春の谷津田と里山の植物+西蓮寺の歴史について
西蓮寺の大イチョウ 雄株 |
|
西蓮寺 創建 延暦元年(782年)天台宗比叡山延暦寺開祖の最澄(伝教大師)の高弟、最仙による開山と伝わる。 茨城県指定天然記念物:大イチョウ、2本が雄株。新緑・紅葉が素晴らしい。 井上山百合の里:1〜2万本が自生、7月中旬が見頃。 所在地 茨城県行方市西蓮寺504 |
案 内 |
日 時 平成 29年 4 月 22 日(土)午前 9 時(受付 8 時 40 分から)〜午後 3 時20分まで 集合場所 茨城県霞ケ浦環境科学センター(土浦駅東口までの送迎あり) 募集人数
35 人 応募方法 電話,FAX,または E−mail でお申込み下さい。その際,住所(郵便番号)・氏名・学年(また
は年齢) ,電話番号及び送迎バス利用の有無 申込期限 平成 29 年 4 月 21 日(金)午後 5 時まで 送迎バス 土浦駅東口(迎え:午前 9:25 発 帰り:午後
14:50着) 場 所 午前:行方市井上および西蓮寺 |
JR土浦駅で送迎バスを待つ、霞ヶ浦環境科学センターからの参加者を乗せており、私達が乗ると満席。国道354号に入り、かすみがうら市に入り、霞ケ浦を超え、行方市に入る、国道355号との交差点を直進、玉造町諸井交差点で右折しR183に入る、西蓮寺の道標を見て左折、右に西蓮寺が見えてくる。
バスを降り、西蓮寺の仁王門を見ながら入ります、一度山百合を鑑賞に通過している。
境内に入ると、大イチョウが目に入る、この大イチョウは今日の新緑時期、イチョウの紅葉の時期が見頃です、イチョウの時期に来てみたい。
大イチョウの下でイチョウの説明、この2本とも雄株だそうで、ギンナン拾いはできないそうです。雄花が地面に散らばっている、デジカメで撮影もする、近くに雌株が有れば風に乗って運ばれるだろう!
シロミノマンリョウはポツンポツンと生え、これはどうやら人が植えたようです、マンリヨウはこの斜面に多く、自然と繁殖したようです。 ベニシダは新芽が赤褐色をおび、胞子を包む包膜も美しい紅色をしていることからベニシダという名前がつく、綺麗なシダで、多く見れるシダです。
アラカシの新芽、大きくなれば花と新芽がそろって面白い。 ヒメオドリコソウ(姫踊り子草 シソ科)によく似た、大きなオドリコソウが野原一面に咲いている。
カキドウシは植えると、アット言う間に広がってくる、ここの草原はカキドウシが多く生え、見た目は綺麗です。 オニタビラコは大型の意味で、オニ(鬼)の名前がある、この後紹介するがヤブタビラコは小さい。
ハルジオンは比較的白色が多いなか、ピンク色のハルジオンの花が咲き綺麗です。ヒメジョオンと良く似るが、名前のように、ハルジオンは春〜初夏の花。ハルジオンの蕾の頃は下を向いているのに対し、ヒメジョオンは上向き。 フジは今日は蕾、来週は見頃になる。
キュウリグサの葉がキュウリの匂いがするという。3〜5_と小さな花なので、撮影には大変。 ヤブタビラコはオニタビラコに比べると小さい、 また、オニタビラコはタンポポのような葉をしており、ずっと背が高くなる。
ウワミズザクラは純白の花を咲かせ、イヌザクラも房状だが、こちらは房状の根元に葉が付きます。 クサノオウは黄で王ではない。
トキワハゼは小さな花。花が春から秋まで長い期間咲いている。 ムラサキサギゴケとそっくりだが、地面を這うのではなく、茎を伸ばす、この横にムラサキサギゴケが生えている。
ムラサキサギゴケ花は小さい。白花は、単に サギゴケと呼ばれる。なお、トキワハゼと良く似るので注意が必要。トキワハゼは背が高く、地面に這わない。 スズメの名は スズメノヤリ 、スズメノカタビラ 、スズメノエンドウ など、小さな雑草などに付けられる。
ウラジロチチコグサの葉の裏は白い。 ノミノフスマのフスマ(衾)とは布団のことで、この小さな葉を蚤の掛け布団に見立てた名前。ノミノツヅリと名前も花も似るが、こちらの花びらは2つに分かれない。参加者の方「ノミノツヅリが有るかも、、、」と探すが見つかりません。
オオジシバリがジシバリとの大きな違いは、ジシバリの葉が丸いのに対し、葉の形が大きく細長いこと(へら状)。 カズノコグサは全国の水田などに生育する一年生草本。水田の周辺の水路などに群生し、やや湿った場所や、表水のある場所に生育する。 和名のカズノコグサの由来は、花穂を見ると容易に想像できる。花穂は多くの小穂からなるが、特に小穂が花軸から横に開く前の状態はカズノコのイメージにぴったりです。
カスマグサはカラスノエンドウとスズメノエンドウと比較、この野原でのカスマグサはやっと見つけたのも、数でもカラスノエンドウがトップでスズメノエンドウが次、カスマグサは本当に少ない。 オオイヌノフグリはあちこちに咲き、タチイヌノフグリを見つけるのもは大変でした。
タチイヌノフグリは上のオオイヌノフグリと比べてください。ぜんぜん違いますね、解りました!
ハハコグサの父はチチコグサ、葉の白が違う。 キランソウの別名「ジゴクノカマノフタ」、これは地面に平らに張りつくように葉と花をびっしり広げることからきている。
左:スズメノヤリ(雀の槍)イグサ科 右:アマドコロ(甘野老)ユリ科 スズメノヤリは定期的に刈り取られるような畑の畦や路傍などに生育している。葉の縁には長いクモ毛がある。スズメノヤリ属の仲間にはこの葉縁の毛がある種が多い。 アマドコロの茎が四角形、ナルコユリは茎が丸い。
フデリンドウの花の閉じた状態が、筆の穂先に似ているのが名前の由来。リンドウの仲間の中でもタテヤマリンドウやミヤマリンドウとならび、このフデリンドウは特に小さく、背丈は小指の長さと同じ5a程度。またハルリンドウともよく似るが、フデリンドウは根元の葉が広く卵形で厚味があるが、ハルリンドウの葉は細い。
ツタウルシは黄色、オレンジ、赤と3色がそろったツタウルシの紅葉は美しい。ツルやツタの姿をしていても、れっきとした漆の仲間。特にかぶれには要注意。
アケビの仲間には、アケビ、ミツバアケビ、ゴヨウアケビの3種類があり、葉で見分けられます。アケビは小葉5枚からなる掌状複葉で、小葉は楕円形で縁に鋸歯がありません。ミツバアケビは小葉が3枚で、縁に波状の大きな鋸歯があります。ゴヨウアケビは小葉が5枚ですが縁に鋸歯があり、アケビとミツバアケビの雑種と考えられています。3種類とも落葉性の蔓植物で、秋においしい実をつけます。 サンショウはイヌザンショウと同様に伐採跡などに生育する低木であるが、イヌザンショウよりも大きくなる。若葉を香味料に利用するので、しばしば植栽される。棘は対生であり、イヌザンショウとの良い区別点である。サンショウは4月の終わり頃、新葉を展開し終わると枝先に花を咲かせる。イヌザンショウは夏であるので、花期の違いも区別点の1つである。 雌雄異株であり、花は花弁がない。雄花の雄しべは5本。果実は10月頃に赤褐色に熟し、直径5_ほど。割れて中から光沢のある黒い種子が出る。種子は香辛料に利用される。我が家のサンショウは雄・雌株が別にあるが、雄株に花が咲かないようで、実が育たないようです。(半径数百メートル程度以内に雄の樹があると受粉が可能のようですし、近くに雄の樹があれば実の付きも良くなります、この範囲に雄株が有るが、家の陰で無理かも?)。 アゲハの幼虫に食べ尽くされ、丸裸になってしまうことがある、我が家のサンショウも食べ尽くされ、困った事が有る、雌株に花が付くようになってから、アゲハの幼虫を見ていない? 植物観察が終了、この後西蓮寺の歴史等を学びます。
782(延暦元)年に創建されたとされる天台宗の寺院、西蓮寺には、樹齢1000年以上とされる2本の大銀杏の大木がある。茨城県の天然記念物にも指定されており、紅葉時には境内一面が黄金色に染まる。大銀杏の隣には国指定重要文化財の「相輪塔」がある。 説明の内容は: 西蓮寺常行三昧会 9月24日〜30日まで開催 行方市の重要無形文化財に指定されている「西蓮寺常行三昧会」。開催期間の7日7夜、昼夜一刻の休みもなく堂内を回りながら読経する大法要。 期間中の初日、中日、末日の12:00頃には、「仏立て」と言われる「籠行列」(練り行列)が見ることができます。境内は子どもから大人まで幅広い世代の方々が大勢いらっしゃいます。ヒガンバナの群落が見事で、西蓮寺の入り口付近には、満開を迎えている彼岸花がお出迎えしています。この時期に再度訪問したいものです。 大イチョウ 西蓮寺の大イチョウが見ごろは12月8日頃、寒さ対策をしてお出かけくださいとのことです。 相輪橖 相輪塔は弘安10年(1287年)に元寇の弘安の役の戦勝記念に建立したと言われています。青銅で出来ています。相輪塔と呼ばれるものは日本に3つあり、比叡山、日光山、そしてこの西蓮寺のものです! この後、バスでJR土浦駅経由で霞ヶ浦環境科学センターへ。 HP:わたしの天気予報 |