰木曽駒ヶ岳連峰が意外にその姿を大きく見せている。そして南アルプスの仙丈岳が甲斐駒ヶ岳を従えているかのように大きく姿を見せている、北岳は仙丈岳と甲斐駒ヶ岳を見守るように後ろに控えている、鳳凰三山はその前で南アルプスを飾る。

その左側に本来なら富士山が聳えているはずだが、今日は隠れ他の山に景色を譲っている。丹沢や大菩薩もはっきりしない、金峰山が悠然と姿を見せ、その横に甲武信ガ岳がいやに目立つ頭を見せている、親しみの両神山は鋸状の峰で直ぐにそれとわかる。その左側に位置する日光連山方面は雲が覆って見えない。

蓼科山のお仲間八ヶ岳は手が届くような近さ、山頂に登っている人に手を振りたくなるような位置(実際には人は見えないが)で、積み木を並べたように見える。振向くと信州の山々で目立つのは浅間山で大王的存在である。

北アルプス、中央アルプス、南アルプスすべてのアルプスを眺められ満足満足で富士山が見えないのは少し寂しいが贅沢かもしれない。

岩の上を慎重に注意して蓼科山頂ヒュッテに戻る、山小屋の管理人に見える山々を訪ね確認する。昨日の雨で誰も泊った人はいなかったと言う

下山開始だ、将軍平までは辛い思いで登った石段の連続を下る、5人のグループが登ってきて、続いて若いカップルも登ってくる、ご夫婦も続きます、皆さんこの石の連続に驚き楽しんでいる。管理人の話しでは「時々浮き石が有るから・・・」と言っていた!

蓼科山荘のある将軍平では昨夜関西をバスで来たという団体(15人程)さんが休んでいる、彼らは御泉水自然公園の七合目登山口から登ってきたという、ガイドさんは若い男性「50分です、、」と励まして登っていった(7:10)、上を見上げると空には大きな雲が広がってきている。

蓼科山荘の左の山道で天祥寺原を目指す、狭い道で石がゴロゴロ、横岳を眺めながら下るのだが快適な道ではない、あまり人は歩いていないようだ、30分(7:40)ほどで沢に出合う、山道は崖崩れで一変し、石渡りの歩きになる、10分程で沢の左側に渡り再び山道が明確になる、樹林帯を抜けると笹原に出る、山道は笹が刈り取られているが大勢が歩いた感じは無い、むしろ笹を刈り取った後、私が始めてかもしれない。

湿原の笹原で高山植物は見当たらない、やっと平坦に出ると天祥寺原の三差路に出る、奇麗な沢が流れとても気分のいい場所で休憩には適している。草原の贅沢な大自然の時を楽しむことになる。

竜源橋と反対に方向に進み、大河原峠に向かう、いぜんとして笹原、道は水たまりの連続、10分で亀甲池・横岳方向の分岐に出る、ここは少し広い草原になっているが、水が溜り腰を下ろし休めないがとても気持ちの良い場所である。

緩やかな登りを先に進む、右の滝ノ湯沢の流れの音を聞きながら快適に歩ける、将軍平からの行程で初めて一人の男性に会う、この人は急ぎ足で通過して、話すチャンスが無い。

広い草原に出る、レンゲツツジが数株花を咲かせている、花の季節ならきっと沢山咲くのだろう、やがて小屋が見えて来る、数人の登山者がスタートして行くが、既に9:00を回っており、蓼科山山頂で眺めた展望は無理かもしれない。

ご婦人が「何時間で登れますか?」と聞くので、「何時間の予定ですか」と聞くと「3時間です」と言うので、「3時間でゆっくり登って下さい、山頂の展望は素晴らしいですよ!」と答える、二人は大喜びで元気に登っていった。

8:40大河原峠に到着、駐車場は満席に近く、車道にはみ出して止っている車も多い。

この後、霧ヶ峰へと向かう

霧ヶ峰    工程:車山(標高:1925b)と車山湿原、池のクルミ、八島ヶ原湿原を車と徒歩で巡ります。

蓼科山を早朝のぼり、友人と家内で大河原峠から白樺高原に向かう、昨日の台風3号の一過で晴れ、快適なドライブです。

グングン高度を下げ白樺湖へ、蓼科山が大きく聳え雄大。

ここから車山に向かう、白樺湖の料金所付近から斜面にニッコウキスゲが咲き誇り、草原を黄色に染めている、観光客が何人か斜面で遊歩。

車山高原の無料駐車場は車で混んでいる、ここからスキーリフトで山頂のニッコウキスゲを見に登って行く為である、私たちはそこを避け車山肩に向かう、駐車場のすぐ側の斜面にニッコウキスゲが咲き誇り、ここからは手軽に草原に入り、咲き誇るニッコウキスゲを楽しむことができる、ここから霧ヶ峰を見渡すこともできる。

更に先に進む、三差路で沢渡、八島ヶ原湿原に向かう、霧ヶ峰の中心から離れると人の姿もまばらになって来るが、いきなり車の列、八島ヶ原湿原駐車場20台程の車が駐車場の空き待ち、20分程度の待ちで駐車場に入る。道路を渡り八島ヶ原湿原に入る、大きな案内板が立ち、その前で記念写真を撮っている観光客が多い。

木道を下ると八島ヶ原湿原の淵には、ニッコウキスゲが群落オオカサモチがひときわ丈を伸ばしている、ハクサンフウロがやや控えめだ、イブキトラノオも長い穂を伸ばして風邪に吹かれているがトンボはまだ見られない、その側にタカネスイバが伸びている、木道少し離れるがコバイケイソウが大柄の白い花房をのばしている。アヤメの数本見つけた、ヤマオダマキも見つける。八島ヶ原湿原から中仙道(中山道)で佐久に向かい帰路に着く。


高原植物の楽園は、ビーナスラインを利用して効率よく巡ることにする、五月はセイヨウタンポポ、ハルザキヤマガラシ、ショウジョバカマ、ザゼンソウ、タテヤマリンドウ、フデリンドウ、ミツバチグリ。六月はレンゲツツジ、スズラン、チゴユリ、マイズルソウ、ナルコユリ、ヤマオダマキ、コバイケイソウ、イラリソウ、アマドコロ、アヤメ、ヒメシャクナゲ。七月はニッコウキスゲ、キンバイソウ、シモツケソウ、シシウド、オオカサモチ、ノアザミ、ハクサンフウロ、サワギキョウ、ヨツバヒヨドリ、ヤナギラン。夏の終わりには、アキノキリンソウ、リンドウ、ハバヤマボクチ、ハンゴンソウ、ヤマハハコ、オミナエシ、そしてススキ。本当に素晴らしい、いつまでも大切にしたい花の楽園です、ハイカーは充分過ぎるマナーが必要です。

霧ヶ峰の三湿原を車と徒歩で巡ります。霧ヶ峰には白樺湖方面から入り、車山肩に一度駐車し、

車山肩−(0:25)→車山(標高1925b)−(0:10)→車山乗越−(0:20)→夫婦岩−(0:30)→霧ヶ峰湿原植物群落・車山湿原−(0:15)→車山肩

次は池のクルミに向かう、池のクルミの駐車場から時間は30分ほど取りたい、次は、八島ヶ原湿原の駐車場に向かう、男女倉山(おめぐらやま)、沢渡(観音沢)を訪れ。2時間くらい取りたい。

その他主な訪問先:強清水(こわしみず):霧ヶ峰自然保護センター、自然科学の基礎知識を学ぼう。

 

 

HP:わたしの天気予報